冬のシャンパン含むワインの保管・保存に疑問がある方もいらっしゃるはず。冬のワイン保管・保存について、まとめておこうと思います。
ワインセラー、冬はどうしてる!?止めてる!?
我が家のワインセラー、冬でも止めません。セラーは一定の温度を保ってくれるのが魅力。冬は、室内の気温が下がりすぎてしまうリスクがあり、冬にワインセラーを止めるのはオススメできません。
地域によって、または戸建てマンションかによって、室内の温度は変わると思いますが、場合によっては凍結してしまったり、暖房で室温が高くなりすぎる危険があります。
どちらも、シャンパン含むワインの劣化に繋がるため、ワインセラーは冬でもしっかり稼働させましょう。
シャンパン含むワイン、冬の冷蔵庫保管の注意点!
シャンパンやスパークリングワイン、冬に冷蔵庫保管する場合の注意点は下記の通り!
凍結しないよう注意!
冷蔵庫内の温度は、メーカーや設定に応じて差があります。設定温度が低めで冷えやすい冷蔵庫の場合、冬は特に、食品が凍結してしまうことがあります。
そんな場合は、保管場所に注意が必要。シャンパンやスパークリングワインは、凍結してしまうと風味が損なわれて、本来の価値が失われてしまうため、凍結しやすい場合は野菜室での保管をオススメします。
ちなみに、軒下収納がある場合は、軒下収納でもOK。ただ、地域によっては(雪が降る地域など)、軒下収納の方が温度が低く凍結の恐れがあります。そういった地域の場合は、軒下収納ではなく、冷蔵庫での保管にしましょう。
高級シャンパン、冷え過ぎ注意!
冷蔵庫保管の場合、大体のシャンパンやスパークリングワインがセラーでの保管よりも低い温度で保たれることになります。つまり、冷え過ぎの傾向があるということ。
シャンパンでも、シャンパンランクでいう最もスタンダードなノン・ヴィンテージシャンパンやブラン・ド・ブランなど、すっきり、あっさり飲めるようなシャンパンであれば、冷え過ぎでもまだ良いのですが、
fa-lightbulb-o高級シャンパンに該当する、シャンパンランクでいうヴィンテージやプレスティージュシャンパンなどの熟成期間が長いシャンパンやスパークリングワインは、温度が低すぎると本来の価値を感じられずに、『美味しくない』と感じてしまう可能性があります。>>ノン・ヴィンテージ、ヴィンテージ、プレスティージュシャンパンとは!?シャンパンランクについて
なので、高級シャンパンやスパークリングワインを冷蔵庫保管した場合、冷蔵庫から出して飲み頃の温度になるまで、特に冬の場合はしばらく待つのがオススメ。
シャンパンやスパークリングワインは発泡性ワインで飲みやすいので、冷え過ぎていてもグビグビ飲めてしまいます。もはや、飲み頃温度になる前に、フルボトル1本(750ml)飲み終えることだって全然可能なんですよね。
でも、冷えすぎている高級シャンパンのグビ飲みは、本領発揮前のウォーミングアップの最中に飲んでしまっている状態でもったいない。当然ながら、本領発揮前なので、価値が感じられない、『美味しくない』と感じる原因になり、過小評価に繋がりかねません。
なので、熟成期間の長いヴィンテージやプレスティージュシャンパンやの冬の冷蔵庫保管は、冷え過ぎに注意する必要があります。
fa-exclamation-circleなお、長期に及んでの冷蔵庫保管は酒石が出てくるリスクがあり、味わいを変化させる原因となるのでオススメしません。>>シャンパンやスパークリングワイン、長期の冷蔵庫保存がNGの明確な理由とは!?
冷蔵庫から出して、適温になるまでにかかる時間は!?
fa-lightbulb-o実際に発泡性ワインを温度計を使って温度を計ってみたところ、冷蔵庫から出してボトルをテーブルに出し、5分程度で8℃、30分で12℃程度になりました。
シャンパンやスパークリングワインの発泡性ワインは冷やして飲むことが出来るため、8℃でも問題なく飲めますが、飲めてしまうからこそ、冷えすぎている間に全部飲んでしまうリスクがあります。
実際、この30分の間にフルボトル1本(750ml)を2人で飲んでいたら、7割は飲み終えておりました。これが、高級シャンパンだったらと思うと顔が青ざめます。個人的に高級シャンパンは、15℃程度で香りも豊かでまろやかに。この変化が醍醐味なのです。
そして、赤ワインの場合は8℃では冷えすぎの状態。飲み頃である適温とは決して言えません。赤ワインの場合は15℃くらいで良いはずなので、30分くらいで飲みやすくなると思います。ちなみに白は冷やして飲むので、シャンパンと同じと考えて良いと思います。
fa-lightbulb-o高級シャンパンやワイン、冬に冷蔵庫保管している場合は飲み頃になるまで待つこと、大事です!
ちなみに、実験の詳細は下記の通り、温度変化も参考までに掲載しておきます。
【実験環境】
12月の夜。室温20℃前後。
【温度変化】
- 冷蔵庫を出してすぐ:6℃
- グラスに注いですぐ:6℃
- 常温で5分後:8℃
- 常温で10分後:9℃
- 常温で20分後:9℃
- 常温で30分後:12℃
以上が、『ワインセラー、冬はどうしてる!?冬のシャンパン含むワインの保管や保存について!』でした。それでは、また!