美しいボトルデザインに目を奪われてしまうシャンパンブランドといえば「ペリエ・ジュエ」。ペリエ・ジュエといえば、アネモネの花が描かれたボトルデザインが有名で、一度みたら忘れられないほどの美しさ。
今回はそんなシャンパン、「ペリエ・ジュエ」について、一般消費者さん向けに分かりやすくまとめておこうと思います。
有名どころのシャンパンブランドを素人目線で解説するシリーズ、第15弾です!
シャンパンブランド「ペリエ ジュエ」とは!?特徴やスタイル!
シャンパンブランド、「ペリエ・ジュエ」の特徴をピックアップしてみると下記の通り。
- 「シャルドネ(白ブドウ品種)」に特徴を置くシャンパンブランド
- 創業者は植物学者でもあった背景から、自然とアート(芸術)、シャンパンが軸にあるブランド
- 複雑でフローラルなスタイル
- ボトルデザインは、アール・ヌーヴォーの代表的な芸術家であるエミール・ガレが手掛けたアネモネの花が特徴的
- ペリエジュエの種類はとてもシンプルでボトルは美しい
ペリエ・ジュエのシャンパンは外観からも、飲んでみても「華やかさ」を全面的に感じられるシャンパンです。
ペリエ・ジュエの歴史
ペリエ・ジュエは、ピエール・ニコラ・ペリエ(夫)とローズ・アデル・ジュエ(妻)によって1811年に創業されたシャンパンメゾン。「ペリエ・ジュエ」というブランド名の由来は、夫と妻の姓を合せたものです。
ピエールは植物学者でもあり、植物と芸術を愛したとされています。ピエールとローズが結婚して1年後にシャンパンブランド「ペリエ・ジュエ」を創業。他とは違う生産者となることを望んでいたそう。
その後は、父と同じく生物学者でありエペルネの市長をも務めた息子のシャルル・ペリエが1848年に引き継ぎましたが、子供がいなかったことからその後は家族経営から離れることに。
買収などで所有者が幾度となく変わりつつも、ペリエ・ジュエのこれまで築いてきた価値から、現在も自然や芸術(アート)を感じられる、歴史あるシャンパンメゾンとして続いています。
また、ペリエ・ジュエのシャンパンを表現する特徴は、シャルドネというブドウ品種へのこだわり。これよってペリエ・ジュエシャンパンのコンセプトともいえる、「複雑でフローラル」を表現しています。
なお、ペリエ・ジュエの代名詞といえば、ラベルやボトルデザインに採用されている美しいアネモネの花のデザイン。これは1902年にアール・ヌーヴォーを代表するガラス工芸家であるエミール・ガレがデザインしたもの。
実は、この美しいデザインボトルはしばらくカーヴに眠っていたそうですが、1964年にその美しさを再確認し、これに相応しいシャンパンを造ろうとしたことで1969年に復刻版として世にリリースされたそうです。
アール・ヌーヴォーとは!?・・
アール・ヌーヴォー(フランス語: Art nouveau)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動。「新しい芸術」を意味する。
花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴。分野としては建築、工芸品、グラフィックデザインなど多岐にわたった。
ペリエ・ジュエの種類と価格
ペリエ・ジュエの種類は、とてもシンプルで分かりやすいです。
ベル・エポックと名前が付いているものは、ペリエ・ジュエの最高級ランクのシャンパン。それ以外はクラシックタイプといって、ペリエ・ジュエのスタンダードシャンパンです。
価格はというと、昨今有名シャンパンブランドの価格が高騰化し価格変動が激しいため、掲載価格は参考程度に、その都度ご確認いただくのがオススメです。
なお、この種類はペリエ・ジュエの公式サイトを参考にしています。
ペリエ ジュエ グラン ブリュット
【価格】8千円台~*価格は変動します。
ペリエ・ジュエのスタンダートタイプの白・辛口シャンパン。最低でも3年間の熟成を経ています。
このグラン・ブリュットの歴史は1846年から引き継がれてきたもの。ペリエ・ジュエスタイルを代表するシャンパン。
個人的に価格以上の満足感があり大好きですね。なお、公式サイトより飲み頃温度は約10℃、鶏の胸肉やグレープフルーツに合うとされています。
>>グラン ブリュットを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ
ロゼのスタンダートシャンパン。名前にあるブラゾンとは「勲章」、「紋章」という意味合い。最低でも3年間の熟成を経ています。
