ドンペリ

『なぜ、ドンペリが高いのか。』、『ドンペリがなぜ、高価なのか。』

この理由は実すごくシンプルで、「ドンペリがプレスティージュシャンパンだから」です。

どういうことなのか、一般消費者さんに分かりやすいように簡単にまとめておきたいと思います。

ドンペリの値段が高い!理由は、ドンペリはプレスティージュシャンパンだから。

ドンペリルミナス

ドンペリは、シャンパンのランクでいうと、最高級品の位置づけにある「プレスティージュ」シャンパンに該当します。

「プレスティージュシャンパン」とは、生産者が出す最高級のシャンパンのこと。よって、どこのシャンパンハウスでもプレスティージュシャンパンが最も高価になります。

ドンペリの生産者は、モエ・エ・シャンドン社。そのモエ・エ・シャンドン社の最高級シャンパンブランドが「ドンペリ」。なので、モエ・エ・シャンドン社が生産するシャンパンの中では、ドンペリブランドが最も高いランクにあたります。

ちなみに、ドンペリの生産者であるモエ・エ・シャンドン社にはドンペリの他に「モエ・エ・シャンドン」というシャンパンブランドを展開しています。

下記のシャンパンが代表格なのですが、小売店の多くで取り扱っているので見たことがある方も多いのではないでしょうか。

【価格】5千円台~*価格は変動します。

上記の「モエ・エ・シャンドン アンぺリアル ブリュット」は、シャンパンランクでいえば、最もスタンダードの「ノン・ヴィンテージ」というランクのシャンパンに該当します。

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このスタンダードランクの「モエ・エ・シャンドン アンぺリアル ブリュット」は、最高級ランクの「ドンペリ」に比べると価格はかなり安いですよね。

ではなぜ、プレスティージュシャンパンだと価格が高くなるのでしょうか。

ドンペリはプレスティージュシャンパン!プレスティージュだとなぜ価格が高くなるの!?何が違うの!?

ドンペリ3本

最もスタンダードなランクの「ノン・ヴィンテージ」シャンパンとドンペリが該当する「プレスティージュ」シャンパン、この価格差は何なのかというと、簡単に言えば手間のかかり具合が違うです。

具体的にいうとドンペリで言えば次の2点のおいて、手間がかかっています。

それぞれ少し詳しく見ていきましょう。

ドンペリは、熟成期間が長いから値段が高い!

ドンペリロゼのミュズレ

そもそも、シャンパンはランクによって熟成期間の規定があります。

  • 最もスタンダードな「ノン・ヴィンテージ」シャンパンは、最低15ヶ月以上の熟成期間が必要
  • 次の「ヴィンテージ」シャンパンは、最低でも3年以上の熟成が必要

最高級ランクのプレスティージュシャンパンの場合、熟成期間の規定はないのですが、おのずと上記のヴィンテージシャンパンを遥かい超える期間が当たり前。

ドンペリに関して言えば、最もスタンダードな「ドンペリ ヴィンテージ」で約8年の熟成期間を経てから出荷されます。

つまり、プレスティージュシャンパンの「ドンペリ」は熟成期間がとても長いということ。その長期間、当然ながら適切な保存・管理が必要ですよね。

これぞ、手間がかかるということ。スタンダードランクの「ノン・ヴィンテージ」シャンパンに比べると圧倒的な熟成期間の差と、手間がかかっていることが分かります。

手間がかかれば、費用もかかる。となれば当然、ドンペリ含む長期間熟成されるプレスティージュシャンパンの値段は高くなることが理解できます。

ドンペリはこだわりが強いから、価格が高い!

ドンペリ2本

ドンペリを含む「プレスティージュ」シャンパン(最高級ランクのシャンパン)のほとんどが「ヴィンテージ」シャンパンに該当しています。

つまり、最高級品の位置づけにあるプレスティージュシャンパンのドンペリも、ヴィンテージシャンパン。ある意味、ドンペリは二刀流なんです。w

まず、このヴィンテージシャンパンであることドンペリのこだわりの1つ。ドンペリは「Vintage Only(ヴィンテージオンリー)」という方針を掲げており、全てのドンペリがヴィンテージシャンパンであることにこだわりがあります。

 

ヴィンテージシャンパンとは!?

