ドンペリにまつわる、とっても素朴な疑問。
実は、これは私がワインを飲まない頃、我が家がお祝いにドンペリを贈ろうと思いつき、ショッピングサイトを見ていた時にふと湧いた疑問でした。
でもこの、疑問を解くには、複合的な知識が必要で、初心者の私にはなかなか分からなかったんです。ということで、『ドンペリって毎年出るの?』という疑問について、まとめておこうと思います。
”ドンペリ”は、毎年出るわけではない!なぜ!?
そうなんです。ドンペリは、毎年出るわけではありません。毎年「解禁!」とよく耳にする”ボジョレーヌーヴォー”とは異なるということ。
そもそも、ドンペリはヴィンテージシャンパンであることにこだわりのあるシャンパン。ヴィンテージシャンパンとは、単一年に収穫されたブドウのみを使用して造られているシャンパンのこと。よって、ヴィンテージシャンパンは、ブドウの出来具合やその年のブドウの個性によって醸造が左右されることになります。だからこそ、ブドウが不出来で、ドンペリらしいシャンパン造りが難しい年は造られないのです。少し分かりづらいですよね、もう少し具体的に例を挙げてみましょう。
ドンペリ、”単一年に収穫されたブドウのみ”を使用して造られるってどういうこと!?
ドンペリのラベルには、必ず年号の記載があります。上記画像のドンペリには、"2006"という年号が書かれていますよね。このドンペリのヴィンテージは2006。つまり、2006年(単一年)に収穫されたブドウのみを使用して造られていることを意味していてます。この単一年のブドウのみを使っているシャンパンがヴィンテージシャンパンということになり、ヴィンテージシャンパンには必ず年号の表記があります。
でも毎年収穫したブドウを使えば、毎年「ドンペリ」を造れるでしょ!?なぜ毎年造らないの!?
そんな疑問が湧きますよね。でも、ドンペリの場合は最高級シャンパン。ブドウの出来が良くない年は、そのヴィンテージ(年号)は造らない方針を掲げています。
そもそもシャンパンが造られる地域はフランスの北東にあるシャンパーニュ地方。北東に位置していることから、ブドウ栽培に向いているとは言えない地域です。だかこそ、シャンパンの中でスタンダードといえる”ノン・ヴィンテージ”シャンパンは、異なる年に収穫されたブドウで造ったワイン(リザーブワイン)などをブレンドすることで、より品質を安定させることが出来ます。
一方で、ドンペリのように単一年に収穫されたブドウのみを使用するヴィンテージシャンパンの場合、単一年のブドウで勝負をするわけですよね。他収穫年のブドウで造られたワインをブレンドすることはありません。そうなると、ブドウの出来具合が良くない年は、納得のいく品質のワインが造れないため、リリースしないという選択肢が出てくるのです。
これらのことから、ドンペリの場合、リリースされる年とされない年が出てきます。つまり、毎年確実のドンペリが出るわけではないということ。どのヴィンテージ(年号)があるのか、詳しくはドンペリの公式ページにある、”ヴィンテージライブラリー”で確認することができます。
以上が、”『ドンペリって毎年出るの?』について!”でした。
ドンペリを人に贈ろうした際、知らないものは贈れない!という思いから、色々な疑問が浮かびましたが、なんだか質問するのも恥ずかしく素人ながら必死に調べたのを覚えています。でも、いくら答えがあっても、その答えを理解するのに他の知識が必要で、とても難しかったんですよね。なので、一般消費者だからこそ思いついた疑問も一般消費者目線から分かるようにまとめていけたらなと思っています。
それでは、また!