
ドンペリのボトルを見たとき、
「このラベル、なんて書いてあるの?」
「年号やミレジメってどういう意味?」
「白とロゼ、ルミナスはラベルでどう見分けるの?」
と、ふと気になる方も多いはずです。
ドンペリのラベル(ワインの世界ではフランス語で「エチケット」と呼ばれることもあります)には、フランス語や英語の表記が並んでいて、ワインに詳しくないと少し身構えてしまいますよね。
でも実は、ラベルに書かれている意味が少し分かるだけでも、ドンペリがどんなお酒なのかが見えてきます。
たとえば、
- ドンペリがヴィンテージシャンパンであること
- 使われているブドウの収穫年
- 甘辛度
- 種類(白なのかロゼなのか)
- ブランドの特徴
といった情報を読み取ることができます。この記事では、実際に私が購入してきたドンペリの写真を使いながら、ラベルに書かれている意味を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
「もらったドンペリがどんな1本か知りたい」
「買う前にラベルの見方を知っておきたい」
そんな方は、ぜひ写真と一緒にチェックしてみてください。この記事を読めば、ドンペリのラベルに書かれている意味が分かり、どんなシャンパンなのかを読み取れるようになるはずです。
ドンペリのラベルから分かることとは?

ドンペリのラベルには、ただブランド名が書かれているだけではなく、そのボトルについてのさまざまな情報が記載されています。
たとえば、どの年のブドウが使われているのか、辛口かどうか、どこで造られたシャンパンなのかなど、ラベルを見るだけでも多くのことを読み取ることができます。
最初は英語やフランス語の表記が並んでいて難しそうに感じるかもしれませんが、実はシンプル。ポイントをいくつか知っておくだけで、すぐに理解することができます。
ここでは、ドンペリのラベルを見るとどんな情報が分かるのか、初心者の方でも理解しやすいように順番に解説していきます。
ラベルを見ると分かる主な情報

ドンペリのラベル(表ラベル・裏ラベル)からは、主に次のような情報を読み取ることができます。
- ドンペリがヴィンテージシャンパンであること
- どの年のブドウが使われているか
- 辛口かどうか(甘辛度)
- シャンパンのブランド名
- 生産者や生産地
- 生産者の形態
- アルコール度数や容量
- 正規輸入品か並行輸入品か
普段あまり意識して見ない部分ですが、これらの表記はすべて、そのシャンパンの特徴を表している大切な情報です。
また、ドンペリは白・ロゼ・限定ボトルなど種類によって、ラベルに記載されている内容や表記の位置が少し異なることもあります。表ラベルだけでなく裏ラベルも含めて見ることで、そのボトルについてより多くの情報を読み取ることができます。
初心者はまずどこを見ればいい?チェックしたい3つのポイント

ドンペリのラベルには多くの情報が書かれていますが、初心者の方はまず次の3つをチェックするだけでも、ドンペリがどんなシャンパンかが大体分かります。
- 年号(ヴィンテージ)
- Rosé表記(ロゼかどうか)
- Brut表記(辛口かどうか)
まず大切なのが年号(ヴィンテージ)です。ドンペリはすべてヴィンテージシャンパンなので、ラベルには必ずブドウの収穫年が書かれています。
年号によって味わいや評価、価格も変わるため、ドンペリを知るうえで最も重要なポイントと言えます。
一般的にシャンパンは様々な年に収穫されたブドウで造られたワインをブレンドして造られます。その方が、品質が安定しやすいからです。
一方で、ヴィンテージシャンパンは、単一年に収穫されたブドウのみを使って造られます。そして使われているブドウの収穫年がラベルに記載されます。
つまりドンペリは、その年のブドウの個性を表現するシャンパンであり、ブドウの作柄の良い年のみに造られる限定的なシャンパンです。
次に確認したいのがRosé(ロゼ)の表記です。Roséと書かれていればロゼ、表記がなければ基本的に白のドンペリになります。ドンペリは、色で言えば、白・ロゼの2タイプです。
そしてもう一つがBrut(ブリュット)という表記です。 これはシャンパンの甘辛度を表す言葉で、Brutは「辛口」という意味。ドンペリは基本的にこのBrutタイプのシャンパンです。
この3つを押さえるだけでも、そのドンペリが「どんな1本なのか」をラベルから読み取ることができます。
ドンペリのラベル(表)によく出てくる用語の意味

