有名どころのシャンパンブランドを一般消費者さん目線で解説していくシリーズ、第11弾「ボランジェ」。
ボランジェは、英国王室御用達であり、あの有名な映画「007」にジェームスボンドが愛飲するシャンパンとして登場する有名シャンパン。
ボランジェは、どんなシャンパンなのかなど、分かりやすいようにまとめておきたいと思います。
シャンパンブランド「ボランジェ」とは!?ボランジェの特徴!
シャンパンブランド、「ボランジェ」の特徴をピックアップすると次の通り。
- 1829年の創業から、一族が事業を引き継ぎ、伝統を紡ぐシャンパンブランド
- ボランジェシャンパンのスタイル(ポリシー)は、「優雅さ」と「複雑さ」
- 1884年より英国王室御用達シャンパン
- 映画007に登場し、ジェームスボンド愛飲のシャンパンとして有名
- ステンレスタンク、樽発酵の両者を取り入れている生産者
- シャンパン造りに必要な70%のブドウは、主にグランクリュ(特級村)、プルミエクリュ(一級村)に該当する自社畑のもの
ボランジェシャンパン、日本において定着しているイメージはやはり映画「007」の存在でしょう。
ボランジェシャンパンは、ジェームスボンドのイメージと重なるため、品がありながらも男性的・やんちゃ・エネルギッシュ・ミステリアスそんなイメージを抱きやすく、人ともそんなイメージを共有しやすくなります。
ある意味、価値が分かりやすいシャンパンブランドの1つと言えます。
シャンパンブランド「ボランジェ」の歴史
ボランジェシャンパンの始まりは、アナタセ・デ・ヴィラモンという人物がシャンパーニュ地方アイ村の広大な土地を相続したこと。その後、旅先でドイツ人のジョセフ・ボランジェ(のちの販売担当)とシャンパーニュ地方のボール・ルノーダン(のちのセラー担当)に出会い、1829年にシャンパン「ボランジェ」の前身であるRenaudin-Bollinger&Cieを設立。これが、現「ボランジェ」へと繋がっていきます。
1837年、ジョセフ・ボランジェは、アイ村に広大な土地を相続したアナタセ・デ・ヴィラモンの娘、ルイーズ・シャーロットと結婚し、それを機にシャンパンメゾンとして頭角を現すことに。
2人の息子たち(ジョセフ・ジョージ)が事業をいずれ引き継ぐことになりますが、1865年には辛口シャンパンを英国に持ち込み、1870年には米国にまで拡大。米国市場に確固たる地位を築いたと言われています。
その後、ジョルジュの息子であるジャック・ボランジェが引き継ぐも、第二次世界大戦中に亡くなり、彼の妻であるエリザベス・ボランジェがボランジェシャンパンを率いることに。
リリー夫人は戦時中もシャンパンを造り続け、現ボランジェの財産であるブドウ畑を購入。彼女を支える仲間と共にボランジェシャンパンの品質を守り、世に広めていったといいます。
その後1944年には、創設者であるジョセフ・ボランジェの孫である、ギスラン・ド・モンゴルフィエが引き継ぎ、ボランジェシャンパンの品質向上を貢献。ギスラン・ド・モンゴルフィエは、2007年シャンパンメゾン連合のトップとなりました。
そして、ずっと家族経営を続けてきたボランジェに新しい風が吹いたのは2008年。ボランジェシャンパンの価値や伝統、原則を保ち飛躍するためにも、家族ではないジェローム・フィリポンがボランジェを率いることに。
2017年には、チャールズアルマンド・デ・ベレネットがボランジェの最高責任者に就任し、現ボランジェへと歴史を紡いでいる。
(参考)ブランドの公式ページ
シャンパン「ボランジェ」の種類と価格(値段)
ボランジェ スペシャル キュヴェ
【価格】8千円台~*価格は変動します。
ボランジェの最もスタンダード(一般的)な辛口シャンパン。マグナムボトルで5~15年間熟成したワインをブレンドして造られています。
ブランドの公式ページでは、濃密さと繊細さという言葉で表現されています。>>スペシャル キュヴェを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ボランジェ ロゼ
【価格】1万円台~*価格は変動します。
ボランジェの最もスタンダードな、辛口・ロゼシャンパン。>>ロゼを見てみる(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
ボランジェ ラ・グランダネ
【価格】2万円台~*価格は変動します。
ボランジェのヴィンテージシャンパン(白・辛口)。ヴィンテージシャンパンとは、単一年に収穫されたブドウのみを使って造られるシャンパンのこと。
よって、ブドウの作柄が良い年のみに造られ、ブドウの個性を表現するシャンパンになります。>>ラグランダネを見てみる(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
ボランジェ ラ・グランダネ ロゼ
【価格】2万円台~*価格は変動します。
上記ラ・グランダネのロゼヴィンテージシャンパン。こちらもヴィンテージシャンパンのため、必ず収穫年の記載があり、ブドウの作柄の良い年にしか造られません。>>ラ・グランダネ ロゼを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ボランジェ 007 リミテッド エディション
【価格】2万円台~*価格は変動します。
映画「007」の新作リリース時に発売される「007」仕様の限定品。
