シャンパンの飲み頃温度、保管温度とは違うというのをご存知でしょうか。また、飲み頃温度は甘辛度によっても異なります。
ということで、今回はシャンパンの飲み頃温度について簡単にまとめておこうと思います。
シャンパンの飲み頃温度とは!?甘辛度によって違う!?
まず、シャンパンの飲み頃温度とは、シャンパンを美味しく飲むための温度。シャンパンは冷えすぎていると香りが広がらず酸が強すぎてしまうし、温度が高すぎるとぬるく適度な酸も感じられる大味で本来の美味しさが感じられないんです。
では実際何度が飲み頃温度なのでしょうか。
ズバリ、先に結論から言うとシャンパンの飲み頃温度は全般的に8-10℃がオススメ。実際は甘口と辛口、ヴィンテージシャンパンや高級シャンパンではオススメの飲み頃温度が異なります。
具体的には、シャンパン甘口の場合は約6-8℃、シャンパン辛口であれば約8-10℃がオススメ。甘口は、低めの温度の方が美味しいのです。
そして、ヴィンテージシャンパン(年号が記載のあるもの)やフルボトル1本〇万円するような高級シャンパンの飲み頃温度は12℃程度。ヴィンテージシャンパンや高級シャンパンは、複雑さがある
でも、シャンパンの甘辛度ってどうやって分かるの!?
シャンパンのラベルやボトルには必ず甘辛度が記載されています。下記画像に表示されている英文字をボトルやラベル上で探してみましょう。例えば「Brut」という文字があれば「辛口」。
例えば下記シャンパンの画像を見るとラベルの下の部分に「BRUT(ブリュット)」の文字があります。これは辛口であることを意味しています。
こんな風にシャンパンの場合はラベルやボトルのほとんどの甘辛度の表記があるので探して見ましょう。(文字が小さい場合もあります。)そして甘辛度が分かれば、飲み頃温度の目安が分かります。
ただこのシャンパンの飲み頃温度の目安、1点注意が必要です。それが、シャンパンによっては独特の飲み頃温度があるというもの。
シャンパンによって飲み頃温度が決まっているものがある!
さきほど、シャンパンの飲み頃温度は全般的に言えば8-10℃、甘辛度で言えば、甘口6-8℃・辛口8-10℃とお伝えしました。
ただ、シャンパンによっては飲み頃温度が生産者(ブランド)から指定されているものもあります。例えば、下記のインフィニット・エイトの32°F というシャンパンは推奨飲み頃温度が0℃。通常の飲み頃温度を考えると驚くほど低いのです。
こういった、飲み頃温度が明記されているシャンパンについては、明記されている温度が飲み頃温度。逆に飲み頃温度が明記されていないシャンパンについては、甘口6-8℃・辛口8-10℃を目安にしましょう。
さて、そんなシャンパンの飲み頃温度ですがふと疑問が湧きます。
飲み頃温度は分かったけど、実際シャンパンの温度ってどう測るの!?
ごもっともな疑問です。この疑問について次に答えておきたいと思います。
シャンパンの飲み頃温度、どうやって測るの!?
若干マニアックになりますが、ワインの温度を測るために専用の温度計が販売されています。色々なタイプがあって、ボトルに巻くだけのタイプ、上記画像のようにザ・温度計タイプのものまで多々あります。
>>ワイン温度計を見て見る(楽天市場))、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
私はというと、上記のワイン用温度計を購入し必要に応じて温度を測っています。でも、温度計でわざわざ測るのは面倒という方もいます。
わざわざ温度計で測るのは面倒!どうする!?
我が家の冷蔵庫の場合、約3時間くらい冷やせば大体6℃程度になるのが分かっています。冷蔵庫の設定温度にもよりますが、冷蔵庫で冷やす場合同じ様な温度のはず。
なので大体は温度計で測らずに、冷蔵庫で飲む前に冷やしてそのまま開けるというようにしています。
一気に温度を下げたいという場合はワインクーラーで冷やせばOK。氷と水1対1の量で冷やせば30分程度で一気に冷やすことができます。
これらが飲み頃温度についてですが、シャンパンなぜ、キンキンに冷やすのはNGなのでしょうか。
シャンパン、キンキンに冷やすのはNG!?なぜ冷えすぎちゃいけないの!?
お好みでキンキンに冷やすのは全然アリですが、一般的には冷えすぎのシャンパンは良くないとされています。これはシャンパーニュ委員会でも公式に出されており、その理由は
シャンパンは冷やしすぎると本来のバランスの取れた味わいと香りが楽しないから
なのです。これは多数シャンパンを飲んできた私も同じ見解なんですよね。特に高級シャンパンや複雑性のあるヴィンテージシャンパンはもってのほか。「冷えすぎるともったいない!」と思うほどなんです。
具体的にいうと、シャンパンは温度が低くなるにつれて酸味が増し、温度が上がるにつれてまろやかさが増します。よって、温度が低すぎると酸味がより強く出てしまうんです。
また、香りに関しては、飲み頃温度の8-10℃でバランスの取れた香りが表出します。複雑性のある高級シャンパンとなると、12℃くらいがベスト。逆に冷えすぎていると、香りが閉じている状態で本来の香りが出てこないんです。これは、本当にもったいない。
実際、ドンペリで私はこの過ちを繰り返し、本来のドンペリの味わいや香りを楽しまないままフルボトル1本を台無しにするという経験があります。その経験から下記記事を書きました。
>>初めての「ドンペリ」、飲む前の注意書き3つ!その飲み方、損してない!?
なので、飲み頃温度に低い温度指定があるシャンパン以外は、冷えすぎには注意が必要。温度が測れないという場合は、テーブルに出しておけば温度は徐々に上がっていくので大丈夫。
その代わり、早く飲みすぎないようにしましょう。開けてすぐに飲んでしまうと冷えすぎのままで飲み終えてしまいます。あくまで会話を楽しみながらゆっくりと飲み進めるのがオススメです。
特に高級シャンパンの場合は、温度によって徐々に香りが変化することに驚き、楽しめるはずなので、よりゆっくりと飲みましょう!
そんな飲み頃温度についてですが、この飲み頃温度はシャンパンの保管温度ではありません。
シャンパン飲み頃温度、保管温度と違うって知ってた!?
シャンパンの飲み頃温度は、全般的に言えば8-10℃、甘辛度で言えば、甘口6-8℃・辛口8-10℃が目安とお伝えしてきましたが、これはあくまで美味しく飲むための温度で保管温度ではありません。
では、保管温度はどのくらいなのかというと10~15℃の間で一定の温度を保つのがベスト。これは、シャンパーニュ委員会から保管温度として公式に出ています。
我が家の場合はセラーで保管しており設定温度は13℃にしています。シャンパンは温度が高いと熟成が進み過ぎるし、過度に冷えすぎると品質を損ねてしまいます。特に長期期間保管をする場合は、一定の温度帯での保管が重要になります。
短期間の保管であれば、そこまで温度にこだわる必要もないのですが、長期保管をするのであればこの保管温度は品質を保つためにも重要です。
以上がシャンパンの飲み頃温度についてでした。
それでは、また!