のぼっことグラス

コロナの影響を受けて、集団で集まるイベント中止が相次いでいます。その影響を受けているのは、各ワイナリーが毎年のように開催する収穫祭も同じ。アウトドアイベントと考えられるとしても、感染リスクを考えると中止の判断をするのも頷けます。

そこで、考えられてたのがなんと、「オンライン収穫祭」。実際に私が参加したのは栃木県にある「ココファームワイナリー」の「第37回どこでも収穫祭」。密集・密閉・密接を避けるために考えられたものなのですが・・、実際に参加した意見として、毎年「オンライン収穫祭」を開催してほしい!でした。

ということで、このオンライン収穫祭「どこでも収穫祭」について口コミをまとめておこうと思います。(*ご心配になる方もいらっしゃると思いますが、宣伝費等1円もいただいておりませんので、リアルな口コミです。)

もともと注目していた「ココファームワイナリー」、どんなワイナリーなの!?

ココファームワイナリー

ココファームワイナリー、実はずっと注目していたワイナリーでした。栃木県まで足を運ぶことななかなか叶わず、見学に行けなかったのですが、オンライン収穫祭が開催されることになり、念願叶ったという思いでした。

一体どんなワイナリーなのかというと、一言でいえば、「心が熱くなれるワイナリー」なのです。でもそれだけでは納得できません。ワインはどうなのか、ココのワインは評価として、1996年のぼドゥミセックは、2000年九州沖縄サミットで採用されている実績があります。ワイナリーの詳細はというと次の通り。

青空が広がるこの山に、葡萄畑が開かれたのは昭和33年。その葡萄畑の麓にこころみ学園が設立されたのは昭和44年、ココ・ファーム・ワイナリーができたのは昭和55年。

1950年代、栃木県足利市の特殊学級の中学生たちとその担任教師(川田昇)によって山の急斜面に葡萄畑が開墾されました。

1969年、この葡萄畑の麓で、指定障害者支援施設こころみ学園(社会福祉法人こころみる会運営)がスタートしました。 知的障害を持った人たちと葡萄畑でワインをつくることを考えましたが、社会福祉法人には葡萄をワインにするための果実酒製造免許が下付されないため、1980年、一般の事業所である有限会社が、こころみ学園園長 川田昇の考えに賛同する父兄たちにより設立されました。

1984年、この有限会社が果実酒製造免許をいただきました。有限会社ココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害を持った人たちをはじめ、みんながいきいきと力を発揮できるようにつくられた会社です。-会社概要

ココの仕事
ココ・ファーム・ワイナリーの東の急斜面の葡萄畑は、1958年、当時の足利市立第三中学校職実クラスの中学生たちとその担任教師・川田昇(かわたのぼる1920年12月18日-2010年12月17日)によって開墾されました。

現在は、こころみ学園の葡萄畑として、ココ・ファーム・ワイナリーのワイン用原料葡萄を育てています。この葡萄畑は平均斜度38度。上の方は42度という急斜面です。なぜこんな山奥の急斜面に葡萄畑を開墾したのか? それは、一介の教師には平らな土地を手に入れることができず、山奥の急斜面を開墾するしかなかったからでした。

しかし実は、この葡萄畑は、南西向きで陽あたりがよく、急斜面のため水はけもよく、葡萄にとってはなかなか良い条件でした。ジュラ紀の地層であったことや、松が自生するようなどちらかというと貧しい土壌であったことも、葡萄がしっかり実を付けるために大事なことでした。

また、この急斜面は葡萄の生育によいだけでなく、障害があるため必要以上に過保護にされ、あてにされることもなかった子どもたちの心身を鍛えるためにも重要な役割を果たしてきました。

葡萄畑の南側から草を刈りだして、葡萄畑の北側が刈り終わる頃には、また南側の草が茂ってきます。また南側から草を刈りだして、葡萄畑の北側が刈り終わる頃には、またまた南側の草が茂ってくる・・・。そんな繰り返しをいとわずにやってきた子どもたちのおかげで、この葡萄畑には、除草剤を撒いたことがありません。

