特別な日やシーンにドンペリを開けようと思い、まず気になったり不安に思ったりするのが「開け方」ですよね。ドンペリやシャンパンの開け方を調べるとたくさんの情報がありますが、プロの開け方や王道にこだわりすぎると難しく、心が折れてしまう状況に陥ることがあります。
でも大丈夫。自分に合った開け方を選べば、シャンパン初心者さんでもドンペリを簡単に開けることができます。実はドンペリはシャンパンの中では開けやすい部類に入ります。
ということでこの記事では、ドンペリをリピート購入している筆者が、ドンペリの開け方を3パターンを画像付きで紹介していきます。3つの内、自分が出来そうな開け方を実践すれば、ドンペリを開けることができますよ!
ドンペリの開け方、3パターン!画像付きで解説!
ドンペリを楽しむために、必須なのがドンペリを開けること。ドンペリを開けることをメインに考えると、最終的には「開けられれば良い」ので、王道の開け方にこだわらなくても大丈夫。
ということで、ここで筆者が考え出した開け方含め、3つの開け方を紹介しています。人によってしっくりくる開け方が違うので、下記の開け方1が難しければ、開け方2に、開け方2も難しければ開け方3に移行しましょう!
ドンペリの開け方、王道編!最初から出来ちゃうかも!?
最初からこの開け方が出来れば今後も開栓の心配は無用。ただ、利き手(筆者は右手)でボトルを持ち、利き手と反対の手(筆者は左手)でコルクを押さえる必要があり、初心者さんにとっては開栓に不安を抱く方が多いです。
ちなみに筆者は、この開け方だと安定感がなく最初は無理でした。よって、次に紹介する開け方2をマスターしてから、ここで紹介する王道編の開け方に移行し、今ではこの開け方で全て開けています。
出来たらラッキーだけど、出来なくても良い!そんな王道編開け方を先にみていきましょう。(画像には、ドンペリではないスパークリングワインも説明のため登場します。)
1.キャップシールを剥がす
上記画像は実際のドンペリですが、瓶口の先端が黒いもので覆われています。この黒い部分がキャップシールと呼ばれるもの。(上記画像で水色でシールと記載の部分)
このシールを剥がしていきます。剥がし方は簡単。下記画像の水色で囲ってある部分、シールが折り重なっている【とっかかり】を見つけましょう。そこを引っ張ると簡単に剥がすことができます。
この黒いキャップシールを剥がすと下記画像のようにコルクとそのコルクを留める王冠や針金(ミュズレと呼ばれます)がお目見えします。
2.針金を緩める
キャップシールを取ったら、コルクの上から固定された針金を緩めます。緩めるには、上記画像の赤丸で囲ってある部分を見つけて手前に倒します。下記画像は別のスパークリングワインですが全く同じ。
そしてこのわっかをひねって緩めていきます。下記画像のようにわっかを掴んでひねって回転させて緩めます。
緩めると下記のような状態になりますよ。
3.コルクを抜く
最後にコルクを抜いていきます。
さきほど緩めた針金は付けたままでコルクを抜きますが、針金と王冠(ミュズレ)は取ってしまっても大丈夫。筆者は針金がないとコルクが滑る感覚があり、針金を付けたままの方がやりやすいのです。
まずは持ち方ですが、下記のように利き手とは反対の手(筆者は左手)の中指・薬指・小指でボトルネック(瓶口の下の細長い部分)を握ります。
そして、下記画像のように人差し指と親指でコルクを握ります。
と、このまま進めても良いのですが、針金の上で握るというのは手が痛いんですよね。なので、筆者は下記画像のように布巾を被せてからこのような持ち方にします。
次は利き手(筆者は右手)でボトルの底を持ちます。下記のような感じでボトルを両手で持ちましょう。
そしてコルクは押さえたまま、瓶底を回します。回す方向は、下記画像の矢印のように自分の体の方に回していきます。
コルクではなくあくまでボトルを回すというのがコツ!コルクを持つ親指と人差し指は緩めずにしっかりとコルクを固定し、瓶だけを手前に回します。
「ここが難しい!」という方がたくさんいらっしゃるんですよね。まず、ボトルが重く持ち慣れないと安定せず、不安が芽生えてしまうのです。筆者も最初はここがなんとも難しかったです。
もしここの手順で難しいと感じたなら、迷わずに次に紹介する開け方に移行しましょう!>>次の開け方に移る
このまま開けられそうという方はこのまま続けます。しっかりとコルクを親指と人差し指で固定し、反対の手で瓶底ゆっくり回していくと、コルクが徐々に浮いてくるのが分かります。
それでもコルクを固定しながら、瓶底をゆっくり回していくとその内に、「シュッ」か、軽めの「ポンッ」という音と共にコルクが抜けます。これで完!です。
コルクは人差し指と親指でしっかり固定しているため、勢いよく飛び出ることも、爆発的な大きな「ポンッ」という音も出ません。
ここで、
コルクが全然上がってこない、開かないけど!?
