シャンパンは特別。これまでたくさんのワインを飲んできましたが、私にとってはシャンパンは別格なんですよね。アルコール飲料の中でシャンパンは、幸せを感じることが出来る唯一無地の存在なのです。
「なぜシャンパンが私を幸せにしてくれるのか」、簡潔でシンプルな理由が見当たらなかったんですが、ようやく「これだ」と思える理由を見つけました。
シャンパンは私を幸せにする。なぜなら、シャンパンの「特別感」が1日を癒してくれるから。そして、これからの自分(未来)を励ましてくれるからなんです。
なぜシャンパンなのか。
シャンパンは発泡性ワイン。発泡性のある飲み物に共通している魅力が、爽快感を味わえること。これは私にとってビールやサワーといった発泡性のアルコール飲料でも同じ。
その1日のストレスや膿(うみ)をキレイさっぱり弾けさせる感覚が味わえのが発泡性アルコール飲料の魅力なんですよね。今抱えている課題や問題から一旦離れて、スペースを与えてくれるイメージなんです。
でも、同じ発泡性アルコール飲料なのに、ビールやサワーなどには、シャンパンを飲んだ時ほどの幸福感は感じられません。シャンパン以外のスパークリングワインにも・・。
なぜなのか。自分に問いかけてみて気づいたのは、「特別感」という感覚。私にとってはシャンパンは、唯一「特別感」を感じられるアルコール飲料なのです。
シャンパンの「特別感」が人を幸せにする。
シャンパンで感じる特別感は、旅行をする時に感じられる特別感と似ています。旅行といってもスペシャルな旅行の類(たぐ)い。具体的に例えると、日々のストレスフルな仕事もその旅行を思うと耐えられるような旅行。私であれば、南国への旅行、国内でいえば「沖縄旅行」のようなもの。
そんな旅行は「非日常」を感じられ、特別な日々を演出してくれます。癒しや幸福感を与えてくれる上に、次の機会に思いを馳(は)せ「また頑張ろう」と思える。
そんな旅行の「特別感」とシャンパンの特別感は似ているのです。非日常を感じられる旅行と、シャンパンは共通点があるということ。具体的にどんな共通点なのでしょうか。
「沖縄旅行」と「シャンパン」の共通点
共通点としてすぐに挙げられるのは、「普段は行けない」「普段は飲めない」という貴重性。その背景にはお金の事情が関与しています。
私の場合、沖縄旅行に行くとなると他の皆が休みである連休の日にしか行けないんですよね。そうなると旅行費は跳ね上がり、頻繁にはいけません。
そんな貴重性はシャンパンも同じ。シャンパンの場合は発泡性のアルコール飲料の中で最低価格が最も高く、安くてもフルボトル1本4千円台。そんな感覚だと、デイリーに購入するのは難しいのです。
でもここで、1つの疑問が浮かびます。
フルボトル1本1万円近くするスパークリングワインはあって、実際に飲んだこともあるのですが・・。シャンパンと同じような幸福感は味わえなかったんです。
高価であることが特別感を生み出すのであれば、高価なスパークリングワインだって同じはず。そう考えると、シャンパンの「特別感」は価格だけでないことが分かります。
なぜシャンパンだけ、特別感があるのだろうか・・。
シャンパンの特別感=「高価」×「ブランディング力」×「デザイン性」
シャンパンに「特別感」を感じる要因の1つに「他の人も特別と認識しているから」という項目があることに気づきました。
これはシャンパンの「ブランディング力」にあたります。シャンパンは、慶事の乾杯に用いられることが多く、シャンパンは特別なお酒という共通認識がに日本中に根付いています。そこにシャンパンの価値の高さを見出していたのです。
実のところ、これは見てみぬふりをしていたかった事実なんですよね。なぜなら、ステータスを感じられるという優越感と繋がっていると感じるからです。
でも、ステータスや優越感を得ることで、多くの人が満足感を得る。これは、一部のサービス業を見ていれば分かること。例えば、長い車体とゴージャスな車内空間を持つリムジン。特別感を演出するリムジンに憧れ、利用する人も少なくない。それは「リムジンは特別な車」という世界共通な認識が下支えしているからです。
さらに、シャンパンは、そのブランディング力に負けない高いデザイン性を揃えているものが多い。いわゆる「オシャレ」なのです。
資金力のある大手有名ブランドとなると、ボトル・ラベル・箱のデザインすべてに統一感のあるデザインが施されています。有名アーティストや映画とコラボしたデザインを定期的にリリースしているブランドも。
これらの「価格」・「ブランディング力」・「デザイン性」の3つの要素を合わせたものが、私が抱く「特別感」だと分かりました。つまり、
シャンパンの特別感=「高価」×「ブランディング力」×「デザイン性」
ということ。
どれか1つでも抜け落ちてしまうと、特別感はなくなるはずですが、シャンパンの場合、大手有名ブランドや資金力のある生産者のシャンパンであれば、そもそも上記の公式から外れないように出来ているのです。
シャンパン以外のスパークリングワインとなると、上記の公式を満たすものは、現実的になかなか見当たりません。
シャンパンの圧倒的な優位性である「特別感」の特性。
でも、このシャンパン特有の特別感には特性があります。そして、その要素の公式を使い過ぎると特別感が薄れていくということ。
これは、恋愛中の恋人で考えると分かりやすいはず。例えば、「恋人」×「お泊り」=特別感 の公式があるとします。でもこの公式を頻繁に繰り返すと特別感は薄れていきますよね。そうなると、特別感を得るために公式はどんどんと複雑化していきます。
ただ単に、どちらかの家でお泊りで満足感が得られたものが、「恋人」×「リゾート」×「高級ホテル」=特別感 というように公式はアップグレードされるということ。
つまり、「特別感」を維持するのはとても難しいことが分かる。付き合いが長いほど、頻繁になればなるほど、特別感は感じられなくなってしまうのです。
これはシャンパンも同じで、経験値が多くなればなるほど公式は変化しまう。頻繁になってしまえば、簡単に「特別感」は感じられなくなってしまうのです。だからこそ、価格も高く、宣伝効果も交えて定期的に限定のデザインボトルなどが登場しています。
そのせいか、これまでたくさんのシャンパンを飲んできたけれど、「満足感」、「特別感」は健在。逆に、特別感を維持できる「シャンパン」の魅力に、そしてここまでのブランディング力を成し遂げたことに、素直に凄みを感じてしまいます。
特別感は人を癒し、明日への活力を与えてくれる。あなたにとって、特別感を感じられるワインはなんですか。特別感の公式はどうでしょうか。
本日のシャンパン:「ジャック セロス イニシャル」
シャンパンに対する「特別感」が減少し始めたころに、出会ったシャンパン。「特別感」でいっぱいにしてくれたシャンパンです。
まだまだ「満足感」を得られる。満足感の公式を崩し、パラダイムシフトを起こしてくれたシャンパン。このシャンパンの満足感を公式で表すなら、「価格」×「ブランディング力」×「美味しさ(シャンパンの質)」。>>ジャック・セロス イニシャルを見てみる(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)