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「シャンパンってどんな味なんだろう。」

シャンパンという言葉はよく聞くし知ってはいるけれど、実際シャンパンがどんな味なのか、シャンパンに興味が湧くからこそ気になりますよね。

ということで、今回は一般消費者さん向け、ワイン初心者さん向けに、「シャンパンの味について」まとめてみようと思います。

シャンパンの味ってどんな味!?

はてな

シャンパンの味を簡単に言ってしまえば、下記3つの味の特徴のいずれか、もしくは複数合わせたもの。そして甘辛度によってシャンパンの味が表現できます。

シャンパンの味、3つの特徴で表現できる!

泡

各シャンパンによって味わいは全く異なりますが、大雑把にシャンパンの味をまとめると下記3つの特徴を挙げることができます。

  • 「柑橘系のフレッシュさや爽快感がある」
  • 「果実味(原料はブドウ)があってコクがある」
  • 「芳醇でまろやかさがある」

これら味の特徴、シャンパンを造るための原料となるブドウ品種の特徴なんですよね。

シャンパンの醸造に使われるブドウ品種はフランスのワイン法で定められていますが、主に使われるのは、

  • 「シャルドネ(白ブドウ)」
  • 「ピノ・ノワール(黒ブドウ)」
  • 「ピノ・ムニエ(黒ブドウ)」

の3種類。シャンパンはこれらのブドウから造ったワインをブレンドして造られるのが一般的ですが、1種のみで造られることもあります。

つまり、主にこれら3種のブドウ品種の味わいを表現しているのがシャンパンなのです。

甘辛度で表現するシャンパンの味!

甘辛度表

先にお伝えしたシャンパンの味に影響を与えるのが、甘辛度。シャンパンは辛口が主流ですが、甘口もあるため、甘口シャンパンを飲めば甘い味に。辛口シャンパンであれば、アルコール感の強い味わいを感じることになります。

ただ、甘口シャンパンの場合、後味がさっぱりなのがシャンパンの特徴。シャンパンの甘さはチューハイやサワーの甘さとは一線を画しており、品のある甘さが魅力です。

さらに辛口といえども、シャンパンは発泡性ワイン。シュワシュワとした炭酸系の勢いを感じるため、日本酒や焼酎などのアルコール感の強いお酒よりは飲みやすいと感じます。>>シャンパンのアルコール度数は!?どれくらい飲むと酔うの!?

「シャンパンの味」まとめ

シャンパングラスと海

シャンパンの味について正直に言えば、各シャンパンによってかなりの差があるため一概には言えません。

先にお伝えした「シャンパンの味わい」は、あくまで大雑把な目安。なぜなら、各シャンパンによって使われているブドウの種類や量が異なる上に、生産者によって醸造過程に細やかな違いがあるからです。

例えば、一般消費者さんに分かるシャンパンの味わいとして大きな変化があるのが、醸造過程に使われる発酵や熟成の容器による違い。

発酵に木樽(きだる)を使う生産者もいれば、ステンレスタンクを使う生産者がいます。この違いは大きく、たとえ同じブドウ品種が使われ、ブレンドの割合が同じだとしても、香り味わい共に違いが出ます。

私の場合、ワインの知識が全くなかったころでも、「このワインが好き!」と言っていたほぼ全てが樽(たる)が使われていたワインでした。

つまり、味の違いを認識していたということ。トーストやパン、バニラ、ハチミツなどの香りと共に、まとわりつくコクや旨みを感じられる味がたまらなかったのです。

シャンパンの場合、ブドウ品種や甘辛度によって大雑把な味わいを表現することは可能ですが、各シャンパンの味わいは生産者(醸造過程)、ブドウ原料や割合によって差が出るのが普通なのです。

各シャンパンの「味」を知る方法は!?テイスティングノートの存在!

並んでいるグラス

さきほど各シャンパンによって味は違うとお伝えしました。では、各シャンパンの「味」を知るにはどうしたら良いのでしょうか。「モエシャンの味が知りたい」、「ドンペリの味が知りたい」などありますよね。

各シャンパンの味を知る方法、ちゃんとあります!ただ、その方法を活用する前に「シャンパンの味は、どこでどうやって表現されているのか」を知る必要があるので、先にお伝えしていきます。

まず、シャンパンの味は、「テイスティングノート」といった試飲した際の味わいメモや、「テイスティングの記憶(結果)」によって説明されています。

その、「テイスティングノート」や「テイスティングの結果」は、ワインの経験値がない人や一般消費者さん向けにワインのプロ(ワインを販売・提供する側の方)が書くものです。(一部のワイン愛好家さんが趣味で書かれているものもあります。)

