国産のスパークリングワイン、オススメは!?本当に美味しい日本のスパークリングを探せ!リアルレポ!

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「国産の美味しいスパークリングワインに出会いたい。」ということで、美味しかった国産スパークリングワインをまとめいこうと思います。

国産スパークリングワイン、気になっていたものの腰が重くなかなか手が付けられませんでした。理由は、本当に申し訳ないことに、「国産ワイン=まずい」という記憶に悩まされていたから。

約10年ほど前の「国産ワイン=まずい」という経験は、初めての国産赤ワインの試飲で起きたことでした。たった1度の経験だったにもかかわらず、まずいと感じたレストランには二度と足を運ばないのと同じく、「まずい」体験の影響は絶大。呑み込めずに吐き出してしまったという経験がショックで、気になりつつもずっと敬遠しておりました。

でも、そんな記憶を塗り替えてくれたのも、同じく国産ワイン。少し前にパートナーが購入してきた「Nana-Tsu-Mori(ナナツモリ)」という赤ワインがあまり美味しくパラダイムシフトを起こしてくれました。

国産赤ワインを初めて飲んで吐き出してしまってから約10年、日本のワインはその間に規制も含めどんどんと変化しています。

ということで、その中でも国産スパークリングワインについてアウトプットしていこうと思います。

ただ、こちらに掲載する国産スパークリングワインは、「美味しい」と一瞬でも思えたもののみ掲載するため、今のところまだ数本しかありません。

現在も色々と飲んでいる最中ですので、見つかり次第、情報を足していく予定です。

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美味しい、オススメ日本国産スパークリングワイン!

アルガブランカ ブリリャンテ-勝沼醸造(山梨)

【価格】5千円台~*価格は変動します。

美味しいと満を持してオススメできるスパークリングワインは勝沼醸造が造る上記の「アルガブランカ ブリリャンテ」。

日本産の甲州ブドウ100%を原料とし、シャンパンと同じ瓶内二次発酵させて造られた本格派、辛口・白。ワイン好きさんが好む国産スパークリングワインとして以前から有名ですよね。

飲んだ時の感情と美味しさが忘れられず、山梨の連峰を見た時の壮大さを感じられたスパークリングワイン。海外のスパークリングワインとは別の国産ならではの魅力が感じられました。

もう一度飲みたい、そう思わせ記憶にずっと残り続けている日本が誇る国産スパークリングワインです。

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ただ、価格は少し高めなのでもっとリーズナブルでという方には下記の「日本のあわ」がオススメ。

北ののぼ-ココファームワイナリー(栃木)

【価格】5千円台後半~*価格は変動します。

栃木県のココファームワイナリーのMV(マルチヴィンテージ)の辛口・白スパークリングワイン。「国産のワインがここまで来たか!」と思わず嬉しくなったスパークリングワイン。

美味!爽やかさはしっかりとありつつ、温かみというか柔らかさを感じられる味わいなのです。

ココファームワイナリーと契約している北海道余市のピノ・ノワールとシャルドネ、ムニエなどからココファームワイナリー取締役のブルース・カットラヴ氏がワインを醸造。

そのワインをココファームワイナリー(栃木)に運び、野生酵母を使用してシャンパンと同じ瓶内二次発酵をさせ、5年を超える長期熟成。手作業での動瓶(澱<おり>を集めるための工程)やドサージュ(糖を加える工程)を行って造り上げたもの。

私はというと・・、試飲して美味しさに驚き、思わず自宅用に購入してしまったスパークリングワイン。

実際に、G7や海外の首相との夕食会などで採用されている実績があります。国産ワインの贈り物としてもオススメです。

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このココファームワイナリー、実際に視察にも行ってきましたが、ワイナリーとしても最高でした。

 

日本のあわ-シャトーメルシャン(山梨)

【価格】1千円台後半~*価格は変動します。

「美味しい!」と、価格と美味しさにとても満足できたのがこの「日本のあわ」(辛口・白)。

国産の甲州ワインとシャルドネというブドウ品種で造られたスパークリングワイン。あっさりとした軽快さの中に柔らかさ、ふくよかさが感じられます。また、ほのかに樽の香りがしましたね。

