「ドンペリの偽物の見分け方を知りたい」という声がありました。
これまでドンペリの偽物が実際にあったのかというと、残念ながら「アリ」なんですよね。実際ニュースにもなりました。>>偽物のドンペリ、実際のニュース
私はというと、「これぞ偽物のドンペリ!」というものには出会ったことがありません。というより、「偽物」の概念すらなかったというのが正直なところ。
というのも、これまで出会ってきたドンペリは、自分が信用しているお店で購入していたり、正規品を選んだりしているからなんです。
そもそも偽物のドンペリとはどんなドンペリなのか。今回は、ドンペリの偽物についてまとめておこうと思います。
偽物のドンペリが実際に販売されていた!実際にニュースになった件!
2023年の秋に報道されたニュースなんですが、中古のドンペリゴールドを購入したところ偽物だったことが判明。商標法違反で男性が逮捕されるというリアルな事件が起きました。
内容としては、スタンダードなドンペリヴィンテージの瓶に、ドンペリゴールドのラベルを貼り替えて中古店にドンペリゴールドとして男性(A氏)が売却。そして、中古店からドンペリゴールドを購入した男性(B氏)が異変に気付き、警察に相談。フランス本社に鑑定を依頼し、偽物と判明。A氏の逮捕に至りました。
高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」の中でも高級な「ドンペリゴールド」のラベルを比較的安価な「ドンペリ白」のボトルに貼って売却したとして、広島県警生活環境課と広島中央署は20日、大阪府八尾市の無職の男(41)を商標法違反(直接侵害)の疑いで逮捕した。
容疑を認めているという。
ドンペリ同士で起きた複雑な不正!個人的に言えば、偽物に気付いたB氏がすごいなとしみじみ思いましたね。ドンペリを飲んだことのある経験者さんであること間違いなし。
このニュースにおける偽物のドンペリ、偽ドンペリのタイプでいえば、ボトルの中のワインが違うというタイプにあたります。
でも、このボトルの中のワインが違うという偽物は、実は見分け方が難しいんです。このニュースのようにドンペリの種類間で巧妙にラベルが貼り替えられてしまっている場合、飲んだところで相当な経験値がないと気づけません。
ではどうしたら良いか。出来る限りのリスク管理を講じましょう!
偽物のドンペリ、見分け方!正規品のドンペリを見分ける!
まず、「正規品のドンペリ」を見分けられるようにしましょう。正規品のドンペリはいわゆる正真正銘のドンペリ。偽物ではないことを証明するものです。
なお、正規品の反対である並行輸入品はというと、並行輸入品が偽物というわけではないのですが、並行輸入品よりは正規品の方が偽物のリスクは低くなるため、正規品を見分けることは本物のドンペリを見つけるには有効な手段です。
では正規品のドンペリはどう見分ければ良いか、見分け方は店頭とオンラインで2パターン挙げられます。
店頭であればドンペリボトルの裏ラベルを確認しましょう!
下記画像が正規品のドンペリの画像なんですが、黄色線を引いた部分「輸入者」を確認することで偽物ではなく正規品であることを見分けることができます。(私物で汚れがありますがご了承下さい)
ドンペリは、正規輸入販売元が決められています。それが、「MHDモエヘネシーディアジオ(株)」なんですよね。なので、輸入者にMHDモエヘネシーディアジオ(株)という記載があれば、そのドンペリは本物(正規品)で偽物ではありません。
ネットでドンペリを探す場合の見分け方はというと、実物の裏ラベルを確認することは出来ないため、「正規品」と記載のあるドンペリを選びましょう。
でもさ、ニュースみたいにラベルが貼り替えられてたらどうするの!?
こればかりは防ぎようがなく、見分けるのは難しくなります。このラべりの貼り替えによる偽物への対処法として最も効果があるのは、信頼のおけるお店で購入することです。
これを徹底するだけで、偽物のドンペリに出会う確率は限りなく0になります。
例えば、有名デパートや、大手ワインショップさんの場合は、信用第一。万が一偽物が出回った日には経営の危機に瀕することになります。なので、リスクはほとんどないと考えて良し。>>【三越伊勢丹】ワイン >>ENOTECA Online
もしくは、自分が信頼するワインショップでもOK。ワインショップも、ワイン好きが集まる場。リピーターで成り立っているワインショップも多い多いため、信用第一。信用が1度でも崩れれば、全てを失うことに繋がります。
通っているワインショップがなければ、ショップレビューや口コミが良いワインショップを選んで購入しましょう!ネットショップも口コミが生命線。これはネットも実店舗と同様です。
ちなみに、ワイン初心者さんであれば中古ショップでの購入は、オススメしません。適切な保存状態だったか確認でき、味を見て本物か偽物か分かるほどの経験値がある方であれば、自己判断で良いのですが、そうでない場合はリスクが高くなる可能性大です。
そもそも、偽物のドンペリってどんなドンペリ!?偽物のドンペリの種類!