という場合は、コルクがしっかりと固定出来ていません。瓶を回す際にコルクも一緒にするすると回っている可能性大。
コルクは人差し指と親指で固定したまま動かさず、瓶だけ回っている必要があります。どうしても開かないという場合は、次に紹介する開け方に移行しましょう!
これが開け方王道編です。
筆者考案のドンペリの開け方!アウトローだけど簡単、初心者さん向け!
この開け方は、10年以上も前に王道な方法でシャンパンを開けることが難しかった筆者が編み出したアウトローな開け方です。w ポンッという音も苦手だったのですが、この開け方だと静かに開けられることが多いです。
1.キャップシールを剥がす
ドンペリボトル先端部分に覆う黒いキャップシール(上記画像で、水色でシールと書かれている黒い部分。)を手で剥がしましょう。シールといっても貼り付けされているわけではないので、簡単に剥がせます。
剥がし方は簡単。下記画像のようにボトル上部にある水色で囲ってある【とっかかり】を見つけて、引っ張って剥がしていくだけ。
剥がすのはとても簡単なので心配無用です。すると画像がボケていますが、針金のような留め具と共にコルクが見えてきます。
コルクと瓶口に留められている針金が全て見えるようになるまで剥がしましょう。
2.針金を緩める
1.でキャップシールをはがすと、上記のようにコルクの上に黒くて丸いもの(プラーク:王冠)が乗っていて、針金で固定されています。これはミュズレと呼ばれます。
その針金の下の部分に、下記の画像の赤丸で囲っているような、【わっか】になっている部分を見つけましょう。
この【わっか】を指で持って何度かひねると、下記画像のようにしっかり留まっていた針金がゆるくなります。
上記画像は男性が緩めているのですが、女性である私でも簡単に緩めることが出来ます。緩めることが出来たら、針金部分とミュズレ(コルクの上に乗っている黒くて丸いもの)を上に持ち上げて取りましょう!
すると、下記のようにコルクのみに。
ちなみにこの時点でガス圧が強く、コルク飛んでしまうケースがあると聞きます。でも、ドンペリに限らずこれまで100本以上の発泡性ワインを開けてきた中で、コルクが飛んでしまったことは1度もありませんでした。
なので、あまり心配しなくても良いはずですが、心配であれば布の上に被(かぶ)せて少し押さえておくと無難です。
3.コルクを抜く
これで最後、コルクを抜きます。万が一途中でポンッと抜けてしまってコルクが飛ぶなんてことは嫌なので、上記のように布巾をかけて抜きます。
まず、コルクの上にふきんをかけてボトルを斜めにします。ボトルの底の一部はテーブルにつけたまま。(力が入るので、瓶底を回すことでテーブルに傷がつかないよう、テーブルの上に布巾や敷物があった方が良いです。)
上記画像は、撮影のために直立気味ですが、もっとボトルを斜めにした方が開けやすいです。
私の場合は利き手とは反対の手(右手が利き手なら、左手)でふきんの上からコルクを押さえ、利き手でボトルネック(ボトルの上部、首のように細長い部分)を持ちます。(上記の画像の場合、利き手は左です。)
そして、利き手でボトルネックをまわしてコルクを緩ませていきます。
コルクを回すというよりは、ボトルを回すことでコルクを少しずつゆるめていく感じですね。fa-lightbulb-oここも、また王道のやり方と異なるところです。
王道だと、ボトルネックは持たずに瓶底を持って回すようになっていますが、重いボトルを片手で持ちながら回すというのが、なかなか安定せずうまく出来なかったのです。
逆に、瓶底はテーブルに一部つけたまま斜めにして、ボトルネックを掴んで回した方が重さによる不便さを感じずに回し進めることができます!
