ドンペリ風イラストにランク

特別なお祝い。取引先の役員、上司、目上の方、大事な部下のギフトに「ドンペリが浮かんだけれど..」──白・ロゼ・光るボトル・限定品……思った以上に種類が多くて、「どれが一番高級なのか」ふと疑問を抱いていませんか!?

実はドンペリには、価格だけでは見えない「ランク」=格付けがあります。そしてこの「ランク」は、人によって変わるんですよね。選び方を間違えてしまうと、せっかくのドンペリの価値が半減してしまうことも...。

でも、大丈夫。ランクや格付けを知っておけば、贈る相手との関係性に合わせて、堂々と間違いない1本を選ぶことができます。

この記事では、全日本ソムリエ連盟認定ソムリエであり、実際にドンペリを飲み、何度もプレゼントに贈ってきた筆者が、初心者の方にも分かりやすく、ドンペリのランクや格付けの違い・おすすめの選び方をギフト目線で丁寧にご紹介します。

この記事を読み終えるころには、自信を持ってドンペリを選べるようになりますよ!


目次

ドンペリはシャンパンの中でも“最高級ランク”

ドンペリ5本

ドンペリは「高級シャンパン」として有名ですが、実際にはどれほど格が高いのかご存じでしょうか?実はドンペリは、ただの高級ブランドではなく、スパークリングワインの世界でも“頂点”に位置する特別な存在です。

このパートでは、まず「スパークリングワイン全体の中でのシャンパンの立ち位置」、そして「シャンパンの中での格付け構造」について順にご紹介していきます。

ドンペリの“本当のすごさ”を理解するために、まずはシャンパンの格の全体像から見ていきましょう。

シャンパンはスパークリングワインの中でも高級

泡

シャンパンといえば、「泡があるワイン」という認識の方も多いかもしれません。でも実は、”どんなワインも発泡していればシャンパン”というわけではありません。

なかでも「シャンパン」と名乗れるのは、フランス・シャンパーニュ地方で、伝統的な瓶内二次発酵製法で造られたものだけ。原産地や製法、ぶどうの品種など、厳格なルールを満たしたワインにしか与えられない、格の高い称号です。

そのため、シャンパンは“スパークリングワインの中で最上級クラス”に位置づけられており、他のスパークリングワインとは一線を画す存在。他のスパークリングワインとは一線を画す存在です。

シャンパンのランクは主に3種類

シャンパン自体がスパークリングワインの中で高級品扱いではありますが、シャンパンの中にも「格(ランク)」が存在します。一般的には、以下のような3つのランクに分けられます。

この3つは、それぞれ使われるぶどうの違いや収穫年、熟成期間などでランクが分かれており、価格にも影響しています。

シャンパンランクの図

この図のように、「ノン・ヴィンテージ」が最もスタンダードで、「ヴィンテージ」、「プレスティージュ」と上がるごとに特別な条件を満たした“格上のシャンパン”になります。ドンペリは、この図のトップである「プレスティージュ」という最上級ランクのみを扱うブランドなんですよね。

3つのシャンパンランク特徴を一覧表で整理してみましょう。

 

ランク 呼び方 特徴
プレスティージュ prestige cuvée ・各メゾン(メーカー)の最上級シャンパン

・最上級のぶどうが使われる

・長期熟成

・ほとんどが次の「ヴィンテージ」にも該当している

・ギフトや特別なシーン向き

ヴィンテージ millésimé ・収穫年が特定されているシャンパン

・ブドウの作柄が良い年のみ造られる高品質シャンパン

・使われているブドウの収穫年がラベルに記載されている

・その年にブドウやテロワール(風土)が表現されるシャンパン

・価格も高め

・熟成期間は、最低3年~

ノンヴィンテージ non-vintage ・複数年のぶどうをブレンドしたスタンダードなシャンパン

・飲みやすく手頃な価格帯

・熟成期間は、最低15ヶ月~。

ドンペリは『プレスティージュ』かつ『ヴィンテージ』

シャンパンランクの図

ドンペリは「プレスティージュ」という最上級品のランクに該当しますが、実はドンペリにはもうひとつ特別なこだわりがあります。それは、「すべてがヴィンテージシャンパンであること」──

