シャンパンやスパークリングワインのボトルを並べてみると、多くのボトルが”深い緑色”をしているのが分かります。
よって外観からボトルの中の色は分からず、グラスに注がないと色調が分かりません。
そしてグラスに注いだ途端、突如として黄金色や淡いピンク色が現れます。とても素敵なのですが、実はボトルが緑色なのには、しっかりとした理由があるのをご存知でしょうか!?
今回は、そんなシャンパンボトルの豆知識を、お伝えしようと思います。
なぜ、ボトルが緑色なの!?それは、シャンパンやスパークリングワインを劣化から守るため!
シャンパンやスパークリングワインボトルがなぜ緑色なのか、先に結論から言ってしまえば、『紫外線』から守るためです。
シャンパンやスパークリングワインにとって、紫外線は劣化の原因となるため、紫外線対策として、緑色の瓶が採用されています。
よくよく考えれば、ワインなどが保存されているカーヴは地下蔵と言われるだけあって、薄暗い中で保存されています。それは、紫外線対策でもあったのです。
ただ、一部のボトルでは緑色の瓶が採用されていないこともあります。その中で有名なのは、高級シャンパン「ルイロデレール クリスタル」(下記商品画像)。
上記商品画像の通り、その周りにはオレンジ色のセロハンが巻かれているのが分かります。これも、『紫外線』から守るため。
このオレンジのカバー、紫外線の防遮率は緑色のボトルよりも高いのだそう。
そして、このオレンジ色のカバーを取ると、シャンパンそのものの色調が見られます。下記は実際に我が家で購入したときの画像。
輝きのある明るい黄金色が見て取れると思います。シャンパンの白でこの透明ボトルはなかなか珍しいです。
さらに、緑色ではなく下記シャンパンのように茶色いボトルもみられます。
茶色は、緑色よりも紫外線を防ぐ率が数パーセント高いということで、茶色ボトルを採用している生産者もいます。下記画像左のシャンパンボトルは茶色ボトル。
これがシャンパンやスパークリングワインボトルが緑色である理由なのですが、透明ボトルのシャンパンやスパークリングワインも多くあるんですよね。そのほとんどが、「ロゼ」。
では、なぜロゼのシャンパンやパークリングワインは透明ボトルなんでしょうか!?
シャンパンやスパークリングワイン、なぜ透明ボトル!?ペリエジュエのロゼも透明ボトル!
これはとてもシンプルな理由で、色合いの視覚的優位性を強調するため。特にロゼに透明ボトルは多いです。ロゼは色合いがキレイなため、透明ボトルの方が魅力をアピールできます。
実際、有名なペリエ・ジュエのベルエポック ロゼのボトルも実は透明なんですよね。
特にロゼのベルエポックは別格。淡いピンクとアネモネの話しの美しいデザインに魅せられる方が多いと思います。でも、これは開栓前に限ります。
開栓し飲んでしまうと、ロゼの色合いは徐々になくなり透明ボトルがお目見えします。一気に現実に戻されるという意見もありますね。
でも、実はロゼシャンパンやスパークリングワインでも緑や茶色ボトルを採用しているものが多々あります。例えば、下記は「ポル・ロジェ ロゼ」なんですが、ラベルはロゼらしくも濃緑色ボトルです。
スパークリングワインでも下記は「フェッラーリ ロゼ」こちらは茶系でしょうか。実物ボトルはすでに破棄してしまって明確な色味がお伝えあできずですが、透明ボトルは採用されていません。
いわゆる、ボトルデザインはなくラベルのみの場合は白シャンパンやスパークリングワインと同じく緑色や茶系のボトルが採用されていることが多いです。また、劣化リスクの面では緑や茶系のボトルの方が安心感があります。
シャンパンやスパークリングワインの透明ボトル、劣化リスクは大丈夫!?
先ほどから、緑や茶系のボトルは紫外線による劣化を防ぐためと伝えてきました。となると気になるのが透明ボトル、劣化リスクは大丈夫なのか。
こればかりは、保存・保管環境によるため、より安心を取りたい場合は、
- 正規品を選ぶ
- 信頼できるワインショップやお店で購入する
などの対策を取ることができます。決して並行輸入品がNGというわけではなく、より安心感が増すことを考えてのオススメです。
また、透明ボトルの自宅保存方法はというと、ワインセラーがあればワインセラーに。ワインセラーがない場合は、飲むまで一時的に新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に保管するなどの対応がオススメ。
という場合は、実際に抜栓して異臭やコルクにカビが生えているなどの不快感がなければ問題なし。実際のところ劣化しているかどうかは開けてみないと分からないのです。
以上が、『なぜシャンパンやスパークリングワインのボトルは緑色なのか!?透明ボトルはなぜ!?』でした。
それでは、また!