「ドンペリを頂いた!」、「ドンペリが贈られてきた!」、「ドンペリを買った!」高級シャンパンで有名なドンペリが手元にあると思うととても嬉しい気持ちになりますが次の瞬間、
どこに置く!?保管や保存方法は!?
という疑問が浮かんでいるのではないでしょうか。
せっかくのドンペリ、もったいないからとやみくもに長期保管をしてしまいがちなんですが、長期の保管や保存にはリスクがあります。満を期して開けたら劣化していた・・なんて可能性も。それはもったいないですよね。
ということで、高価なドンペリを楽しむためにも、ドンペリをリピート購入している筆者がドンペリの保存や保管方法についてワイン初心者さん向けにまとめておきたいと思います。
この記事を読めば、おのずとドンペリを飲むタイミングがお分かりいただけるはず。高価なドンペリ、無駄にすることなく楽しみましょう!
ドンペリの保存・保管方法!開栓前編!
ドンペリの保存・保管方法は、短期間か長期間かで変わってきます。短期間とは、1ヶ月以内くらいで飲もうと考えている場合。長期間とは、数か月~年単位と考えている場合です。
まずは、ドンペリを飲むタイミングをいつにするか、保管を考慮して考える必要があります。
ドンペリ、短期保管にする!?それとも長期保管!?
ズバリ、セラーがない場合は「短期保管」の一択をオススメします。ドンペリを購入してから1ヶ月以内に飲んでしまうのがオススメ。
理由はまず、ドンペリ含むシャンパンはすでに熟成のピークを迎えて飲み頃の状態で販売されており、追加熟成の必要がないからなんですよね。また、ドンペリの適切な保管・保存環境はセラーがないと一般家庭では実現できないからなんです。
適切な保管・保存が出来ずに長期保管をした場合は、劣化のリスクが高まります。せっかくの高価なドンペリ、劣化だけは避けたいですよね。
では、なぜ一般家庭で長期保管・保存が難しいのか。それは、次の適切な保存・保管環境を一般家庭では実現できないからなんです。
ドンペリの適切な保管・保存環境とは!?おさらい!
ドンペリブランドの公式見解を交えた、適切な保管・保存環境は次の通り。日本の風土と一般家庭での環境を考えると、適切な保管・保存は難しいことが分かります。
保管温度は、12~16℃
上記の温度帯で一定の温度を保つことが理想です。
低温になりすぎると、ドンペリ(ワイン)と酸素の反応の鈍くなり、高温だと反応が進みすぎてしまい香味に影響が出てきます。冷蔵庫はこの温度帯より低くなり、常温保存だと高くなりすぎてしまうのです。
ヴィンテージそれぞれが持つハーモニーを損なわないため、高温での保存や急激な温度変化は避けましょう。これは、熟成プロセスが一定に保たれ、香りを損なわないようにするために不可欠です。
ドン ペリニヨン・ヴィンテージの理想的な保存温度は14℃(57°F)。少なくともシャンパーニュ地方にあるドン ペリニヨンのセラーと同程度の温度、つまり12~16℃(54~61 °F)の温度範囲内で保存してください。
横置き保管
シャンパンの保存方法については縦置きか横置きかで見解が分かれていたのですが、ドンペリの公式な見解として横置きの保管が勧められています。
ドン ペリニヨン ヴィンテージは水平に寝かせて保存します。ワインがコルクに接することで、乾燥を防ぎ、発砲性を長く保つことができます。
直射日光や蛍光灯が当たらない場所
直射日光や蛍光灯の光がワインの劣化を進めてしまいます。
湿度が70%前後の場所
乾燥するとコルクも乾燥し空気を通してしまい劣化に繋がります。
振動のない場所
振動のない保管場所の方が振動のある保管場所よりもワインの酸化が進み、香味に影響を及ぼします。
強い匂いを持つものと一緒ではない場所
匂いがワイン移り、香味に影響してしまいます。
これらがドンペリの適切な保管・保存環境なのですが、このような条件が揃う場所は一般家庭にはないのです。ではどうするかというと、長期保管をしなければOKという結論に達します。
ということで次は、ドンペリの一般家庭の短期保管・保存方法についてまとめておきましょう。
短期間のドンペリ保存・保管方法!
一般家庭での短期間の保存・保管方法は冷蔵庫でも問題なし。保管方法をまとめると次の通り。なるべく早く飲むことが前提です(1ヶ月以内)。
冷蔵庫での保管でOK
短期間であれば冷蔵庫保管で問題なし。日本の高温多湿の夏の季節は劣化リスクがかなり高まるため、常温保存よりも冷蔵庫保存の方が温度の急激な変化も少なく無難です。
冷蔵室より野菜室保存の方が良い
可能であれば、冷蔵室よりも野菜室での保管がオススメ。理由は、冷蔵庫の種類にもよりますが、冷蔵室よりも野菜室の方が若干温度が高く、湿度も高めに設定されている傾向があるからです。
野菜室に入らない場合は、冷蔵室で保管しましょう。
ボトルを新聞紙にくるむ
紫外線や蛍光灯などの劣化リスクを出来る限り減らせます。
横置きにする
可能であれば横置きにしましょう。ドンペリブランドからの公式な見解として横置き保管がオススメされています。ただ、横置きできるかどうかは冷蔵庫事情にもよりますよね。
万が一横置きが難しければ、短期間であれば縦置きでもOK。ただ、冷蔵室は乾燥が進むため早めに飲むようにしましょう。
これらの保管・保存方法であれば、一般家庭でも実現可能なはず。ドンペリは、「セラーがなければ早めに飲む」が原則です。
ドンペリ、すでに長期保管しちゃった!飲める!?
