
「お祝いでモエ・エ・シャンドンをいただいたけれど、どう保管しておけばいい?」
「モエ、冷蔵庫に入れておけば安心?」
「もったいなくて飲まずに1年たっちゃった…これってまだ大丈夫?」
プレゼントやギフトで頂いたモエシャンについて、そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
実は、シャンパンは保存環境によって味わいが大きく変わってしまいます。特に冷蔵庫に入れっぱなしにすると劣化を早める原因にも...。
この記事では、モエ・エ・シャンドンを美味しく楽しむための保存方法を、開ける前と開けた後に分けてやさしく解説します。飲み残しを長持ちさせるコツも。
これまでに100本以上のシャンパンやスパークリングを開けてきた筆者も、最初は保存方法に迷った経験があります。そんな体験も交えながら、初心者の方でも安心して実践できる方法をお伝えしますね。
この記事を読み終える頃には、保存に限らず、モエを開けるタイミングも分かるようになりますよ!
※この記事では、一般家庭で「ワインセラーがない場合」を想定した保存方法をまとめています。
モエ・エ・シャンドンを保存するときの基本

モエを美味しく飲むために、セラーがない場合の保管は「短期保管」が原則。特に夏場の常温や、冷蔵庫に入れっぱなしにすると劣化が早まります。
1か月以上の長期保管を考えるなら、冷暗所(床下収納庫など)やワインセラーでの保管が必要です。ここで気になるのは、
すでに冷蔵庫や常温で長期保管しちゃったけど!?
という場合ですよね。そういう場合、劣化の可能性は多いにありますが、風味は落ちていても飲める可能性あり。劣化と腐敗は別のものなんですよね。(後程詳しく説明します)
この後、具体的な保存環境や日数の目安を詳しく解説していきます。
保存環境で味が変わるって本当?

シャンパンはとてもデリケートなお酒で、保存環境の影響を大きく受けます。温度の上下や強い光、振動によって香りや味わいが変化(劣化)してしまうのです。
劣化すると、本来あるはずの泡がなくなったり、過熟成で味が濃すぎてしつこくなったり、妙に酸味が強まったり…。「美味しい」とは感じられなくなる可能性があるんですよね。
筆者自身も、こうした劣化したシャンパンに出会った経験ありです。飲めなくはないのですが、美味しいとは言えないんですよね。泡がほとんどなく「これってシャンパンと言えるのか…!?」という体験をしたり、「なんかしつこすぎて飲み進められない....」ということもありました。
せっかくのシャンパン、劣化させてしまうのはもったいない。だからこそ、保存環境について少し知識を入れておくことは大切。「どこに置くか」「どう保管するか」で、美味しさの持ちは大きく変わります。
なぜ冷蔵庫に入れっぱなしはNGなのか

「飲むまで冷蔵庫に入れておけば安心」と思われがちですが、実は長期間の冷蔵庫保存はおすすめできません。家庭用冷蔵庫は適切な保管温度よりもかなり低く、開け閉めのたびに温度が上下し、乾燥や振動、他食品の匂い移りも発生します。
短期間(数日~1週間程度)であれば問題ありませんが、数か月以上の「入れっぱなし保存」は避けた方が無難。セラーがない場合は早めに飲むことが、美味しく楽しむコツになります。
ちなみに以前、筆者が安旨スパークリングワインを開けて、数日のつもりで冷蔵庫に保管していました。ところが体調を崩してしまい、そのまま2週間も冷蔵庫に置きっぱなしに。
結果どうなったかというと、瓶底に透明の結晶(酒石)が発生しました(グラスに結晶が入るため分かります)。この酒石が出ると酸味が強まり、味が変化してしまいます。(酒石は、低温に保管されることで発生します。)
つまり、たった2週間でも味が変わってしまうんですよね。このことから、冷蔵庫での長期保管は、香味を変えてしまうことが分かります。
開ける前の正しい保存方法

ここでは、モエ・エ・シャンドンを美味しい状態で楽しむために、未開封ボトルの保存方法をまとめます。常温保存の注意点、冷蔵庫での保管、そして保存できる期間の目安について見ていきましょう。
常温保存はできる?適切な温度と湿度

