fa-lightbulb-oドンペリを探していると分かりますが、「ドンペリ ロゼ」は、「ドンペリ白」よりも価格がかなり上がります。
時期にもよりますが、「ドンペリ ロゼ」は、「ドンペリ白」と比べると2倍くらいの価格差があることも。
そうなると、当然ながら疑問が生まれます。
「ドンペリ ロゼ」と「ドンペリ白」、なぜこんなに価格差があるの!?
ということで、「ドンペリロゼ」の価格や値段、「ドンペリ白」よりも高価な理由についてまとめておこうと思います。
ドンペリロゼの価格相場、値段は!?ドンペリ白より高い!?
fa-lightbulb-o現在、ドンペリ ロゼことドンペリ ピンクの価格や値段相場は5万円台~。
アウトレット品や中古品、セールは若干安いものも見られますが、一般的なドンペリロゼは4~5万円台が現在多いですね。
価格に関しては、一部有名シャンパンブランドのシャンパンが年々高騰化しており、ドンペリも高騰化しています。よって、ドンペリ ロゼも今後価格がさらに高くなる可能性あり。>>ドンペリ、なんでこんなに高くなったの!?理由とは!?
さらに、シャンパン全体においてヴィンテージ(年号)が古くなるほど、価格が高価になっていく傾向があります。
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そして、そんな「ドンペリ ロゼ」は、ドンペリの中で最も一般的な「ドンペリ白」との価格差がすごい。「ドンペリロゼ」の方が、「ドンペリ白」よりもかなり高いのです。
この記事を書いている現時点の最新ヴィンテージ(年号)の価格差を見ると、「ドンペリ白」の価格は下記の通り。
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一方、ドンペリロゼの価格は下記の通り。
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ご覧いただくと分かる通り、「ドンペリ白」と「ドンペリロゼ」でかなりの価格差があるんですよね。一時期は約2倍程度のこともありました。
なぜこんなに「ドンペリロゼ」は高いのか!?その価格差の理由について、次に説明していきましょう。
「ドンペリ ロゼ」が、「ドンペリ白」よりも高価になる3つの理由!違いは何!?
なぜ「ドンペリ ピンク」こと「ドンペリ ロゼ」は、「ドンペリ白」よりも高いのか、その理由は下記3つ挙げられます。
1.ロゼシャンパンは、白シャンパンよりも醸造に一手間加わるから!
これはドンペリ ロゼに限らず、ロゼシャンパン全般において言えること。ロゼの場合、スタンダードなシャンパン白(いわゆる黄金色と言われるシャンパン)よりも醸造に一手間加わります。
簡単に言うと、ピンク色を出す必要があるということですよね。そんなピンク色を出すために、下記の手間とコストがかかってくるのです。
- 醸造工程に一手間追加される!
- 良質な黒ブドウで造られた赤ワインが追加で必要!
ロゼシャンパンを造るにあたっては、ピンク色にするために、2つの方法があります。
赤ワインをブレンドする「アッサンブラージュ法」と、黒ブドウを漬け込んで色をつける「セニエ法」の2つ。どちらの方法を採用するかは各生産者によって異なります。
ドンぺリの場合は、前者の赤ワインをブレンドする「アッサンブラージュ法」を採用しており、色が安定するまでにも時間がかかると言われています。
つまり、ピンドンはドンペリ白では必要のなかった上質な赤ワインが必要であり、醸造過程にも手間が追加されるということ。
最高級ランクのプレスティージュのロゼシャンパンとなれば、原料の黒ブドウや黒ブドウで造られた赤ワインもこだわりがあります。となると、その原料の調達や醸造に追加で費用がかかるのです。
だからこそ、ドンペリロゼ(ピンドン)は、ドンペリ白よりも高価になります。
2.「ドンペリ ピンク」は、「ドンペリ白」より熟成期間が長いから!
ドンペリの公式ページにも記載がありますが、「ドンペリ白」と「ドンペリ ロゼ(ピンドン)」では、熟成期間の長さが異なります。
- 「ドンペリ白」は、最低でも8年間
- 「ドンペリ ロゼ」は、10年以上
fa-lightbulb-oつまり、「ドンペリ ロゼ」の方が熟成期間が長い。
これは、今販売されている各ドンペリ(最新)のラベル(エチケット)に記載されている年号(ヴィンテージ)を見ても分かります。
下記は同じ時期に販売されている、「ドンペリ白」と「ドンペリロゼ」。少し見づらいけれどラベルを見ると、ドンペリ白は2009。つまり2009年に収穫されたブドウで造られたもの。
そして、ドンペリ ロゼ(ピンドン)は、2006。つまり、2006年に収穫されたブドウで造られたもの。
fa-lightbulb-oつまり、同じ時期に販売されている最新のドンペリ白とドンペリ ロゼで、ヴィンテージ(年号)に3年の違いがあることが分かります。この差が、熟成期間の違いを表しています。
そして、熟成期間が長ければ長いほど、管理に手間とコストがかかります。そうなれば、熟成期間がより長い「ドンペリ ロゼ」が高価になるのは理解できます。
3.「ドンペリ ロゼ」は、ブドウ品種にこだわって造られているから!
