『シャンパングラス、洗いづらいな。皆どう洗っているんだろう。』
シャンパンやスパークリングワインを飲む機会が増えるにつれて、ふと疑問に思っていたのがこのシャンパングラスの洗い方についてでした。
実はこのシャンパングラスの洗い方については、フランスのシャンパーニュ委員会から公式な見解が出ているんですよね。そして、ワイングラスで有名ブランドのリーデル(RIEDEL)さんの店舗の伺い、店員さんにも洗い方について聞いてきました。
ということで、今回は一般消費者さん向けのシャンパングラスの洗い方について、まとめておこうと思います。
シャンパングラスのおさらい!高いグラスと安いグラスの違い!
シャンパングラスも色々なお値段のものが販売されていますが、高価なシャンパングラスほど、厚みも薄く繊細で割れやすいです。
逆に安価のシャンパングラスの方が割れにくい。
私自身、せっかくだからと高価なシャンパングラスを揃えたものの、何度割ってしまったことか。
しかも割れてしまったグラスの9割は洗っている最中に割ってしまいました。なので、高価なシャンパングラスほど洗い方に注意が必要です。
では、実際のところ高価格なグラスと低価格のグラスでは何が違うのでしょうか。
fa-lightbulb-o大きな違いはというと、ガラスの種類。
高価なシャンパングラスは、クリスタルガラス。安価のシャンパングラスは、ソーダガラスと呼ばれるもの。
そしてさらに、クリスタルガラスの中でもハンドメイドなのか、マシンメイド(機械での製造)かなどによって、価格差が生じてきます。
100円ショップや数百円で購入できるものは、ソーダガラスと考えると分かりやすい!
では、丈夫さの違いはどうなのかというと。ソーダガラスの方が割れづらいです。
我が家には、クリスタガラスとソーダガラスのシャンパングラスを両方持っているのですが、ソーダガラスの方は少々雑に扱ってもなかなか割れません。
逆に薄いクリスタルガラスのシャンパングラスはちょっと衝撃を与えただけで割れてしまいます。
いずれにせよ、大事なシャンパングラス、破損せずに綺麗にしておきたいですよね。次は洗い方の基本について説明していきます。
シャンパングラスの洗い方、シャンパーニュ委員会の公式、リーデルの店員さんの見解とは!?
まずは、フランスのシャンパーニュ委員会の公式な見解はズバリ、「洗剤を使わずにお湯で洗う」なんです。なぜ洗剤がNGなのかというと、洗剤を使って洗ったシャンパングラスは、シャンパンを注いだ際に泡立ちに影響があるというのが理由。
そして、「しっかりとグラスを乾かし、食器棚に伏せて保管せずに立てて保管する」のがいわゆる王道なシャンパングラスの洗い方、保管の仕方です。
ちなみに、レストランなどの場合は大量のグラスがあるため、グラス専用の洗浄機とグラス専用の洗剤にて洗うことがオススメされています。実際調べたところ、日本でもグラス専用の洗浄機があり、業務用のグラス用洗剤が販売されていました。(一般家庭用でも使える、グラスの専用洗剤を探しましたが残念ながら見当たらず。)
では、リーデルの店員さに実際に伺った際にアドバイスいただいたシャンパングラスの洗い方はどうか。実は、基本としてはシャンパーニュ委員会と同じく、「洗剤を使わずにお湯で洗う」だったんです。
ただ、リーデルの店員さんのアドバイスは一般家庭にとって実用的な追加のアドバイスがありました。というのも、一般家庭においては、洗剤を使わずにお湯で洗うだけだと、グラスの飲み口に油脂がついていてなかなか取れないのです。
実際、私も経験上、おつまみや食事と共に楽しむ場合は、グラスの飲み口の汚れがかなり気になり、なんとなく不潔感が・・・。
なので、「洗剤を使わずにお湯で洗う」のは理想的なシャンパンの洗い方だけれど、実際の生活を考えるとちょっと違う・・。というわけで、それらの事情を含めて、次に一般家庭でのシャンパングラスの洗い方を見ていきましょう!