偽物のドンペリという捉え方が可能なのは次の3つ。
- ボトルの中のワインが違う
- 並行品のドンペリ
- 劣化したドンペリ(粗悪品)
fa-caret-rightボトルの中のワインが違う
これは冒頭のニュースのケース。まぎれもなく「偽物のドンペリ」ですが、信用できるショップや有名なデパート、大手ワインショップなどで正規品のドンペリを購入していればこのタイプの偽物であるリスクはまずないです。
ネットショップを利用する場合でも、最近は口コミ評価がショップ経営の生命線でもありるため、リスクは限りなく低くなります。
ワイン愛好家たちがリピートするショップや口コミが高評価のショップを選ぶことでリスクを減らすことが出来ます。
fa-caret-rightそして、「並行品のドンペリ」と「劣化したドンペリ」
これらは、「偽物」という捉え方もできるのですが、「本物」と捉えることも出来るという曖昧さがあります。つまり、「並行品のドンペリ」と「劣化したドンペリ」は、偽物のドンペリと言い切れないのです。
並行品のドンペリとは!?偽物とは言い切れない!
ドンペリは、フランスのシャンパーニュ地方で造られた高級シャンパン。よって、輸入という過程を経て私たちの手に渡ります。その輸入においてドンペリは2つのタイプがあります。
それが、並行品(並行輸入品)と正規品(正規輸入品)なんですよね。
正規輸入品(正規品)とは、その名の通り正規のルートで輸入されれたワインやシャンパンということ。例えば、ドンペリでいえば、正規輸入代理店はMHD(モエ ヘネシー ディアジオ)。よって、その販売元を通して輸入されたドンペリは正規品に該当します。
並行輸入品(並行品)とは、正規ルート以外の個人や団体、組織で輸入されたワインやシャンパンを意味しています。よって、ドンペリでいえば、ボトル裏ラベルなどにある輸入販売者の欄にMHD(モエ ヘネシー ディアジオ)以外の組織名などが記載されています。
違いはズバリ、輸入における安全性や信頼性、商品供給や価格の安定性にあると言えます。
上記の説明を見ると、並行輸入品のドンペリは偽物のドンペリと捉えてしまう方もいるかもしれませんが、そうとは言い切れないのです。
シャンパン含むワインはそもそも劣化しやすく、輸送環境や保存・保管環境が劣悪であれば、香味が変化し劣化へと進みます。よって、並行輸入品の中には粗悪品がある可能性があります。
ただ、正規品と同じように輸送環境や保存環境に気を配る業者や個人が輸入した並行輸入品のドンペリはどうでしょうか。
正規品と同じ品質だとしたら・・、それは輸入ルートが違うだけで、モエ・エ・シャンドン社が造った本物のドンペリと捉えることができます。
そう考えると、並行輸入品のドンペリ=偽物のドンペリとは決して言えないのです。逆にお得なドンペリへと認識が変化します。
では、劣化したドンペリはどうなのでしょうか。
劣化したドンペリと偽物のドンペリは違う!
もし、劣化したドンペリに出会ったとしたら(異臭がして飲めないドンペリ)それは、偽物のドンペリなのでしょうか。
これも答えとしては、「偽物のドンペリとは言えない」となります。
どういうことかというと、いくら正規品のドンペリを購入しても、販売先での保存・保管状況が劣悪だったり、購入した後の保存・保管環境が劣悪の状態であれば劣化の可能性は多いにあります。
つまり、本物のドンペリでも劣化することがあるということなんですよね。よって、やはり劣化したドンペリ=偽物のドンペリとはならないのです。
これらを踏まえて、本物のドンペリに出会うにはどうしたら良いのかというと、
自分が信用できると判断したお店で、正規品のドンペリを購入する
のがオススメです。
ワインの経験があまりなく、よく利用するワインショップ、ネットショップ等ない場合は、大手百貨店や実店舗も多数ある有名な大手ワインショップを利用するなどがオススメです。>>【三越伊勢丹】ワイン >>ENOTECA Online
正規品だと高価すぎるという場合は、並行輸入品が購入の選択肢に入ると思います。それもアリ。
リスクはあると踏まえた上で判断しましょう。ちなみに、並行輸入品のドンペリも私は経験済。私が購入したものは、粗悪品ではなく「お得なドンペリ」となりました。
以上が、「偽物のドンぺりとは!?見分け方!」でした。
私の中で、「偽物のドンペリ」というと、中身が入れ替えられているドンペリというイメージが強いですね。でも、この偽物の場合は、自分が信用しているショップで購入することで今のところ100%防げています。
安心して自分の納得のいく本物のドンペリに出会えますように!