モエエシャンドン

ドンペリとモエシャン、両者の違いを知りたいけれど、それぞれについて調べるのは面倒だし時間もない。手っ取り早く違いを知りたいと感じていませんか!?

モエシャンとドンペリのの違いは意外と明確で簡単なんですが、それぞれ調べて比べるとなると情報量が多く、心が折れる事態に陥ります。でも、一気にに両者を比べられれば、ワイン初心者さんでもすぐに違いを理解することができます。

ということで、この記事ではドンペリもモエ・エ・シャンドン含め多々シャンパンを飲んできている筆者がワイン初心者さん目線でドンペリとモエシャンの違いについて解説していきます。

この記事を読めば両者の違いが分かり、話のネタに使えたりお祝いやプレゼントシーンでもどちらが良いか簡単に選べるたり出来るようになりますよ。

ドンペリとモエの違いとは!?

はてなマーク

ドンペリニヨンとモエ・エ・シャンドンの違いは簡単に次の6つの点が挙げられます。

ブランドが違う!

ドンペリロゼのミュズレ

ドンペリは、ドンペリニヨン(Dom Perignon)というシャンパンブランドのシャンパンのこと。一方、モエシャンはモエ・エ・シャンドン(MOET & CHANDON)というシャンパンブランドのシャンパンを指します。

つまり、両者は全く別のシャンパンブランドになります。

醸造責任者が違う

ドンペリ レガシー

シャンパンブランドが違うように、それぞれの醸造責任者も異なります。ドンペリの醸造責任者は現在ヴァンサン・シャプロン氏。モエ・エ・シャンドンの醸造責任者はブノワ・ゴエズ氏。

指揮者が違えば演奏が違うように、醸造責任者が違えば造られるシャンパンも異なります。

シャンパン造りのこだわりが異なる

ぶどう畑

そんな両者は当然ながらシャンパン造りのコンセプトやこだわりも異なります。

ドンペリは「ヴィンテージオンリー」という絶対的なこだわりを掲げています。ヴィンテージオンリーとはどういうことかというと、ドンペリはヴィンテージシャンパンしか造らないということ。

ヴィンテージシャンパンとは、単一年に収穫されたブドウを使って造られるシャンパン。一方でモエシャンは、様々な年に収穫されたブドウで造られたワインをブレンドして造るシャンパンもあれば、ヴィンテージシャンパンもある。

これは、ドンペリニヨンとモエ・エ・シャンドンの大きな違いです。

ドンペリはヴィンテージオンリー

改めて簡単に解説してみますね。ヴィンテージシャンパンとは何か。

例えば、下記ドンペリのラベルには「2006」という年号の記載があります。これは、2006年に収穫されたブドウを使って造られているシャンパンを意味しています。

ドンペリ

一般的なスタンダードのシャンパンはノン・ヴィンテージと呼ばれ、様々な収穫年のブドウで造られたワインをブレンドして醸造されます。多くのシャンパンブランドのフラッグシップとなるシャンパンはノン・ヴィンテージシャンパンであることが多いのですが、ドンペリにはノン・ヴィンテージシャンパンはありません。

ヴィンテージシャンパンしかないのがドンペリ。これがドンペリのこだわりです。では、モエシャンはどうでしょうか。

モエシャンは世界で愛されるシャンパン

モエエシャンドン

モエシャンのこだわりは、

世界で最も愛されるシャンパン、シャンパンの魔法を世界と分かち合う

モエ公式サイト

ということ。簡単に言うと、特定のシーンに限らず、万人に受けるシャンパンを造ることにこだわりがあります。

実際、ドンペリの生産量は非公開ですが、モエ・エ・シャンドンは年間約3000万本、世界150ヵ国に輸出されており、6秒に1度はどこかで開栓されている言われるほどのトップメーカーです。

つまり、モエシャンは誰もが気軽に開けて楽しめるシャンパンということ。醸造責任者であるブノワ・ゴエズ氏も朝日新聞DIGITALにて下記の通り、モエシャンはあらゆるシーンに合う、気軽に開けてほしいというような話をしています。

「食事に限らずあらゆるシーンにあう1本です。記念日でなくても飲みたいと感じたら、いつでも気軽に開けてください。

シャンパーニュ地方では、喜びを分かち合うためにシャンパンを開ける風習があります。友人や家族と過ごす大切な時間に、芳醇なモエ アンペリアルをいただけば、さらなる喜びと幸せが訪れます」。

MOET IMPERIAL 150TH ANNIVERSARY

 

