特別な日にスパークリングワインやシャンパンを飲もうと思ったのに、コルクが固くてなかなか開けられない。やり方を調べてみたけど、うまくいかず困っていませんか!?
スパークリングワインやシャンパンは特別なアイテムも要らずに手で開けられるのがメリットですが、中には固くて開けづらいものがあります。また、コルクを抜いた時のポンという勢いのある音を想像すると、開けるのに消極的になってしまう場合も。
今は、スマホでプロがオススメする王道の開け方を簡単に知ることができますが、それができるかは別の話。「分かっちゃいるけどうまく開けられない!」そんな悩みを抱える方が実はたくさんいらっしゃいます。
でも大丈夫。ワイン初心者さんや、女性でも抜栓しやすく開けやすい方法があります。ということでここでは、シャンパンやスパークリングワインを開けられなかった筆者が、実際に開けられようになった方法を画像付きで紹介しています。
この記事を読みながら開ければ、ワイン初心者さんでも女性でも開けられはず。是非お試しください!
スパークリングワインやシャンパンのコルクが抜けない、開かない場合の開け方とコツ!
画像付きで手順を紹介していきます。画像で開けている人は男性ですが、女性である私が開けられるようになった方法です。
1.キャップシールを剥がす
まずは、ボトル上部(黒い部分)のシールを剥がします。上記画像で、水色で「シール」と書かれている部分が、キャップシールと呼ばれるもの。各スパークリングワインによってシールの色は異なるので、必ず黒というわけではありません。
そんなキャップシールの剥がし方ですが、ほとんどのキャップシールには剥がしやすいように、つまみのようなものがついています。それを引っ張ると、簡単に剥がすことができます。(上記画像で、「剥がす」と書かれている部分がつまみ)
キャップシールを剥がすと、下記の通り針金のような留め具と共にコルクが見えてきます。(このコルクの上にある王冠と針金はミュズレと呼ばれます。)
次はこのコルクを留めている針金を緩めていきます。
2.針金を緩める
1.でキャップシールをはがすと、コルクの上に黒くて丸いもの(王冠)が乗っていて、針金で固定されているのが分かります。
ここでは、その針金を緩めていきます。どう緩めるかというと、その針金の部分に下記の画像の赤丸で囲っているような、わっかになっている部分を見つけましょう。
このわっかをつまんで、ひねると、針金がどんどんと緩み、下記画像のように針金を外すことが出来ます。
ここが、プロの王道の開け方と異なる点。本来はここで、針金を外さないで開けるのですが、これが当初私にとっては難しくうまくいきませんでした。なので、私の場合はこの王道の方法はスキップして、針金ごと取ってしまいます。
ミュズレ(針金と王冠)を外すと、下記のようにコルクのみになります。
この時点でガス圧が強く、コルクが飛んでしまう可能性があるので、少し押さえておくと無難です。
3.コルクを抜く
これで手順は最後。コルクが急に開いて飛んでしまわないように念のため、上記のように上に布巾(ふきん)を被せます。そして、ボトルをテーブルに置いて斜めにします。上記画像だと直立気味に見えますが、実際は右側を浮かせてもっと斜めにしています。
この後、ボトルをテーブルに置いたまま回すので、テーブルに跡や傷がついてしまう可能性大。あらかじめ、テーブルに何か敷いておくことをオススメします。
このボトルをテーブルにおいたままというのも王道の開け方とは違うところ。本来は、ボトルの底はテーブルに付けずに手で持って回すとあるのですが、私の場合はこれがなんとも難しかったのです。まずボトルは重く、回そうとしてもうまく力が入らず常に不安定に・・。
そんなことから、ボトルの底はテーブルにつけて、ボトルネックを持って回すようになりました。この方が安定感が出て力も入れやすいです。
そして、いよいよコルクを緩めていきます。利き手とは反対の手(上記画像では左手)で布巾の上からコルクを押さえ、利き手(下記画像では右手)でボトルネック(ボトル上部の細い首のような部分)を持って、ボトルを回してコルクを緩めていきます!
fa-lightbulb-oコツは、コルクではなく、ボトルを回すこと!
