泡

ワインの中には、孤独感を深めるものがあります。

ワインは不思議なのですが、ワインによっては北島三郎さんの歌のように「祭りだ!わっしょい!」というくらい陽気になるものもあれば、暗闇の中に連れ去られるような恐怖にも似た感覚に陥るものがあります。

これは私だけではなく、一緒にワインを飲むパートナーも同じような感覚を受けているのを知った時はとても驚きましたね。

私の場合は感受性が豊かなのか特に影響を受けやすいようで、各ワインによって表情が変わったり態度に出たりと、「君の表情や態度を見ていればどんなワインなのかすぐに分かるよ」と言われています。

今回はそんな感情を揺さぶるワインの中でもワインによって感じる「孤独感」にスポットを当ててみようと思います。

「孤独」を感じるワインとは・・

赤ワイン

私にとって「孤独」を感じやすいワインには傾向があります。ダントツでフランスが多く、ブルゴーニュ地方で造られている赤ワインが圧倒的に多いですね。

ブドウ品種でいえばピノノワールで造られている赤ワイン。あとは、フランスのシャンパンの一部、特に高級シャンパン。そしてイタリアの北が産地の一部の赤ワイン、バローロ、バルバレスコなど。

実は上記のような「孤独」を感じやすいワイン、南の女が好むワインと北の男が好むワインにあるように、パートナーである夫が好むワインなのです。彼にとってこれらのワインがもたらす「孤独感」は、最高に魅力的なのだそう。

一方私にとっては、真逆。

決して美味しくないわけではないのですが、「孤独感」で精神的に苦しくなり、飲み進められないということが多々生じてしまいます。一体、この差は何なのでしょうか。

「孤独感」を生かせる人と生かせない人がいる

白ワイン

ワインの「孤独感」、一方は楽しめるのに対し、一方は飲み進められないほど苦しくなってしまいます。それが私たち夫婦それぞれで起きています。

要は、「孤独感」を生かせる人と、生かせない人で分かれるわけです。

夫は、「孤独感」を生かせる人。ワインを飲んで感じる「孤独感」を「自分と静かに向き合える時間」と捉え、「癒し」を感じるタイプなんですよね。

ワインを飲んでワイワイと陽気になるのも悪くはないけれど、「静」を感じられる「孤独」を感じるワインが好きなのです。

一方妻である私はというと、ワインの「孤独感」を生かせません。例え美味しいワインだとしても、楽しめない。飲み進める内に、シーンと静まり返った感覚を覚え、それが恐怖心を煽(あお)るのです。

そうなると、精神的に追い詰められてしまい、実際に飲み進められなくなります。その時の顔は、夫曰(いわ)く、能面だそうです。w

グラスに入ったスパークリングワイン

でも、「孤独感」を生かせる人、生かせない人で良し悪しはありません。

ただ単に傾向であり、「孤独感」を生かせる人は、「孤独感」が癒しやクリエイティブな感覚を生んでくれる傾向があるのです。なので、ワイワイと陽気に飲むのも楽しいけれど、それが癒しにはならないのだそう。

1人でしっぽりとワインを飲み、自分と向き合うストイックな時間が「癒し」、そんな人もいます。それが私のパートナーなのです。

ワインを通して人への理解が増すことがあります。だからワインは面白い。

ワインの「孤独感」感じたことがありますか!?ワインの「孤独感」好きですか!?

本日の1本:ドンペリニヨン

我が家にとって、シャンパンの中で孤独感を感じる代表格が「ドンペリ」。ピンドン(ドンペリ ロゼ)も同様です。

ただ、ドンペリは面白い。ズドーンと暗闇に居る感覚があるのですが、時間をかけて飲んでいると途中で急に鮮やかなお花畑が現れるような、プチ陽気さを感じる瞬間が訪れます。

そして、最後にはまた門が閉まる。暗闇に戻るんですよね。そんなミステリアスな感覚がたまりません。

>>ドンペリを見てみる(楽天市場)(amazon)(Yahoo!ショッピング)

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