もちろんこういうケースもあるはず。贈り物で頂いたドンペリの場合は、思い出があったり高価だからこも開けるのがもったいなかったりで、ついつい長期間保管してしまったという方も多いと思います。
そういう場合はどうするか、私がオススメしているのは「まずは開栓してみるべし。」です。ドンペリを適切な環境に置かずに長期間保管していた場合は、保管の状態にもよりますが、瓶内のドンペリが空気と反応した関係で発泡が弱まっているはずです。
コルクは少なからず空気を通すため、時間経過と共に発泡が弱まることは仕方がないことなんですよね。ただ、ドンペリは高級シャンパンであり良質なブドウを使って造られているため、中には過熟成したワインとして飲める可能性も出てきます。
実は知人で、贈り物のドンペリを20年以上常温保管していた方がいらっしゃったのですが、開けてみたところ発泡はほとんどなかったけれど飲めたとのこと。なので、長期保管してしまったドンペリも飲める可能性ありということになります。
ただ、そのご家庭には半地下室があり、その半地下室で保管されていたということで、常温保存といっても少し事情が異なりますが、セラー以外の場所で長期保管したドンペリが飲めるかどうかは結果論なんですよね。開けてみないと分からない。
万が一、開けてみた不快な臭いがした場合は控えれば良い。だからこそ、是非開けてみましょう!
開けた後、開封・開栓後のドンペリの保存方法は!?
ドンペリを開けたものの残ってしまい困っている方もいるはず。そんな開栓後のドンペリの保管・保存方法は次の2つがあります。
シャンパンストッパーを使って保存する!
開けた後のシャンパンやスパークリングワインを保存するための、専用の栓(シャンパンストッパー)が販売されています。価格も1000円未満~で決して高くありません。このシャンパンストッパーを活用すると、次の日以降でもガスが抜けるのを防ぎ楽しむことができます。
ただ、すでにドンペリを開けている状態でこの記事にたどり着いている場合は、ストッパーの準備は難しい可能性大。そういう場合は次の炭酸用のペットボトルで保管を見てみましょう。
ちなみにシャンパンストッパーについてですが、ドンペリの瓶口に合わないストッパーもあり、その点は注意が必要です。筆者がドンペリの瓶口に装着できたストッパーは次の2つです。(*仕様変更があった場合は使えなくなる可能性があります。)
KALDIさんのシャンパンストッパー!
筆者は1000円未満で購入しました。実店舗に在庫があれば、すぐに購入可能。1つ持っておくと他スパークリングワインにも使えて便利ですよ!
うさみ シャンパンストッパー!
筆者は東急ハンズで購入しましたが、オンラインでも販売されているようです。スポッと瓶口に装着し、外す時はボタンを押すだけ。とても簡単です。
>>うさみシャンパンストッパーを見てみる(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
炭酸用のペットボトルで保管する!
上記ストッパーの準備が難しい場合は、炭酸用のペットボトルを活用する手があります。何もせずに保管するよりはまだ、炭酸が抜けない可能性大。ただ難点としては、せっかくの特別感が一気になくなるということ。w その点は覚悟しましょう!
ドンペリ、ラップ保存はダメ!?
オススメしません。筆者は別シャンパンで上記画像の通り実験しましたが、次の日には泡がなくなり、もはやシャンパンとして楽しめませんでした。
ストッパーやペットボトルの準備は無理!開けた後のドンペリどうする!?
開けた後であれば、ストッパーやペットボトルの準備も難しい!よく分かります。そういう場合は次の2つの楽しみ方があります。
ワインとして楽しむ
もう炭酸が抜けることは覚悟して、ラップでも良いので保存し、次の日にワインとして飲めるか試しましょう。ドンペリは高級シャンパンで良質なブドウを使って造られているため、数日は普通のワインとして楽しめる可能性があります。
料理酒として活用する
「普通のワインとしてはイマイチ!」という場合は、料理酒として活用しましょう!せっかく開けたドンペリ、残すのはもったいない!せめて、上記の活用方法で最後まで楽しみましょう。
以上が、ドンペリの保存・保管方法まとめでした。
せっかくのドンペリ、開けるのに躊躇してしまいがちですが、劣化するのなら早く飲むにこしたことなし。また、セラーがないなら飲むまでの短期間、劣化を出来る限り防げる保管を心がけましょう!