シャンパンやスパークリングワインという言葉は知っているけれど、実はどれがシャンパンやスパークリングワインなのか分からない。詳しく知りたいけれど、聞くのもなんだか恥ずかしいという思いを抱えていませんか!?
シャンパン・スパークリングワイン・赤ワインや白ワインを見分けるのは意外と簡単。この見分け方を先に知っておかないと、お店に足を運んでも見分けがつかず心が折れてしまいがちなんですよね。
この記事では、ワインについて何も知らなかったのにワインが仕事に繋がってしまった筆者が、ワイン初心者さん向けにシャンパンやスパークリングワインの見分け方や他ワインとの違いについて図を使って簡単に解説しています。
少し知識を入れるだけですぐにシャンパンを見分けられるようになり、シャンパンやスパークリングワインを気楽に買えるようになりますよ!
スパークリングワインの見分け方!
このスパークリングワインの見分け方はすごく簡単です。ボトル外観を見るだけ、一瞬で見分けられます。
ゴツゴツした頭でっかちな瓶口のワインを探すべし!
お店に行くとワインコーナーがあり、たくさんのワインが並んでいるとします。まずそれらのワインのボトル上部(瓶口)を確認しましょう。
すると下記画像のようにワインによってボトル上部の形状が異なることに気付きます。
では突然ですがここでクイズ!
上記のワインでどれがスパークリングワインだと思いますか!?
・・・・・・。そう!正解です。w 答えは1番右のゴツゴツとしたいびつな形の瓶口のものがスパークリングワイン。左や真ん中のワインと比べて頭でっかちです。(下記画像で黄色で囲ってあるもの。)
どうしてこのような形状になるかというと下記画像をご覧ください。スパークリングワイン(発泡性ワイン)は瓶内のガス圧によってコルクが飛ぶのを防ぐために、コルクを針金で固定しているのです。
この上にカバーをかけるため、ゴツゴツとした頭でっかちな瓶口になるんですよね。下記画像のワインは全てスパークリングワイン。ボトル上部は全てゴツゴツとした頭でっかちな形です。
昨今はスクリューキャップのスパークリングワインもありますが、ゴツゴツとた丸みのある感じは同じ。下記はスクリューキャップのスパークリングワインなんですが、針金がないだけで頭でっかちは変わらず。
このスクリューキャップの上にカバーを付けるため、やはりゴツっとした頭でっかちの瓶口になるのです。
つまり、スパークリングワインを見分けるのは簡単!ゴツゴツとした頭でっかちの瓶口であればそれはスパークリングワインです。(*微発泡ワインは除きます。)
シャンパンの見分け方!
ここできっと、シャンパンとスパークリングワインって何が違うの!?という疑問が湧く方もいるはず。違いを簡単に言えば、シャンパンはスパークリングワインの1種で、限定的なスパークリングワインを指します。
下記図を見るとシャンパンとスパークリングワインの立ち位置が分かりやすいはず。
詳細な違いについては後程まとめていますので、まずここでは見分け方のみを先に記載していきます。シャンパンの見分け方も簡単です!
1. ボトル上部を確認する!スパークリングワインと一緒!
これは先ほどのスパークリングワインと一緒!まずは、スパークリングワインを見分けてから、シャンパンであることを確認する流れです。>>スパークリングワインの見分け方!
なので、スパークリングワインの見分け方と同じように、ゴツゴツとした頭でっかちの瓶口(ボトル上部)を探します。下記画像でいえば、一番右がスパークリングワイン。
おさらいですが、なぜゴツゴツとした頭でっかちの瓶口になるかというと、シャンパンは発泡性ワインだから。瓶内のガス圧によってコルクが飛んでしまうのを防ぐために、コルクを針金で固定しているため、瓶口がゴツっとした頭でっかちの形なのです。
でもこれだけだと、スパークリングワインとシャンパンの見分けがつきません。ということで、次のステップでシャンパンであることを確認します。
2. ラベル(エチケット)を確認する!
まず瓶口でゴツゴツとしたものを見分けた後は、ボトルにあるラベル(エチケット)を確認します。シャンパンは必ずボトル上やラベルに「Champagne(シャンパーニュ)」という表記があります。
参考に下記シャンパンのラベル画像をご覧ください。大文字で「CHAMPAGNE(シャンパーニュ)」と記載があるのが分かります。
シャンパーニュの表記は大文字で「CHAMPAGNE」と記載されることもあれば、「Champagne」と小文字も交えて記載されていることもあります。
よって、瓶口がゴツゴツとしているものを見分け、ラベルに「CHAMPAGNE(シャンパーニュ)」の表記があれば、それは間違いなくシャンパンです。
シャンパンの見分け方はすごく簡単!では普通のワイン(白ワインや赤ワイン)はどうでしょうか。
白ワインや赤ワインの見分け方!