一般家庭でのシャンパングラスの洗い方ー基本編ー
一般家庭や一個人においてシャンパングラスの洗い方には次の2つのコツがあります。
シャンパングラスを洗うコツ1:お湯で洗う!
『お湯(ぬるま湯)で洗う!』
なぜ水よりもお湯が良いのかというと、汚れが落ちやすく、水切れが良いからなんです。これはリーデルの店員さんからもお話があり、実際に普段シャンパングラスを洗う私自身もその通りだと実感しています。
だた、グラスの飲み口についた油脂はお湯だけだとなかなか落ちないんですよね。それになんだか、気分的にも清潔感に欠ける気が・・。
なので、お湯だけでも良いのですが、汚れが気になる方は、次の通り食器用洗剤と専用のスポンジで洗いましょう。これは、リーデルの店員さんからもオススメされたことです。
シャンパングラスを洗うコツ2:食器とは別のスポンジを使う!
これは我が家でも経験があるのですが、ワイングラスを洗うときに食器を洗うスポンジと同じスポンジを使ってしまうと、食器についていた油脂がグラスについてしまうのです。
せっかくのワイングラスがぬるぬるとするなんてなんだか気分が悪い。
よって、シャンパングラスやワイングラスを洗う専用のスポンジを購入しましょう。
リーデルの店員さん曰く、普通の食器用のスポンジでOKということですが、食器とは別のグラス専用スポンジの使用がオススメ。
シャンパングラスの場合は細長いもしくは、ふんわりとした小さめのチューリップグラスが主流で普通の大きいスポンジだとうまく洗えず、食器と兼用だと油脂がつきます。
よって上記のような細長いスポンジが1つあると便利です。ちなみに、細長いグラス専用のスポンジも見つかります。
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そして洗う時ですが、グラスの脚を持たないこと。
グラスの脚を持つのではなくて、グラス底を片手で包み込むようにして持って、洗います。でないと力が加わって破損のきっかけに。丁寧に優しく洗いましょう。
「いやいや、高いスポンジはイヤ!」という方は、コップなどを洗うための取っ手のついた下記のようなスポンジが販売されているので(100円ショップにもあります)、こういうタイプを利用して洗うことも可能。
ただ、グラス底にスポンジを押し込めるようになるため、負荷のかけすぎには注意が必要。破損の危険性があることだけは念頭においておきましょう。
ちなみに、私の場合は以前使っていたワイングラス専用スポンジの販売が見られなくなってしまい、現在上記タイプを使用しています。
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シャンパングラス、洗剤を使って洗ってどう!?シャンパンを飲む上で支障ある!?
実は、私自身は気にならず、支障なし。その後のシャンパンも美味しく楽しめています。
私の場合は、おつまみ(フライドポテト大好き・・)と共にシャンパンを楽しむことが多いため、どうしてもグラスの飲み口が汚れるんです。お湯だけの洗浄だと汚れがどうしても気になるので、食器用洗剤を使って洗っています。
洗剤を使って洗うことで、次にシャンパンを飲む際、泡の出来具合等に多少影響はあるのかもしれませんが、全く気にならないというのが正直な感想です。
さて、ここまではシャンパングラスを洗うまでなんですが、実はその後も大事。洗った後の乾燥はどうすれば良いのでしょうか。
実は洗った後が重要!シャンパングラスどうやって乾燥させる?