辛口ですがほのかな甘みを感じられるロゼシャンパンで、イチゴやラズベリー、ブラックベリーなどの香が豊か。ほのかに香るザクロがエキゾチック感を演出してくれます。
飲み頃の適温は約10~12℃、マグロやライチ、レッドトマトと合うとされています。
>>ブラゾン ロゼを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン
【価格】1万円台~*価格は変動します。
白ブドウ(シャルドネ)100%使って造られる、スタンダードの白・辛口シャンパン。熟成期間は最低でも3年。
ペリエ・ジュエの特徴に、シャルドネという白ブドウ品種へのこだわりがありますが、そんなシャルドネを象徴するシャンパン。シャルドネへの敬意を表現しているシャンパンです。
飲み頃の適温は約10℃。スモモやスナップエンドウに合うとされています。
なお、ボトルは透明ボトルなため、飲み終わると淡いゴールドの色味はなくなってしまうため、飲んだ後に装飾する目的では不向きです。
>>ブラン・ド・ブランを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ペリエ ジュエ ベル エポック
【価格】2万円台~*価格は変動します。
ペリエ・ジュエの象徴ともいえる1本がこの「ベル・エポック」。最高級ランクのシャンパンに該当します。ヴィンテージシャンパンでもあるため、その年のブドウの個性が表現されるシャンパンです。
ボトルデザインが美しく、飲んだ後も装飾品として利用する方が多いのがこのシャンパン。熟成は最低でも6年。
適温は約12℃で、白桃や舌平目に合うとされています。
>>ペリエ・ジュエ ベル・エポックを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ペリエ ジュエ ベル エポック ロゼ
【価格】5万円台~*価格は変動します。
ペリエ・ジュエの最高級ランクのシャンパンのロゼ。ゴージャスという言葉がぴったりだそうで、芳醇で官能的、強烈、パワフルといった表現がされています。
こちらもヴィンテージシャンパンのため、その年のブドウの個性を表現しているシャンパンです。最低熟成期間は6年で飲み頃の適温は約12℃。ロブスターやイチジクなどが合うとされています。
なお、ボトルは透明ボトルなため、飲み終わると淡いピンクの色味はなくなってしまいます。よって、飲んだ後に装飾する目的では不向きです。
>>ベル・エポック ロゼを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ペリエ ジュエ ベル エポック ブラン・ド・ブラン
【価格】10万円以上~*価格は変動します。
白ブドウ(シャルドネ)100%を使って造られるシャンパンの最高級品、究極のブラン・ド・ブラン。
もともと、シャルドネという白ブドウ品種をブランドの特徴としているだけあって、至高のシャンパンという立ち位置。希少性も高く、価格もグンと上がります。
最低熟成期間は6~10年。飲みころの適温は約12℃。パッションフルーツやポルチーニに合うとされています。
ちなみにこのシャンパンは、玄人さん向き。ブラン・ド・ブランというタイプのシャンパン(シャルドネ100%を使って造られるシャンパン)の経験値を積んでいる方でないと価値を理解するのが難しい可能性があります。
また、ボトルは透明ボトルなため、飲み終わると淡いゴールドの色味はなくなってしまいます。よって、飲んだ後に装飾する目的では不向きです。
>>ベル・エポック ブラン・ド・ブランを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ペリエジュエ、ベルエポック違いは!?ベルエポックの意味は!?
これは一般消費者さんの素朴な疑問。
という質問がありました。
まず、「ペリエ・ジュエ」とはシャンパンブランド(生産者)の名前なんですよね。そんな、ペリエ・ジュエが造るシャンパンを、総称で「ペリエ・ジュエ」と日本では呼ぶ傾向にあります。>>ペリエ・ジュエのシャンパン種類と価格
そんな「ペリエ・ジュエ」のシャンパンの中で、最高級品の位置づけで造られているのが「ベル・エポック」というシリーズのシャンパン。一度見たら忘れられない美ボトルなのがこのベルエポックシリーズ。
ベル・エポックはスタンダードな「ベル・エポック」、「ベル・エポック ロゼ」、「ベル・エポック ブラン・ド・ブラン」の3タイプがあります。
「ベル・エポック」はシャンパンブランドであり生産者。その中の最高級品シャンパンが「ベル・エポック」ということになります。
ペリエ・ジュエ、プレゼントやギフトとしてはどう!?オススメは!?
