シャンパンを「色」で分けるなら白とロゼの2タイプがあります。
「白」は、黄金色をしたシャンパンのことで、「ロゼ」とは、ピンクがかった色のシャンパンのこと。色での見分け方は簡単だし、白とロゼがあるのは分かったけれど・・、
実際、何が違うの!?
疑問に感じますよね。ということで、今回は、『シャンパンの「白」と「ロゼ」の違いについて』まとめておこうと思います。
シャンパン、「白」と「ロゼ」は何が違うの?簡単、白とロゼの3つの違い!
シャンパンの「白」と「ロゼ」、先に結論からお伝えしてしまうと、下記の3点から違いを見出すことが出来ます。
1. 醸造方法の違い!
簡単に言うと、「ロゼ」の場合は、「白」の醸造工程に一手間加えることになります。要は、ピンク色にする必要がありますよね。
「白」のシャンパンは白ワインで造られますが、ロゼの場合は、白ワインで造られることに加えて色を付ける工程が加わります。
色を付ける手段として下記2つの方法があって、どの方法を使うかは生産者によって異なります。
- アッサンブラ―ジュ法(赤ワインを混ぜる)
- セニエ法(黒ブドウを漬け込んで色をつける)
fa-lightbulb-oアッサンブラージュ法とは
原酒である「白」ワインに、赤ワインをブレンドして造られる方法。ロゼシャンパンの製造方法として多く採用されているのがこのアッサンブラージュ法です。
例としてあげると、高級シャンパンで有名な「ピンドン」こと、「ドンペリ ロゼ」もこのアッサンブラージュ法で造られています。
なぜアッサンブラージュ法が多く使われてるのかというと、、もう1つの製造方法である『セニエ法(マセラシオン法)の場合、安定した色を出すのが難しいから』、これが理由。
とてもシンプルです。ということで、セニエ法について次はみていきましょう。
fa-lightbulb-oセニエ法(マセラシオン法)とは
ベースである「白」の果汁に黒ブドウの皮や種を漬け込み、色が出た果汁を発酵するという造り方のこと。
セニエ法の場合、先にお伝えしましたが、良質なブドウの確保や、色・香りのコントロールなどの面で難しいと言われています。
よって、セニエ法(マセラシオン法)であえて困難を乗り越えて造られるロゼシャンパンは、「本物のロゼ」、「真のロゼ」というように紹介されていることが多いんですよね。
現に、このセニエ法(マセラシオン法)で造られているロゼは、こだわりを生かせる小規模生産者が造っているものが多く見られます。
逆に大規模生産者ではあまり見かけないですね。有名シャンパンブランドで、セニエ法(マセラシオン法)を採用しているのは、下記の「ローラン・ペリエ ロゼ」。
>>ローランペリエを見ている(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
そして、下記のニコラ・フィアットのパルム・ドール・ロゼ。
>>パルムドールを見てみる(楽天市場)、(amazon)、(Yahoo!ショッピング)
どちらの方法を採用しても、ロゼシャンパンの場合は「白」シャンパンには不要の赤ワインや良質な黒ブドウが必要になり、色を安定させるにも時間がかかるため、「手間やコストがかかっていることが分かります。
2. 価格の違い!
シャンパンを探している方であれば、白とロゼの価格差に気づく方も多いはず。実際のところ、
fa-lightbulb-oロゼシャンパンは、白シャンパンよりも高い!
のです。
例えば、同じショップのドンペリの白と、ロゼの価格の違いを簡単に見比べると・・・、ドンペリロゼ(ピンドン)は、ドンペリ白の約2倍の頃も・・。
「なぜそんな価格差が生じるのか」、下記2つの理由が挙げられます。
- 「ロゼ」は「白」より、醸造に一手間加わるから
- 「ロゼ」は生産量が少なく、希少価値が高いから
シャンパンによっては上記2つ以外にも価格差の理由があることがありますが(熟成期間が違うなど)、全般的には上記2つの理由が大きいです。
1つ目の製造方法については、”醸造方法の違い!”でお伝えした通り、ロゼは追加で手間とコストがかかります。
2つ目は、「ロゼ」と「白」では生産量に違いがあります。ロゼシャンパンの生産量は、シャンパンの生産量の10%に満たないため、圧倒的に「白」のシャンパンが多いのです。
そうなると、「ロゼ」の希少価値はおのずと上がります。いわゆる『限定品』、『限定〇個!』なんていう感覚に似ているのがロゼシャンパン。おのずとプレミア感が増しますし、生産量に対して需要が高ければ、価格も上がります。
ただ、その価格差が妥当かどうかは別の話し。
ロゼシャンパンの場合、「白」の倍以上も珍しくなく、「高すぎる」という意見もよく出ていますね。
3. 視覚の優位さが違う!
人や物は、中身も重要ですが第一印象も大事。
そう考えると、fa-lightbulb-o「ロゼ」シャンパンは、「白」シャンパンに比べると、視覚的に圧倒的な優位さがあります。
ロゼシャンパンの場合は、上記商品画像のように、ロゼの色合いを魅せるボトルデザイン(透明)にしているものが多くありますね。
また、ロゼの色合いを見せる透明ボトルでなくとも、下記のようにボトルのラベルや箱にピンクが使われていることが多いです。もちろん、グラスに注がれた様子も美しい。
こういった色合いを生かしたデザインや演出があるということは、それがロゼシャンパンの強みだということ。
ロゼシャンパンの場合はそこにあるだけで、”華やかさ”を演出出来るという、圧倒的な視覚的メリットがあります。
以上が、『シャンパン、「白」と「ロゼ」の3つの違い!』でした。
「ロゼ」は女子が好き。ピンク色のボトルデザインや、グラスに注いだ後の淡いピンク色に癒される方が多いはず。やっぱり「ロゼ」は特別感があります。
それでは、また!