シャンパンやスパークリングワイン用のグラスとして使われているのは、シャンパングラスと呼ばれるもの。そんなシャンパングラスは、価格も高価なものから安いものまであり、形の種類もいくつかあります。一体何が違うのか。
ということで今回は、シャンパングラスの種類や豆知識、シャンパングラスの違いやオススメのグラスなどについてまとめておこうと思います。
安いシャンパングラスとは、何がオススメ!?
ズバリ、安いシャンパングラスとはソーダガラスやプラスチックで造られているものを指します。
安さの順序は、①プラスチック製②ソーダガラス製③クリスタルガラス製。
これらのグラス、どう見分けるかというと(プラスチック製はすぐに見分けられるのでここでは省きます)すごく簡単。
安いものは全てソーダガラスと考えると良し。1脚1千円未満の安いグラスはソーダガラス、逆に1脚数千円台~のものはクリスタルガラスで造られているシャンパングラスです。
安いシャンパングラス、どれがオススメ!?
安いシャンパングラスという括(くく)りで選ぶとすれば、プラスチック製グラスが最も安いのですが、アウトドアでない限りは、絶対にソーダガラス製の方がオススメです。
プラスチック製だとシャンパンやスパークリングワインなどの発泡性ワインの魅力である冷涼感が感じられないからなんですよね。
そんなソーダガラスの中でのオススメはというと、実はどこで購入してもOK。
AEONやイトーヨーカドーさんなどのスーパーから、ニトリさんなどのホーム雑貨を扱うお店など様々なショップで販売されており、どれもさほど差がないためアクセスやお好みで選ぶのがオススメです。
では、そんな安いソーダガラスのシャンパングラス、高いグラスとは具体的にどう違うのか説明しておきましょう。
高いシャンパングラスと安いシャンパングラス何が違うの!?
シャンパングラスを探していると、同じ種類(形)であっても高価なものと安いものがあることが分かります。そのその価格差はかなりのもの。
例えば、シャンパングラスの王道ともいえる細長いフルート型のシャンパングラスを例に価格をみていくと、160ml容量のもので1000円未満で販売されているものがあります。
一方で、下記のシャンパングラスは、同じ160mlの容量で、現時点で3,575円(税込)で販売されています。1000円未満のグラスとの価格差はなんと3倍以上。
高いグラスの方がスタイリッシュな印象はありますが、同じフルート型のシャンパングラスに違いはありません。
この価格差の違いは何なのか、その理由は大まかに次の2つが挙げられます。
- 材質・素材が違う
- マシンメイドかハンドメイドか、製造方法が違う
まず、材質・素材の違いについてですが、高いシャンパングラスは「クリスタルガラス」、安いグラスは「ソーダガラス」もしくは、アウトドア用や大勢のパーティ用の「プラスチック製のグラス」になります。
また、製造方法には、マシン(機械)メイドはハンドメイドに分かれ、当然ながらハンドメイドの方が高価になります。
ワインは、グラスによって味が変化すると言われており、ワインのプロであるソムリエさん用のグラスとして販売されているものは、クリスタルガラスでハンドメイドのもの。
一般消費者さんでも、ワインの経験を積むと、グラスによってワインの味に差が出ることが分かるようになり、飲み比べしてみると面白い体験ができます。(特に高級ワイン)
他にも、グラス本来の質以外のところで、デザイン性の高さや有名ブランドから出ているなどで価格に多少の影響があります。
割れづらく丈夫なのは高いグラスと安いグラス、どっち!?
では、高いシャンパングラスと安いシャンパングラス、丈夫さや割れづらさでいえば、どちらが強いのでしょうか。
「高価なものほどモノが良い。」よくそう言いますよね。だから高いシャンパングラスの方が丈夫で割れづらいと思いがちなのですが・・・。我が家で割れてしまったワイングラスの9割は、高価な部類のグラスでした。
fa-lightbulb-oつまり、安いシャンパングラスの方が割れにくく丈夫ということになります。
逆に高価なクリスタルガラスは薄く、とても繊細で衝撃に弱いです。いとも簡単に割れてしまう傾向があるので、取り扱いにはかなり注意が必要。その分、ワインの本来の美味しさを引き立ててくれるのです。
そんなシャンパングラス、実は色々な形のものがあります。次は、形によるシャンパングラスの種類をまとめておきたいと思います。
シャンパンやスパークリングワイン用のグラス、形による種類まとめ!