シャンパンは基本的に「涼しく暗い場所」での保管が理想です。直射日光や高温多湿を避け、10~15℃の一定した温度と、60〜70%程度の湿度が望ましいとされています。
ただし、四季のある日本の一般家庭では、この条件を確保するのはほぼ不可能なんですよね。床下収納庫であれば、似ている環境になるかもしれませんが、本来セラーがないと難しいのが現実です。なので、セラーがない場合の長期保管はおすすめしていません。
短期間であれば、床下収納庫や北向きの部屋のクローゼットなどの温度変化が少ない場所が向いています。ただし、夏場の室温が高い環境や、キッチンまわりのように温度が上下しやすい場所での常温保存はNG。夏場であれば冷蔵庫の野菜室に新聞紙にくるんで短期間の保存をしましょう!
冷蔵庫で保存する場合の注意点

「冷蔵庫に入れておけば安心」と思われがちですが、長期保管には向いていません。家庭用冷蔵庫はシャンパンにとって低温すぎるうえ、開け閉めのたびに温度変化が起こり、乾燥や振動も加わります。
数日〜1週間程度の短期なら問題ありませんが、それ以上の保管は劣化が進みます。冷蔵庫内においては、可能であれば新聞紙にくるんで野菜室の保存が理想的です。
モエ・エ・シャンドンは縦置き?横置き?

基本的にはシャンパンは「横置き」が理想です。コルクが乾燥すると隙間から空気が入り込み、劣化の原因になるため横に寝かせて保管するのがベスト。
ただし、家庭で短期保存する場合(数日〜数週間)は、縦置きでも問題はありません。むしろ冷蔵庫内で横に寝かせるのが難しい場合もありますよね。短期間なら縦置きでもOKです。
なお、冷蔵庫のドアポケットでの保管は、振動が激しいためやめましょう!
つまり、
- 長期保存=横置き推奨
- 短期保存=縦置きでも問題なし
と覚えておくと安心です。
保存できる期間の目安(いつまで大丈夫?)

シャンパンには食品のような「賞味期限」は明記されていません。つまり、腐敗という概念はほぼないということです。
ただし「賞味期限がない=いつでも美味しく飲める」というわけではありません。保存環境によって劣化が進み、その分だけ美味しく飲める可能性は減っていきます。ただし、腐敗はしていないため、美味しさは半減しても飲める可能性があります。
つまり、「もったいなくて1年放置してしまった」「数年放置している」という場合でも、飲める可能性があるということなんですよね。なので、すでに長期保管してしまった場合は、早めに開けてしまいましょう!
明日よりも今日の方が美味しい可能性大。実際に開けてみると「意外と飲めた」「泡はないけど白ワインとしては美味しい」ということがあります。
ただし、泡が抜けていたり香りが弱かったりなど、多少の劣化は覚悟しましょう。また、不快臭がする場合は注意が必要です。
滅多にありませんが、何らかの原因で細菌が増殖したり、初期不良の可能性もあります。最初は不快な臭いがしても、グラスに注いで空気に触れると消える場合もあります。一方で、飲む気が失せるほど不快な臭いが続いたり、大量の沈殿物があったりする場合は要注意で、無理に飲まない選択も大切です。
ちなみに筆者も過去に1度だけ、強い不快臭で飲み進められないシャンパンに出会いました。健康被害はありませんでしたが、美味しさどころか飲む気も起きないほどで、破棄となりました。
シャンパンの賞味期限や飲めるかどうかの判断について、より詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
▶ シャンパン・スパークリングワインの賞味期限は?未開封と開封後の目安&劣化サイン
開けた後の保存方法

モエ・エ・シャンドンを開けたけれど、飲みきれずに残ってしまうこともありますよね。実は開けた後の保存は、未開封以上にデリケート。放置すると一晩で泡が抜け、香りや味わいが大きく変化します。
ここでは、飲み残しを美味しく保つためのコツや便利な保存グッズ、そして実際にどのくらい日持ちするのかを解説します。
飲み残しを美味しく保つコツ

