抜栓したドンペリ

ドンペリをいただいたり、ご褒美として思い切って買ってみたり。いざ開けようと思った瞬間にふと浮かぶのが、

「どんなおつまみを用意すればいいんだろう…?」
「せっかくのドンペリだし、失敗したくない…」

ワインのおつまみ本や専門サイトを見ると、レストランのような前菜や手の込んだメニューがずらり。けれど、実際のところは、

「そんなに手の込んだものは作れない…もっと気楽に楽しみたい!」

というのが本音ではないでしょうか。そして実は、ドンペリのおつまみは完璧を目指さなくても大丈夫。むしろ気合いを入れすぎると疲れてしまい、せっかくのドンペリを楽しめないこともあります。

でも大丈夫。“おつまみ準備のコツ”さえ知っていれば、家にあるものやスーパーの食材で十分に楽しむことができます。

この記事では、これまで何度も自宅でドンペリを開けてきた筆者の実体験から、

  • ドンペリを楽しめるよう、おつまみを準備するコツ
  • 家にあるもの・スーパーで揃えやすい「気軽なおつまみ」の考え方
  • 実際に合わせて「おいしかった組み合わせ」
  • 逆に「これはイマイチだった…」というNG例

を、初心者でも迷わないようにまとめました。この記事を読めば、ムリなく気軽に“家ドンペリ”を楽しめるようになりますよ。

ドンペリのおつまみ選びは“気軽さ”が正解

気付きマーク

ドンペリのおつまみというと、つい気合いが入りがちですが、実はもっと肩の力を抜い大丈夫です。ここでは、まず知っておきたい3つの考え方をまとめました。

完璧なマリアージュはいらない理由

前菜

ドンペリのおつまみ選びで「100%合う組み合わせ」を事前に把握するのは、実は不可能なんですよね。理由はシンプルで、人それぞれ“味覚”も“好み”もまったく違うからです。

さらに、ワイン本やプロがすすめるおつまみであっても、自分がその食材をそもそも好きでなければ合わないし、逆に「合わない」と書かれているものが意外と好き、というケースも普通にあります。

これは筆者自身、何度も失敗してようやく気づいたことですが、“絶対に合うおつまみ”を求めすぎると、準備に時間もお金もかかり、合わなかった時の落胆も大きいんです。せっかくのドンペリ時間の満足度が一気に下がってしまいます。

そしてドンペリは年号表記のあるヴィンテージシャンパン。ボトルごとに収穫年が異なるため、味わいのニュアンスも少しずつ違います。同じ“ドンペリ”でも、完璧なマリアージュを事前に決めること自体が難しいお酒なんですよね。

だからこそ、気軽に“ゲーム感覚”で「これは合う?」「これはちょっと違ったね」と試すスタイルが一番楽しくて失敗しません。完璧を目指さず、まずは身近なおつまみを合わせてみる──それがドンペリを気負わず楽しむコツです。

身近に手に入るもので十分楽しめる(実体験)

ポテト

これまで自宅で何度もドンペリを飲んできましたが、実際に相性が良かったのは“特別な食材”ではなく、近くで手に入る身近なものばかりでした。

一方で、ワイン本で「シャンパンに合う」と紹介されていた高級ナチュラルチーズを、わざわざデパートで取り置きして購入したことがあります。ところが、そのチーズ自体が自分の好みに合わず、筆者の場合はまったく楽しめませんでした。

時間も手間もお金もかけた分、とにかく落胆は大きかったんですよね。完全に落ち込んで、その後のシャンパン時間が楽しめなくなった苦い経験があります。

この経験から痛感したのは、「合う・合わないは、実際に合わせてみないと分からない」ということ。だからこそ最初は、身近で買える食材で気軽に試すほうが、過度な落胆もなく済みます。

ドンペリは“特別な料理がないと楽しめない”お酒ではありません。むしろ、気軽に手に入るもので十分楽しめますよ!

避けるべきは「気合いの入れすぎ」だけ

celesteの前菜

せっかくの高級シャンパンだからといって、張り切って手の込んだ料理を用意しようとすると、準備の段階で想像以上に疲れてしまうことがあります。実際、筆者も何度もやってしまいました(笑)。

避けたいのは、この“気合いの入れすぎ”だけ。

おつまみ作りにエネルギーを使い切ってしまうと、いざドンペリを開ける頃には気持ちが落ち着いてしまい、「あれ、なんか楽しめていない…」という状態になりがちなんですよね。本来は特別な時間のはずなのに、準備疲れで満足感が下がってしまうのは本末転倒。

高級シャンパンドンペリは、心と体の余裕がある状態でこそ魅力を感じられるお酒です。だからこそ、気張らず“ほどよい力加減”で楽しむのがベストです。

ちなみに、デパ地下の「前菜詰め合わせ」やオードブルを買ってくるだけでも十分楽しめます。無理に料理を頑張る必要はなく、まずは“自分が食べたいもの”ベースで気軽に試すのがおすすめ。ただ、念のため1つだけ「合わせやすそうなもの」を用意しておくと安心です。