毎年は造らず、“その年のぶどうが特に優れていたとき”だけ生産されるのがドンペリの流儀。「その年を象徴する芸術作品としてのシャンパンを造る」ことが哲学なのです。

▼ ドンペリ公式サイトより

マニフェスト
ヴィンテージ・オンリー

ドン ペリニヨンはいかなる困難に直面しても、ヴィンテージ、単一年の収穫からシャンパーニュを造るという絶対的なヴィンテージ・オンリーへのこだわりがあります。その完璧を目指す妥協を許さない姿勢から、ヴィンテージが発表されない年も存在します。


ヴィンテージ・オンリー(ドンペリ公式サイト)

つまりドンペリは、「プレスティージュシャンパン」であり、かつ「ヴィンテージシャンパン」でもある、二重の格付けを備えた特別な存在なんですね。

でも、ドンペリの中にも“ランクの違い”がある?

はてなマーク

ここまでで、「ドンペリはシャンパンの中でも最上級のランクに位置すること」、そして「すべてがヴィンテージシャンパンであるという、他にはない特別な哲学」があることをご紹介しました。

でも実は──ドンペリの中にも、“格”や“位置づけ”の違いがあるのをご存じでしょうか?

たとえば、「白」「ロゼ」「P2」「ルミナス(光るボトル)」など、同じ“ドンペリ”というブランドのなかでも、種類ごとに価格や印象、希少性が大きく異なります。

格の捉え方は人によって変わる

ドンペリには、種類間において公式な“ランク”という分類はありません。ただし、実際には多くの人が「これは格上」「これはスタンダード」と感じており、その基準には分かりやすく言えば2つの軸が存在します。

1. 価格での格付け(一般的な見方)

ドンペリに円マーク

これは最もわかりやすい基準。たとえば「白(スタンダード)」よりも「ロゼ」や「P2」の方が価格が高いため、自然と「格上」として認識されます。

特にギフトシーンでは、「価格=格」という印象が強くなりがちで、大切な相手には“より高級なモデル”を選ぶ方が安心という声も少なくありません。でも実は、ドンペリの場合は「価格が高い=より良いギフト」とは限らないんです。

この点については、「ランクが高ければギフトに最適とは限らない」という視点から、次のパートで詳しく解説していきます。

2. 希少性での格付け(シャンパン通の視点)

一方で、ワインやシャンパンに詳しい人の中には、希少性を重視する人もいます。

たとえば現在では販売されていない「エノテーク」や、年ごとのヴィンテージ差(年号の差)・数量限定のモデルに特別な価値を見出す方も。同じ“白のドンペリ”でも、「●年ヴィンテージは名作」といった評価がある世界です。

つまり、ドンペリの格付けは“誰がどう見るか”によっても変わるのです。ギフトを選ぶ場合には、こうした背景を踏まえつつ、相手との関係性やシーンに合わせて「どの種類がふさわしいか」を考えるのがおすすめです。

「なんだか難しい!」と感じる方もいるかもしれませんが、大丈夫。
この後、選び方のポイントやおすすめのドンペリの種類もご紹介しますので、どうぞご安心くださいね。

▼ ドンペリの種類が気になる方へ

このあとのパートでは、「どんな種類があるの?」「どう違うの?」が一目でわかる早見表を掲載しています。選び方が不安な方も安心して読み進めてくださいね。

👉 どんな種類がある?ドンペリの格付け早見表

“ランクが高い”=“ギフト向き”とは限らない

 

