街中を歩いていると、ワインショップをちらほらと見かけます。そんなワインショップ、『入りづらいな』、実はそう感じている方がとても多いんですよね。

ワインショップに興味はあるけれど、入りづらい。

私も実はその1人。ワインを普段飲まない頃は、入ることにすら抵抗がありました。今はワインショップに入ることもありますが、喜んでいくかというとそうでもない。

私だけかなと思いワイン好きの方に聞いたら、その方も通うワインショップはあるけれど、特定の定員さんの姿が外から見られなかったり、知らない常連客同士がわいわいとやっている場合は店の前にわざわざ行っても帰るとのこと。

そこで、ワインを飲まれる方、飲まれない方にワインショップがなぜ入りづらいのかを聞いたところ、共通して下記5つの理由があることがわかりました。

ぜワインショップは入りづらいのか、今回はそんな疑問についてまとめておこうと思います。

ワインショップに入りづらい、5つの理由とは!?

赤ワイン

なぜワインショップに入りづらいのか、先に結論からいうとズバリ、居心地の悪さを予感するからです。特に、個人経営のワインショップ。

具体的に掘り下げると、理由として次の5つが見つかります。すべて合致していなくても、いずれか1つ該当すれば居心地が悪いと感じる消費者がいます。

ワインショップが居心地悪い、5つの理由
  • 入ったら買わないと出られなさそうだから
  • 常連客がいて店員と和気あいあいとしている雰囲気が苦手だから
  • 「ワイン=高級」という概念から、身の丈に合わない気がして緊張するから
  • 「ワイン=専門用語が多く難しい」という不安で緊張するから
  • お客を選びそう、嫌な思いをしそうだから

詳しく見ていきましょう。

「入ったら買わないと出られなさそうだから」

これは、閑散としているデパートのアパレルショップのイメージ。

店員が獲物を探しているような感覚に襲われるんですよね。何を買うかも明確でない時には恐怖さえ感じます。「入ったら終わり」そんな感覚で、足を踏み入れたくなくなるのです。

「常連客がいて店員と和気あいあいとしている雰囲気が苦手だから」

これは、ワインショップに限らず個人経営の飲食店でも同じですよね。

店員さんがずっと常連さんと仲良く喋りあっていて、こちらが呼んだ時だけ事務的に対応をする感覚。群れの中にポツンと乗り込んだ感覚に陥りしんどくなります。

「ワイン=高級という概念から、身の丈に合わない気がして緊張するから」

これは、ワインのブランディングの成果とも言えますが、ワインは高級すぎて身の丈に合っていないと考える方がいらっしゃいます。

そういう場合は、興味があっても強い緊張感を生じるなど不快な感情を生み出し、足が遠のいてしまいます。

でも、これはお客様側の問題であり、入店していないお客様にお店側が何かできることはありません。

「ワイン=専門用語が多く難しい」

未知のものには不安を感じるのと同じで、分からない、もしくは知らない環境に足を踏み入れる時に緊張や不安を生じてしまうもの。

知らないことが恥ずかしいという考えが奥底に入ると、なるべく回避しようとします。

「お客を選びそう、嫌な思いをしそうだから」

これは高級店や、こだわりのあるワインショップでイメージできます。

例えると、高級洋服店に入って服を選んでいたら声もかけられず、相手にもされない。挙句の果てには「あなたに似合うものはない」などというニュアンスの言葉を発せられる、そんな映画の1シーンを思い浮かべてしまう方がいます。

また、こだわりのあるワインショップの中には、一元さんお断りと注意書きを掲げているワインショップが実際にあります。これはさすがに、お店を知らない誰もが入りづらいと感じるでしょう。

これらが、ワインショップに入りづらいという不快感を生み出す原因となっています。

逆にこれらが該当しないワインショップであれば、ワイン経験者に限らず、ワイン初心者さん含めた一般消費者さんでも気軽に足を踏み入れることが出来ます。

一般消費者さんが入りやすいワインショップとは!?

白ワイン

ではどんなワインショップであれば、一般消費者さんが入りやすいのでしょうか。上記の入りづらい理由5つの反対を含めて、入りやすいワインショップの特徴を考えてみましょう。

そうすると、次の条件が挙げられます。

入りやすいワインショップの特徴!
  • 店員さんの笑顔が印象的。獲物を狙う目ではなく、フレンドリーで話しかけやすい雰囲気。
  • 店の中で、常連客と店員が友達化していない。(全てのお客様に店員さんがため口ではなく敬語)
  • もしくは、常連客と一般の消費者さんが分かれて目的を達成できるスペースが確保されている。
  • 一般消費者さんに分かりやすいようなポップがある。説明が初心者にも分かりやすく書いてある。

