ギフトやお祝いで頂いたドンペリ、「飲んでみよう!」と思ったけれど、自宅でどう冷やせば良いのか疑問を抱いていませんか!?
ドンペリの冷やし方は意外と簡単なんですが、事前に少しの知識が必要なんですよね。冷やし方を間違えると香りや味が台無しに!せっかくのドンペリを楽しめなくなってしまいます。
この記事では、全日本ソムリエ連盟認定ソムリエであり、ドンペリをリピート購入している筆者が、ドンペリの自宅での冷やし方について経験も踏まえて簡単に解説しています。この記事を読めば、ドンペリ本来の魅力を楽しむことができますよ!
ドンペリ開ける前の「冷やす」が重要!その理由とは!?
開ける前の「冷やす」がなぜ重要なのか、理由は次の2つが挙げられます。
ドンペリ、冷やさないと美味しくない
ドンペリは高級シャンパンで発泡性ワイン。そもそも発泡性ワインは、ぬるいと美味しく感じられません。これはドンペリに限らず、全ての炭酸飲料に共通することですよね。
誰もが知る「スプライト(Sprite)」も同じ、ぬるいまま飲もうする方はいないはずです。
「冷やし方」で魅力が半減する可能性も・・
また、ドンペリの冷やし方によっては、ドンペリの魅力が半減しかねません。シャンパン初心者さんにとってドンペリの魅力を感じられるポイントは「変化」。
その変化を感じられる重要なポイントが温度です。しっかり冷えた状態から室温に戻っていく過程で、香味の様々な変化がありありと分かり、その変化に感動したり魅力を感じたりできます。
では、どう冷やせば良いのか、次に見ていきましょう。ドンペリの冷やす方法は意外と簡単です。
ドンペリの適切な冷やし方、ポイント!
ドンペリの適切な冷やし方のポイントは次の通り。簡単にまとめてみました。
飲む前の理想温度は6℃程度
最初はしっかり冷えたドンペリを味わってみましょう。これは次に紹介する方法で冷やせば、大体6℃程度になってくれます。(冷蔵庫の設定温度により若干の差はあります。)
しっかり冷えた状態から、自然に温度が上がり室温に戻っていく過程をゆっくりと楽しむのが、ドンペリの魅力を最大限に楽しめる飲み方です。
冷蔵庫で冷やす場合の所要時間と注意点
ドンペリを買ってから冷蔵庫で冷やす場合、少なくとも4時間以上は必要です。これはあくまで最低限の時間で、冷蔵庫の設定温度や開け閉めの多さなどによっても冷えの状況が変わります。筆者の経験上、3時間では冷えていないことがありました。
しっかり冷やしたい場合は飲む日の朝、もしくは前日の夜に冷やし始めるのが理想です。
ただ、もはや「そんなに冷やす時間がない!」という方もいるはず。ということで、冷蔵庫以外の冷やし方についても説明していきます。
自宅でできるボトル冷却テク3選【初心者向け】!
家庭において冷やす方法は次の3つです。時間がかかる順に並べています。
冷蔵庫
もっとも時間はかかりますが、もっとも手軽な方法。最低でも4時間以は必須。冷蔵庫によっては4時間でも冷えが足りない可能性があります。
飲む日の朝、もしくは前日の夜から冷やすのがオススメです。
冷蔵庫+氷
4時間も時間が取れない場合、ある程度は冷蔵庫で冷やして、最後に下記のようなシャンパンクーラーの中に氷をたっぷり入れて冷やす方法もあります。
>>シャンパンクーラーを見てみる(楽天市場)、(amazon)で見てみる
この方法の難点は、冷やすのに必要な時間が曖昧であることと、氷の量や置き方によって氷でラベル(エチケット)が濡れたり汚れたりしてしまう可能性があること。
どのくらい冷蔵庫で冷やしたか、氷の量がとれくらいあるのかによって冷やすのに必要な時間が異なります。
氷の量については経験上、ボトルがまるまる被るくらいの氷の量がないと一気に冷えません。つまり、氷が大量に必要になり、氷の量によって冷えのスピードが変わります。
氷水
最も早く冷やせるのがこの方法。氷と水を約1対1の割合で入れて、ボトルを浸けて冷やします。常温のドンペリであれば、30分程度はかかるはずですが、冷蔵庫保存を考えると短時間で済みます。
また、見栄えは劣りますが、氷がたくさんない場合は、氷の代わりに保冷剤を使用してしまうのもアリです。
この方法のデメリットとしては、ラベル(エチケット)が水に浸かるので濡れたり汚れたりしてしまうこと。後でボトルを飾りたい方は要注意です。
こうなると後悔!冷えすぎ、冷え不足の落とし穴!