上記商品画像は、2015年に公開された24作目「007 スペクター」を記念して造られたもの。ボランジェの中で最高級品である「ラ・グランダネ(白・辛口)」の限定品。
ラベルやボックス、手提げ袋までもが「007」仕様でデザインされたものです。中身は「ラ・グランダネ」、ヴィンテージは2009年。>>ラ・グランダネ 007限定 2009を見てみる(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
下記は「ボランジェ リミテッド エディション ミレジメ 2011」。25作目シリーズ「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を記念してリリースされたもの。
ボトルデザインに「25」のデザインがあるシックでクールなデザイン。
黒ブドウ100%(ピノ・ノワール)で造られたシャンパン。ボトルデザイン、箱までもが高級感漂う限定デザインです。>>ボランジェ 007 ミレジメ 2011を見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
そして下記は、同じく007シリーズ「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を記念した限定品「ボランジェ スペシャル キュヴェ 007限定デザイン」。一般的な「ボランジェ・スペシャル キュヴェ(辛口・白)」なのですが、デザインが007仕様です。
【価格】1万円台~*価格は変動します。
ボトルネックのシールに黒字にゴールドの文字で「007」のデザインがある他、正規箱にはジェームス・ボンドの愛車である「アストンマーティンDB5」とジェームスボンドがプリントされているデザインです。
昨今のシャンパン高騰化を受けて、この007シリーズもプレミアと化している現状。価格が軒並み上がっています。
>>映画007限定デザイン「ボランジェ」を見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ボランジェ R.D.
【価格】3万円台~*価格は変動します。
ボランジェの最高級ランク(プレスティージュ)のシャンパン。このR.D.とは、Recenmment Degorge(レサマン・デゴルジュ)の省略した言葉で、製造工程の1つである澱抜きを出荷直前に行っているということを意味しています。
これは、ボランジェの特徴的な作業で、これによってそして、卓越したフレッシュさを表現することが出来るのだそう。澱抜きされた日付がボトル裏に記載されています。>>R.D.を見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
ボランジェ ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ
【価格】数十万円台~*価格は変動します。
上記の最高級ランクの上を行く、とても希少なボランジェ。
ブラン・ド・ノワールといって、黒ブドウのみで造られたシャンパンですが、この黒ブドウがとても希少な古木から収穫されたもの。その古木は、接ぎ木をしていない純粋な古木で、フランスでもごく僅か。
ミステリアスで他のシャンパンとは比較できないほど個性のあるシャンパンだそうです。お値段も、グンと上がります。>>ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズを見てみる(楽天市場)、(amazon)
グランダネって何!?意味は!?
ボランジェシャンパンからいえば、「グランダネ」とは、ボランジェシャンパンの1つの種類名ですが、実は言葉自体に意味があります。「グランダネ」をフランス語に直すと次の通り。
ボランジェ、プレゼントやギフトにオススメなのはどれ!?
【価格】7千円台~*価格は変動します。
ボランジェのシャンパンは、映画「007」の影響で知名度も高く、価値の共有がしやすいため、プレゼントやギフトにはオススメのシャンパン。
ただ、一般消費者さん(ワインの経験値が少ない方)へのプレゼントは、美味しさが分かりやすいスペシャル キュヴェやロゼ、そして価値の共有がしやすい007リミテッドエディションがオススメ。
ワイン好きさんへのプレゼントやギフトの場合は、正直に言うと、どれを贈っても喜ばれます。シャンパンはデイリーに飲めるものではないため頂けるだけで嬉しいのです。
なのでスペシャル キュヴェからOKですが、予算次第でラ・グランダネ、ラ・グランダネ ロゼ、R.D.がオススメです。>>ボランジェの種類と価格
ボランジェ、美味しいの!?実際に飲んで、どうだった!?
ボランジェの最もスタンダードな「スペシャル キュヴェ」を飲んでみましたが、まず一口目でガツンとエネルギッシュな印象を与えくれました。力強さがあるので、美味しさが分かりやすいです。
そして、品はありながらも陽気さがあって、親しみやすい。楽しい気分させてくれるので、わいわいとしたホームパーティなどにもオススメ。
ただ、冷えすぎには注意。特に冷蔵庫で冷やしていた場合は、早飲みせず、ゆっくり温度が上昇していくの待って飲むのがオススメ。冷えた状態よりも、温度が上がってきてからの方が、香りや濃厚さが実感できます。
以上が、有名シャンパンブランド『BOLLINGER(ボランジェ)』の簡単まとめでした。それでは、また!