お祝いにドンペリを贈ろうと思い、ふと湧いた疑問がこの賞味期限についてでした。
『ドンペリって、賞味期限は!?』
ワイン通の方からしたら、ちゃんちゃらおかしい話かもしれませんが、人の口に入るのだから考えるのは当然のこと。
でも当時、なんだか恥ずかしくて人に聞けなかったんです。そんな方も多いのではないでしょうか。
ということで、てっとり早く知りたいという方のためにドンペリの賞味期限についてまとめておこうと思います。
ドンペリの賞味期限、実はないって知ってた!?
ズバリ、ドンペリは賞味期限がありません。
というのも、そもそも食品の国際規格において、アルコール度数10%以上のアルコール類には賞味期限の概念がないのです。
ドンペリのアルコール度数は12.5%、これだけ高いアルコール分を含んでいると、未開封で腐敗することはまずないということ。
ただ、適切な保存や管理をしていないと、劣化することはあります。
よって、ドンペリの賞味期限はなし。ただ、「飲み頃」はある。
ということで、ドンペリの飲み頃について見ていきましょう!
ドンペリの飲み頃は!?いつが飲み頃なの!?
ドンペリに限らず、ワイン全般において使われている言葉に「飲み頃」というものがあります。
そもそも未開封の場合は腐敗の概念がないので賞味期限はありませんが、飲み頃の概念はあるのです。
「飲み頃」とは、そのワインのポテンシャルが生きて、美味しく飲める時期のこと。そう考えると腐敗すること以外の要素は賞味期限と似ているんですよね。
なので、飲み頃を分かりやすく賞味期限と捉えても良いのではと、個人的には思います。
では、ドンペリの飲み頃はいつなのか
では、ドンペリの飲み頃はいつなの!?
ドンペリを含むシャンパンの飲み頃(賞味期限)は、熟成期間が目安と考えておきましょう!
ただし、これも適切に保存されていた場合で、シャンパンの場合はセラーが必要です。
ちなみに、ドンペリの中で最もスタンダードなドンペリ白の熟成期間は約8年。
なので、シンプルに捉えれば、発売されてから、8年間程度は美味しく飲めるということになります。
まだちょっと難しいですよね!ドンペリのボトルに記載のある情報からどうやって飲み頃を計算するか、説明していきたいと思います。
まずは、ドンペリの熟成期間を知る!ドンペリの熟成期間ってどう分かるの!?
「ドンペリの飲み頃の目安は熟成期間」となると、まず知りたいのがドンペリの熟成期間です。
ドンペリの熟成期間は、ドンペリの種類によって異なります。ドンペリの種類という記事にそれぞれの熟成期間を掲載しているのですが、抜粋すると次の通り。
- ドンペリ ヴィンテージ(ドンペリ白):8年程度
- ドンペリ ロゼ ヴィンテージ(ピンドン):10年以上
- ドンペリ P2 :16年程度
- ドンペリ エノテーク(ドンペリ黒):16年程度
- ドンペリ レゼルヴ・ドゥ・ラ・ベイ(ドンペリゴールド):20年程度
- ドンペリ P3:25年程度
でも熟成期間の目安が分かったものの、どう賞味期限を算出すればよいのでしょうか。
その方法について次に説明していきます。
ドンペリの飲み頃を実際に計算してみよう!ドンペリの飲み頃、計算の仕方!
上記のドンペリのヴィンテージは、2009。2009年に収穫されたブドウを使って造られているドンペリということ。
単純にそれから少なくとも約8年間は熟成されると考えると、実際に消費者に手渡されるのは、2009年+8年で2017年なんですよね。
実際、このドンペリ2009がリリースされたのは、2017年でした!
それから、熟成期間を足せば賞味期限の目安になるはず。2017年+8年は、2025年になるので、ドンペリ2009の場合は、2025年までが飲み頃(美味しく飲める目安)と捉えられます。
ドンペリ、飲み頃の期間内でもセラーがないなら、早めに飲みましょう!
熟成期間が飲み頃(賞味期限)の目安と考えると、ドンペリ含むシャンパンの場合、飲み頃は長期にわたります。ただこれには注意が必要!
この飲み頃(賞味期限)の目安はあくまで、適切な環境で保存されていることが前提にあります。
ドンペリの適切な保存方法は、これまで生産者で保存されていたような条件で保存されること。
いわゆる、カーヴと呼ばれる地下貯蔵庫のイメージです。
そう考えると、高温多湿の夏がやってくる日本での常温保存はNG。
つまり、温度を一定に保てるセラーがないとドンペリの適切な保存は難しいのです。
冷蔵庫での保存も一時的であれば問題ないけれど、長期となると温度変化が激しい上に、温度が低すぎるんですよね。匂いもうつりやすく、日本では一夏(ひとなつ)超すのも難しいと言われています。
なので、自宅にセラーがない場合は、飲み頃に限らずに早めに飲むこと、オススメしています!
とはいえ、この飲み頃はあくまで目安。特に高級シャンパンは、10年程度寝かせた方が美味しいとか、数十年経っても美味しいという話もあります。(セラーでの保管・保存が前提)
私も実際に現在寝かせているドンペリが1本あるので、どうなるか。また、そのドンペリを開けた際はレポをまとめてみたいと思います。