泡

実はこのスパークリングワインを飲むのは2度目。初めて飲んだ時はあまりの美味しさに感動し、今回は一緒に飲んだ人(男性)が、

難しく考えなくて良い、かといってカジュアルすぎもしない。本来こうありたいと思えるスパークリングワインだね。

と決め台詞(セリフ)のように呟き、美味しいと楽しそうに酔いしれておりました。

シャンパンとは全く別物なんですが、ドイツのゼクトならコレ!と思える、大好きな1本を紹介しておきたいと思います。

魅惑のゼクト!ドイツのスパークリングワイン、ファン・フォルクセン 1900 ブリュット(VAN VOLXEM 1900 BRUT)とは!?なぜ惜しい!?

なぜ惜しいのかというと、ラベルが下記の通り魅惑的で贈り物にはなかなか使えないからなのです。

1900ブリュット

このラベル、すごくステキなんですが、よほどの関係性を築けていないと女性から男性への贈り物としてはリスキー。男性としては贈られた意味を模索するハメに・・。

そして、男性から女性への贈り物としても、よほど信頼関係がないとNG。女性は恐怖を感じ防衛体制に入ります。

なので、ある意味惜しいスパークリングワイン。ものすごく美味しくてオススメしたいのに、人を選ばないと楽しめない、贈れないゼクトなのです。

ではこの魅惑なラベルのスパークリングワイン、実際どんなスパークリングワインなのでしょうか。簡単に特徴を挙げると次の通り。

1900 Brut の特徴!
  • ドイツのヴィンテージゼクト(辛口・白スパークリングワイン)
  • 生産者はファン・フォルクセン、生産地はモーゼル地域
  • 使われている品種はリースリング100%
  • 「1900」とは、1900年頃にゼクト(ドイツスパークリングワイン)の名声が高かった時代に由来
  • 醸造方法はシャンパンと同じ、瓶内二次発酵で熟成期間は5年程度
  • 希少性が高く、販売されているのを見つけたらラッキー
  • 購入価格は、5千円台~*価格は変動します。

 

よほどのワイン通でワインショップ通いをされていない限り、出会えないのがこのスパークリングワイン。大手酒屋さんやデパートで見かけることはなく、ネットで販売されているのを見かけたらラッキー、即買いをオススメするほどです。

※ファン・フォルクセンの白ワインは販売が結構あるのですが、この「1900 Brut」はたまに販売されている程度。万が一オンラインで出会えたらラッキーです。

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ゼクト「1900 Brut」、香りや味は!?美味しいの!?

1900ブリュット

このスパークリングワイン、リピートするほど美味しいです。

私が感じた香りはパイナップル、桃。もともと商品説明などには、桃の香りと記載があるのですが、私が飲んだ2016ヴィンテージは、パイナップル感の方が断然強かったです。

味はというと、みずみずしさ(ジュ―シーさ)が感じられる純な味わい。果実味は強いんですが、どこか繊細でシンプル。口に含んで呑み込んでからもずっと風味が残ります。(余韻が長い。)

美味しさがシンプルで分かりやすく、グビグビとあっという間に1本飲めてしまうスパークリングワイン。私にとっては数少ない、記憶に残るスパークリングワインです。

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ゼクトとシャンパン、何が違うの!?

はてな

そもそも生産地が違うのですが(このゼクトはドイツのモーゼル地区、シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方)、大雑把な感覚から違いを言うと、このゼクトはシンプルで分かりやすいのに対し、シャンパンはより難しく堅い印象があります。

いずれにせよ、「ゼクト」と「シャンパン」は生産地(国)が違うので全くの別物。互いに比べる対象ではなく、それぞれに良さがあります。

と、ここまで「1900 Brut」についてまとめてきましたが、これまで出てきている用語「ゼクト」とは何なのか。簡単におさらいしておきたいと思います。

ドイツのスパークリングワイン「ゼクト」とは!?ドイツのスパークリングワイン豆知識!

ヘンケル

まず、ドイツのスパークリングワインについて説明しておきましょう。ドイツのスパークリングワインの種類は下記4種。先に行くほどランクが上がります。

Schaumewein(シャウムヴァイン)で規定されているのは、ガス圧3.0気圧以上(20℃)、アルコール度数9.5%以上のみ。ブドウの生産国や収穫年の規定はなく、使うワインはEU地域内であれば良いという割と自由なスパークリングワイン。

Sekt(ゼクト)は、ガス圧3.5気圧以上、アルコール度数10%以上という規定のあるスパークリングワイン。

Deutscher Sekt(ドイッチャー ゼクト)とは、ドイツ国内の指定地域で栽培されたブドウ85%以上使用された辛口~中辛口のスパクリングワイン。(ドイツのワイン法Landweinランドヴァインに該当)

Sekt b.A(ゼクト ベーアー)は、ドイツの特定13地域の内1つの地域で栽培・収穫したブドウ100%を使用したスパークリングワイン。

ブドウはその地域で許可された品種のみで、規定糖度を超える果汁から醸造する必要があり、ラベルには公的な検査番号APNRなどの記載があります。(ドイツのワイン法 Qualitastwein クヴァリテーツヴァインに該当)

