樽

シャンパンやスパークリングワインの商品説明を読んでいると、「樽(たる)使用」とか「樽香(たるこう)」「ステンレスタンク使用」というような用語が出てきます。

そもそもワイン醸造において発酵や貯蔵・熟成の過程で容器として使われるのが、「木樽(きだる)」や「ステンレスタンク」。どちらを使うかは各生産者によって異なります。それは分かるのですが、一般消費者として素朴な疑問が浮かぶんですよね。

その木樽(きだる)とステンレスタンクで何が違うの!?ワインにどう影響を与えるの!?樽香(たるこう)ってどんな香りなの!?

単純に私の思いだったのですが、一般消費者でも分かるように簡単に知りたいのです。これらを知ることで、木樽を使ったワインにするか、ステンレスタンクを使用するワインにするかの選択が楽しくなるはずなんです。

ということで今回は、一般消費者さんが簡単に分かるように、木樽とステンレスタンクについて、まとめておきたいと思います。

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一般消費者に影響する、「木樽」と「ステンレスタンク」の違いとは!?

ステンレスタンク

一般消費者に影響する「木樽」と「ステンレスタンク」の違いはズバリ、価格と香味です。「ステンレスタンク」を使用して造られたワインの方が、「木樽」を使用して造られたワインよりも手間がかからず、よりリーズナブルな価格になる傾向があります。(※一部においては異なります)

その理由は「木樽」と「ステンレスタンク」において、互いに違う特徴があるからです。

ワインの価格が違ってくる!?ステンレスタンクと木樽の特徴!

まず、ステンレスタンクの特徴は次の通り。

ステンレスタンクの特徴
  • 洗浄可能なため衛生面での手入れが楽(らく)
  • 温度管理が楽(らく)
  • タンク内は気密性が高いため、ワインが酸化しづらい。
  • 低温を保ちやすい
  • 耐久性が高い
  • ワインの大量生産が可能で、品質を一定に保ちやすい
  • 経済的

一方で、樽(たる)の特徴は次の通り。

木樽の特徴
  • 手入れや洗浄においては、専門性のある人員が必要
  • 温度管理や温度の把握については、専門性を要する人員が必要
  • 使用する木樽によって、品質が変化する可能性あり
  • ステンレスタンクに比べると、通気性が高いため、ワインが適度に酸化し、まろやかさを与えることが出来る(良質なブドウ使用が前提)。
  • ステンレスタンクに比べると耐久性は低く、適度に樽の交換や取り換えが必要

両者の特徴をみると、樽発酵はコストと手間がかかる、より高価になりやすいという価格面の違いに納得できると思います。樽は使用にも維持にも手間がかかる。そして、樽を使う場合は生産者の強いこだわりを感じることができます。

一方で、ステンレスタンクは一定の品質を保ちやすく、便利という印象が強くなります。ただ、樽由来の影響をワインに与えたくないなど、経済面や便利さではなく、こだわりとしてステンレスタンクを使用する生産者もいます。

では、樽やステンレスタンクによるワインに与える影響、香味の違いは何なのでしょうか。

ステンレスタンクと樽がワインに与える影響!香味の違いとは!?

光甲州

簡単にいえば、木樽とステンレスタンク下記のような香味の違いがあります。

木樽を使って造られたワインの場合、コクのある、まろやか、重厚というような特徴を持ち、香りも複雑化する傾向がある。いわゆる、樽香(たるこう)というような樽由来の香りも付く。さらに、色合いも樽由来の黄金色のような色味が出る。

ちないに上記画像の国産白ワイン「光」は樽を使用して造られているもの。色合いも飴色のような黄金系。美味しさに感動した国産白ワインです。

ステンレスタンクを使って造られたワインの場合、爽やかさや新鮮さ(フレッシュさ)といった特徴を持つ傾向にある。

私は、樽を使用して造られたワインが大好き。美味しい 好きと感じたワインの9割が樽を使用して造られたワインだと後になって分かりました。樽由来の味わい、樽香(たるこう)と言われる香りもたまらないのです。

一方、あっさりとした爽やかさを感じられるのがステンレスタンクを使用しているワイン。

樽とステンレスタンク、どちらを使ったワインが良いのか、こればかりは、生活スタイルや予算、好みによると思います。

ここで、さきほどから「樽香(たるこう)」というような香りの専門用語が出ていますが、樽香(たるこう)とは何なのか。樽には種類もあるため、樽についてもっと掘り下げていきたいと思います。

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樽香(たるこう)って何!?トースト香とは!?