開けた後のシャンパンは、なるべく「空気に触れさせない」ことが大切。炭酸は空気に触れるたびに抜けてしまい、一晩で泡がなくなります。(ちなみにラップ保存はNG。一晩で炭酸が抜けます。筆者が実際に実験済。コルクを入れ直すことも出来ません。)
泡を保ちながら保存するためには、しっかり密閉する必要があります。その方法としては、大きく2つあります。
以下でそれぞれ解説していきます。
シャンパンストッパーの使い方と選び方

開けた後の保存で一番おすすめなのが「シャンパンストッパー」です。ネットショップはもちろん、大型スーパーのワインコーナーなどでも販売されています。価格も1000円未満からありお手頃。
専用のストッパーをしっかりはめれば、炭酸の抜けを最小限に抑えられます。筆者も実際に使っていますが、翌日でも泡が残り、美味しく楽しめますよ!
注意点として、赤・白ワイン用のストッパーとは構造が異なるということ。普通のワインストッパーは「空気を抜いて保存」しますが、シャンパンの場合は空気を抜くと泡も抜けてしまうため使用できません。
シャンパンやスパークリングワインを無駄にしないためにも、1つ持っておくと便利ですよ!
/ シャンパンストッパーの相場をチェック /
シャンパンストッパーの注意点!

各シャンパンによって瓶口の形が異なることがあり、全てのシャンパンに必ず合う万能ストッパーがありません。そのため口コミでは「せっかく購入したのに、合わなかった!」「飛んでしまった」という声もよく見かけます。
ただし、これは商品の不良というよりも「瓶口との相性」や「正しい使い方を知らなかった」ことが原因の場合が多いです。モエ・エ・シャンドンでも、合うストッパーを装着し、丁寧に開ければ問題なく使えます。
モエの瓶口に合うストッパーは!?
筆者が常備するストッパーの中で2つ装着できたんですが、現在も購入できるのは「エアープレスタイプのストッパー」。
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空気を入れ込む仕組みで、炭酸抜けを防げるのが魅力です。
口コミが分かれるのは、他のシャンパンで合わなかったり、空気を入れられて密閉できているが故に、開け方を誤ったケースによるもの。開ける時に少しコツ(ゆっくりガスを抜く)が必要ですが、モエの瓶口にはしっかりフィットしました。
実際にモエのボトルに装着した画像がこちら。

/ エアープレスタイプのストッパー /
ペットボトル保管はどう?

「飲み残しをペットボトルに移して保存する方法」は、ラップで口を覆うよりはマシですが、移し替える際にどうしても泡立ちが起きてガスが抜けやすいのが難点です。(※上記はモエではなく別のスパークリングで、実際に移し替えてる画像。撮影のため直立ですが、本来はボトルを斜め横にしなるべく泡立てないように移し替えましょう!)
筆者も実際に試したことがありますが、翌日には「微発泡ワイン」くらいにしかならず、溌溂(はつらつ)とした繊細な泡は楽しめませんでした。
結論として、ペットボトル保存は「ストッパーが手元にないときの応急処置」程度に考えておきましょう。美味しさをキープしたいなら、やはり専用ストッパーの使用がおすすめです。
保存できる日数の目安

開けた後のモエ・エ・シャンドンは、保存状態によって日持ちが大きく変わります。
- ストッパーなし:数時間〜翌日には泡が抜けてしまう
- ストッパーあり:1〜3日程度は泡と香りを楽しめる
- ペットボトル保存:翌日でも微発泡程度
あくまで「泡を保ち美味しく楽しめる期間」としては、2~3日までが目安です。ちなみに、筆者はストッパーをして、泡が徐々になくなる覚悟の上で1週間冷蔵庫保存し楽しむこともあります。
ただ、シャンパンは良質なブドウを使用していることが多いため、泡がなくなっても白ワインとして楽しめる可能性大。白ワインとしてはいまいち..という場合は料理用に使うのもひとつの手です。
やってはいけない保存方法