特定の13地域とは次の通り。多くのゼクトに下記の地域名がラベルや裏ラベルに記載されています。

  • アール(Ahr)
  • モーゼル(Mosel)
  • ミッテルライン(Mittelrhein)
  • ナーエ(Nahe)
  • ラインガウ(Rheinguau)
  • ラインヘッセン(Rheinhessen)
  • ファルツ(Pfalz)
  • ヘシッシェ ベルクシュトラーセ(Hessische Bergstrasse)
  • バーデン(Baden)
  • ウェルテンベルク(Wurttemberg)
  • フランケン(Franken)
  • ザーレ ウンストルート(Saale-Unstrut)
  • ザクセン(Sachsen)

ちなみに、「1900 Brut」の地域はMosel(モーゼル)。モーゼルで造られるワインの約90%は白ワインです。

これらを踏まえて「ゼクト」とは!?

上記種類の中の、Deutscher Sekt(ドイッチャー ゼクト)かSekt b.A(ゼクト ベーアー)に該当するスパークリングワインのこと。ドイツのスパークリングワインの中では、Sekt(ゼクト)はランクの高いスパークリングワイン。

ゼクト同士であれば、Sekt b.A(ゼクト ベーアー)が格上のスパークリングワインということになります。ちなみに「1900 Brut」は、このSekt b.A(ゼクト ベーアー)に該当します。

ゼクトの見分けは!?

ゼクトの見分け方は簡単!ラベルや裏ラベルのSekt(ゼクト)の記載があるので、見分けはしやすいです。

例えば、この「1900 Brut」の場合は裏ラベルにゼクトである記載があります。(下記画像の黄色枠部分)

1900ブリュットの裏ラベル

「1900 Brut」の場合は、Deutscher Sekt(ドイッチャー ゼクト)・Sekt b.A(ゼクト ベーアー)の両者に該当しているスパークリングワインと分かります。

おさらい!ドイツのスパークリングワイン、ざっくり特徴は!?

黒猫ラベルのドイツスパークリングワイン

私の中でドイツスパークリングワインといえば、フルーティでミネラル感がある甘めの白スパークリングワインのイメージが強いんですよね。というのも、ドイツといえば白ブドウが有名で、果汁の糖度を重視してきた歴史があるからなんです。

ドイツの代表的なブドウ品種といえば、リースリング、ミュラートゥルガウ。ドイツのブドウ品種はこの2種で約70%と言われています。だからこそ、ドイツのスパークリングワインは白が有名。

そして、ドイツのワイン法は糖度を重視してきた歴史があります。1971年には果汁の糖度によってワインの格付けがされるようになり、今でも当時の名残が残っています。

その例となるのが、スーパーでもよく見かける下記のドイツスパークリングワイン(ゼクト)。黒猫が目印。

黒猫ラベルのドイツスパークリングワイン

甘さがあり女子に人気が高いスパークリングワインであるグスタフ・アドルフ・シュミット社が造るツェラー・シュワルツカッツ。

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このゼクト、上記の写真では見えないのですが、ラベルに残糖値を表す表記がされています。それが「Trocken(トロッケン)」。

これは他の国には見られない表記です。ちなみに、残糖値を表している表記は次の通り。

残糖値を表す表記!

 

  • トロッケン(Trocken):  4g/ℓ もしくは残糖値と総酸値の差が2g/ℓ以下であれば9g/ℓまで
  • ハルプトロッケン(Halbtrocken):9~18g/ℓもしくは残糖値と総酸値の差が10g以下
  • リーブリッヒ(Lieblich):45g/ℓ以下の甘口
  • ズーシュ(Sus):45g/ℓ以上の甘口
  • ファインヘルプ(Feinherb):自然発酵の伝統的タイプで基準なし

この残糖値表記は難しいのですが、この表記によって糖度を重視していたドイツのワインの歴史を感じることができます。

このツェラー・シュワルツカッツ(ゼクト)は、トロッケンですが私は甘さをかなり感じることが出来ます。同じく下記のヘンケルも同様に甘さが魅力のスパークリングワインです。

ヘンケル

ちなみに、「1900 Brut」にはドイツスパークリングワインですがドイツ特有の残糖値表記はなく、「Brut(辛口)」と世界が認識しやすい辛口の表記が記載されています。その記載通りで、実際に甘さはトロッケンほどの感じられず、本格辛口派のドイツスパークリングワインという印象。

実際甘口はあまり好まない男性でも美味しいと喜んで飲むほどです。ある意味、私のドイツスパークリングワインの「甘さ」の概念を覆してくれたスパークリングワインでした。

以上が、ドイツのゼクト「1900 Brut」とドイツのスパークリングワインについてでした。

ゼクトに会う機会はさほどないのですが、たまたま飲んだの「1900 Brut」に衝撃を受け、リピートした魅惑のゼクト。なかなか出会えないのすが、もしも見つけたら1度お試しをオススメします。

それでは、また!

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