私は食後に単体で楽しみましたが、食前酒や食中酒としても楽しめると思います。和食やカルパッチョ、サラダ等に合わせたいですね。蒸し鶏でも良さそう。チーズはクセのない軽めがオススメ。

美味しさが記憶に残り、リピートしたいと思わせるスパークリングワイン。オススメです。>>日本のあわを見てみる(楽天市場)(amazon)(Yahoo!ショッピング)

のぼっこ - ココファームワイナリー(栃木)

次にオススメしたいのが、下記の「のぼっこ」という微発泡の赤・辛口。

【価格】2千円台~*価格は変動します。

この「のぼっこ」は、栃木県にあるココファームワイナリーが造るワインで、ブドウ品種は小公子100%が使用されています。

その年のブドウを使ってフレッシュな状態の新酒として毎年出されていて酸化防止剤未使用。そのため、早めに飲むのがオススメ。

しっかり冷やして普通のワイングラスに入れて飲むのですが、フレッシュなブドウの凝縮感が感じられて旨いの一言。2020年はまろやかな泡でしたね。

飲みやすいため、一気に空になるかも!?男性も楽しめるのですが、軽やかなので特に女性にオススメ。辛口が苦手という方でもこの「のぼっこ」であれば楽しく飲める可能性大です。

ただ、この「のぼっこ」秋に販売されてすぐに完売します。

また小売店や他大手ショッピングサイトなどにはほぼ出回りません。気になる方は、秋口である9月、10月、11月に公式サイトをチェックしましょう!

>>ココファームワイナリー(公式オンラインショップ)

山のペティアン - ココファームワイナリー(栃木)

【価格】3千円台~*価格は変動します。

微発泡の辛口・白ワイン。単一の収穫年に収穫されたブドウのみを使って造られるヴィンテージ の微発泡ワイン。野生酵母で醗酵され、無濾過・無清澄・無補糖で造られており、澱(おり)と合わせて飲むという、自然そのまま、純を楽しむワインです。

2022年のヴィンテージで驚いたのは香り。最初に飲んだのは、ココファームワイナリー(現地)で試飲した時なんですが、なんとパイナップルの香りが全面的にするのです。すでにその香りで癒され、味わいも酸が強すぎることなく果実味がしっかりと感じられて旨い。

「美味しい」という記憶が残り、1本自宅用に購入し、そして「やはり美味しい。」と2本追加購入してしまったという微発泡ワイン。

ココファームワイナリーの微発泡ワインは人気が高く、売り切れることが多いので、常に販売はないかもしれませんが、見つけたらラッキーです。

>>山のペティアンがあるか見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)(ココファームワイナリー公式ショップ)

>>「山のペティアン」についてをもっと詳しく!

 

デラウェアにごりスパークリング - シャトー酒折ワイナリー(山梨)

【価格】2千円程度~*価格は変動します。

辛口・白のあの誰もが知るブドウ品種「デラウェア」のフレッシュなスパークリングワイン。しかも、シャンパンと同じ製法である瓶内二次発酵を採用という本格派。そしてボトルとラベルのデザインがオシャレなのも魅力です。

このスパークリングワイン、一言でいうと「レモン」なのです。w  商品説明にもあるのですが、まさに「レモネード」を思わせる味わい、辛口・白!

キリリとした酸が際立つスパークリングワインであっさり。洗練された感覚さえ芽生えました。これなら男性も受け入れやすいはず。

最初抜栓した時は、甘い香りがしてほのかの甘味をイメージしていたのですが、一口飲んだなら「これがデラウェア!?」とびっくりでした。

下記の甘党女子にオススメの国産スパークリングワインで掲載している高畠ワイナリーのスパークリングワインもデラウェアなのですが、全く別モノです。

このスパークリングワイン、収穫したばかりの「デラウェア」で造られるフレッシュさが際立つのですが、名前のごとくボトル中盤になってグラスに注ぐと濁りが見られました。

この濁りもワインショップの店員さん曰く、楽しんでほしいとのこと。→私はこのにごり感好きです。酸味が増す感じ。

このスパークリングワイン、知人のワイン好き男性も「カヴァを超えるね!」と大絶賛でした。「日本の泡、美味しいじゃない!」とのこと。

あっさりキリリとした飲み口が好き。レモンが好き、酸が好きな女子や男性に是非オススメしたい1本です。

>>デラウェアにごりスパークリングを見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

 

甘党女子にオススメ、日本国産スパークリングワイン!