ボトルを回すにつれて、瓶内の圧力でコルクが上に押し出されていくような感覚を感じるはず。一部のスパークリングワインはここでなかなかコルクが緩まない固いと感じるものがあります。(詳細は後ほど掲載している体験レポをご覧ください。)
fa-lightbulb-o固い場合のコツとしては、コルクをしっかり押さえてボトルを回すこと。コルクとボトルが一緒になって回ってしまうと一向に緩みません。コルクは押さえて動かさず、瓶口だけ回す必要があります。
また、スパークリングワインによっては一度緩むと一気に圧力で上にコルクが押し上げられるもの多々あります。ここで一気に手を緩めてしまうと、ポンッと大きい音と共に突然抜栓してしまうことがあります。
開けるという意味ではこれでも十分OKなのですが、突然のポンッという音に驚いてしまう方も多いので、できればシュッと静かに開けたいところ。本来は、ポンッではなく、シュッとため息のような音と共に開けるのが王道で理想的です。
ではポンという音を出さずに開けるにはどうすれば良いかというと、コルクを押し出す圧力に負けずにコルクを押さえながらゆっくりボトルを回すことを意識します。
ここは結構力が入りますね。コルクを押さえながらゆっくりゆっくりボトルを回していくとその内にシュッと静かに開きます。これでOKです。コツは、圧力のまま任せず、押さえながら少しずつ回すことです。
このやり方で1度開けられるようになると自信がつき、どんどんと楽に開けられるようになっていきます。そして抜栓の経験を積み重ねると、王道の開け方が出来るようになっていきますよ!
とここまでが、ワイン初心者さんにオススメのシャンパンやスパークリングワインの開け方でした。
シャンパンやスパークリングワインのコルク、なぜ固くて抜けないの!?
シャンパンやスパークリングワインの中には、驚くほど固くて抜けないものがあります。その原因は何なのか。なぜ固くて抜けないのか、理由をまとめておきましょう。
コルクの形状によって開けやすさが違う!
まずは、以下2つのコルクの画像をご覧ください。どちらが抜栓しやすいと思いますか!?
これは簡単ですよね。正解は右のコルクです。理由は一目瞭然。瓶口に入っているコルク部分が細いため、さほど苦労なくコルクを抜くことができます。つまり、瓶口に入っているコルクの形状や状態によって開けやすさが全く異なってくるということ。
では、なぜこのように形に違いが出るのでしょうか。
高価なシャンパンやスパークリングワインほど、開けるのが楽!?
経験上、ワンコイン程度のスパークリングワインよりも高価なスパークリングワインやシャンパンの方が断然開けやすいんですよね。つまり、高価なものの方がコルクが細い傾向があるということ。
ちなみに上記画像の右の細いコルクは、高級シャンパンのコルクでフルボトル1本数万円のもの。一方で左のコルクはスタンダードグレードのシャンパンでフルボトル1本5千円台のもの。
何が違うのかというと、コルクが瓶内に圧縮されている時間。コルクが瓶内に圧縮されている時間が長いほどコルクが細くなります。安価のデイリースパークリングワインの場合は大量生産で出荷されてから消費者の元に渡るのがスピーディ。
よって、コルクが瓶内に圧縮されている時間が短くなります。一方で、高価なシャンパンやスパークリングワインはというと、流通から消費者の手に渡るまで、安価なスパークリングワインよりも長期化する傾向があります。
実際、高級シャンパンの場合は販売店が仕入れてから数年後に売れるケースもあり、その間は販売店のセラーで長期に渡り寝かすことになります。そうなると、コルクが瓶内に圧縮されている時間が長くなり細くなっていくのです。
ただ、一般消費者が瓶内にあるコルクが細くなっているかどうかを見分けるのは不可能。目安としては、価格が上がるにつれてコルクは抜きやすい傾向にあると考えておくと良いと思います。
開けられずも苦戦したスパークリングワイン体験記!
シャンパンやスパークリングワインを自分で開け始めて10年以上。初めて「固すぎて開かない」スパークリングワインに遭遇しました。それが上記のイタリアのスプマンテ(スパークリングワイン)「MARTINI(マルティニ)」。仕事帰りに疲れを癒そうと一人飲み用に購入したハーフサイズボトル(375ml)のスパークリングワイン。全ての用事が終わって、「さあ飲むぞ!」といつもの開け方で抜栓を試みるも、全然開かないのです。
どうしたかというと、あまりに手が痛くなりその日は降参しました。w 10年以上も自分でシャンパンやスパークリングワインを開けてきてこんなこと初めてでしたね。ということで、どうしても開かない、そんなスパークリングワインに出会いました。
たまたまだったのかもしれませんが、飲もうと思っていただけに相当なストレスでしたね。その後、また後日チャレンジしようと一時的に冷蔵庫に冷やしたものの、それから大分時が経ってしまいコルクもさらに乾燥気味に。
そして後日、また抜栓に15分程度格闘しもののなんとか抜栓できました。手は真っ赤、次の日筋肉痛のような感じにまで・・。抜栓で筋肉痛は初。w
開かなかった原因はやはりコルクの太さ。ご覧ください下記の末広がりのコルク画像を。抜栓直後でこの太さ。今までで一番の太さでした。(抜栓直後のコルク写真です)
もはやワンピースみたい!ちなみに他スパークリングワイン、店頭でよく見かけるイタリアのフェッラーリの抜栓直後のコルク画像が下記の通り。
コルクの太さが全く違うのが分かると思いますが、上記のフェッラーリはやはり抜栓が楽(らく)でした。一方「MARTINI(マルティニ)」は抜栓直後も極太という感じで、抜栓が難しかったのも納得。価格的には、フェッラーリの方がマルティニよりも高いです。
まさかこんなに抜栓で格闘するとは・・。このMRTINIのように他スパークリングワインでも、固くて開かないスパークリングワインがあるかもしれません。
コルク抜栓はもうこりごり!開かないストレスがないオススメスパークリングワイン!