除草剤を撒かない葡萄畑には、いろいろな草花が茂り、その草花にはたくさんの虫が集まってきます。たくさんの虫が集まってくると、その虫を求めてたくさんの鳥たちがやってきます。そうするとその鳥を追い払うために、朝から晩までカンをたたくという仕事がうまれます。

葡萄畑や醸造場での仕事は、365日やってもやってもやり尽くせないような仕事です。無心に土に向き合い、葡萄や微生物の声に耳を傾ける毎日。自然のなかで、大変だけれども「働くことが喜び」でもあった毎日。

この貴重な仕事を続けることができますのも、ひとえにお支えくださる皆さまのおかげです。心から御礼申し上げます。これからもみんなで助け合いながら、仲よく明るくひたむきに、美味しいワインをつくっていきたいと思います。

末永くどうぞよろしくお願い申し上げます。

こころみ学園 ココ・ファーム・ワイナリー

いかがでしょうか。なんだか熱く応援したくなるワイナリーなのがお分かりいただけたでしょうか。障害を抱えているお子さんの雇用を生み出し、彼らの生を支え、彼らがブドウの生を支える。
そして、ワインを通して私たちに潤いや癒しを与えるという社会貢献が生まれる。そしてそれを応援するサポーターがいる、そんな熱いワイナリーなのです。

ココファームのオンライン収穫祭、「どこでも収穫祭」はどんなイベント!?

はてな

さらりと今年のオンライン収穫祭のイベントの概要をまとめると次の通り。

オンライン収穫祭の概要
  • オンライン収穫祭はYoutube配信で、ジャズやさまざまな音楽の演奏と共にオンラインでワインと共に収穫祭を楽しむイベント。
  • 当日はライブ配信され(一部は予め収録されたもの)、当日都合が悪くてもアーカイブ配信あり。年内は都合の良い時に楽しめる。
  • ブドウ栽培長や醸造長の話など、ワイン作りの話が生で聞ける。
  • Youtubeのコメント欄を通して、一緒に収穫祭を楽しんでいる仲間を感じられる。(コメントしない人が大多数なのでコメントしなくても存分に楽しめます)
  • オンライン収穫祭に参加するには、A~Eの「どこでも収穫祭セット(様々なワインとのセット)」の購入が必要。セットに含まれる収穫祭カードにオンライン収穫祭に参加するためのURLやパスワードなどが記載。

オンライン収穫祭に参加するための「収穫祭セット」ですが、どんなものがあるのか、私が購入したものも含めて紹介しておきます。

ココファームワイナリーのオンライン収穫祭。参加するための「どこでも収穫祭セット」とは!?

ココファームワイナリー

セットはA~Eという5タイプあったのですが、2020年の収穫祭は大まかにわけると2通りのセットがありました。その2通りのセットとは下記の通り。

  • 1つ目、ワイン・グラス(ココ独自の年号入り)・収穫祭カード・抽選券・見学無料券・収穫祭フラッグ・収穫祭バッジ・収穫祭新聞がセットになったもの。ワインによって価格が異なりますが、4000~4500円で販売。
  • 2つ目は、上記のセットからワインを除いたもので、2500円。

>>(参考)第37回どこでも収穫祭(公式ページ)

私が実際に購入したのは、1つ目のタイプでワインとセットになったもの。ワイン開けて楽しみながら、収穫祭を堪能できることになります。どんなセットなのが実際に見ていきましょう。

ココファームのオンライン収穫祭、実際の「収穫祭セット」を紹介!「2020のぼっこ」セット!