ラッピング

ドンペリの中には、価格が高く希少性のある“格上”のボトルがたくさん存在します。でも──だからといって、それが必ずしも「良い贈り物」になるとは限らないのです。

たとえば、ワインやシャンパンに詳しくない方に、ドンペリの上級モデル「P2」や、ひと昔前に発売され現在は造られていない古酒のドンペリを贈った場合──

相手によっては「これって普通のと何が違うの?」と価値が分からず戸惑ってしまったり、古酒である故に開栓や美味しさを見出すのが難しかったり、逆に気を遣わせてしまったりすることもあります。

また、限定品は有名人とコラボのデザインであったりと、相手の好みによっては「希少性を感じられない..」「ちょっと派手かな?」と感じられてしまう可能性も。

だからこそ大切なのは、「相手にとってちょうどいいドンペリ」を選ぶこと。価格や見た目だけで選ぶのではなく、贈る相手との関係性やシーンに合わせて「格のバランス」を取ることが、ギフト成功の秘訣。

このあと、実際の種類を比較しながら、「どのドンペリを選ぶと良いのか」を早見表でご紹介していきますね。

どんな種類がある?ドンペリの格付け早見表

ドンペリ3本

「ドンペリにもランクがある」と聞いて、「じゃあ種類ごとの違いは?」と気になった方も多いのではないでしょうか。ドンペリには複数の種類があり、それぞれに“ギフトにふさわしい場面”や“格付けの印象”が異なります。

なお、正確な価格帯やスペックについては、別記事「ドンペリの種類と価格まとめ」で詳しく紹介しています。ここでは、ギフトシーンや相手との関係性に応じて「どのドンペリがふさわしいか」を見極めるための“格付け早見表”をご紹介します。

以下の表では、代表的なドンペリの種類と印象・格付け・おすすめシーンをまとめました。

※価格は時期やショップによって変動しますので、気になる商品は楽天・Amazonのリンクからご確認ください。

種類 ギフト印象 格付け目安 おすすめシーン 価格チェック
ドンペリ 白(スタンダード) 定番・安心感 ★☆☆ 全ギフトシーン・全対象に◎ 楽天市場 | Amazon
ドンペリ ロゼ 華やか・高級感アップ ★★☆ 全ギフトシーン・全対象に◎ 楽天市場 |Amazon
ドンペリ P2 重厚感・特別感 ★★★ 重要取引先・経営者・シャンパン通・ワイン通 楽天市場 | Amazon
ドンペリ ルミナス(光るドンペリ) 希少・通好み ★☆☆ パーティ好き・若者向け 楽天市場 | Amazon
古酒ドンペリ(エノテーク、ラベイ) 超希少・通好み 変動 記念品・コレクション 楽天市場 | Amazon
限定モデル(有名人とコラボ品) 超希少・通好み 変動 記念品・コレクション 楽天市場 | Amazon

※最上位モデルである「P3(プラニチュード3)」は、極めて希少かつ高額で、一般のギフト選びとしては現実的ではないため、今回の表ではあえて除外しています。コレクターやドンペリ愛好家の世界でのみ流通する、特別な一本です。

相手別|おすすめドンペリの選び方

ドンペリルミナス

・役員・経営者など格上の相手に

格式・重厚感を求める相手には「ドンペリ 白」「ドンペリ ロゼ」や「P2」の正規箱付きがおすすめ。ワインやシャンパンに詳しい方であれば、有名人コラボや限定品モデル(特別ラベル)も印象に残ります。

・上司やお世話になった方に

華やかさと信頼感のバランスを重視するなら「白(スタンダード)」または「ロゼ」を。性別問わず贈りやすく、どんな年代の方にも失礼なく選べます。

・大切な部下や後輩へ

感謝と気軽さを込めて贈るなら「白(スタンダード)」がベスト。パーティ好きな若手には、光るボトル「ルミナス」も印象的でおすすめです。

・家族・パートナー・親しい友人へ

定番の白はもちろん、特別感を演出したい場合にはロゼもおすすめです。また、誕生日やパーティなど華やかなシーンには、光るボトルのルミナスも喜ばれます。

※なお、現在生産されていない種類(エノテークや一部限定品など)は
相当なワイン・シャンパンの知識がある方向けです。ギフトとしては扱いが難しく、初心者の方にはおすすめしていません。

ドンペリの価格相場をチェックしたい方へ

ドンペリは種類によって価格が異なります。以下のリンクから、最新の価格相場を楽天・Amazonでご確認いただけます。

※価格は販売店や在庫状況によって変動します。購入前に最新情報をご確認ください。

よくある誤解と質問

QA

ドンペリって白が一番下のランクってこと?

