
シャンパンやスパークリングワインを買ったり、贈り物でもらったとき、「どこに置けばいいんだろう?」と迷ったことはありませんか?
- 冷蔵庫に入れておけば安心?
- それとも常温で大丈夫?
- 横にして寝かせたほうがいいの?
実は、保存の仕方によっては劣化が進んでしまい、せっかくの一本が台無しになってしまうことも..。そうならないためにも、冷蔵庫・常温・縦置き・横置きなど、家庭でできる保存の基本を押さえておくと安心です。
この記事では、100本以上のシャンパン・スパークリングワインを家庭で開けてきた筆者が、家庭で実践できる保存方法について、「開ける前」と「開けた後」に分けてやさしく整理しました。
状況に合わせて、あなたに合った保存方法が見つかりますよ!
はじめてでも迷わない:保存の全体像

シャンパンやスパークリングワインを自宅で保存する方法には、いくつかのパターンがあります。「どれが正解なの?」と迷いがちですが、実は目的や期間によっておすすめの方法が変わります。
一般的に、保存の考え方は次の3つに分かれます。
- 冷蔵庫保存:短期間(数日〜数週間)で飲む予定のときに便利。特に真夏においては温度が安定し、比較的安心ですが、長期間入れっぱなしは劣化の原因になります。詳しくは 冷蔵庫保存ガイド を参考に。
- 常温保存:一時的に置いておく場合や、春・秋・冬場など涼しい季節に使える方法。直射日光や温度変化を避けることが大切です。詳しくは 常温保存のコツ で詳しく紹介しています。
- 縦置き・横置き:短期ならどちらでもOKですが、長期保存では横置きがおすすめです。詳しくは 縦置き・横置きの違い へ。
また、高級シャンパンなどは、保存する環境にも少し気を配れるとベストです。温度の上がり下がりや直射日光、振動などをできるだけ避けることで、味や香りの劣化を防ぐことができます。
理想的な湿度は70%前後といわれますが、家庭でそこまで管理するのは難しいため、極端に乾燥したり、密閉しすぎたりしないことを意識すれば十分。このあたりのポイントは、「保存の基本条件」でくわしく紹介します。
まずは、自分の飲むタイミングや環境に合わせて、どの保存方法が合っているかをイメージしてみましょう。この記事では、このあとそれぞれの保存方法を、家庭で実践できるポイントに絞って紹介していきます。
開封前の保存方法まとめ

セラーがない場合の家庭における保存の基本は、短期保存が鉄則です。開封前のシャンパンやスパークリングワインは、「季節」や「飲むタイミング」、「置く環境」によって最適な保存方法が変わります。
でも、正確にやろうとするのは面倒だし難しいですよね。どの方法も「完璧でなくて大丈夫」。できる範囲で工夫するだけで、味わいを長く保つことができます。
ここでは、それぞれの状況に合わせた保存方法をわかりやすく整理しました。あなたの環境に近いものをチェックしてみてくださいね。
冷蔵庫保存の目安とNG・注意点(短期OK・長期NG)|詳細はこちら

冷蔵庫保存は、短期間(1〜2週間程度)で飲む予定がある場合に便利です。特に真夏など、室温が高い時期は温度が安定するため安心。ただし、冷蔵庫は本来「長期保存には不向き」なんですよね。
理由は、温度変化と乾燥。家庭用冷蔵庫は開け閉めによる温度の上下が大きく、湿度も低いため、コルクが乾燥して縮み、酸化を早めてしまうことがあります。保存するときは、新聞紙などで包み、光や乾燥を防ぐ工夫を。ドアポケットは振動が多く温度変化も大きいので避け、野菜室など温度が安定した場所に置くのがおすすめです。
もう少し詳しく知りたい方は → 冷蔵庫保存ガイド で、期間の目安や入れっぱなし時の変化も紹介しています。
常温保存はできる?季節・置き場所のコツ|詳細はこちら

「冷蔵庫がいっぱいで入らない」「まだ飲まないけど、とりあえず置いておきたい」そんなときは、短期間であれば常温保存も可能です。ただし、ポイントは“常温”の定義。シャンパンやスパークリングワインにとって理想の保存温度は10〜15℃前後。日本の夏は高温すぎるため、夏の常温保存はNGです。
涼しい季節(春・秋・冬)であれば、直射日光が当たらず、温度変化の少ない玄関や北向きの部屋の床下などが比較的安全。エアコンの風が直接当たる場所や、家電の近くは避けましょう。
もう長期で常温保存しちゃった!という方でも大丈夫、飲める可能性があります。詳しい目安や季節ごとのコツは
→ 常温保存のコツ で紹介しています。
今後もシャンパンやスパークリングワインを楽しみたい方や、まとめて購入して1か月以上置きたいという方は、ワインセラーを検討すると安心です。詳しくは → ワインセラー購入レポ で、実際の使用感を紹介しています。
縦置き・横置きどっち?保存姿勢の考え方|詳細はこちら

シャンパンを保存するときに迷うのが、「立てる?寝かせる?」という置き方。
これまでは「横置きが理想」とされてきましたが、近年では見解が分かれています。シャンパーニュ委員会は「縦置きでも横置きでも問題ない」としており、
一方でドンペリニヨン公式では「横置き保存」を推奨しています。
つまり、どちらが正しいかは一概に言えないのが現状。ただし、筆者の経験では、短期間(〜1ヶ月程度)の保存であれば縦置きでも横置きでも問題なし。むしろ大切なのは、温度変化・光・振動・乾燥を避ける“環境”のほうです。
長期保存(数ヶ月〜)を考えるなら、温度と湿度が安定したワインセラーでの横置き保存が理想です。ワインセラーがなく、やむおえず長期保存をする場合も筆者の経験上、横置き保存をおすすめしています。
冷蔵庫で保存する場合は、ドアポケットなど開閉時に衝撃を受ける場所を避け、なるべく安定した場所に置くのが安心です。詳しくは → 縦置き・横置きの違いと家庭での保存の向きで解説しています。
保存の基本条件(温度・湿度・光・振動・臭い)