シャンパンやスパークリングワインのグラスには、主に下記3つのような種類があります。
フルート型
シャンパングラスの王道ともいえるのがこの細長いフルート型。シャンパンやスパークリングワイン用のグラスとして、世の中に最も浸透しているのがこのタイプです。
細長く高さのあるグラスなので、炭酸ガスの揮発(きはつ)を防ぎ、立ち昇る泡がとても美しく見えるのが特徴。
一方で細長いく高さがあるため、普通のワイングラスに比べると不安定さがあるのと、間口が狭いので、香りを存分に楽しむという目的には不向きです。
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チューリップ型
チューリップのような形で間口も広いため、香りや立ち上る泡も楽しめるようになっているのがこのタイプのグラス。
熟成の長いシャンパン向きで、ヴィンテージシャンパンや、プレスティージュシャンパンを飲む時は特にオススメです。>>シャンパンとランク!ヴィンテージとは?プレスティージュとは?
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クープ(クーペ)型
大勢のパーティや、イベント時に見られるシャンパングラス。口が広いことから、注ぎやすく、背が低い安定した形になっているのが特徴です。
口径が広く香りが早く逃げてしまうこと、泡が上昇していく様子は見られないという理由から、シャンパンやスパークリングワインをゆっくりと楽しみたいシーンにはオススメできません。
また、18世紀に登場したグラスのため、「時代遅れ」と表現されていることもあります。
一方で、高さが低く安定感があり、泡がふきこぼれることもなく早く注げることから、パーティの乾杯時には重宝されています。シャンパンタワーなどに利用されるのもこのタイプのグラスですね。
あくまで大勢で集まるパーティシーンでの実用的なシーンで活躍するグラスです。
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さて、これらのシャンパングラス、初めてのシャンパングラスはどれを選べば良いのでしょうか。
初めてのシャンパングラス、どれを買えばいい!?オススメは!?
ズバリ、最初のシャンパングラスは、細長い「フルート型」のシャンパングラスがオススメ。
フルート型はシャンパングラスの中で王道の立ち位置にあり、見栄えもキレイであることから、まず揃えておきたいのがこのタイプのグラス。手に入りやすいのも魅力です。
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最初はリーズナブルなソーダガラスのシャンパングラスでもOK。シャンパングラスの扱いに慣れつつ、リーズナブルなスパークリングワインの経験を積みましょう。
グラスによる飲み比べを楽しみたい場合は、クリスタルガラスのシャンパンクラスと2種類購入して楽しむのもアリです。
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ちなみにクリスタルガラスでオススメなのは、下記有名ワイングラスメーカーの「リーデル」のヴィノムシリーズのシャンパングラス。
【価格】6千円台~(2個入り)*価格は変動の可能性あり。
リーデルといえば、有名なワイングラスメーカーで、グラスによってワインの味や香りが異なる点に注目しブドウ品種ごとに楽しめるグラスも開発したことで有名。
そのリーデルのグラスはプロ用から一般消費者用まで色々とシリーズがあるのですが、その中でもオススメなのが上記のヴィノムシリーズのシャンパングラス。
マシンメイドなのでハンドメイドよりはお安いものの、プロ用としても販売される最高級ハンドメイドグラス「ソムリエ―シリーズ」の機能性を受け継いでいて、価格と品質のバランスの良さが魅力です。
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プレゼントやギフトのシャンパングラス、どのタイプがオススメ!?
結婚祝いのギフトやプレゼント、新生活や引っ越しのお祝いなどにシャンパングラスを検討される方も多いはず。また実用を考えるとグラスは消耗品であることから複数あっても喜ばれる贈り物です。
ここぞという特別な時のプレゼントやギフトの場合は、ソーダガラスではなく、クリスタルガラス製のシャンパングラスが断然オススメ。自分では購入しない、特別感のあるシャンパングラスの方が喜ばれます。
例えば、先ほど紹介したリーデルのシャンパングラスもプレゼントにはオススメ。
【価格】6千円台~(2個入り)*価格は変動の可能性あり。
リーデルのシャンパングラスは他にも種類があるのですが、詳しくは別記事にリーデル特集としてまとめてあります。プレゼントへのオススメ品についてもそれぞれの説明と共に詳しく記載しているので、よろしければ参考にしてみてください。>>リーデルのシャンパングラス特集!