甘口で美味しく飲めたのは次の1本。まだまだ模索している状況です。

デラウェア スパークリングー高畠ワイナリー(山形)

【価格】1千円台~*価格は変動します。

日本人には馴染みのあるブドウ品種「デラウェア」を使って造られるスパークリングワイン。山形県にある高畠ワイナリーが造る、新酒「デラウェア」。

こちらも新酒と言われるだけあって、その年に収穫された「デラウェア」で造られるフレッシュなスパークリングワインとして秋に販売されます。

そして、エノテカさんやKINOKUNIYAさんなど大手ショップでも販売されているので、手に入れるのもスムーズなのは消費者として嬉しところ。

>>高畠ワイナリー「デラウェア」を見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

このスパークリングワイン、フレッシュでふんわりとした柔らかさを感じられるスパークリングワイン。熟したパイナップルや花の蜜のような香りが感じられました。

「やや辛口」とあるのですが、私が実際に飲んだ感想を言うと、ブドウ本来の味わいからかかなり甘く感じました。後味として甘さがしっかり舌に残ります。

なので、断然甘党や甘口好きの女子にオススメ。辛口ワインは苦手という方にもオススメしたいですね。

逆に辛口好きの男性や辛口ワイン好きの男性は、甘さが気になってしまう可能性ありです。

>>高畠ワイナリー「デラウェア」を見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

以上が、オススメの国産スパークリングワインでした。

さて、最後に発展途上にある日本国産ワインの歴史と成長を簡単にまとめておきたいと思います。

日本国産ワインの歴史と成長!

 

日本のワインの始まりは縄文時代といわれています。長野県で縄文土器に山ぶどうのタネが見つかり、その頃からワイン造りが始まっていた想定されています。しかし、それがどんなワインだったのか、実際のところは分かっていません。

ただ、日本のワイン文化の歴史を見ると、昔から日本人がワインを好んでいたかというと、そうではない事実が分っています。需要がないと国産ワインも発展しない。その辺りを見ながら、国産ワインの歴史と成長を見ていきましょう。

日本人がワインを受け入れるまで

日本のワインの始まりは縄文時代と言われていますが、それが事実であったとしても、現在主流である辛口ワインが世に普及していたわけではありません。

事実として分かっているのは、16世紀頃に宣教師の影響で海外のワインが日本に入り、明治初期には実際にワイン造りが産業として発展したということ。

ただ、渋みや苦みという要素が強いワインは、日本人の嗜好に合わず普及せず、甘未を足して販売されていたそう。実際に、明治40年(1907年)にサントリーからスイートワインなるものが僅かに販売されましたが、需要は少なかったのだと考えられます。

そんな日本において大きくワインが普及したのが、昭和46年(1971年)のワインのCM。「金曜日は花を買って、パンを買って、ワインを買って帰ります」というフレーズがきっかけで、ワインが一般家庭に普及。

その後、平成の時代になると、ボジョレヌーヴォに火が付き大人気に。ボジョレの解禁日は11月第3木曜日午前0時と決まっており、時差の関係で欧州や北南米よりも日本が一早く飲めるということで注目を集めたのが大きな理由だと考えられています。

また、赤ワインの健康効果がメディアで取り上げられるようになり、よりワインの需要が高まりました。今でもその健康効果説は普及していると思いますね。

その後、ブームの影響で一時は供給過多に陥りましたが、徐々に日本国民の生活にワインが普及していくことに。

そして、ニューワールドと言われるチリ、オーストラリアなどのいわゆる安旨ワインの出現が、一般家庭のニーズとマッチ。より多くの人がワインを手にしやすく、親しまれるようになりました。