すると、ボトルを回すにつれて、瓶内からの圧力でコルクが上に押し出されるような感覚を感じます。そこで圧力にまかせてコルクを押さえる手を緩めるとポンッと大きい音と共に一気に開いてしまって、びっくりするので、コルクは押さえたままにしましょう!
逆に、ポンッという音をさせるように開けたい場合はここで一気にコルクを抜けば豪快なポンッという音を出して開けることが出ます。
ポンッという音が怖かったり苦手だったりする場合は、コルクを押さえる手を一気に緩めないことが大事。あくまでコルクを押さえながら少しずつ瓶を回して、少しずつコルクを押さる手も緩めていくようにします。
そうすると、ワイン初心者さんでもシュッと静かに開けることが出来るようになります。最初は少し音が出てしまうかもしれませんが、大きな音にはならないはず。
何度もやっている内に必ずシュッと静香に開けられるようになるのでご安心を!
この開け方でも難しかった場合は、究極なドンペリの開け方であるアイテムを活用する開け方でチャレンジしましょう。
困った時のドンペリの究極な開け方!シャンパンオープナーって知ってる!?
シャンパンを開けるためのアイテム「シャンパンオープナー」というものが販売されているのをご存知でしょうか。「開けるのがどうしても怖い、苦手!」という方や「抜栓練習は面倒!手っ取り早く開けられれば良い!」という場合には、シャンパンオープナーの活用がオススメです。
様々なタイプのシャンパンオープナーが販売されていて、予算やお好みで選ぶことが可能。1つ紹介しておくと、上記商品画像のオープナーはPULLTEXというところのシャンパンオープナー。ULLTEXはシャンパンやワインの途中保存用の栓も多々販売されていて、レストランやお店などでもよく見かけるブランドです。
そんなPULLTEXのシャンパンオープナーはとても便利。コルクを抜くことと、シャンパンを飲み残した際に炭酸が抜けないように保存できる専用のストッパー(栓)の2機能を兼ね備えたオープナーで一石二鳥のツールです。
>>Pulltex シャンパンオープナー&ストッパーを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
他にも下記のようなザ・シャンパンオープナーという形のオープナーも販売されています。
価格含め、様々なタイプのシャンパンオープナーが販売されているので、予算や好みに応じて選びましょう。
>>発泡性ワイン用のオープナーを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
これらが、ドンペリの3タイプの開け方でした。これらの開け方を見ていると、ドンペリをどのように開けるのか、全く別のゴールが2つ見えてきます。
ドンペリの理想の開け方とは!?
ドンペリの理想の開け方(ゴール)は、次の2つが挙げられます。それぞれ、ドンペリを開ける目的やメリット、デメリットが異なります。
豪快にポンッと音を立てて開ける
夜のサービス業で、お客様がドンペリやシャンパンをおろした際の開け方としてよく見られますよね。ポンッという音を出すメリットは、喜びや慶事のイメージを印象付けやすいこと。
逆にデメリットとしては、いつ鳴るのか分からないポンッという音に恐怖を抱く方もいること。また、ポンッと音を出すために一気に開けるため、吹きこぼれの可能性が大きくなります。
シュッと静かに開ける
ドンペリの香りや味わいを味わいたい、しっかりドンペリと向き合いたいという場合はこのシュッと静かに開けることを目指すのがオススメ。ポンッという大きな音や吹きこぼれのリスクを抑えられるメリットがあります。
デメリットとしては、ポンッという音を出す開け方よりも、ゆっくりと開ける必要があるため少し時間(数分)がかかることです。
この2パターン、筆者はどちらが採用しているかというと、シュッと静かに開けることを好んでいます。
理由は、当初からいつ鳴るか分からないポンッという音がとにかく苦手だったのと、シャンパンを楽しみたい派だから。シャンパンを楽しみたいのに吹きこぼれて量が減るリスクは限りなく0にしたいのです。w
ドンペリの開け方、Q&A!
そんなドンペリの開け方にまつわる疑問を紹介し、答えていこうと思います。
開ける時のポンッという音が怖いし苦手!対処法はある!?
