贈り物で頂いたドンペリ、思い切って財布を緩めて購入したドンペリ、そんなドンペリを期待を膨らませて飲んだ後に、
え!こんなもん!?大したことないな!お金の無駄遣いだった!
と感じる方が実は多いこと、ご存知でしょうか!?
fa-lightbulb-oこれが、初めての「ドンペリ」に潜む落とし穴。「ドンペリ」を飲むのが初めてという場合、多くの人がこの落とし穴にはまってしまいます。そんな落とし穴に見事にはまったのは筆者自身。しかも1度ではなく、何度も同じ穴に落ちてしまいました!
正直に言うと、自腹で購入したドンペリを飲んだ後に怒り心頭だったことも・・。w 「これで数万円以上なんてもったいない」と苛立っていましたね。
でも実は、飲み方が不適切だったことに後になって気づきました。目先の美味しさばかりを求め、ドンペリの価値が分からなかったのです。
ドンペリは、高級シャンパンらしく気難しさがあります。でもそこに魅力があり、ドンペリ初心者さんでも飲み方に気を遣えば、ドンペリの凄さを理解することが出来ます。
ということで、この記事ではドンペリをリピート購入している私が経験を踏まえ、後悔しないドンペリの飲み方やドンペリを飲む際の注意点をまとめています。
この記事を飲むことで、よりドンペリを楽しむことが出来るはずです。
初めてのドンペリ、NGな飲み方!注意書き3つ!
ドンペリは高級シャンパンの中でも、目先の美味しさで飲み手を満足させるタイプではなく、若干の気難しさがあります。
でも、飲み方に少し注意を払えば、ワイン初心者さんであってもドンペリの変化を感じ取ることができます。「ワインが変化する」、とても興味が湧きませんか!?
そんな変化を感じ取ることで、飲み手は驚きや感動を得たり、考えさせられたりします。ドンペリはシャンパンの中で一握りしかない、感情を動かしてくれる高級シャンパン。
そんなドンペリの価値を見出すためにも、まずは下記3つのNGな飲み方をお教えしましょう。飲む前に知っておきたい注意事項です。
「ドンペリ」1本を大勢で飲まない!
例えば、夜のサービス業でドンペリをおろす(注文する)ことに価値を置く場合や、パーティでドンペリを開けることに価値を感じる場合は大勢でグビっと飲むのも全然良いのですが、ドンペリ本来の価値を感じたい場合は要注意。
ドンペリのフルボトル1本は750ml。普通の細長いシャンパングラスで飲むとドンペリ1本を開けるのにグラス6~7杯程度なんですよね。
それを例えば4人で飲むと、グビグビ飲むつもりがなくても1人1杯程度になり、「カンパーイ!」の後にすぐ空になってしまいます。
そうなると、当然ながらドンペリの価値を感じる時間も余裕もない!
もともとドンペリは高級シャンパンの中でも簡単に凄さを明かしてはくれません。特に冷蔵庫で保管していた場合は温度が低すぎるため、開けてすぐは本来の香りが広がらず香りは閉じたまま。
つまり、一般消費者である私たちが、ドンペリの価値を感じるには、時間が必要なのです
ドンペリをテーブルに出し、時間をかけてゆっくり飲むことでドンペリの温度が少しずつ上がり、ドンペリに起きる『変化』に気づきます。その変化がドンペリの醍醐味であり魅力。
よって、ドンペリの本来の価値や凄さを少しでも感じたいのなら、2人か多くても3人で飲むことがオススメ!ちなみに3人で飲むなら、ゆっくり飲みましょう!
「ドンペリ」を開栓してすぐ飲まない!
高級シャンパン「ドンペリ」。喉の渇きを癒すキンキンに冷えたビールと化すのはご法度(はっと)です。
「ドンペリ」(ヴィンテージ白)は、少なくとも約8年間の熟成期間を経ています。つまり、長期間眠っていたことと同じ。それが急に、コルクを抜いた途端に飲み手の都合で叩き起こされるわけです。
「ドンペリ」の気持ちになれば、開けた直後は浦島太郎状態。そんな浦島太郎状態の時に、一気に注がれても、ドンペリからすれば眠気眼(ねむけまなこ)のまま仕事をしろと言われているようなもの。
そりゃ本領発揮できませんよね。その状態で一気に飲んだら、浦島状態のドンペリで終了します。
なので、長年の熟成の末に起こされた「ドンペリ」、まずは出番が来たということを認識させるという意味で、コルクを抜いた後、少しばかり落ち着かせましょう!