その頃に、国産ワインへの関心や期待が高まったと言われています。

日本ワインの歴史と成長

当時日本のワインにおいては、フランスのように伝統や品質を維持するための規制やルール(原産地統制呼称法)はありませんでした。存在したのは、税の規制(酒税法)や食品衛生にまつわるもの。

また、当時日本ワインは、原料がブドウに規定されておらず、ブドウ以外の果実を使ってもワインと呼ぶことが出来たのです。その原料も国産である必要はなく、輸入されたブドウやブドウ果汁を使ってもOK。

国内で醸造したものであれば国産ワインを名乗ることが出来ていました。この当時の国産ワインは混沌として無秩序な状態とも言えます。

でも、そんな当時ででも消費者の多くが国産ワインに期待するのは、国産ブドウを使って日本で造られるワイン。そう考えると、醸造する側も消費する側もより明確なルールが必要と考えるのは当然のこと。

実際に、昭和61年(1986年)に、国産表示の適正化に対する動きが始まり、平成15年に一般社団法人ワイン協会が発足。同協会では国産ブドウを使用した国内で醸造されたものだけを国産ワイン(日本ワイン)と呼ぶことを発表しました。

その流れを汲み、ようやく平成27年(2015年)10月末に国税庁の「果実酒等の製法品質表示基準」において、日本ワインと表示できるのは日本国産ブドウのみが原料となっているものと決まり、平成30年(2018年)年10月末に完全に施行。(間の3年間は、ラベル等の移行期間)

つまり、上記のような歴史を見ると、本来多くの消費者が思い描く、国産ワイン(日本のブドウのみを使って造られたワイン)が分かりやすく手に取れるようになったのは最近のこと。

私が思わず吐き出してしまった国産ワインは、そもそも「果実酒等の製法表示基準」での告示以前だったため、混沌とした中で造られた国産ワインだったのかもしれません。

それからというもの、国産ワインは成長し続けています。ワイン特区というようなものが誕生し、ワイナリーの創業がよりスムーズになったり、地理的表示「山梨」が国税庁より指定されたり、農業法が改正したことで自社畑の所有が楽になったり。そして、世界に評価されるべく、世界的な大会で受賞する日本ワインも出てきています。

そう考えると、日本産スパークリングワインも期待大。発展期である日本ワイン。スパークリングワインの動向もゆっくりと見届けていきたいと思っています。

さて、最後に日本のワイン規定についてさらりとまとめておきたいと思います。

日本ワインにおける規定

日本の場合欧州やフランスのようなワインの醸造に特化したワインの法律はありません。あるのは、先にお伝えした2018年10月に施工された、国産ワインにおける規定です。その規定について簡単にまとめておきたいと思います。

国産ワイン(日本ワイン)とは

日本国産のブドウのみが原料となっているワインのこと。

国産ワインにおけるラベル表示について
  • ブドウ品種名が表示されるのは、単一品種(例えば:甲州)であれば、85%以上使用している場合に可能。複数種は、合計85%以上の場合に使用の多い順に割合とと共に表示する。
  • 収穫年(ヴィンテージ)の表示は、その年のブドウを85%以上使っていれば可能。
  • 産地表示がある場合は、その産地が醸造地であり、85%以上のブドウの収穫地であるといいうこと。
  • 醸造地のみ表示する場合は、その地に醸造地があり、収穫地でないことの表示が必須。
輸入ワインとは

外国から輸入したワインを使って造られたワイン、もしくは外国産のブドウ濃縮果汁を使って造られるワイン。ラベルに日本ワインと記載はできず、輸入原料を使っているという記載が必須。産地や品種の記載はNG。

これらが、一般消費者として知っておくと良い日本のワイン規定でした。国産スパークリングワインについてもこれに準じることになります。

今後も美味しい国産スパークリングワイン見つかり次第、追記していきたいと思います。

それでは、また!

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