そしてそんなこだわりの通り、モエシャンの種類は豊富。ノン・ヴィンテージシャンパンからヴィンテージシャンパンまで様々な種類のシャンパンが造られています。これは次の違いに繋がります。

造っているシャンパンのランクが違う

気付きマーク

ドンペリは、先ほどもお伝えした通りヴィンテージシャンパンのみが造られており、全てのシャンパンがプレスティージュという最高級ランクに該当しています。つまり、ドンペリは高級シャンパンのみ造っているということ。

一方でモエ・エ・シャンドンは、ノン・ヴィンテージシャンパンと言われるスタンダードランクのシャンパンから、高級品にあたるプレスティージュシャンパンに該当するものまで幅広いランクのシャンパンが造られています。

となると、購入できる価格の最低ラインにも違いが出てきます。

購入できる価格が異なる

天秤

ドンペリは高級シャンパンのみ造っているので、最も安くてフルボトル1本2万円台~。時期によってはフルボトル1本3万円台~となることもあります。

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一方で、モエ・エ・シャンドンはというと、最も安い種類のモエシャン(モエ・エ・シャンドン アンぺリアル)でフルボトル1本1万円未満~購入できます。

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なお、ドンペリもモエ・エ・シャンドンもフランスからの輸入品のため、経済状況や生産量、需要と供給のバランスによって価格は変動します。よって、価格相場はその都度確認をしましょう。

展開している種類が異なる

泡

そんなドンペリとモエ・エ・シャンドンですが、展開している種類が異なります。

どんな種類が展開しているか、分かりやすいように一覧表にまとめてみました!それぞれ価格が安い順に並べていますが、時期により順番が前後する可能性があります。

モエ・エ・シャンドン ドンペリニヨン
1 アンぺリアル

 白・辛口

 ランク:スタンダード

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ヴィンテージ

 白・辛口

 ランク:最高級

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2 ロゼ アンぺリアル

 ロゼ・辛口

 ランク:スタンダード

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ロゼ

ロゼ・辛口

 ランク:最高級

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3 ネクター アンペリアル

 白・甘口

 ランク:スタンダード

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P2

 白・辛口

 ランク:最高級

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4 ネクター アンペリアル ロゼ

 ロゼ・甘口

 ランク:スタンダード

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レゼルヴ ドゥ ラ ベイ(ゴールド)

 白・辛口

 ランク:最高級

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5 アイス アンぺリアル

 白・甘口

 ランク:スタンダード

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エノテーク

 白・辛口

 ランク:最高級

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6 アイス アンぺリアル ロゼ


 ロゼ・甘口

 ランク:スタンダード

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P2 ロゼ

 ロゼ・辛口

 ランク:最高級

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7 グラン ヴィンテージ

 白・辛口

 ランク:高級

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P3 

 白・辛口

 ランク:最高級

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8 グラン ヴィンテージ ロゼ

 ロゼ・辛口

 ランク:高級

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なし
9 コレクション アンぺリアル クリエイション No.1

 白・辛口

 ランク:最高級

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なし

モエシャンの方が種類が豊富で、ランクもバラエティに富んでいることが分かります。つまりドンペリの方がこだわりが強く、より個性的なシャンパンブランドということが分かります。

これらがドンペリとモエシャンの違いでした。さて、では両者に共通点あるのでしょうか。

ドンペリニヨンとモエ・エ・シャンドン、3つの共通点は!?

気付きマーク

ドンペリとモエシャンには次のような共通点があります。

生産国、生産地が同じ

ドンペリもモエシャンも、フランスのシャンパーニュ地方で造られる発泡性ワインです。つまり、フランスからの輸入品です。

シャンパンである

ドンペリニヨンとモエ・エ・シャンドンは両方ともワインの種類でいえばシャンパンに該当します。シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で造られる限定的なスパークリングワイン(発泡性ワイン)のこと。(参考:下図)

図

 

シャンパンと呼ぶには、フランスのワイン法で定められている条件を満たす必要があり、他国や他地域の発泡性ワインをシャンパンと呼ぶことは出来ません。

生産者が同じ

生産者は同じ、モエ・エ・シャンドン社。ただ、シャンパンブランドが違うように、醸造責任者も異なります。

これら3つが、大まかな両者の共通点でした。そんなドンペリとモエシャン、選ぶ上ではどちらがオススメなのでしょうか。目安をまとめておきます!

ドンペリとモエシャン、どっちがオススメ!?選び方!