ではここから、実際にドンペリ白と相性が良かったおつまみを紹介します。

ドンペリ白に合うおつまみ

ポテト

ドンペリは、熟成期間が長く香りに奥行きがあり繊細で、「何でも合いやすい」というタイプではもともとないと感じるんですが、その中でもドンペリ白は、簡単なおつまみと合わせやすいです。

ここでは実際に自宅で何度もドンペリ白を飲んできた経験をもとに、「気軽に揃えやすい」ものから「実際に合った組み合わせ」、「好みが分かれたもの」まで、リアルな視点でまとめています。

スーパーで揃えやすい“気軽な定番おつまみ”

ポテト

ドンペリ白は、特別な料理がなくても楽しめるタイプ。まずは“スーパーや近くのお店で買えるもの”で気軽に合わせてOKです。

  • パン類(バゲット・クロワッサン)
    バターの香りやシンプルな塩気が、ドンペリの香りを邪魔せずよく馴染みます。
  • ナッツ類(塩控えめのタイプ)
    軽い脂質が泡とよく合い、つまみやすいので初心者向け。
  • 野菜類(野菜スティック・枝豆・サラダなど)
    「意外と鉄板」と言われるのが野菜スティック。シンプルな味付けがコツで、ドレッシングが濃いと相性が崩れることも。
  • 揚げ物(フライ系)
    発泡のキレが油をリセットしてくれて相性◎。ただし味が濃すぎるものは後述の注意点あり。
  • クリーム系
    グラタン、クリームシチュー、カルボナーラなど。バターやクリームの風味と相性◎。

“気軽さ”を重視するなら、まずはこのあたりから試すのがおすすめ。準備も楽で、ドンペリの香りとバランスよく馴染みやすい組み合わせです。

実体験ベース「合った!」組み合わせ

グラタン

実際に合わせて「これは合った!」と感じた組み合わせを紹介します。

  • パン
    クロワッサンやバゲット、ハード系のパンなど全般に合いました。
  • バゲット+クリームチーズ
    クセが少なく、ドンペリ白の香りが綺麗に立つ鉄板コンビ。お好みでフルーツ(リンゴ・柿)や生ハムを添えても◎。
  • 野菜スティック・枝豆
    クセがなく、シャンパン全般と相性が安定。気軽に合わせたい時の定番。
  • ポテト・フライドチキン・天ぷらなど“軽い揚げ物”
    発泡が油を切ってくれ満足度◎。
  • カルパッチョ(白身魚)
    繊細な味わいがドンペリ白とぶつからず、香りが引き立ちます。
  • カプリス・デ・デュー(白カビチーズ)
    クセが少なく、スーパーで手に入りやすいチーズ。安定の相性。
  • グラタン
    バター風味のグラタンは相性◎。特にチキンやポテトのグラタンが好相性。魚介入りは合わない場合あり。
  • 小籠包
    成城石井の小籠包をよく合わせています。旨みが強すぎないタイプなら相性◎。ただし化学調味料が強いものは合わないことも。

どれも“気楽に用意できるのに満足度が高い”のがポイント。気取らずに合わせてもドンペリの高級感はしっかり感じられます。

好みで差が出たもの(チーズ)

シャンパンとチーズ

ここでは、実際に試してみて“好みが分かれやすかったもの”を紹介します。塩気の強さ・化学調味料・甘みの強さなど、食材の個性によって相性が大きく変わるタイプです。

  • チーズ(特に熟成系)
    “シャンパンに合う”と紹介されることが多い一方で、塩気やクセが強く、人によって好みが分かれます。筆者自身も、ワイン本で絶賛されていた熟成チーズが全く合わず落胆した経験あり。

“万人に絶対合う”おつまみは存在せず、「自分の好き嫌い × 食材の個性 × ドンペリ」で相性が大きく変わります。チーズは好みの差が激しいおつまみ。合わせるのであれば、クセが強くないものを選ぶのが無難。

まずは軽めのものから試して「これは好き」「これはちょっと違う」とゲーム感覚で楽しむのが一番です。

ドンペリ白で合わなかったNG例

no

ドンペリ白は合わせやすい一方で、実際に試してみて「これはちょっと違った…」と感じたものもあります。共通しているのは、味や香りの主張が強く、ドンペリの繊細さを上書きしてしまうタイプです。

  • 果物(イチゴ・オレンジなど酸の強いもの)
    果物の酸味が強すぎてしまいました。
  • 甘いお菓子・チョコレート
    甘さが強く、ドンペリ白の酸味との相性が悪かったです。
  • クセの強い熟成チーズ(青カビ・熟成ハードなど)
    香りと塩気がドンペリを完全に上回り、チーズだけの味になってしまいました。
  • ジャンクフード(味が濃いもの)
    フライドポテトはOKですが、フレーバーが付いたポテトはNG。ハンバーガーもバーベキュー味や濃い味系はドンペリの香りを完全にかき消してしまいました。
  • 焼売(しゅうまい)
    レンチンの焼売は味が濃く、ドンペリ白の繊細な味や香りを台無しに。化学調味料が強い食べ物はは途端に合わなくなります。