ドンペリニヨン ロゼは、ドンペリの公式ページにも記載のある通り、『ピノ・ノワールへのオマージュ』と表現されています。
ピノ・ノワールとはブドウ品種(黒ブドウ)で、オマージュとは敬意を示す、賞賛するいうような意味。なので、簡単に言えば、
fa-lightbulb-o「ドンペリ ロゼ」は、偉大なピノ・ノワール(ブドウ)を表現するシャンパンということ。
この特定のぶどう品種が前面に出る感じ、ドンペリ白にはありません。
一般的なシャンパンは、いくつかのブドウ品種をブレンドするのが特徴で、ブレンドがあるからこそ品質を安定させやすい。ドンペリ白は、そんなシャンパンの1つ。
一方ドンペリロゼになると、ピノ・ノワールの良さを引き出し、それを表現することに重点が置かれています。
そうなると、出来の良いピノ・ノワール(黒ブドウ)が必須。品質を安定させつつも、そのピノノワールの特徴が出るように醸造することになります。これは、手間と技術を要します。
つまりは、「ドンペリ ロゼ」は「ドンペリ白」よりも1つの特徴(ブドウ品種)へのこだわりが強いということ。このこだわりを出すのには、先ほども伝えた通り。費用と手間がかかるのです。
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これら3つが、ドンペリロゼが高価になってしまう理由でした。ここまででなぜドンペリ ピンクがドンペリ白よりも高価なのか、なんとなくでも理解が出来たのではないでしょうか。
そんなドンペリロゼですが、ずっと同じ価格というわけではなく、価格は変動します。それはドンペリ白も同じ。
なぜ、価格が変動するのでしょうか。最後に見ていきましょう。
「ドンペリ ロゼ」こと「ドンペリ ピンク」の価格や値段、なぜ変動するの!?
ピンドン(ドンペリ ロゼ)の価格変動が起こる原因は主に次の3つ。
- 為替や経済状況の変動
- 需要と供給のバランス
- 希少性
fa-lightbulb-o1つ目の要因は、為替や経済状況の変動。ドンペリに限らず、シャンパンはフランスからの輸入品。そうなると、経済状況や為替の変動によって価格差が生じることがあります。
これは、私自身が体験したことなんですが、2008年に起きたリーマンショックという世界的金融危機の後、ドンペリ白(並行輸入品)がフルボトル1本1万円未満で販売されていた時期があります。
この時期はどのシャンパンも今では考えられないほどの低価格。今さらですが、思い切って買っておけばよかったと後悔するほどでした。w
また、世界経済の状況により輸送燃料や輸送費などのコストが上がれば輸入品ワインの価格もおのずと高くなります。
fa-lightbulb-oそして、2つ目は需要量が供給量を上回ることによる価格の高騰化。シャンパーニュ地方の畑は限られている中、生産量に対して需要が増えると需要と共有のバランスが崩れ、価格が高騰化していきます。
fa-lightbulb-o最後の3つ目は、希少性というのも価格が高くなる1つの要因。
というのも、ドンペリ」というシャンパンブランドは「ヴィンテージシャンパンであること」にこだわりがあり、良いブドウが収穫できない年は造られません。>>ヴィンテージシャンパンとは!?シャンパンのランク。
つまり、ドンペリロゼは毎年造られるわけではないということなのです。
例えば、過去のヴィンテージ(年号)を振り返ると、「ドンペリロゼ 1998」はありますが、「ドンペリロゼ 1999」はありません。「ドンペリ白 1999」は造られていますが、ロゼはないのです。
そして、その次のドンペリロゼは「ドンペリロゼ 2000」。そうなると、1998のロゼから2000のロゼまでの一定期間、「ドンペリ ロゼ」の希少性が増すということになります。
そうなると、需要と供給の問題、そして年号が古くなるほど熟成するという概念、その間の保管の手間も含めて価格に変動が起きます。これが、希少性による価格の変動です。
他にも消費税や関税の規定が変われば、価格も変動しますが、そういった規定の変化はレアケース。
シンプルな変動理由としては上記3つが挙げられます。
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以上が、『ドンペリロゼの価格や値段相場。なぜドンペリ白よりも高いの!?価格差の3つの理由とは!?』でした。