私の場合、冷蔵庫に入れていたのであれば、開けてから最低でも5分以上放置した後にグラスに注ぎます。その間は、長年の眠りから覚めたドンペリ様が本領発揮できる状態まで少し待つようなイメージ。
特に注意が必要な時期は夏。気温の高い季節は、冷たい飲み物を欲しているため、勢いが付きやすいので要注意!キンキンの生ビール感覚で飲むのはNGです!
「ドンペリ」をグビグビ飲まない!時間をかけて飲むべし!
「ドンペリ(ドンぺリニヨン)」は、発泡性ワイン。炭酸ガスを含むので赤ワインや白ワインよりも飲みやすく、簡単にグビグビ行けちゃいます。
特に夏の時期は、喉の渇きを癒そうとグビグビ飲んでしまう方がいますが、複数人でグビグビ飲めば30分もしない内に空になることも。
そうなればドンペリは、喉の渇きを癒した存在でしかありません。数万円のシャンパン、何もわからないまま終了します。これはもったいない!
ドンペリの凄さを感じるには、時間が必要。だからこそ、グビグビ飲まずにあえて時間をかけてゆっくり飲んでほしいのです。
冷蔵庫でドンペリニヨンを保存していた場合、最初は温度が低くなります。テーブルに出し、徐々に温度が上がるにつれて、香りや味がどんどんと変化していきます。この変化が、ドンペリに価値を見いだせるポイント。
「ドンペリ白」に関して言えば、冷蔵庫から出してすぐはまるで門が締まっているような気難しさを感じるんですが、時間と共に温度が上がってくると、「あの気難しさは何だったんだ」というくらい、門が開いてお花畑にいるような優雅な香りが広がり、驚きと感動を与えてくれます。
なので、「ドンペリ」は、少しずつゆっくり飲みましょう。ゆっくりの目安としては、2時間かけてゆっくり会話を楽しみながら飲めると良いと思います。
ただ、ぬるくなりすぎると美味しくないので、「ぬるいな」と感じる場合や、高温の季節に飲む場合は、適宜ワインクーラーを活用しましょう。ワインクーラーについては、後ほど説明していきます。
後悔しない、ドンペリの飲み方!美味しく楽しく飲むコツ!
ドンペリは、私にとって何度も失敗を重ねたシャンパンであり、高級シャンパンの飲み方を教わった存在。そんな私の経験から後悔しないドンペリの飲み方をお教えします。
準備したいアイテム
ドンペリを開ける上で準備したいアイテムは次の通り。必須なものと、可能であれば準備しておくと良いアイテムをまとめました。
グラス!普通のシャンパングラスじゃない!?
正直に言うと、飲むことだけが目的であればどんなグラスでもドンペリを飲むことが出来ます。ただ、グラスによって味に違いがでるのが高級シャンパン。
オススメは細長いシャンパングラスではなく、チューリップ型グラスか普通のワイングラス。
実際にドンペリ本家から、ドンペリを飲むためのシャンパングラスがセットになった下記商品が出ていますが、そのセットのシャンパングラスをご覧ください。(参考:下記商品画像)
なんと、普通のワイングラスのような大きさのグラスに驚く方もいるはず。誰もがイメージするような細長いシャンパングラスではないのが分かります。
ドンペリは複雑な香りを楽しめるシャンパンのため、間口が狭いフルート型(細長い)シャンパングラスよりも間口が広めのグラスの方が良いのです。実際に私も色々なグラスでドンペリを試してみましたが、丸みのあるグラスの方がより美味しく楽しめます。
ただ、こういったチューリップ型のふんわりとしたシャンパングラスが常備していないご家庭の方が多いはず。そういう場合は、普通のワイングラスで代用してしまいましょう。普通のワイングラスであれば準備はかなり楽(らく)なはず。
ちなみに私が個人的にオススメなのが下記のようなチューリップ型のシャンパングラス。
これから他にも高級シャンパンを飲む予定がある場合は揃えてしまうのも良いと思います。高級シャンパンは、香りが複雑なのでこういった丸みのあるシャンパングラスの方がより美味しく飲めます。
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ただ、普段あまりシャンパンを飲まない方であればあえて買う必要もなし。自宅に普通の赤・白ワイン用のワイングラスがあれば、それで代用可能です。
シャンパンクーラー
あると便利なアイテム、1つ目はシャンパンクーラー。
数時間かけてゆっくり飲んでいくと、温度が上がりすぎてしまうことがあります。いわゆる「ぬるい」と感じるまでになってしまうということ。特に気温の高い季節は温度が上がりやすくなるため要注意。
「ぬるい」と感じるとまでいくと温度が上がりすぎて美味しさが半減してしまうんですよね。
そんな温度上昇に備えて準備しておくと良いアイテムが、シャンパンクーラー。1つあると、今後のワインライフにも便利です。
手間要らずなクーラーといえば、下記のような被せるタイプのクーラー。
ル・クルーゼのワインクーラーで、これ私持っているんですがシャンパンのみならず、他ワインにも使用可能で1つあると便利。冷凍庫で冷やしてから使用するのですが、水も氷も使わないので手間がかからず楽に保冷できます。
ただ、このクーラーはあくまで保冷が目的。常温で保存してあるドンペリを冷やすアイテムではないのでその点注意しましょう。
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ちなみに、我が家にあるドンペリボトルにも被せましたが、問題なく被せられます。実際の使用感については別記事にまとめていますので、気になる方は参考にしてみてください。
他には、下記のような一般的なバケツタイプのクーラーもあります。
このタイプだと、氷と水。もしくは、水と保冷剤が必要になります。
氷と水の割合が半々くらいにできれば、常温のワインボトルを短時間で冷やすこともできるのがこのタイプ。一方で、ボトルを出す時は、水が垂れるので布巾は必須です。
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ボールで代用可能!?