“万人が絶対NG”というわけではありませんが、初めて合わせる場合は避けておくと無難です。

ドンペリロゼに合うおつまみ

ドンペリ ロエ

ドンペリロゼは、正直に言うと白よりもおつまみ選びが難しかったというのが本音です。白より香りも味わいも深みや厚みがあり複雑な分、簡易的なおつまみでは“寄せ付けない”ような印象すらありました。

よって、そんなロゼに合うようシンプルながら、うま味を感じられるようなおつまみをおすすめします。「実際に合ったもの」を中心に紹介します。

実体験で“相性◎”だったおつまみ

洋風おせち

実際に合わせて「これはロゼに合った!」と感じた組み合わせを紹介します。

  • 豚肉ステーキ(塩こしょう)
    ロゼの果実味と厚みを受け止める組み合わせ。特に豚肉は相性が良く、ロゼの深みを引き立ててくれます。(チキンステーキも行けそうです。)
  • 白身魚・サーモンのポワレ/バター焼き
    クセがなく淡泊なので相性良く感じられました。
  • トマト系(カプレーゼ、トマトのマリネ)
    ロゼの酸と果実味と自然に馴染みます。重すぎないので最初の一皿にも◎。
  • 野菜スティック・枝豆
    クセがない分、ロゼの香りや厚みを邪魔しません。気軽なつまみとして万能。
  • おせち
    意外にも相性良し。購入したおせちの複数の具材がロゼと調和しやすく、「これは合う」「これは合わない」と試すのが楽しい組み合わせでした。

ドンペリロゼは、他のスタンダードなロゼとは違う“深みと繊細さ”が同居したタイプ。そのぶん相性が出やすいのですが、上記の食材はどれも比較的合わせやすかった組み合わせです。

ドンペリロゼで合わなかったNG例

ポテト

ドンペリロゼは深みや厚みがある一方で、白以上に“繊細さ”が強く、相性の悪い食材がはっきり出ました。実際に合わせてみてNGだったものをまとめました。どれもロゼの香りや果実味を損ねてしまった例です。

  • フライドポテト・濃い味のジャンクフード
    白では手軽に楽しめたフライドポテトも、ロゼでは油と塩気が勝ちすぎて違和感の方が強くなりました。濃い味のスナック類も香りを完全に邪魔します。
  • シーフードマリネ
    シーフードの生臭さが目立ちました。ロゼの繊細さを消してしまう結果に。特に酢が効いたものは合いませんでした。
  • 酢の効いた料理
    酸がロゼの酸と衝突し、味わいが崩れる印象。
  • 熟成系チーズ(ブルーチーズなど)
    個性が強すぎてロゼの香りを上書き。
  • 塩味の強いナッツ類
    塩がロゼの果実味と合いませんでした。
  • 甘いお菓子(チョコ・グミ・砂糖の強いスイーツ)
    味がそれぞれ平行線のような印象に。

ロゼは白よりも“繊細 × 厚み”のバランスが独特なため、合う・合わないの差が非常に出やすいのが特徴。まずは軽め・塩控えめの食材から試していくと失敗しません。



まとめ:おつまみ合わせを楽しむ“その姿勢”こそ家ドンペリを最高にする

抜栓したドンペリ

ドンペリのおつまみ選びで大切なのは、「100%合うおつまみ」を求めすぎないこと。特別な料理を用意することではなく、まず“気軽に試しすこと”を楽しみましょう!

これまでの経験上、一番楽しかったのは、必死に食材を探したり、時間と労力をかけて作った料理ではなく、「合う・合わない」を探しながら気軽におつまみを合わせる時間でした。手の込んだ料理でなくても、身近なもので十分楽しめます。

ゲーム感覚で気軽に合わせていけば、ドンペリとの時間はもっと自由で、もっと豊かになりますよ。

注意点:ドンペリはヴィンテージゆえに“合う/合わない”に個体差があります

気付きマーク

ドンペリは年号(ヴィンテージ)ごとに味わいが少しずつ異なるため、ここで紹介している相性は、筆者が実際に飲んだ複数の年号での実体験に基づく内容です。すべてのボトルに必ず当てはまるわけではない点をご理解ください。

また、「ドンペリの個体差 × 食材の個性 × あなた自身の好み」によって相性は変わります。だからこそ、完璧を求めすぎず、気軽に試しながら“自分の好きな組み合わせ”を見つけてみてくださいね!

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この記事を書いた人

プロフィール

Yua.|全日本ソムリエ連盟認定ソムリエ・シャンパーニュ委員会公式MOOC修了

最初はワインが苦手でしたが、ドンペリをギフトに選んだことをきっかけにシャンパンやスパークリングワインの魅力に気づき、これまで100本以上を試飲。

実体験をもとに、初心者にも寄り添った「シャンパン・スパークリングワイン選びをもっと楽に!」をテーマに発信しています。

「トキメキを感じられる」「寄り添ってくれる」「場がパッと明るく陽気になる」など、感情やイメージで選べるシャンパン選びも提案。ギフトや自分へのご褒美にぴったりの1本が見つかるサイトを目指しています。

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