ドンペリの表ラベルには、シャンパンの種類や品質、造られた年など、さまざまな情報が書かれています。一見すると装飾的なデザインに見えますが、実はボトルの特徴を読み取るための重要なヒントが詰まっています。
下の画像は、ドンペリのラベルに書かれている主な情報を番号で示したものです。(種類や限定品などは、記載項目や位置が異なる場合もあります。)

- MILLÉSIMÉ(ミレジメ):
ヴィンテージシャンパンであることを示す表記 - Champagne(シャンパーニュ):
シャンパンであることを示す表記 - Dom Pérignon(ドン ペリニヨン):
ブランド名 - Vintage 2006:
ヴィンテージ・ブドウの収穫年 - Brut(ブリュット):
辛口 - 750ML:
内容量 - Alc 12.5%:
アルコール度数 - NM(ネゴシアン マニピュラン):
生産者の形態を示す記号 - Produced by Moët & Chandon(モエ・エ・シャンドン):
生産者名 - Epernay France(エペルネ フランス):
生産地
この後、ラベルでよく見かけるこれらの言葉の意味を、簡単に解説していきます。
①MILLÉSIMÉ(ミレジメ)は「④ヴィンテージ」を意味する
「MILLÉSIMÉ(ミレジメ)」はフランス語で、ブドウの収穫年を表す「ヴィンテージ」を意味する言葉です。ドンペリはすべてヴィンテージシャンパンのため、ラベルには必ず収穫年が記載されます。
例えば「Vintage 2008」と書かれていれば、2008年に収穫されたブドウのみを使って造られたシャンパンという意味です。ヴィンテージによって味わいや評価、価格が変わるため、この年号はドンペリを知るうえで最も重要なポイントと言えるでしょう。
⑤Brut(ブリュット)は辛口という意味
「Brut(ブリュット)」はシャンパンの甘辛度を表す言葉で、「辛口」を意味します。ドンペリは基本的に辛口のみのスタイルです。
シャンパンにはほかにも甘さの段階がありますが、Brutは食事にも合わせやすく、最も一般的(主流)なタイプとです。
②Champagneはシャンパンであることを示す表記
「Champagne」という表記は、このワインがフランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインであることを示しています。
シャンパンは産地や製法が厳しく定められており、この表記があることで「本物のシャンパン」であることが分かります。逆に、この「Champagne」表記がない場合、シャンパンとして販売されていても、シャンパンではなくスパークリングワインであることがほとんどです。
⑥ 750ML(容量)の意味
「750ML」は、このボトルの容量を表しています。750mlはワインやシャンパンの標準的なサイズで、「フルボトル」と呼ばれるサイズです。
シャンパンには375mlのハーフボトルや、1.5Lのマグナムボトルなどもありますが、ドンペリで最も一般的なのはこの750mlのサイズです。
⑧NMは生産者の形態を示す表記
「NM」は「Négociant Manipulant(ネゴシアン・マニピュラン)」の略で、シャンパンの生産者の形態を示す略称です。
これは、自社畑のブドウだけでなく、契約農家などからブドウを購入してシャンパンを造る生産者であることを意味します。ドンペリを造るモエ・エ・シャンドンも、このNMに分類されます。
また、ラベルにはこのほかにもいくつかの情報が書かれています。例えば「③Dom Pérignon」はシャンパンのブランド名、「⑨Produced by Moët & Chandon」は生産者を示す表記、「⑩Epernay France」はシャンパーニュ地方エペルネで造られていることを示しています。
このようにラベルを見るだけでも、そのシャンパンの特徴や背景を読み取ることができます。
ドンペリのラベルは種類によって少し違う
ここまで、ドンペリの表ラベルに書かれている基本的な情報を見てきました。 ただしドンペリのラベルは、すべて同じデザインというわけではありません。
例えば、通常のドンペリ白を基準にすると、ロゼやルミナス、限定ボトルなどではラベルの色やデザイン、書かれている表記が少し変わることがあります。(下記は筆者が購入してきたドンペリ数種の画像です。)

