シャンパンについて調べると、毎回の如く、『メゾン』という言葉が出てきます。いわゆる、シャンパン用語、ワイン用語の1つなんですが、当然ながら1つの疑問が浮かびます。
言葉だけの意味を辿れば、メゾンとはフランス語で、「家」、「建物」という意味があります。
そして、様々な媒体を通して、シャンパンやワイン関連で使われる「メゾン」が、生産者や醸造者を意味しているのが分かるはず。
でも、赤ワインや白ワインの場合、「ネゴシアン」、「シャトー」、「ドメーヌ」などがあり・・一体何が違うのか・・。ハイ、もう頭はパニック!!
ということで、『メゾン』を含め、そのあたりにある用語を整理していきましょう!
『メゾン』とは!?生産者を意味する他の用語との違い!
『メゾン』とは!?
まずは、メゾンについて。
fa-lightbulb-o『メゾン』は、シャンパンハウス、シャンパンメーカーと呼ばれるものと同じ意味で、いわゆるシャンパンの醸造(製造)会社!この『メゾン』、シャンパーニュ地方には約5000軒もあります。
そして、『ネゴシアン』とは、ワインやブドウを買い付けてワインを造り販売するいわゆるワイン商のこと。シャンパンの場合、規模の大きいメゾンはほぼ『ネゴシアン』というものに該当し、ネゴシアン マニピュランという言い方をします。
>>【シャンパンと生産者】生産者のタイプ!生産者のタイプから知る、シャンパン!
このネゴシアンであるメゾン(シャンパン製造会社)のシャンパンには、ボトルに貼られているラベル(エチケット)に、『NM(ネゴシアン・マニピュラン)』という生産者の表記があります。ただ、とても小さい表記が多いです。
ということで、以前に飲んだドンペリの写真を見ると、『NM』の表記、ありました。赤い丸で囲ってある部分。↓(画像がブレています、ごめんなさい!)
ということで、ドンペリのメゾン(製造会社)は「ネゴシアン」(ブドウを買い付けて作る生産者)ということになります。
ちなみに、ドンペリのメゾン(製造会社)は、モエ・エ・シャンドン社。大手メゾンの1つで、ドンペリの他に、下記の通り「モエ・エ・シャンドン」というブランドのシャンパンも生産しています。
「MOET」という文字に見覚えのある方も多いのではないでしょうか。
では、他にもワイン用語で生産者を意味するドメーヌなどとは何が違うのか。見ていきましょう。
生産者を表す言葉、「ドメーヌ」、「シャトー」、「メゾン」、「ネゴシアン」の違い!
ワインについて調べていると、生産者(製造者・醸造者)を表す言葉が下記のように複数存在することが分かります。一体何が違うのか1つずつ見ていきます。
『メゾン』、『シャンパンハウス』、『シャンパンメーカー』
シャンパンの製造会社、生産者、醸造所のことを意味しています。シャンパーニュ地方には約5000軒ほどあると言われています。
『ネゴシアン』
ワインやブドウを買い付けてワインを造り販売する、いわゆるワイン商のこと。
シャンパンの大手メゾンのほとんどがネゴシアンに該当し、「ネゴシアン マニピュラン(NM)」と呼ばれます。その反対に、自社でブドウ栽培&製造を行う生産者は、「レコルタン マニピュラン(RM)」と呼ばれます。
『シャトー』
フランス語で「城」という意味。ボルドー地方でよく呼ばれるワイナリー(製造所、醸造所)。ぶどう畑を保有していて、そこで栽培されたブドウを使って醸造されます。
(参考)シャトーwiki:
『ドメーヌ』
フランス語で区画、領域、領地という意味。ブルゴーニュ地方やローヌ地方でよく呼ばれるワイン生産者のこと。
自畑を持ち、そこで栽培されたブドウを使って醸造。ボルドー地方で呼ばれるシャトーと同じだけれど、シャトーよりもドメーヌの方が規模が小さいというニュアンスを受ける人も多いです。
(参考)ドメーヌwiki
以上が、シャンパン用語、『メゾン』の意味とは?ワイン用語『ドメーヌ』、『シャトー』、『メゾン』、『ネゴシアン』などとの違いは!?、でした。
それでは、また!