一番下のランクというよりは、ドンペリブランドの中では最もスタンダードな種類。 シャンパンのランクでいえば、“プレスティージュシャンパン”という最高級品に該当します。

決して「格下」というわけではありません。むしろ、ギフトでは最も安心して選ばれる王道の一本です。

高ければ高いほど、ギフトとして価値があるの?
必ずしもそうとは限りません。価格が高い=格上とされることもありますが、相手の立場や好みによってはスタンダードな白の方が喜ばれる場合もあります。
P2って何?普通のドンペリとどう違うの?
P2(プレニチュード・ドゥー)は、同じ年の白ドンペリをさらに熟成させた特別バージョン。時間をかけて旨みを引き出した“二段熟成”ともいえる存在で、希少性と深みがあります。
エノテークやラベイって、今のドンペリとは別物?
エノテークやラベイは、過去にリリースされていたドンペリの特別モデル。すでに終売ですが、通の間では今も高く評価されており、希少性の観点で“格上”とされています。
光るドンペリ(ルミナス)って安っぽくない?

ルミナスは派手さがありますが、正真正銘のドンペリ(中身はスタンダードの白かロゼ)。パーティー好きな相手や、若い世代には「特別感があって嬉しい!」と好評です。

使いどころを選べば、十分価値ある贈り物ですよ!

ドンペリに“公式のランク”ってあるの?
実は、ドンペリの中で明確な公式ランク(等級)分けはされていません。ただし、「価格」「熟成」「限定性」などを軸に、実質的な格付けとして認識されている違いがあります。
ロゼは女性向けって聞いたけど、本当?
ロゼはその見た目の華やかさから「女性向け」と思われがちですが、実は男女問わず人気の高級ドンペリ。特別感があるため、フォーマルなギフトや目上の方にも喜ばれます。
ドンペリって限定品や古酒を贈ると喜ばれる?

シャンパンやワインに詳しい方なら喜ばれる可能性がありますが、一般的には定番の白やロゼの方が安心感があり、万人受けしやすいです。

古酒は保存状態によって味が変わるため、扱いに注意が必要です。

ちょっと注意!こんな選び方はNGかも?

気付きマーク

せっかくのドンペリギフト、選び方を間違えると伝わる印象も半減してしまうかもしれません。

  • 「高い=正解」と思い込んで選ぶ
  • ギフト相手の趣味やTPOに合わない種類を選ぶ
  • 話題性や見た目だけで決めてしまう(例:古酒・P3など)

価格や希少性ではなく、“その人にふさわしい1本かどうか”が一番の選び方。相手の好みやシーンを想像することが、ドンペリ選び成功の秘訣です。

まとめ|ドンペリの“格”を味方に、最高の1本を

ドンペリ風イラストにランク

ドンペリには「格付け(ランク)」の見方が複数あり、それぞれに魅力があります。価格の違い、希少性、熟成度など──どれが上というよりも、“誰に贈るか” “どんな気持ちを伝えたいか”で選ぶのが正解です。

ドンペリは全てがヴィンテージで、しかも“プレスティージュシャンパン”という最高級ランク。どの種類を選んでも特別感は十分にあります。大切なのは、「相手のことを考えて選んだかどうか」── ドンペリというギフトで想いを届けましょう!

どのドンペリを贈ればいいか、相手に喜ばれる選び方や渡し方のポイントまで──
ギフトとしてドンペリを贈りたいあなたに向けた【初心者向けの完全ガイド】もあわせてどうぞ。

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