特にルミナスボトルや限定デザインのドンペリは、見た目のデザインも重視しているため、通常のボトルよりも文字情報が少なくなっている場合があります。
ここからは、ドンペリの代表的な種類ごとにラベルを見ながら、どこが同じでどこが違うのかを写真とともに見ていきましょう。
ドンペリ白のラベルで分かること

先ほど紹介した下記ラベルは、最も一般的な「ドンペリ白」のラベルです。
ドンペリはすべてヴィンテージシャンパンのため、ラベルには必ず収穫年(ヴィンテージ)が書かれています。また「Brut(ブリュット)」と呼ばれる辛口のスタイルで造られているのも特徴です。
基本的なラベルの構成やデザイン、書かれている情報の内容はほぼ同じです。
ドンペリロゼのラベルで分かること

ドンペリロゼは、基本的なラベルの構成はドンペリ白と同じですが、見た目で分かる大きな違いがあります。
まず、ラベルの色ベースがブラックになり、文字がピンク色になっている点です。さらにラベルには「Rosé」という表記があり、この表記があることでロゼシャンパンであることが分かります。
基本的なラベルの構成や記載されている情報はドンペリ白とほぼ同じですが、この色と表記によって白と区別できるようになっています。
ドンペリP2・P3のラベルで分かること
ドンペリには通常のヴィンテージとは別に、「プレニチュード(Plénitude)」と呼ばれる特別な熟成シリーズがあります。これは同じヴィンテージのドンペリをさらに長期間熟成させたものでP2、P3と呼ばれます。
ラベルにもその特徴が表れており、通常のドンペリとはデザインが少し異なります。P2はブラックを基調としたラベルに「Plénitude 2」と記載されているのが特徴です。
一方、P3はゴールドを基調としたラベルデザインで、より特別感のある外観になっています。ラベルに「Plénitude 3」といった表記は見当たらず、輝くゴールドの色味が特徴です。
このように、P2・P3はラベルのデザインや表記からも、通常のドンペリとは異なる熟成シリーズ(上位モデル)であることが分かります。
ドンペリルミナスのラベルで分かること

ドンペリには「ルミナス」と呼ばれる特別なボトルがあります。ルミナスボトルはラベル部分が光る仕様になっており、クラブやパーティーなどでよく見かけるドンペリです。
筆者が実際に購入したルミナスボトルのラベルを見ると、通常のドンペリ白とは少し違い、細かな文字表記がほとんどありません。ブランド名などの基本的なデザインのみが大きく表示され、非常にシンプルなラベルになっています。(下記画像は、筆者が購入したルミナスのラベル)

また、筆者のルミナスボトルでは、表ラベルに記載されているヴィンテージ(収穫年)が、表ラベルには書かれておらず、裏ラベルに記載されていました。
このようにルミナスボトルはデザインを重視した仕様になっているため、通常のドンペリとはラベルの表記方法が少し異なる場合があります。
ドンペリ限定ボトルのラベルで分かること

ドンペリには通常ボトルとは別に、特別な記念ボトルやアーティストコラボなどの「限定デザインボトル」が存在します。
筆者が所有しているのは「レガシーエディション」と呼ばれる限定ボトルです。
このボトルは、長年ドンペリの醸造責任者を務めたリシャール・ジェフロワ氏から、ヴァンサン・シャプロン氏へと醸造責任者が引き継がれたことを記念して造られたもの。ラベルにはこの2人の醸造責任者の名前が記載されており(上記画像⑤)、ドンペリの歴史の節目を象徴するデザインになっています。
このようにドンペリの限定ボトルは、通常のラベルとは異なり、記念性やデザイン性を重視した特別なラベルが採用されることがあります。
アーティストコラボの限定ボトル
ドンペリには、記念ボトルだけでなくアーティストとコラボした限定デザインボトルも存在します。通常のドンペリとは異なり、ラベルやボトルのデザインが大きく変わるのが特徴で、コレクターズアイテムとして人気の高いシリーズです。
例えば、日本人アーティストの村上隆とのコラボボトルは、カラフルな花のデザインが特徴で、通常のドンペリとは大きく印象が異なります。
また、レディー・ガガとのコラボボトルは、メタリックなベールが波のように変化するデザインが特徴で、パーティーシーンでも話題になった特別仕様のドンペリです。
さらに、アンディ・ウォーホルの限定ボトルは、ポップアートを思わせるカラフルなラベルデザインが特徴で、アート作品のような存在感を持つドンペリとして知られています。
このようにドンペリの限定ボトルは、通常のラベルとは違ったデザインやストーリーを楽しめるのも魅力の一つです。
限定デザインのドンペリは流通量が少ないため、販売されているタイミングによって価格や在庫が変わることがあります。
ドンペリの裏ラベルで分かること