白ワイン・赤ワイン・ロゼワイン・オレンジワインはスティルワインと呼ばれ、発泡性はありません。そんなスティルワインの見分け方は簡単。
ゴツゴツとした頭でっかちの瓶口でないものを探せば良し。
スティルワインはコルクを針金で固定する必要がないのでゴツゴツしておらず、瓶口がシンプルなのです。下記画像でいえば、左は白ワイン(スクリューキャップ)、真ん中が赤ワイン(コルク)です。
実は、スパークリングワイン・シャンパン・ワインの見分け方は面倒な知識を入れなくても瓶口を見れば簡単に分かるのです。
さて次は、シャンパン・スパークリングワイン・ワインの違いについて簡単におさらいしておきたいと思います。
シャンパンやスパークリングワイン、ワインの違い!図で簡単解説!
シャンパン・スパークリングワイン・赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・オレンジワインは全てワインに該当します。まずはそんな「ワイン」について簡単に見ていきます。
ワインとは!?どんなお酒!?
ワインはお酒(アルコール飲料)の1種で、上記図の赤い丸部分、果実や穀物を原料としてアルコール発酵をする醸造酒に該当します。醸造酒は、アルコール度数が5~15%のものが多く、食中酒として活躍できるお酒。水などで割らずにストレートで飲まれることが多いです。
ちなみに他の醸造酒には、麦を原料とするビールや米を原料とする日本酒が挙げられますが、ワインとはアルコール発酵の仕方が若干異なるんですよね。ワインの場合は、ブドウ(果実)を原料とし、果汁に含まれる糖分に酵母を加えてアルコール発酵をさせます。
一方で、原料に糖分を含まないビール(麦)、日本酒(米)の場合は、原料中のでんぷん質を糖分に変える工程が追加されます。それは糖化と呼ばれる工程で、その糖化したものに酵母が加わることでアルコール発酵をさせます。
つまり、ワインとはブドウを原料とする醸造酒の1種で、アルコール度数5~15%程度。ストレートで食中に楽しめるお酒ということ。では、ワインというカテゴリーの中にある、赤・白・ロゼワインと、シャンパンやスパークリングワイン、それぞれの違いは何なのでしょうか。
よく質問が挙がる形式で細かく見ていきます。
シャンパンとスパークリングワインの違い!
- シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られた限定的なスパークリングワイン
- シャンパンは「高価・高級・特別」というようなブランディングが根付いているスパークリングワイン
シャンパンとスパークリングワインは、下記図の通りワインという大枠に属しています。ではシャンパンとスパークリングワインでは何が違うのか。
スパークリングワインは、発泡性ワインの総称であり、各国で造られた全ての発泡性ワインを指します。一方で、シャンパンは、スパークリングワインの1種ですが、フランスのシャンパーニュ地方で造られた一部のスパークリングワインに限定されています。
「シャンパン」と呼べるのは、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、フランス政府機関(INAO)によって定められたワインの法律(AOC)で規定した条件(ブドウ品種、醸造・栽培条件、産地など)をクリアしたスパークリングワインのみなんですよね。
つまり、シャンパンは限定的なスパークリングワインであるということ。そして、シャンパンはスパークリングワインの中でも、「高級」「高価」「特別」というようなブランディングが根付いているのが特徴。これも、他スパークリングワインとの大きな違いです。
実際に、スパークリングワインはワンコイン程度のものから販売されているのに対し、シャンパンは最低でも5000円程度~と購入できる最低価格に差があります。
スパークリングワインの種類
各国の発泡性ワインは全てスパークリングワインとすると、スパークリングワインにはどんな種類があるのでしょうか。
実はスパークリングワインを見分けるのは簡単なんですが、スパークリングワインの中から各種類を見分けるのはものすごく難しいです。理由は、国によって言語が異なりスパークリングワインを示す言葉が違うからなんですよね。
次にいくつかスパークリングワインの種類を記載しますが、こういった言葉をラベル上で見つけることができます。
- Vin Mousseux(ヴァンムスー):フランス
- Cremant(クレマン):フランス
- Chanpagne(シャンパン):フランス
- Espumoso(エスプモーソ):スペイン
- Cava(カヴァ):スペイン
- Spumante(スプマンテ):イタリア
- Franciacorta (フランチャコルタ):イタリア
- Asti (アスティ):イタリア
- Schaumweign(シャウムヴァイン):ドイツ
- Sekt(ゼクト):ドイツ
- Sparkling Wine(スパークリングワイン):アメリカ
これだけでもかなりややこしいのがお分かりいただけるはず。これを覚えるなんて無理。混乱を招きがちなので、各国のスパークリングワインの種類について深堀するのはここではやめておきましょう。
シャンパンと白ワインの違い!