モエを美味しく飲むために避けたい保存方法をまとめておきます。「知らずにやっていた!」という方は、正しい方法もあわせてチェックしてみてください。
- 直射日光や蛍光灯の下に置く → 光で劣化が進み、風味が失われます。
- 冷蔵庫のドアポケットに立てて保存 → 振動が多く開栓が心配。
- ラップ保存 → ほぼ一晩で炭酸が抜けます(筆者が実験済)。
正しい保存方法は「開ける前の保存方法」「開けた後の保存方法」を参考にしてください。
保存に役立つおすすめグッズ

ここまでで、モエ・エ・シャンドンを保存するときの基本や注意点を解説してきました。最後に「あると便利!」という保存グッズを紹介します。これからもシャンパンやスパークリングワインを楽しみたい方は、揃えておくと便利です。
シャンパンストッパー(開けた後用)

開けた後の飲み残しを守るために、まずおすすめしたいのが「シャンパンストッパー」。しっかり密閉することで、翌日でも泡や香りを楽しめます。価格も1,000円前後とお手頃で、ネットショップや大きめのスーパーのワインコーナーなどでも購入可能です。
注意点としては、赤・白ワイン用のストッパーとは異なる点。ワイン用は空気を抜く仕組みですが、シャンパンで空気を抜くと泡も一緒に抜けてしまいます。必ず「シャンパン用」を選びましょう。
また、シャンパンによって瓶口の形が少しずつ違うため、口コミでは「合わなかった」という声も見かけます。これは不良品というよりも相性の問題で、モエの瓶口にも合うものと合わないものがあるのが現実です。
理想としては、複数のストッパーを常備し、使い分けられると便利です。
/ シャンパンストッパーの相場をチェック /
小型ワインセラー(長期保存用)
「すぐに飲む予定はないけれど、ギフトでもらったモエを劣化させずに数ヶ月〜数年保存したい」そんなときに役立つのが小型ワインセラーです。
シャンパンは温度や湿度、光や振動の影響を受けやすいため、家庭用冷蔵庫での長期保存には不向き。小型のワインセラーなら、温度を10〜15℃前後に安定させ、光や振動を防ぎ、コルクの乾燥も防げます。
最近は1〜2万円台で手に入るコンパクトタイプも多く、キッチンやリビングに置けるサイズ感も魅力です。モエ以外のスパークリングやワインの保存にも使えるので、今後もワインライフを楽しみたい方にはおすすめです。
筆者のセラー購入レポやセラーの選び方については別記事にて紹介しているので、セラー購入を検討している方は参考にしてみてください。
▶ ワインセラー購入レポ!後悔しないワインセラーの選び方&オススメ!
/ 小型ワインセラーの相場をチェック /
まとめ

モエ・エ・シャンドンを美味しく飲むための保存方法をまとめると、以下の通りです。
- 未開封なら、短期保存は涼しく暗い場所で。長期保存はワインセラーが安心
- 冷蔵庫での長期保存はNG。数日〜1週間程度の短期利用にとどめる
- 開けた後はストッパーで密閉するのがベスト。ペットボトル保存はあくまで応急処置
- 美味しく飲めるのは数日までが目安。味わいが変わる前に楽しむのがおすすめ
シャンパンは「正しい保存」で味わいが大きく変わります。せっかくのギフトや特別な1本を無駄にしないためにも、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。
また、保存を工夫することで「今日は飲みきれなかった…」というシーンでも、翌日以降に美味しく楽しむことができます。便利なシャンパンストッパーや小型ワインセラーも活用して、モエを最後まで味わい尽くしてくださいね!
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あらゆう(ハッシー)|全日本ソムリエ連盟認定ソムリエ・シャンパーニュ委員会公式MOOC修了
最初はワインが苦手でしたが、ドンペリをギフトに選んだことをきっかけにシャンパンやスパークリングワインの魅力に気づき、これまで100本以上を試飲。
実体験をもとに、初心者にも寄り添った「シャンパン・スパークリングワイン選びをもっと楽に!」をテーマに発信しています。
「トキメキを感じられる」「寄り添ってくれる」「場がパッと明るく陽気になる」など、感情やイメージで選べるシャンパン選びも提案。ギフトや自分へのご褒美にぴったりの1本が見つかるサイトを目指しています。