せっかくのドンペリ、楽しみたいですよね!ドンペリの冷えに関して、下記のようになると後悔が残るため注意が必要です。
ぬるくて美味しくない
冷えが足りないと、やっぱり美味しくないんですよね。シャンパンは冷えていることが前提なので、ぬるいと最初の乾杯で微妙な雰囲気を醸し出します。→実際に経験あり。
噴き出しリスク
冷えていないとボトル内部の圧力が高まるため、開けた時に噴き出しやすくなります。せっかくのドンペリが噴き出したらもったいない!
冷やし過ぎて楽しめない
長期に渡り冷蔵庫に入れっぱなしのドンペリは、冷やしすぎたことが原因で香味の変化が生じてしまいます。極端に酸味が強くなっていたり、本来の香りが失われていたり。
数か月単位で冷蔵庫に入れておくのはオススメしません。
シャンパン初心者さんにオススメの便利グッズ3選
今後もシャンパンやスパークリングワインなどの発泡性ワインを楽しみたいという方であれば、これから紹介する3点があると便利。生活を豊かにしてくれますよ!
ワイン(シャンパン)クーラー
これからもシャンパンやスパークリングワインを楽しみたいという方は揃えておくと便利。上記のようなバケツタイプもあれば、ボトルに洋服を着せるように装着させるタイプのものがあり、用途によって使い分けましょう。
ワインクーラー、失敗しないための選び方!
上記のようなバケツタイプの場合は、冷やす&保冷の両用途で活躍できます。見栄えもよく、ホームパーティ時でも使用できます。デメリットとしては、保管場所の検討が必要であることと、ラベル(エチケット)が濡れてしまうことです。
>>シャンパンクーラーを見てみる(楽天市場)、(amazon)で見てみる
また、下記のようなボトルを覆うタイプのクーラーもよく見かけます。これはル・クルーゼのアイスクーラースリーブ。
筆者も使用しておりとても便利なんですが、常温のシャンパンやスパークリングワインを冷やすのには向いていません。冷やすのではなく、冷えを持続させる用途で活躍できるクーラーになります。
つまり、冷やす用途なのか、それとも冷えを持続させる用途なのかによって選ぶべきクーラーが異なるんですよね。購入を検討する場合は、その点を明確にしてから選ぶのがオススメです。
>>シャンパンクーラーを見てみる(楽天市場)、(amazon)で見てみる
温度管理用のワイン温度計
ワインの温度が分かるアイテムも販売されています。こういった温度計があると冷えているかは一目瞭然。今後も冷やすことが必要なワイン(発泡性ワインや白ワイン)を楽しみたい方には便利なグッズです。
>>ワイン温度計を見てみる(楽天市場)、(amazon)で見てみる
途中保存に使えるシャンパンストッパー
ドンペリを開けたは良いけれど、飲み切れない場合に必要なのがこのシャンパンストッパー。ドンペリの限らず、全ての発泡性ワインも同様で、泡を維持して途中保存するにはこの専用ストッパーは必須。
瓶口に装着することで、空気との接触を抑制し、炭酸ガスの流出を防ぎます。今後もシャンパンやスパークリングワインを楽しみたい方は、1つあると便利ですよ!
>>シャンパンストッパーを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ドンペリに合うシャンパンストッパーについては、別記事で詳しくまとめています。
ドンペリの飲み方・楽しみ方を簡単解説!
初めてのドンペリの楽しみ方のポイントは次の2点。やはり温度が重要です。
温度変化の過程を楽しむのが醍醐味
ドンペリは高級シャンパンで、複雑性があるのが魅力なんですよね。そんな複雑さの魅力を引き出すのが温度。冷えた状態から、少しずつ温度が上がり過程でありありとした香味の変化が分かります。
初心者さんが感じられるドンペリの魅力はズバリ、この香味の変化です。
グビ飲みはNG!
そんなドンペリの変化を感じるには、様々な温度帯のドンペリを飲む必要があります。ここで問題になるのが、ドンペリの飲みやすさ。ドンペリは発泡性ワインのため、飲もうと思えばグビグビ飲めてしまうのです。複数人で飲めば、30分もしない内に空になることもザラです。
ドンペリを短時間で飲み切ってしまえば、温度変化を感じることもなく、ドンペリの魅力を引き出せないまま終了します。これはもったいない!
ドンペリは、時間をかけてゆっくり飲む必要があります。冷えた状態のドンペリを1度飲み、会話を楽しむ。テーブルにドンペリを出して、時間をあけて2杯目を飲む。というように、時間をかけて楽しむのがオススメ。喉の渇きを潤すために、ドンペリを飲むのはNGです。
詳しくは、初めての「ドンペリ」飲み方完全ガイド!でまとめています。
まとめ|冷やし方で、ドンペリの体験が変わる!
ドンペリは冷やし方次第で、ドンペリの体験が変わります。まずはしっかり冷やして飲むこと。最初からぬるいドンペリほど残念な体験はありません。
初めてのドンペリ、後悔のない体験になることを。そして、温度変化によるドンペリの魅力を感じられることを願っています。