これもよく聞かれる質問ですよね。シャンパンにも白と呼ばれるものがありますが白ワインとの違いは、ズバリ炭酸ガスを含んでいるかいないかです。
発泡性があるのがシャンパン。発泡性がないのが白ワイン。また、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方に産地が限定されますが、白ワインという大枠では産地が限定されません。
厳密には細かな違いが山ほどありますが、ここでは混乱を招かないよう大枠の違いにとどめておきたいと思います。
スパークリングワインとワインの違い!
スパークリングワインはワインの中1種で発泡性ワインの総称です。(参考:下記図)
ワインは、スパークリングワイン・シャンパン・赤ワイン・白ワイン・ロゼワイン・オレンジワイン・微発泡ワイン全てを含んでいます。一方で、スパークリグワインは発泡するワインの総称です。
初心者さんにオススメのシャンパンやスパークリングワイン!
スパークリングワイン・シャンパン・ワインの違いが分かったところで最後に、ワイン初心者さんにオススメのシャンパンやスパークリングワインを紹介していきます。
せっかくなら美味しいという体験をしてほしい。ということで、美味しいと感じやすいものを選びました。また、わざわざワインショップに足を運ばなくても、ネットで購入しやすいものを掲載しています。
価格面でいえば、スパークリングワインの方が安く、シャンパンはおのずと高価になりますが特別感は演出しやすいです。
オススメシャンパン
普段甘いお酒を好む方は、まず甘口シャンパンを。甘くないお酒を好むかたは辛口シャンパンがオススメです。
モエ・エ・シャンドン アイスアンぺリアル(甘口)
氷を入れて楽しめる甘口シャンパン。シャンパングラスではなく普通のワイングラスに氷を入れて楽しむことができます。
あまりの美味しさに感動する方もいるのがこのシャンパン。甘口なのに後味はさっぱりで、甘口が苦手という方も飲める可能性が高いのが甘口シャンパンの特徴。
生産者はドンペリと同じモエ・エ・シャンドン社。超有名シャンパンブランドです。
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パイパ―・エドシック ブリュット(辛口)
マリリン・モンローが愛したとされる有名シャンパンブランド、パイパ―・エドシックの辛口シャンパン。長年に渡りカンヌ国際映画祭の公式シャンシャンパンでもありました。
誰もが美味しいと感じやすく陽気な辛口シャンパンです。
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テタンジェ ノクターン(中口)
「官能的」と表現される有名なシャンパンがテタンジェ・ノクターン。中口ややや甘口と表現されるシャンパンですが、甘いというよりはやや辛口という表現がしっくりきます。
「官能的」というイメージから、どんなシャンパンか試したくなる人続出。美味しく楽しい夜を過ごせます。
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オススメスパークリングワイン
シャンパンよりも価格が下がり手に取りやすいのがスパークリングワインの魅力。甘いお酒を好む方は甘口を、甘いお酒が苦手という方は辛口を選びましょう。
フレシネ アイス(甘口)
氷を入れて楽しめるスペインの甘口スパークリングワイン。細長いシャンパングラスを揃える必要もなく、普通のワイングラスに氷を入れて楽しめます。
シャンパンよりは甘さが舌に残るため、甘いお酒が好きな方にオススメです。
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グラハム・ベック ブラン・ド・ブラン(辛口)
南アフリカのマンデラ元大統領やアメリカのオバマ元大統領が就任した際の祝杯に用いられたのが南アフリカのグラハム・ベックというブランドのスパークリングワイン。
このブラン・ド・ブランは白ブドウ100%で造られているおり、爽やかが魅力です。価格を考えると大きな満足感が得られるはず。筆者もお気に入りの辛口スパークリングワインです。
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サンテロ プロセッコ(やや辛口)
イタリアの「サンテロ」のフルーティさが魅力のスパークリングワイン。サンテロと言えば、安旨スパークリングワインの代表格。コスパが良く、満足感が得られやすいのが魅了です。
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以上が、シャンパン、スパークリングワイン、ワインの見分け方や違いについてでした。
どれがシャンパンでどれがスパークリングワインなのか、もしくは赤・白ワインンなのか見分けを付けられるようになるだけで少し気持ちが楽になるもの。
この記事がワインを選ぶことのストレスを少しでも軽減できると嬉しく思います。それでは、また!