店員さんが笑顔が印象的。獲物を狙う目ではなく、フレンドリーで話しかけやすい雰囲気。

「ここに入ったら危険!逃げなくては」という逃走モードに一般消費者が陥らないためにも、これは非常に大事。

常連さんのみをターゲットとしているワインショップの場合、一元客にまず笑顔やフレンドリーさはありません(→経験済)。「いらっしゃいませ」とは言いますが、どちらかというと冷たい雰囲気なのです。

その態度はまさに「一元様はお断り!知りたきゃ自分で質問してきやがれ!」というイメージ。

一方で、笑顔で挨拶をし、「相談したい場合はいつでも話しかけてくださいね」というようなオーラが感じられれば、一般消費者さんも脅威を感じることなく、長居もできますし、居心地の良いワインショップはあまりないのでリピーターになってくれる可能性大。

店の中で、常連客と店員が友達化していない。

これも経験済みなんですが、僅かなスペースのワインショップで入店したら、常連客と店員さんが輪になって世間話をしながら試飲をしているという光景。ワインショップがバー化してしまっているのです。

ワインを見るにも「すみません・・。」気を遣い、みんなため口で大盛り上がり。邪魔するのも申し訳ないという気持ちが芽生え居づらく、すぐに出てしまいました。

ここで、個人的に思うのが、店員さんが敬語かため口かで雰囲気が全然変わるということ。店員さんもお客様から話しかけられたら応えますよね、その場合も敬語であれば、一線を引いてる印象を受け、フェアな感覚が芽生えます。

一方ため口となるとやはり友達感が満載。一気に居心地が悪くなってしまうのです。

もしくは、常連客と一般の消費者さんがそれぞれ目的を達成できるスペースが確保されている。

これは実際に大手ワインショップの路面店のことなんですが、スペースが広く、常連客が試飲を楽しめる試飲スペースと、一般消費者さんがワインを選ぶスペースが完全に二分化していました。

店員さんも必ず2名以上いるため、試飲を楽しむ常連客&店員さん、ワインを選びにきた一般消費者さん&店員さんとそれぞれ目的を達成できる空間が別であり、距離感も近すぎないため互いが心地よく共存できていました。

一般消費者に分かりやすいようなポップがある。説明が初心者にも分かりやすく書いてある。

常連客さんや、ワイン通の方専門のワインショップは、分かりやすいポップはほとんどありません。価格とワイン名や大まかな種類だけ記載され、ワインが並べられているショップがあります。

ワイン初心者さんにとっては、不親切と感じるワインショップが実際にあることは否めません。

では、入りやすいワインショップのイメージを共有すべく、実際に一般消費者さんが入りやすいと感じるワインショップを挙げてみましょう。

一般消費者さんが入りやすいワインショップ実例!

泡

実際に聞いた意見と、個人的な意見を合わせると次の通り。

  • デパ地下のワインショップ(大手百貨店の場合、試飲カウンターと売り場が二分化しているところもあります。)
  • エノテカさん
  • 個人経営のワインショップ(試飲スペースと売り場が二分化されている)

やはりこんじまりとした個人経営のワインショップは、敷居が高いと感じる方が多いのです。でも、私が個人的に本当に行きたいのNo.1は個人経営のワインショップなんです。これって若干残念なんですよね。

日本において言えば、ワインのプロよりも、プロではない一般消費者さんの方が断然多いのが事実。中には、ワインのプロと呼ばれなくともそれ同等の知識を有する方や、ワイン好きの方は多数いらっしゃるはずですが、そういった方でさえワインショップは入りづらいという意見を聞きます。

日本で、20歳以上のお酒が飲める人は、1億484万人(2015.12)。一方で、ワインのプロと呼ばれる、ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパートの資格を有する人は、4万6724人(2015年)!

(参考)ソムリエの仕事人口推計(総務省)

でも決して、ワインショップに興味がないわけではなく、逆にワインショップに興味がある方は多いといえます。

ということは、ワインショップに行ってみたいけど、行けていない。通えるワインショップがあればいいのに・・。という方が多いということ。

この状況がなんとももったいないのです。飲食店からの大口注文などがあれば、個人のお客様は必要ないというワインショップもあると思いますが、需要があるのに器がないというのは残念でなりません。

経営的に資源を揃えるのは難しく、スペース確保も容易ではないはずです。ただ、なんとかならないか・・。その解決崎となったのがワイン専門のネットショップ。

消費者側がストレスなくワインを購入できるようになりました。ただ、本来は実際にワインショップに足を運んで相談したい、満足の行く買い物をしたい。気軽に相談できて通えるワインショップ出会いたい、そう思う方が多くいます。

ただ単に店員さんが笑顔でいてくれるだけで、印象はがらりと違う。少しでもそんなワインショップさんが増えて両者にとってwin-winになれば良いなと思っています。

それでは、また!

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