実際やってみましたが、冷えが足りませんでした。ボールだと深さが足りず、ボトルの一部分しか浸かりません。
なので、一般的なシャンパンクーラーよりも機能的には落ちてしまいます。ただ、ないよりはマシ!?かもしれません。
シャンパンストッパー
次にあると便利なのがシャンパンストッパー。これは発泡性ワインを途中保存するための専用ストッパー(栓)です。これがあれば、ドンペリを含む発泡性ワインの途中保存が可能。
シャンパンはアルコール度数が高いため、フルボトル1本を飲み切るのが難しいという場合もあるはず。そんな時に活躍してくれます。
問題は、シャンパンの瓶口によって合うストッパーと合わないストッパーがあること。ということで我が家のドンペリボトルに合ったストッパーを別記事で紹介しているので、この機会に揃えたい方は参考にしてみてください。
布巾(ふきん)
これはどのお宅にもあるでしょう。布巾がなければ、タオルだって良し。
ドンペリを抜栓するとき、布巾があるとコルクが飛ばずに安心。そしてバケツタイプのワインクーラーを使用する場合は滴る水滴を拭くのも良し。
そして、ドンペリをテーブルに出す際、室内気温とドンペリの温度差からドンペリボトルに水滴がつきます。その内底に水滴が落ちるのでそんな時ドンペリの底に布巾を敷くのも良し。
布巾、あれば便利。様々なシーンで活躍してくれます。
事前準備!ドンペリを冷やす!
シャンパンを含む発泡性ワイン(スパークリングワイン)は冷やして飲むのが鉄則。冷やさずに飲むと美味しさが感じられません。
冷やし方ですが一般家庭では、冷蔵庫に入れて癒すことができます。お持ちの冷蔵庫にもよりますが3~4時間以上冷やしましょう。ちないに我が家の冷蔵庫は3時間以上で6℃程度まで冷えます。
そんな時間がない!という場合はバケツタイプのワインクーラーを使えば短時間で一気に冷やすことができます。詳しくは下記記事をご覧ください。
絶対にNGなのは、冷凍庫で冷やすこと。丁度良い塩梅が分からず、万が一冷えすぎると香味が変化するためオススメしません。
ドンペリの飲み方、手順!
さて、ドンペリの飲み方を順におさらいしておきましょう。
1.冷やしたドンペリを抜栓!すぐに飲まない!
抜栓直後は、熟成期間が長いドンペリにとっては寝起きの状態。すぐにグラスの注げば、必要以上に泡立ちまるでビールのような感覚に陥ります。
なので、最低でも5分程度はグラスに注がずそのままにして落ち着かせましょう。
2.1杯目、低温のドンペリを飲んでみる!
抜栓後のドンペリを短時間落ち着かせたら、低温のドンペリを飲んでみましょう!
ドンペリを含むシャンパンの飲み頃温度は6℃~12℃と言われていて幅広く、シャンパンによってはもっと低温をオススメするものもあります。
ドンペリを冷蔵庫保管(3~4時間以上の保管が目安)していた場合、冷蔵庫から出した直後は大体6~8℃程度なはず。
抜栓して、5分程度落ち着かせるために少々置いたとしても、状況にもよりますが10℃未満。その状態のドンペリをまず1口飲んでみる。この1口目がベースとなり、ドンペリの変化を感じ取ることができます。
この段階では、厳かで門が閉じているような堅い印象が感じられるはず。香りもさほど広がっていません。
その後は、時間をかけてゆっくり1杯目を楽しみます。時間と共に徐々に温度が上がり、冷蔵庫から出してそのまま20分程度経過すると10℃以上に温度が上昇していきます。(各ご家庭事情や時期によって温度差が生じます。)
3.2杯目、温度が上がったドンペリで、変化と香りを楽しむ!
