シャンパンやスパークリングワインを含むワインを探していると、『ヴィンテージ(Vintage)』や『ミレジメ(Millésime)』という言葉が出てきます。
ということで、一般消費者さん向けに「ミレジメ」「ヴィンテージ」について簡単に説明しておきたいと思います。
ミレジメ、ヴィンテージの意味は!?何のこと!?
- ミレジメ=ヴィンテージ、意味は同じ
- 年号の記載があれば、ヴィンテージ/ミレジメワイン
- 単一収穫年のブドウが使われているワイン
fa-checkまず初めに知っておきたいのが、「ミレジメ」と「ヴィンテージ」は両方とも全く同じ意味ということ。つまり、ミレジメ=ヴィンテージなのです。
「ミレジメ」、「ヴィンテージ」で何が違うのかというと言語の違い。ミレジメはフランス語で、ヴィンテージは英語になります。
fa-checkそして、「ミレジメ」「ヴィンテージ」ワインのラベルやボトルには必ず年号の記載があります。例えば、下記のロゼシャンパンはラベルに「2009」という記載があります。
よって、上記画像のロゼシャンパンは、ミレジメもしくはヴィンテージシャンパン。そして、下記のドンペリラベルにも「2006」とあるため、ドンペリもミレジメ/ヴィンテージシャンパンに該当します。
一方で下記のスペインのスパークリングワインには年号の記載がありません。これは、ノン・ヴィンテージスパークリングワインになります。
ノン・ヴィンテージとは、ヴィンテージではない、ミレジメではないということ。では、具体的にワインにおける「ミレジメ」、「ヴィンテージ」の意味はというと、
fa-check単一年に収穫されたブドウのみを使って造られているワイン
となります。若干難しいのですが、先ほど「2009」とラベルに記載したロゼシャンパンを例に挙げましたよね。
これはヴィンテージ(ミレジメ)シャンパンなのですが、どういうシャンパンかというと、2009年に収穫されたブドウのみで造られたシャンパン。
2009年という単一年に収穫されたブドウを100%使っているから、ミレジメ(ヴィンテージ)シャンパンになります。
そして、ドンペリも同じ。「2006」とあるので、2006年という単一年に収穫されたブドウのみを使って造られているシャンパンということ。
つまり、年号はブドウの収穫年を意味しており、収穫年を単一年に限定している場合はヴィンテージ/ミレジメワインなのです。
ノンヴィンテージ/ノンミレジメとは!?
では、ヴィンテージやミレジメじゃない「ノン・ヴィンテージ/ノン・ミレジメ」のワインはどうかというと、様々な年に収穫されたブドウが使われているワインということ。
上記シャンパン画像にも年号の記載はなく、収穫年は限定されていません。なので、ノン・ヴィンテージ/ノン・ミレジメになります。
まとめると、ブドウの収穫年が限定されているワインが「ヴィンテージ/ミレジメ」、収穫年が限定されていないものが「ノンヴィンテージ/ノンミレジメ」。
よって、ヴィンテージ・ミレジメワインは、その年のブドウの個性が魅力のワインと言うことができます。
ミレジメ/ヴィンテージワインは高い!?理由は!?
ヴィンテージ/ミレジメワインは、ノン・ヴィンテージ/ノン・ミレジメワインに比べて、価格が高い傾向にあります。その理由として挙げられるのが、ヴィンテージ/ミレジメワインは醸造に手間がかかるという点。
というのも、「ノンヴィンテージ/ノンミレジメ」ワインの場合は、様々な収穫年のブドウを使うため、品質を安定・調整しやすいと言われています。
一方で、ヴィンテージ/ミレジメワインは、ブドウの作柄が良い年でないと造ることがまず出来ません。また、他収穫年のブドウで調整することが出来ないため醸造はよりハードになります。
よって、ヴィンテージ/ミレジメワインは、価格が高くなるといえます。ただ、その価格差が妥当なのかというのは意見が分かれるところ。ノン・ヴィンテージとヴィンテージの差が美味しさの差ではないため、価格差の妥当性においては正直なところ個人差があります。
以上が「ミレジメ、ヴィンテージとは!?」でした。
それでは、また!