生産者の方がまとめたものを提供していることもあれば、ソムリエさんがまとめるもの、ワインを扱う販売者の方がまとめているものなどがあります。

なので、1つのシャンパンでも味わいの表現はテイスティングした人によって違いがあります。

そして、そんな「テイスティングノート」や「テイスティング結果」を知る方法は下記2つ。

「テイスティングノート」、味を知る2つの方法!
  • 生産者の公式ページ or ブランドの公式ページを見る
  • 販売ショップの各シャンパンの商品詳細ページを見る

具体的なたとえとして、大手スーパーや小売店で見られる「モエ・エ・シャンドン」というシャンパンを挙げてみましょう。

 

「モエシャン」の場合、「モエシャン」ブランドの公式ページというのがあります。>>モエ・エ・シャンドンの公式ページ  こういったブランドの公式ページには各シャンパンのリストが掲載されていて、各シャンパンごとにテイスティングノートが掲載されています。

また、楽天市場Amazonといった大手ショッピングサイトで「モエシャン」を探すと、「モエシャン」を扱うショップがずらりと表示されます。

そのどれかをクリックして商品の詳細を見てみましょう。全てではありませんが、味についてのコメント(テイスティングノート)が掲載されていることが多いです。>>モエシャンを見てみる(楽天市場)(amazon)

これらを見ることで、「テイスティングノート」や「テイスティング結果」を見ることができ、各シャンパンの味わいを知ることが出来ます。

ただ、ここで問題が出てくるんですよね。次に行きましょう。

「テイスティングノート」を見ても、シャンパンの味が分からない!どうする!?

この問題、一部のワイン愛好家さん以外、ほとんどの一般消費者の方が抱えてる問題です。せっかくプロの方が書いてくださったテイスティングノートを見ても、味がイメージ出来ないのです。

実際にテイスティングノートを見てみましょう。下記は、「モエエシャンドン」という有名シャンパンブランドの公式ページにあるテイスティングノートです。

TASTING NOTE
1869年に誕生。3種のブドウの個性がバランスよく調和し、フルーティーな輝き、魅惑的な味わい、エレガントな熟成が感じられます。

この豊かな味わいは、良質なブドウからできた100種類ものベースワインをブレンドすることでスタイルの一貫性を実現しています。

グリーンアップル、洋ナシといった新鮮な果実とミネラル、白い花のニュアンスにブリオッシュ、シリアルなどの成熟した香りが調和。

フレッシュでありながらエレガントで、口当たりはしなやかで芳醇。アペリティフからデザートまで、どんな料理にも絶妙に調和します。

 

すごく丁寧に記載されていますよね。プロの方も、ワインを知らない方でも分かる様に最大限工夫して書いて下さっているのですが、

「ミネラル」ってどんな味?、「グリーンアップルの味」が分からない、「シリアルの成熟な香り」ってどんな香り?「魅惑的な味わい」ってどんな味?

というように、頭の中は?でいっぱいになるのです。

この分からない感、私も通ってきた道なのですが、ズバリ言ってしまいましょう。これはどうしようもないです!w

グラスに入ったスパークリングワイン

というのも、明白に「味」をイメージするにはどうしてもワインの経験値が必要になります。

実際に飲む経験を積めば積むほど、実際の味と、表現されている言葉が繋がっていきます。「この味がこういう言葉で表現されるのか」とか、「ああ、まろやかってこんなワインのことか」、「ミネラル感ってこのことか」というように、紐付いて分かってくるのです。

私の経験でいうと、ワインを飲み続けて5年くらい経った頃から、テイスティングノートをみてなんとなく味をイメージできたり、飲んだ後にテイスティングノートを見て、「あぁ、確かにそうだな」と思えることが多くなりました。

なので、商品詳細ページや「テイスティングノート」を見て、味が分からないのはある意味当然。決してあなたが悪いわけではありません。

ぼんやりと、「そういう味なのか。ふむふむ。」と思っておけばOK。最初の頃は、そのワインが「好みか」、「好みじゃないか」を判断できればそれで十分なのです。

そんな風に楽しくワインを飲み続けていく中で、「味」について理解できるようになっていきます。

 

「シャンパンの味」、あまり細かすぎるとつまらなくなるので、あっさりとまとめてみました。それでもかなりのボリュームになってしまいましたが・・。

一般消費者さんにとっては、楽しく美味しく飲むのが大事。あまり、味の理解にこだわらず、好みかどうかを判断しながら楽しく飲みましょう!その内、だんだんと味について理解が進んでいきますよ。

それでは、また!

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