ワイン好きでワインショップに定期的に通いワインを購入していた人が、生活withワインが定番だった人が、ワインにお金を使いこみすぎて怒られていた人が、とあるきかっけからワインを飲まなくなりました。
そんなAさんはお金がないわけでもない、美味しくないワインに出会ったわけでもない、一体どうしたのでしょうか。
ワイン=好きではなかった。ワイン×χ=好きだった。
ワイン好きで毎日でもワインを飲みたいと言っていた人が、熱が冷めたかのようにワインを飲まなくなりました。
今、何飲んでいるの!?
と聞くと、
ビール
と返ってきました。年間50万近くワインにお金をかけていた人が今は「ほとんど飲まない」と言うのです。
そんなAさんに起きた変化は、環境の変化。この環境の変化で実はワイン=好きではなかったことに気づきました。
ワイン好きな人がワインを飲まなくなったきっかけは、引っ越し。
Aさんはワインが大好きで、私とも定期的にワインを飲んでいました。他にも馴染みのワインショップに通い、顔なじみのショップ店員さんと話ながらの試飲やワイン購入が生活のルーチン。
逆に、ワインバーに入り浸りすぎて家族に怒られたり、ワインに使うお金が相当な額になり指摘を受けたり。ワイン好きが故(ゆえ)に周りが不機嫌になるほどワインに入れ込んでいたんです。
そんなAさんが、「ワインを全然飲んでいない」と言い出したのは、引っ越しをしてから。都府県をまたいで、以前生活していた場所からかなり遠くに引っ越すことに。
転居後すぐは、慣れた日常を送ろうとワインを飲むようにしていたのですが、飲み進められないという事態に直面。違和感を覚えるようになり、気づけばワインが飲めなくなったと言うのです。
なぜワインが飲めなくなったのか、原因は明らかでした。
ワイン単体ではなく、ワインがもたらす人との時間(ワイン×χ)が好きだった。
Aさんは実は、ワイン単体が好きというわけではなく、ワインとワインがもたらす人との時間・コミュニケーションが好きだったのです。これはAさん自身も知らなかったことで、環境変化によって得られた気づきでした。
もちろん、「ワイン単体が好き」というワイン好きさんもいると思いますが、Aさんはワイン単体ではなかったということ。ワインを人と飲み、ワインを通して人と関わることでワインを楽しみ、ワインを飲み続けられていたんです。
だからこそ、引っ越しという環境変化でワインが楽しめなくなってしまいました。馴染みのワインバーやワインショップもリセットされ、日常に飲む相手も居なくなったのですからある意味当然の成り行きといえます。
Aさんは、ワイン×人との相乗効果に魅了されていたのです。
でもそんなAさん、今はワインが飲めなくなりましたが、今後またワインに熱を上げる日が来る可能性は大。転居先でお気に入りのワインショップやワインバーが見つかれば、ワインの日常を取り戻すことでしょう。
ワインは、人と飲むことでその人との時間やコミュニケーションを生み出すことが出来ます。他のお酒でも人との時間は生み出せますが、ワインの魅力はワインによって話が盛り上がったり、盛り下がったりすることがあるということ。意図しない感動や、驚き、感情をその時間にもたらしてくれること。
ワイワイする気分になれず静けさが続くワインもあれば、明るくワイワイ人と楽しめるワインもある。あまりの美味しさに感動するワインもあれば、怒りを覚えるワインもある。人と飲む場合はワインが美味しかったら、その時間がとても楽しく、特別な瞬間になります。
だかこそワインが好き、そんな人が多いのです。
さて、そんなワイン好きの皆さん、あなたは、「ワイン=好き」それとも「ワイン×χ=好き」、どちらでしょうか。
それでは、また!
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