実は飲食店で出てくるような綺麗なシャンパングラスを保つには、この洗った後のお手入れが最も重要です。
洗剤をつけて洗った後は、グラスを伏せて水を切り、自然乾燥でももちろん良いのですが(シャンパーニュ委員会の公式の見解としてもアリ)、自然乾燥にすると日々の積み重ねで水滴の後がグラスに付きます。
それはそれは見るも無残な状態に・・。リーデルの店員さんもおっしゃっていましたが、カルキ(水垢)がついてしまい白い後(あと)が点々と残るのです。
お恥ずかしながら我が家の自然乾燥を積み重ねてしまったグラスは下記のような状態に。
決して汚れを放置していたわけではなく、しっかりと洗って自然乾燥をさせただけなのですが、それを繰り返すとこうなります。
自宅用でワインを楽しむのであれば気にならない方もいらっしゃると思います。そういう場合はこのままでも全然OKです。
ただ、ホームパーティを開催するなど、グラスをお客様に出すことがある場合は気になるはず。
ではどうすれば良いのか、ズバリ、布巾で拭きましょう。
シャンパングラスを逆さにして水滴を落とし、ワイングラス専用のクロスで拭く!
まず大前提として、カルキがついてしまい年月が経ってしまったグラスを新品のようなピカピカの状態に戻すことは難しいです。
これは私自身の経験値として、そしてリーデルの店員さんにも確認済み。なので、シャンパングラスを綺麗な状態で保つには最初が肝心ということになります。
我が家の水垢がついてしまったグラスもその後、専用のグラスで拭くようになりましたが新品のようには戻らず水垢の後は残ってしまいました。
でも、同じように自然乾燥させたのみのグラスよりは若干はきれいな状態に戻っています。1度ついてしまったカルキは時間が経つほどなかなか消えません。
ではシャンパングラスを洗った後、具体的にどうしたら良いの!?
まずは吸水マット(100円ショップにもあります)の上にグラスを逆さにおいて水滴を落とし、その後はワイングラス専用のクロスを使って拭きます。
実際に私が使っているのが、リーデルさんの下記のクロス。我が家で購入した時の写真です。
これはオンラインでも数多く販売されていて、1千円台後半くらいで購入できます。
私は、リーデルショップさんで購入したのですが、その時も1千円台後半でした。
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使い方や拭き方もパッケージの裏側に絵柄付きで説明があります。商品画像で見ると下記の通り。
飲食店のように綺麗なグラスの状態を保つには、2枚使いが良いそうですが、我が家は1枚で十分活躍してくれています。
クロスがとても大きく使いやすいですよ。
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リーデルのクロス、どうやって洗ってる!?
そんなリーデルのクロス、グラスを拭く回数を重ねるにつれて出てくる疑問がコレ。
これはリーデルの店員さんにも確認し、私も実際にやっていることですが、食器用洗剤で洗って干すです。すごく簡単。
たまに赤ワインの色素が付いてしまうのですが、気になるようであれば漂白すれば良し。
逆に、洗濯機で洗濯用の洗剤を使って洗うのはNG。油脂などがクロスについてしまい、グラスを拭く際にその油脂が付いてしまいます。
すでにグラスに付いてしまったカルキ(水垢)どうすれば良い!?
これはリーデルの店員さんに伺ったところ、レモン水やお酢を水で薄めたものにグラスを浸けてみることがオススメだそう。
ようはクエン酸で落とすということですよね。
ただ、先ほどもお伝えした通り、1度水垢がつき、時間が経ってしまっているものは完全に落ちないと考えた方が良いです。
ある程度でも落ちればラッキー、水垢が薄くなればラッキーと考えましょう。
シャンパングラスを洗う際に絶対NGなこと!
リーデルの店員さん曰(いわ)く、水垢が気になりキッチンハイターなどの漂白剤を使って落とそうとする方がいらっしゃるとのこと。これはNG。
そもそもハイターでは落ちない上に、漂白剤の味や香りが残るとせっかくのワインが台無しになってしまいます。気を付けましょう。
以上、シャンパングラスの洗い方についてでした。
シャンパングラス、一体いくつ割ったことか。
高価のものから順に割れていった気がします。みなさまの大事なシャンパングラスは、長く愛用できますように。
それでは、また!