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ドンペリとモエシャンは購入できる最低価格が異なります。よって、予算に限りがある場合は予算内で買えるものを選ぶのが大前提なんですが、迷うのはドンペリを購入できるほどの予算があるとき。

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そんな時に、どう選べば良いのか。両者を何度も飲んだことのある筆者が選び方の目安をお教えしていきます。

美味しさで選ぶならドンペリとモエどっち!?

モエエシャンドン

美味しさで選ぶのであれば、モエ・エ・シャンドンがオススメです。理由は、モエシャンの方が万人に受けるように造られており、多くの人が美味しいと感じやすく出来ているからです。

一方でドンペリはというと、こだわりや個性が強い高級シャンパン。ドンペリも美味しいのですが、価格相応の価値を理解するにはある程度のワインやシャンパンの経験値があった方が美味しさが分かりやすくなります。

では、モエ・エ・シャンドンで選ぶなら、どれが良いのか。私の一押しは次の2本です。

甘口でもOKなら、アイス アンぺリアルがオススメ

甘いお酒も飲めるのであれば、超絶オススメなのかこのアイスアンぺリアル。シャンパン初心者さん、ワイン初心者さんに特にオススメの種類です。

普通のワイングラスに氷を入れて楽しめる甘口シャンパンなんですが、甘いのに後味はさっぱり。あまりの美味しさに驚かれる方もいるはず。

ロゼも販売されているんですが、まずは上記の白からがオススメです。

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辛口なら、王道のアンぺリアルがオススメ

甘いお酒はちょっと苦手という方は、モエシャンのフラッグシップとなる王道のアンぺリアルがオススメ。理由は、シーンを選ばずに誰もが美味しく楽しめるように造られているからです。

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より特別感を演出できすのはドンペリ

ドンペリ

より特別感が欲しい場合は、ドンペリが有利。ドンペリは知名度が高く、「高級」「特別」「高価」というイメージが世の中に浸透しているため、モエシャンよりは特別感を感じやすいです。

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誕生日や記念日であればどっちを選ぶ!?

誕生日や記念日は毎年あるお祝い事のため、気張らないシャンパンを選びたい。よって、モエシャンがオススメ。種類でいえば下記のような種類が候補に挙がります。

  • アンぺリアル

白・辛口

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  • アンぺリアル ロゼ

ロゼ・辛口

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  • ネクター アンぺリアル

白・甘口

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    • ネクター アンぺリアル ロゼ

ロゼ・甘口

下記のように光るボトルもあり。

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15周年や20周年などの特別な記念日は!?

特別な記念日の場合は、いつもよりちょっと贅沢したいもの。となれば、ドンペリでもOKですし、モエシャンであれば普段は飲まないグランヴィテージやコレクションNo.1がオススメです!

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結婚祝いなら、ドンペリとモエどっち!?

ハート

結婚祝いはここぞという特別なシーンですよね。よって予算があるのなら、ドンペリがオススメ。理由は、より特別感を演出できるからです。

ただ、予算に応じて購入できる範囲のモエシャンでも全く問題なしです!

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>>モエシャンの種類一覧を見てみる

還暦祝いなら!?

予算が許す限りですが、ドンペリのP2がオススメ。理由は、ドンペリは3つの時代を通ると言われており、それぞれの時代を表現するドンペリがあります。

第一の時代は、ドンペリ ヴィンテージ。次である第二の時代はドンペリ P2、最後がドンペリ P3。還暦祝いであれば、第二の人生の幕開けを祝う意図もあるため、ドンペリ P2がぴったり合うのです。

ただ、予算次第ではスタンダードなドンペリヴィンテージでも、モエシャンでも全く問題ありません。

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>>ドンペリ、モエシャンの種類一覧

退職祝いなら、モエシャンとドンペリどっち!?

特に長年勤めてた会社を退職するという定年退職のシーンではドンペリがオススメです。予算次第ではドンペリ P2がオススメ。

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予算の都合があれば、モエシャンのグラン グランヴィンテージでもOK。モエシャンの中では、特別感が演出できるからです。

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上司、目上の方へのギフトであればどっち!?

シーンにもよりますが、モエシャンであればグラン ヴィンテージがオススメ。モエシャンの中でも特別感が演出できるのが理由です。もちろん予算次第でドンペリでも、他のモエシャンでも問題ありません。

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これらが、モエシャンとドンペリどっちが良いのか、選び方でした。

モエシャンとドンペリ、共通点もありますがシャンパン造りのコンセプトが全く違うシャンパンブランドということがお分かりいただけたのではないかと思います。

ワイン初心者さんでもシャンパンを簡単に選んだり贈ったりできるようにしたい。そんな思いから情報を発信しています。少しでも皆様のお役に立てると嬉しいです。

それでは、また!

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