ペリエ・ジュエのシャンパンは、ボトルデザインからもクラシックで気品が感じられるため、ここぞという特別なお祝いシーンやクラシックな印象を出したいプレゼントやギフトシーンにぴったり。
上司や先輩といった目上の方へのギフトにもオススメです。
結婚祝いや、ここぞというお祝いの時には、一度見たら忘れられない美ボトルシャンパン「ペリエ・ジュエ ベルエポック」がオススメ。特にロゼではなく、スタンダードな白がオススメです。
というのも、この「ベル・エポック」は、飲んだ後にボトルを取っておきたい、飾りたいという方がほとんど。その場合、「ロゼ」や「ブラン・ド・ブラン」だと飲んだ後は透明ボトルになってしまい、デザインが映えません。
装飾を意識するながら、断然緑色のボトルの「白」がオススメです。
>>ペリエ・ジュエ ベル・エポックを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
他にも、全ての慶事のお祝いにオススメなのかスタンダードな「ペリエ・ジュエ グラン ブリュット」、「ロゼ」。
【価格】8千円台~*価格は変動します。
気品あふれる華やかなシャンパンで、何度でもリピートしたくなるシャンパン。ワインの経験値がない方、少ない方にもオススメです。
>>グラン ブリュットを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
また、「勲章」という意味合いが入っている「ブラゾン ロゼ」は、退職祝いや昇進祝いなどにもオススメ。
>>ブラゾン ロゼを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ワイン好きさんやワイン通さんへのプレゼントやギフトであれば、どのシャンパンを選んでも喜んでいただけるはず。ちなみに私であれば、どれを頂いても嬉しいです。>>ペリエ・ジュエの種類と価格
ベルエポックの正規箱ってどんなもの!?箱の中は!?正規箱レポ!?
ベル・エポックの正規箱は、美しいボトルデザインとマッチしたデザイン。定期的に限定デザインも出ていて、まさに芸術品のよう。あまりの美しさにボトルと正規箱セットで取っておきたくなります。
そんなベル・エポックの正規箱、我が家で購入した時の画像を紹介し、どんな箱なのかまとめておきたいと思います。まず上記画像は、ベル・エポックの正規箱の外観。白を基調としたボックスで、ボトル同様にアネモネが描かれているデザインです。
この箱をどう開けるのかというと、下記画像のように右側に紐のようなものがついていて、引くことが出来る仕様になっていした。
上記は少し紐を引いた画像なのですが、早くもベル・エポックが見えます。もっと箱を引いてみると下記の通り。
ベル・エポックがお目見え。もはや、このまま飾っておきたいと思ってしまいました。それくらいステキでしたね。
ベル・エポックの正規箱はとにかく清楚でクラシック・アート感が満載です。ここぞというお祝いの時や、正式感を出したいプレゼントやギフトの場合は、正規箱付きのペリエ・ジュエがオススメです。
以上が・ベル・エポックの正規箱についてでした。
ペリエ・ジュエ、味は!?美味しいの!?実際に飲んでどうだった!?
ペリエ・ジュエは、スタンダードタイプの「グラン ブリュット」、「ブラゾン ロゼ」、「ベル エポック」の3タイプを実際に飲んでいるのですが、総合的に言うとどれも華やかさ、品の良さ、繊細さを感じられるシャンパンでした。
男女ともに美味しく品のある時間を過ごせましたよ!なので、目上の方へのプレゼントやギフトにはぴったり、申し分ない贈り物だと思います。
個人的には価格以上の満足感を与えてくれたのは、最もスタンダードな「グラン ブリュット」なんですよね。飲んでいると、まるでイングリッシュガーデンが趣味の品のある奥様と話している感覚になり、最後までその品の良さが崩れませんでした。価格以上の美味しさがあり、深く熟成された感覚を味わえるシャンパン。
「ペリエ・ジュエ」は、第一印象から芸術品という印象が強く、ここぞというギフトシーンにはオススメなシャンパンです。美味しさうんぬんの前に、第一印象ですでに深い満足感を与えてくれるのも魅力。
複雑な香りも含めて優雅な一時を演出してくれます。
ペリエ・ジュエシャンパン、具体的な味は!?
具体的な味をイメージしたい方は、公式サイトに味わいの表現が掲載されています。下記にそれを引用するので参考にしてみてください。
fa-caret-rightグラン・ブリュット
味わい
爽やかで軽く、フレッシュで、余韻のあるリッチで大らか仕上がり。香り
フローラルなアロマに新鮮なフルーツ、バター風味のブリオッシュ、バニラの香りが加わります。
味わい
豊かで生き生きとした味わいで、余韻が長く、大らかな仕上がり。香り
完熟した赤と黒の果実の力強いアロマに、エキゾチックなザクロの香りが加わります。
味わい
余韻に残るフレッシュさと、驚くほど滑らかでまろやかな後味。香り
エルダーベリー、アカシア、ハニーサックルなどの生垣の花や、ピリッとした柑橘類のアロマ。
味わい
フレッシュさと洗練の素晴らしい組み合わせ。香り
フレッシュでデリケート、白い果実と花の特徴的なアロマ。
味わい
ピンクグレープフルーツとマンダリンの香りに、ブリオッシュの大らかさが加わります。香り
イチゴとシャクヤクのアロマに、金柑と白スグリの酸味。
味わい
爽やかで新鮮な口当たり。 濃厚で豊かな、シルクのような長い余韻が残るエレガントな仕上がり。香り
白い花のアロマに、ハチミツ、洋ナシ、パイナップル、砂糖漬けレモンの香りがほのかに漂います。
以上が、シャンパンブランド「ペリエ・ジュエ」についてでした。
それでは、また!