木樽

樽由来の香りとして商品説明によく出てくる専門用語に「樽香(たるこう)」「トースト香(こう)」などがあります。

樽香とは、個人的な捉え方で表現すると、バニラのような香りやミルキーの飴、ココナッツミルクのような香り。

そしてトースト香は、まさに焼いたトーストのような香ばしい匂いのこと。このトースト香は、木樽を作る際、内側を火であぶるトーストという過程からくるものです。

余談ですが、温泉でサウナに入った時のバニラのような香りが私は好きで、その記憶にある香りと樽香が似ているんです。今思えば、きっとオーク材が使われているサウナだったのだろうと思います。

一般的樽は、オーク(日本名:樫<かし>、ナラ)の木材が使われています。そんな樽ですが、色々と種類があります。見ていきましょう。

樽の種類(タイプ)

樽

ワインへの影響を考えると、樽は大まかに次の項目で種類を分けることができます。

  • たるの大きさ
  • 古いか新しいか
  • オーク材
  • トースト度合い

まず、たるの大きさですが、大・中・小の3種類。大樽は600ℓ以上、中樽は300~600ℓ、小樽は300ℓ以下の容量のもの。樽の大きさによってワインへの影響度合いが変わってきます。

小樽の場合はワインの容量に対して樽に接触している面が大きくなるため、ワインへの影響度が大きく、大樽になるほど影響度合いが少なくなります。

次に古いか新しいか。新樽とは未使用の樽のことで、古樽とは1度でも利用したことのある樽のこと。これはなとなく想像がつく方も多いと思いますが、新樽の方が樽由来の影響が大きくなります。

さらに、オーク材の種類。樽に使われるオーク材ですが、アメリカンオークなのかフレンチオークなのかで香味特性に若干の影響があり、抽出されるタンニンの量にも違いがあると言われています。

最後に、トースト度合いによる種類。使用するオーク材のあぶり方ですが、ライト・ミディアム・ヘビーと、まさにお肉のようなトーストタイプがあります。その度合いによって、香りの強さ、タンニンの認識ぐあいが異なります。

これらが、樽の種類。各項目の組み合わせ方によって、さらなる種類に分かれることに。どんな樽を使うのかは、生産者のこだわりとして反映できます。

そんな樽使用のワインですが、個人的に好きということもあり、樽由来の感じられるオススメワインを最後に紹介しておこうと思います。

樽由来のワイン、オススメは!?

ここで紹介するのは、本当に美味しかった記憶がずっと残っているワイン2本。

まず紹介するのは白ワイン。国産ワインで、ブドウ品種「甲州」を使った白ワワイン「光甲州」

光甲州

【価格】3千円台で購入

生産者はルミエール。甲州ブドウ100%で造られたワインで、重厚感のあるタイプのワイン。樽由来の香味が楽しめ、何度もリピートしている白ワイン。

ただ、あまり市場に出回りません。2021年に関しては、Decanter World Wine Award2021でプラチナ賞を獲得したことで、2021年は初夏にはもう完売。

秋頃~早い時期には山梨の甲州ワインコーナーがあるスーパー(オギノさんなど)で販売されていることもあるので、気になる方は早めのチェックが必要です。>>光甲州 (HIKARIKOSHU) / 白ワイン 750ml(エノテカさん)、(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)>>ルミエール公式オンラインショップ

次に紹介するのは高級シャンパン「クリュッグ」

【価格】2万円台~*価格は変動します。

価格はかなり高価なのですが、樽由来のシャンパンで断トツ1位で記憶に残っているのがこのクリュッグ。忘れられない美味しさで、圧倒的かつ、唯一無地の存在感です。

人生で1度は飲みたいと言われるシャンパンの如く、1度飲んだ記憶が忘れられません>>クリュッグ グランドキュヴェを見てみる(amazon)(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

以上が、「樽とステンレスタンクについて」でした。それでは、また!

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