私も上記の実体験で開かないストレスは相当なものだと分かりました。万が一せっかく購入したのに、飲めないような事態に陥っていたら、怒りさえ込み上げてくるはず。
もうコルクは嫌!
万が一、こんな気持ちになってしまった場合も発泡性ワインを飲むのをあきらめないで!コルク栓以外の発泡性ワインもあります。コルクの抜栓にまたチャレンジしようと思えるまでは、開栓が楽な発泡性ワインを是非楽しみましょう。
そんなコルクの開栓が不要なオススメスパークリングワインをいくつか紹介しておきます。
フレシネ 200mlボトル (スペイン)
このフレシネの200ml容量のスパークリングワイン、価格も手ごろで楽しみやすく実際に購入したらスクリューキャップタイプでした。上記は辛口・白。下記は実際に私が購入した辛口・ロゼの画像です。
抜栓する必要がなく、普通のスクリューキャップみたいに瓶上の黒い部分を回すだけで開きました。パーティや手土産に人数分購入するのもあり。興味のある方は価格も安いのでお試しの価値あり。
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モノポール エドシック 200ml(フランス:シャンパン)
シャンパンでもスクリューキャップのものがあります。上記画像は実際に私が購入したエドシック モノポールの辛口・ロゼシャンパン 200mlのもの。シャンパンなので価格が高くなりますが、特別な日やちょっと贅沢をしたい時には気軽にシャンパンを楽しめるのが魅力です。
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ブロックセラーズ ラヴスパークリング、その他微発泡ワイン!
アメリカの辛口・白、微発泡スパークリングワイン。微発泡ワインはコルク栓ではなく王冠の栓なのでこちらも開けるのが楽。微発泡ワインの中でもフレッシュで爽やかな自然派微発泡スパークリング。食前酒や前菜との相性抜群、美味しくオススメです。
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他にも「ペティアン」と検索すると様々な微発泡ワインが出てきます。もともとペティアンとはフランスの微発泡ワインのことなんですが、日本含め他国の微発泡ワインでも商品名にペティアンと表記して販売されているものが多数あり、王冠栓ばかりなので、コルクを抜くよりは断然開けるのが楽です。
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コルク抜栓の問題については、他にも対処法があります。
スパークリングワインやシャンパン用のオープナー、知ってる!?手で開ける必要なし!?
実はシャンパンやスパークリングワインのコルクを抜くためのアイテム(オープナー)が販売されています。今後も発泡性ワインを楽しむ予定があればオープナー購入検討の価値アリです。
色々なタイプが販売されていますが、上記のPULLTEXのシャンパンオープナーは便利。コルクを抜くための機能と、シャンパンやスパークリングワインを飲み残した場合に炭酸が抜けないよう保存するための専用ストッパー(栓)としても使用可能です。
本来シャンパンやスパークリングワインを飲み残した場合、そのまま放置すればガスが抜けてしまうため、専用のストッパーが必要なんですよね。そんなストッパーの機能も果たしてくれる一石二鳥のアイテムです。
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他にも様々なスパークリングワイン、シャンパン用のオープナーが販売されています。
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購入する場合は、予算やお好みに応じて選びましょう。
せっかく楽しもうと購入したシャンパンやスパークリングワイン。コルクが抜けずに飲めないのは悲しみを通り越して怒りさえ芽生えるもの。そんなストレスを少しでも軽減できるよう、開け方や開かない理由、対処法をまとめてみました。
多くの人がシャンパンやスパークリングワインを楽しめるよう願っております。
以上が、スパークリングワインやシャンパンコルクが抜けない!固くて開かない!ワイン初心者さんや女性でも開けられる方法とは!?でした。