ヴィンテージシャンパンとは、単一年に収穫されたブドウのみで造られるシャンパンのこと。

例えば、ラベルに2009とあれば、2009年に収穫さればブドウのみを使って造られているシャンパンであることを意味します。

よって、ブドウの作柄が良い年でないと造ることが出来ません。

また、その収穫年のブドウの個性を表現できるのがヴィンテージシャンパンの特徴です。

 

このヴィンテージシャンパンであること自体が、「こだわり」に該当します。

というのも、一般的なシャンパンは、品質を安定させるために様々な年に収穫されたブドウで造られたワインをブレンドするのがスタンダードなんです。

なので、こういった様々な年のワインをブレンドするシャンパンは、ブドウの作柄が良くない年でも、美味しいシャンパンを造ることができます。

一方で、ヴィンテージシャンパンは、その年のブドウ次第。ブドウの出来栄えによって醸造可否が決まるという不安定さがあります。

ぶどう畑

その不安定さを取ってでも、収穫年のブドウの個性を表現するというこだわりがあるのが、「Vintage Only.(ヴィンテージ オンリー)」を貫くドンペリ。

そんな収穫年によるブドウの個性に加え、ドンペリの場合は一貫した伝統的なドンペリらしさをの表現も求められます。

さらに、ピンドン(ドンペリ ロゼ)は、ブドウ品種(ピノ・ノワール)へのこだわりも加わります。P2、P3になれば、熟成期間が2倍、3倍以上になります。>>ドンペリの種類と価格

もう、ここまで記載しただけでも醸造のプレッシャーがいかに大きいか、どれだけの手間と労力がかかっているのか、素人ながらもその大変さが想像できてしまいます。

現に、そんな手間やこだわりの大きさに比例するように、ドンペリの種類間で価格が異なっています。>>ドンペリの種類と価格

これらが、最高級ランクのプレスティージュシャンパン「ドンペリ」が高価になる理由です。ただ値段が高いだけではない、惜しみない手間と労力がかかっているのがドンペリなのです。

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ただ、これってドンペリに限ったことではないんですよね。実は、ドンペリが特別高価というわけではないんです。

ドンペリが特別高価というわけではないって知ってた!?

泡

そうなんです。最高級ランクに該当するプレスティージュシャンパンはどれも高価で、ドンペリを超えるものも複数存在します。

つまり、ドンペリが特別高価というわけではありません。

具体的に例を挙げると、下記の「サロン」というシャンパン。高級シャンパンのトップを走る有名シャンパンですが、お値段は驚きのフルボトル1本、10万円越えです。

【価格】10万円以上~*価格は変動します。

いや、10万円以上では済まず、モノによっては20万を超えるものも。>>サロンの価格を見てみる(楽天市場)

このサロンは、さらにこだわりが強く、ブドウの作柄が超優良の年でないと造られない上に、ブドウ品種は1種のみシャルドネ100%に限定されています。

他にも、下記「ルイ・ロデレール クリスタル」や、

【価格】4万円台~*価格は変動します。

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下記「クリュッグ」など、

【価格】3万円台~*価格は変動します。

>>クリュッグの価格を見てみる(amazon)

プレスティージュシャンパンは他にも、ドンペリよりも高価な早々たるメンツが揃っています。そしてどれもそれぞれにこだわりが強く、熟成期間も長い傾向にあります。

なので、なぜこれらのシャンパンが高価なのかと言われれば、「こだわりが強く手間がかかっている、プレスティージュシャンパンだから」という理由がシンプルでしっくり来るのです。

ちなみに、これらに経済状況の影響が加わり、価格が変動していきます。これは別記事でまとめています。

以上が、ドンペリが高く、高価である理由でした。

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