段ボール

私が購入したのは、D「2020のぼっこセット」。なぜこのセットにしたのかというと、微発砲の赤ワインだからなんですよね。そもそも、私はスパークリングワイン専門という感じなので、セットの中で唯一「泡」が楽しめるであろうこのセットを迷いなく選択しました。→現時点で売り切れ。他のセットはあります。>>(参考)第37回どこでも収穫祭(公式ページ)

まず注文すると上記のように段ボール箱が届きます。入っていたのは下記のセットのワイン。私は「のぼっこ」という赤の微発砲のワインを選びました。(画像が少しぼけています。)

のぼっこ

そして、その他の収穫祭グッズが次の通り。新聞やグラス、収穫祭カード、抽選券、無料見学券、バッジ、収穫際フラッグです。

収穫祭セット

個人的には価格帯相応のものが届いた印象がありますね。→ワインが美味しかったからそう感じられたのかもしれません。では、実際に収穫祭に参加してみてどうだったのでしょうか!?ワインの感想も含めて、口コミをまとめておこうと思います。

オンライン収穫祭「第37回どこでも収穫祭」参加してみてどうだった!?ワインはどう!?口コミ!

のぼっことグラス

結論としては「大満足」でした。オンラインでライブ配信中に優雅な音楽と共に皆でカンパーイとできるのです。当然ながら現地で出来たら最高ですが、なかなか遠方で行けない、仕事の休日が合わないという方もいるはず。そう考えると毎年、オンラインでもやってほしいというのが本音です。どんなに遠方でも参加できる、そして収穫祭当日が都合が悪くてもアーカイブ配信で都合の良い時に見ることができるということにとてもメリットを感じましたね。

そしてなぜか、ワインと共に優雅な音楽を聴き、ココファームワイナリーの背景を考えると胸が熱くなって涙ぐむ瞬間が訪れます。収穫を祝う、それがこんなにも嬉しいことなのだと知りました。

オンライン収穫祭、もう参加できないでしょ!?

ライブ配信は終わっていますが、アーカイブ配信の期限までは参加することができます。2020年は年内まで配信を見ることができるので、それまでに購入をすれば収穫祭を楽しむことができますよ!

でもそこで気になるのがワイン。いくら収穫祭が素晴らしくても、ワインが美味しくなければ満足感は下がってしまうもの。ワインは実際どうだったのでしょうか!?

ココファームワイナリーのワイン、口コミ!

のぼっこ

この「のぼっこ」は、フランスでいう「ボジョレヌーボー」のような立ち位置のワイン。ぶどうを収穫して一番早くリリースされるワインなのだそう。それ故(ゆえ)に酵母が元気で泡が生み出されます。なので、微発砲の赤という感覚なのです。今年は開栓して噴き出すことはなかったのですが、例年泡が噴き出していたそう。>>ココの新種「2020のぼっこ」開栓のご案内(公式ページ)

2020年の「のぼっこ」は、2020年夏に収穫された小公子種のブドウから作られていてとてもフレッシュなワイン。しっかり冷やして飲むのですが、実際に飲んでみるとブドウの凝縮感を感じられ「旨い」のです!男性ももちろん美味しく飲めますが、女性が特に喜ぶはず。

国産のワインはなかなかオススメできるものがないのですが、この「のぼっこ」はオススメ。国産ワインはどうも高価という印象ですが、この「のぼっこ」は価格も2千円台とリーズナブルなのも嬉しいところ。欠点はすぐに売り切れてしまうこと。今年分も現時点で在庫なし。気になる方は他のワインを試してみるか、「のぼっこ」が良い方は来年度に期待しましょう。>>ココの新種「2020のぼっこ」開栓のご案内(公式ページ)

以上が、「ココファームワイナリーのオンライン収穫祭について」でした。この時期だからこそ楽しめる収穫祭を堪能してみてはいかがでしょうか。オンライン収穫祭、オススメです。それでは、また!(*ココファームワイナリーさんとは何の関係もなく、1円もいただいておりませんのでご安心ください。リアルな口コミです。)

>>ココファームワイナリー(公式ページ)

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