赤ワイン

「オヤジは寂しいよな。」オヤジであるパートナーがあまりの切なさに呟いた一言でした。パートナーは、もともとは体育会系で育ち、青春時代はインターハイ1位2位あたりで活躍。社会人手前まで競技の世界で生きてきた影響からか私から見るとメンタルはかなり強いのです。

他の人が最悪と捉える状況でも全く折れず、逆にその状況を「機会」と考え、グングンと先に進むタイプで、あまりの思考の違いに最初は驚いてばかりでした。

どうやったらパートナーのような思考になるのか、長年生活を共にし、その要因として1つ見て取れるのは、自己肯定力の高さ。とにかく、自己肯定感が高く、「リスク」や「課題」は往々にしてあるけれど、「恐怖」や「不安」、「失敗」などの文字とはあまり縁がないようなのです。

なので、物理的なリスクや課題に悪戦苦闘し、精神的にストレスを抱えていることはあるけれど、感情的に落ち込むということはほとんどありません。そんなパートナーが、先日落ち込んでしまった原因が、「オヤジの寂しさ」でした。

「オヤジの寂しさ」は、仕事のキツさからは来ない。愛情不足から来る。

サングラスをかけた男性

そもそも「オヤジの寂しさ」は何なのか。一言で言ってしまえば、「愛情に飢えている」、「孤独」ということ。例えば、妻と子供二人を養うサラリーマンがいるとします。

仕事はハードで、朝早くから夜まで働き、経済的な側面で家族を支えています。家路につくのは22時頃、取引先とのトラブルで怒鳴られたり、部下の尻ぬぐいで頭を下げたり、仕事で精神的に追い詰められたりと、危機が幾度となく訪れます。そうなれば、自宅くらいは癒しの場であってほしい、そう感じますよね。でも現実は違うのです。

愛する妻は子供優先、妻自身も家事と子育てに追われストレスを溜めています。でもお互い、相手の辛さを実際目にすることはなく、夫婦でコミュニケーションを取る時間もないため、互いの状況を理解するのは困難。

そうなると、休日や帰宅後にだらりとする夫を見た妻は、「あなたは休んでばかり」「あなたばかり楽で良いわよね」、「育児は24時間ずっと休む暇がない。こんなに大変なのになぜ手伝ってくれないのか」などと責め立てます。夫の苦労は知る由もありません。

夫が、「もういっぱいいっぱいなんだよ」、「疲れてるんだよ」と言っても妻は聞く耳を持とうとしない。その内、夫婦仲は冷え切った状態になり、子どもは平日居ない夫よりも妻と歩幅を合わせるため、帰宅後も休日も夫の居場所がない状態に。そう、オヤジたちは慢性的な愛情不足に直面しているのです。

「何のために働いているのか」、「俺は一体何をしているのか」、「いっそのこと投げ出してしまおうか」疑問を抱きつつも、責任感、義務感といった細く強靭な糸を頼りに、オヤジは頑張り続けます。

そんな頑張るオヤジたち、プライドからか愛情不足を認める人も少なく、弱音を吐かず、正直に言える人も少ないけれど、みんな「本当は妻や家族から愛されたい」という思いを抱えています。我がパートナーは、そんな「愛情に飢えながらか頑張ってるオヤジ」の切なさを知り、感情移入、そして落ち込んでしまったのです。

「オヤジの寂しさ」はブルゴーニュワインでは癒せない。

スマホをいじるサラリーマン

精神的に追い詰められているとき、ワインが幾度となくパートナーを救ってきました。南の女が好むワインと北の男が好むワインという記事で記載した通り、彼は陰性なワインを好み、特にブルゴーニュのワインが好き。仕事で追い詰められているときに最大の癒しとなったのが、自分と穏やかに向き合えるブルゴーニュのワインでした。

でも、そんなブルゴーニュのワイン、「オヤジの寂しさ」は癒せなかったのです。なぜか、ブルゴーニュワインは「寂しさ」を助長する、そんな危機感が彼にはあったからです。

「オヤジの寂しさ」を癒すのは、まさかの甘口シャンパン。

泡

そんなパートナーが、落ち込んだ気持ちを癒すために選んだのは、まさかの甘口シャンパン。最初は驚きましたが、なぜ甘口シャンパンなのか、よく考えればしっくりきます。柔らかくほんわかとした温かい印象を与えてくれる甘口シャンパンは、女性的な印象が強く、愛情で包まれるような感覚があるからなのです。甘口シャンパンと向き合うことで、愛情で包まれ、安心感を感じ、癒しとなるのです。

見渡せば「愛されたい」、その欲求に蓋をしながら頑張るオヤジたちばかり。そんなオヤジたちに愛のエールを。

本日の1本:「パイパー・エドシック シュブリーム ドゥミセック」

「オヤジの寂しさ」を癒すのに選んだ甘口シャンパンがこの、パイパー・エドシック シュブリーム。豊満さ感じることができ、和やかで明るい雰囲気を演出してくれる甘口シャンパンです。

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