ドンペリの裏ラベルには、表ラベルには書かれていない「流通情報」が記載されています。
特に重要なのが、そのボトルが正規品なのか並行輸入品なのかという点です。 これは裏ラベルを見ることで簡単に判断することができます。
ドンペリの場合、大きな違いは輸入元の表記と言語です。
- 正規品:日本語の裏ラベル(輸入元:モエヘネシーディアジオ株式会社)
- 並行輸入品:英語など海外表記のラベル
正規品の場合、日本向けに輸入された商品であるため、日本語の裏ラベルが貼られています。(下記が実際の正規品ドンペリの裏ラベルの画像です。)

ここには輸入元としてモエヘネシーディアジオ株式会社と記載されています。
一方、並行輸入品は海外市場で販売されていたボトルが日本に輸入されたものです。そのため裏ラベルは英語など海外向け表記のままで、輸入販売者としてMOËT HENNESSY USAなど海外企業の名前が記載されていることがあります。(下記画像は実際の並行品ドンペリの裏ラベル)

このように、裏ラベルを見るとどの国向けに販売されたボトルなのかを確認することができます。
なお、裏ラベルには内容量やアルコール度数、ヴィンテージなどが記載されている場合もありますが、これらは基本的に表ラベルの情報と重複しています。そのためドンペリの正規品・並行品を見分けるうえで最も重要なのは、輸入元と表記言語を確認することと言えるでしょう。
正規品と並行輸入品は、価格や流通ルートが違うため、購入する前に知っておくと安心です。詳しい違いや見分け方は、こちらの記事で実体験をもとに解説しています。
▶ ドンペリの正規品と並行品の違い|ギフトで失敗しない判断基準【実体験】
まとめ|ドンペリのラベルが読めるとボトル選びがもっと楽しくなる

ドンペリのラベルにはフランス語の表記が多く、一見すると難しそうに感じるかもしれません。しかし意味を知ってしまえば、実はとてもシンプルです。
ラベルを見るだけで、次のような情報を読み取ることができます。
- そのドンペリがどの年に収穫されたブドウで造られたか(ヴィンテージ)
- 白かロゼかといった種類
- 辛口タイプのシャンパンであること(Brut)
- ボトルの容量
- 正規品か並行輸入品かといった流通の違い
つまり、ラベルの意味を知っておくだけで、そのドンペリがどんな1本なのかを大まかに理解することができます。
さらに、これらの基本的な表記はドンペリだけでなく、他のシャンパンでも共通して使われています。そのためドンペリのラベルが読めるようになると、シャンパン全体のラベルも自然と理解できるようになります。
ラベルの読み方を知っておくと、シャンパンを選ぶときやプレゼントを探すときにも役立ちます。ぜひボトルを見る機会があれば、今回紹介したポイントを思い出しながらラベルをチェックしてみてください。
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最初はワインが苦手でしたが、ドンペリをギフトに選んだことをきっかけにシャンパンやスパークリングワインの魅力に気づき、これまで100本以上を試飲。
実体験をもとに、初心者にも寄り添った「シャンパン・スパークリングワイン選びをもっと楽に!」をテーマに発信しています。
「トキメキを感じられる」「寄り添ってくれる」「場がパッと明るく陽気になる」など、感情やイメージで選べるシャンパン選びも提案。ギフトや自分へのご褒美にぴったりの1本が見つかるサイトを目指しています。