ゆっくり1杯目を飲んで、2杯目になると、そろそろドンペリもしっかり起きて本領発揮できる頃。抜栓直後で冷えた状態(10℃弱まで)だと香りも広がらず、厳かで堅い印象が徐々に変化していきます。
私自身の経験だと、温度が徐々に上昇し12℃前後から香りが一気に開きます。まるで門が開いて目の前がひらけた感じ。好みにもよりますが、15℃くらいまで楽しむことができます。
香りは、ヴィンテージ(年号)によって異なりますが、お花や柑橘系のフルーツや、パンを焼いたような香ばしさなど、どんどんと変化し複合的な良い香りにとにかく感動します。
そして、香りと共に、味わいにもまろやかさやコクが感じられるようになり、変化が感じられます。
もし、香りも味わいにも変化がないと感じる場合は、飲むのが早かったり、温度が低すぎたりする可能性があるので、飲むペースをゆっくりにしましょう。
これまでのドンペリの経験上、抜栓してから1時間程度経った頃にようやく変化を感じたこともあります。
そんな変化を感じながらその日に1本空けてしまうのも良し。フルボトル1本空けるのは大変な場合は、無理せず途中保存して次の日に楽しむのもありです。次の日の方が美味しい可能性、アリです。
4.3杯目、途中保存し次の日に飲んでみる!
これは、2人でドンペリのフルボトル3本を飲んでいることを考えての提案ですが、3杯目あたりから、途中保存して、次の日に楽しむのもオススメ!
2人でドンペリ1本を空けようとすると3人3杯半程度。その最後の約1杯を次の日に残しておくということです。
実は次の日のドンペリ、「前の日より美味しい!」と感じた経験が何度もあるのです。
特に、ドンペリロゼは顕著にそう感じましたね。長期熟成の間、眠っていたドンペリがようやく覚醒したという感覚でしょうか。なので、次の日のドンぺリ、余裕があれば是非お試しを!
ただ、ドンペリは発泡性ワインのため、途中保存するには、上記のような専用のストッパー(シャンパンストッパー)が必要になります。
そのストッパーがない場合は、ガスが抜けてしまうため、途中保存はせずに飲んでしまいましょう!なお、ドンペリの瓶口に合うストッパーについては、下記に詳しくまとめているので参考にしてみてください。
おつまみはどうしたら良い!?
ドンペリに合うおつまみに関しては別記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
あまり肩ひじ張らずに簡単に準備できるものがオススメです。
ドンペリ、飲んだ後も楽しめるって知ってた!?
全て飲み切った後のドンペリ、捨てるのはちょっと待ってください。飲み切った後のシャンパンボトルやコルク、ミュズレ(コルクの上にある王冠と針金)などは活用方法があります。
好みにもよりますが生活を豊かにできるアイテムとして活躍できるため、下記確認をしてから捨てるか否かを決めましょう!
ドンペリボトルを飾る
これは王道の活用方法ですよね。シャンパンボトルはオシャレなボトルが多く、レストランでも装飾品として置かれていることがあるほど。特に高級シャンパンボトルは人気です。
筆者の家には様々なシャンパンボトルを飾っています。
ミュズレチェアを作る
ミュズレチェとは、上記のようなもの。コルクの上にある王冠と針金を活用して作ることができます。ドンペリのミュズレも同じように作れますよ!作り方は、筆者のブログにてまとめています。
コルクとミュズレコレクション
筆者はシャンパンコルクとミュズレを集めていて、貯まっていくことが楽しくて仕方ない。w こんな風に透明な瓶に入れて飾るのも溜まっていく過程が楽しめますよ!シャンパンのみでなく、スパークリングワインのコルクとミュズレでもOK。
コルクを箸置きとして使う
コルクを箸置きとして使うことも可能です。コルクの上部が丸いので安定させるために部分的にカッターでカットする必要がありますが、ワインを楽しむ食事シーンでは見た目も楽しくてオススメです。
以上が、初めての「ドンペリ」飲み方完全ガイド!でした。
大事なことは、じっくり時間をかけて飲むこと。時間をかけることで、ドンペリの美味しさや魅力を感じやすくなります。
万が一「美味しくない」と感じてしまっても、何ヵ月、数年たって、「ドンペリ、もう一回飲んでみようかな!?」なんてふと思うことがあります。
そんな、思いが湧いてきたら、実はドンペリの魅力に気づいているということ。それはドンペリが、美味しさとは別の形で跡を残した証拠。どんな跡にせよ、記憶に残るシャンパンはほんの一握りです。
ドンペリは決して安くない。せっかくのドンペリ、飲み方に注意して、楽しみましょう!
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