また、下記ような有名ジュエリーブランドのシャンパングラスなども自分ではなかなか購入しない分とても喜ばれます。名入れなどが出来るサービスがあるものも多く、プラスアルファでサプライズ演出ができることがあります。
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他には、下記商品画像のようなシャンパンやスパークリングワインとグラスがセットになっているセットギフトもオススメ。
特に有名シャンパンブランドオリジナルのグラスがセットになっているセットギフトは、希少性があり、ワイン好きさんをも魅了します。
こういった限定品のグラスには、ブランド名やロゴが入っていることが一般的で、グラス単体での販売がないんですよね。
ワイン初心者さんであっても、このセット品のみで、シャンパンもグラスも揃うので楽(らく)に楽しむことができます。
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高級ブランドのシャンパングラスってどう!?
シャンパングラスの中には、上記の商品のように、ペアで数万円するような高級ブランドのシャンパングラスが存在します。
こういった高級シャンパングラス、贈り物やギフトとして大切な方にプレゼントしたり、逆に贈り物としていただいたりする分には良いのですが、自分用に購入するのは慎重になってしまいがち。
というのも、こういった高級グラスの場合、ガラスが薄くとても繊細なんですよね。扱いを気を付けないと割れやすいのです。
そもそも、高級グラスでなくともグラスは消耗品なので思いがけずに割ってしまうことが多々あります。私の場合、何度グラスを割っていることか。
そう考えると高級なグラスは、生活をより豊かにしてくれますがなくても困りません。そういう意味で、高級グラスを自分用に買うべきかどうかは人によって考え方は異なるところです。
さて、最後にシャンパングラスの豆知識をまとめておきたいと思います。シャンパンを日常にと入りれたい方には必見です。
シャンパングラス豆知識!シャンパンランクによって、使うシャンパングラスが異なる!?
シャンパンは、シャンパンランクとは!?で詳しくまとめていますが、ノン・ヴィンテージ(スタンダード)、ヴィンテージ、プレスティージュという3つのランクに分けることが出来ます。
そして、ランクによってより美味しく飲めるグラスが下記の通り決まっています。
- 最もスタンダードな、ノン・ヴィンテージシャンパンは、フルート型グラスがオススメ
- ヴィンテージシャンパンやプレスティージュシャンパンはふんわりとしたチューリップ型グラスや高級シャンパン用グラス、普通のワイングラスがオススメ
では、「どうやって飲むシャンパンのシャンパンランクを見分けるか」ですが、シャンパンの場合、ボトルやラベルに年号の表記があれば、ヴィンテージシャンパン。
年号表記がなければ、ノン・ヴィンテージシャンパンとなります。また、フルボトル(750ml)1本1万円以上の場合は、プレスティージュ(最高級)と考えましょう。
よって、年号表記があるシャンパンや1万円以上するシャンパンの場合は、チューリップ型グラスや高級シャンパン用グラス、普通のワイングラスがオススメということになります。
なぜ、シャンパンランクによってグラスが異なるの!?
熟成期間が長期に渡る高級シャンパン(ヴィンテージやプレスティージュ)になると、最も一般的な細長いフルート型のグラスでは魅力が引き出せないんです。
つまり、よりシャンパン本来の良さを引き出すためには、グラスを選ぶ必要があるということなんですよね。
ただ、こういったシャンパングラスの使い分けは、ワインが日常になってからおのずと揃えたくなるので、そんな気落ちになってから揃えればOK。
一般的なフルート型グラスで楽しめないことはないので、心配無用です。
というより、ワインやシャンパンにハマりだすと、グラスに興味が湧き、揃えたくなります。そして、いつの日か、リーデルのグラスへと導かれるでしょう。
以上が、シャンパンやスパークリングワイン用のグラス種類まとめでした!
それでは、また!