この疑問、すごくよく分かります。筆者も当初はいつ鳴るのか分からないポンッという音に怯え、開けるのは人任せでした。でも大丈夫、今もポンッという大きな音は好きではありませんが、バンバン1人で開けています。
実はこの対処法でオススメなのが、自分で開けられるようになることなんですよね。理由は、自分である程度開けるタイミングをコントロールできるから。コルクが抜けるタイミングが自分で分かるので、いつ鳴るのか分からない恐怖心が軽減されるんです。
この対処法でもっとも大変なのが最初に開ける時。どの挑戦も同じですが最初の一歩はかなりドキドキします。でも、その緊張や不安を乗り越えると次も開けられるようになり、さらに次も・・。
その内経験を積むにつれ開けることに自信が付き、開ける途中で万が一ポンッと音が鳴ってしまっても「おー!」と一瞬驚いて終わり、後に引きずらなくなります。
女性でも開けられる!?
はい、女性でも開けられます。ちなみに筆者は女性です!女性にオススメの開け方は、2番目に紹介したアウトローだけど簡単な開け方。私が開けられるようになった最初の方法です。
吹きこぼれないの!?
シャンパン含め、これまで100本以上の発泡性ワインを飲んでいますが吹きこぼれたことなしです!もともと、静かにシュッと開けることを目標にしているため、吹きこぼれるほど泡の勢いが強いことがありませんでした。
ただ、開ける前にボトルに振動を加えたり、衝撃を与えた直後はいくら静かに開けたとしても吹きこぼれる可能性があります。開ける前は、静置しておくのが大前提です。
シャンパン、そもそもなぜ吹き出すの!?
夜のサービス業で、ドンペリを含むシャンパンを開けた際に吹きこぼれるシーンがよくありますよね!なぜ吹き出すのかというと下記2つの理由が挙げられます。
冷えていない
温度が高いとシャンパンに溶け込んでいたガスが分離されやすくなります。そうなると、振動が少し加わっただけでも吹きこぼれやすいです。
振動や衝撃の影響がある
全ての炭酸飲料に通じることですが、振動を加えた後に開けると一気に噴き出しますよね。これは振動や衝撃でガスが分離し瓶内の圧力が一気に高まるからです。
圧力が高まった状態で開けてしまうと、その圧力が外へ出ようと泡と共に吹き出してしまいます。なので、シャンパンを購入し配送や持ち帰りなどで移動させた場合は、数日落ち着かせてから開けるのがベストです。
ドンペリ開けた後のコルクやミュズレ捨ててない!?活用法!
ドンペリ開けた後のコルクやミュズレ(コルクの上にある王冠と針金)、捨ててしまう方も多いのですが、実は活用方法があります。いくつか紹介しておきますね。
ドンペリのミュズレチェアが作れる!
ドンペリコルクの上に乗っていた王冠と針金部分をミュズレと呼ぶのですが、そのミュズレで上記のようなミュズレチェアを作ることができます。
筆者の泡ブログに作り方を掲載しているので興味がある方はご覧ください。
ドンペリコルクでコルクマグネットを作る!
ドンペリのコルクを使って上記のようなコルクマグネットを作ることも可能。カッターでコルクのキノコ上のふくらみの部分を切って、マグネットを付けるだけ。
冷蔵庫やキッチンなど、磁石が付く場であればどこでも活躍してくれます。
ドンペリコルクを箸置きとして使う!
ドンペリコルクを箸置きとして使うことも可能。少し転がりやすいので、頭の部分一部をカッターで少しカットすると安定しやすいです。
今後、ドンペリに限らずシャンパンやスパークリングワインコルクをいくつか集めて作れば、複数のコルク箸置きができますよ!
ドンペリコルクとミュズレコレクション!
ドンペリのコルクとミュズレに限らず、シャンパンとスパークリングワインには様々なデザインのコルクとミュズレがあります。
私はそんなお気に入りのコルクとミュズレを集めて瓶に入れ飾り楽しんでいます。こんな風に、コレクションするのもオススメです。
さて、開けた後はドンペリをどう楽しむかに集中しましょう。
開けた後のドンペリの楽しみ方!リンク集!
ドンペリを開けた後の楽しみ方については、様々な記事でまとめていますので、よろしければ参考にしてみてください。
以上が、ドンペリの開け方いついてでした。ドンペリをスムーズに開けられることを祈っております。
それでは、また!