どの保存方法でも共通して注意したいのが、保存環境です。とはいえ、理想の環境を家庭で整えるのはなかなか大変。「できる範囲で気をつける」くらいで十分です。
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- 温度:理想は10〜15℃前後。
セラーなしで一定温度を保つのは難しいため、温度変化が少ない涼しい場所に置きましょう。エアコンの風や直射日光が当たる場所は避けるのがポイントです。
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- 光:直射日光や蛍光灯の光を避ける。
光はシャンパンの敵。紫外線や蛍光灯でも劣化が進むため、新聞紙などで軽く包んでおくと安心です。
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- 湿度:理想は70%前後。
家庭で完全に湿度管理するのは難しいので、乾燥しすぎないように注意する程度でOK。冷蔵庫保管は短期間にして、できれば横置きにするのがおすすめです。
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- 臭い:強い匂いの近くに置かない。
シャンパンは臭いを吸収しやすいので、洗剤・香水・キッチンのシンク下などは避けましょう。
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- 振動:冷蔵庫のドアポケットでの保存は避ける。
開閉のたびにボトルが揺れるため、炭酸が荒くなったり、抜けやすくなる原因になります。
こうした環境を意識するだけで、特別な設備がなくても、シャンパンやスパークリングワインの劣化を軽減できます。 「完璧にやらなきゃ」と思わず、気軽に楽しんでくださいね。
開封後の途中保存(ストッパー活用と日持ち)

シャンパンやスパークリングワインは、一度開けた瞬間から炭酸ガスが少しずつ抜けていきます。ただし「飲みきれなかった=もうダメ」ではありません。
開封後は、できるだけ早く飲みきるのが理想ですが、ストッパーを使えば翌日以降も泡をしっかり楽しめます。ラップ保存では密閉が甘く、翌日には炭酸が抜けるので注意しましょう。また、ストッパーがすぐに準備できない場合は、ペットボトル保管という奥の手もあります。
保存は冷蔵庫でOK。温度が一定で低いほど炭酸の抜けや酸化をゆるやかにできます。理想は翌日〜3日以内、上手に保存すれば1週間ほど楽しめることもあります。(→筆者体験談あり!)
途中保存の詳しいテクニックやおすすめストッパーは、→ 途中保存のコツ(ストッパー活用と選び方) で詳しく紹介しています。
劣化サインと「飲める/飲まない」の判断

保存中や開封後に「これ、まだ飲めるのかな?」と迷ったら、まずはにおいと泡をチェックしてみましょう。
- におい: 不快な匂いがしたらNG。
- 泡: 開けても泡が立たない・すぐに消える場合は炭酸が抜けています。
味の変化は慣れないと判断しづらいため、基本はこの2点で十分です。詳しいチェック方法や見分け方は別記事の
→ 劣化サインの見分け方
で紹介しています。
保存環境を整える(次回に備える)

今回の記事で紹介したように、シャンパンやスパークリングワインは保存環境によって美味しさが大きく変わります。今後も自宅で楽しむ機会が増えそうなら、ワインセラーを導入するのもおすすめです。
温度や湿度を一定に保てるため、劣化を防ぎながら安心して保管できます。小型タイプなら1〜2万円台から購入できるものも多く、初めての方にも導入しやすいですよ。
👉ワインセラーの選び方&おすすめ(実際に購入して比較しました)
まとめ|完璧を目指すより「できる範囲で劣化を防ぐ工夫」を

シャンパンやスパークリングワインは、保存環境や期間によって味わいが大きく変わります。ただし、家庭では完璧な環境を整えるのは難しいし面倒なんですよね。できる範囲で劣化を防ぐ工夫をすれば良し。
冷蔵庫・常温・縦置き・横置きなど、目的に合わせた方法を知っておくだけで、特別な設備がなくても、より美味しく楽しむことができますよ。状況別にもう少し詳しく知りたいと思ったら、下記の関連記事からあなたに合った方法をチェックしてみてくださいね!
状況別:次に読むべき記事(ナビ)
- 冷蔵庫保存の詳しいコツは → 冷蔵庫保存ガイド
- 季節別の常温保存方法は → 常温保存のコツ
- 縦置き・横置きの違いを知りたい → 保存姿勢の考え方
- 飲み残しを美味しく保ちたい → 途中保存のコツ(ストッパー活用)
- このシャンパン、まだ飲める? → 劣化サインと飲める判断
- 次回に備えて環境を整えたい → ワインセラー導入レポ

Yua.|全日本ソムリエ連盟認定ソムリエ・シャンパーニュ委員会公式MOOC修了
最初はワインが苦手でしたが、ドンペリをギフトに選んだことをきっかけにシャンパンやスパークリングワインの魅力に気づき、これまで100本以上を試飲。
実体験をもとに、初心者にも寄り添った「シャンパン・スパークリングワイン選びをもっと楽に!」をテーマに発信しています。
「トキメキを感じられる」「寄り添ってくれる」「場がパッと明るく陽気になる」など、感情やイメージで選べるシャンパン選びも提案。ギフトや自分へのご褒美にぴったりの1本が見つかるサイトを目指しています。












