脳のイメージ

私たち夫婦の時間を紡ぐワイン、ワインの経験を積んでいて分かってきたことがあります。それは、私たち夫婦の場合、ワインへの考え方やアプローチ、ワインに対する期待、ワインに好奇心を抱くポイントが全く異なるということ。

もちろん人が違うから当然とも言える、どうも男女間の差が大きい気がしてならない。ワインでさえそうなのだから、細々とした日々の捉え方には男女間で大きな差が生じているはず。そう考えると、重大に思える夫婦間、男女間の亀裂の原因は至ってシンプルなのかもしれません。

ただ、脳(考え方、捉え方)が違う。相手がどんな思考プロセスでどういう考えに至ったのか、日々において事細かに知ることは不可能ですよね。でもきっと、それを紐解く時間があれば、相手のことを理解できるのではないかと思うのです。なぜなら、全ては”誤解”であるのだから。

性善説ではないけれど、今起きている夫婦間や男女間の擦れ違いや問題の先を辿(たど)っていけば、だれもが「幸せになりたい」、そんな思い1つのように感じます。でもその幸せになるための過程で、男女間の捉え方の違いが起因となり、誤解が生じて問題が起きるんですよね。

これって、ワインに対しても同じ。男女間で、どうもズレが生じるのです。その例として、私たち夫婦のワイン脳と称し、どのようにワインに対する考え方が違うのか書き出してみることに、これがなかなか面白いのです。

まず、夫(男性)のワイン脳を見てみよう。

赤ワイン

彼の場合、ワインへの好奇心は知識が源泉。ワイン雑誌や、ワインにまつわる書籍、畑の地図などを収集し、何度も何度も読んでは、新しい発見に胸躍らせています。それらで得た知識から、飲みたいワインが決まっていき、頭の中にリストとして貯めていきます。

もし、欲しいワインが予算を超えてしまい購入できない場合、そのリストにあるワインに近いワインをいとも簡単に探し出すことが出来ています。なぜなら、そのワインにまつわる知識がインプットされていて、ワインショップに陳列されている多くのワインの中から、インプットされている知識と紐付くかたちで気になるワインが瞬時に目に入るから。

そして、基本的には頭を使ってワインを楽しむため、落ち着いた空間でじっくりとワインと向き合いたい。それ故に、穏やかで難しさのあるワインを好んでいます。

次に妻である私(女性)のワイン脳をみてみよう。

ワインで乾杯

私の場合、ワインへの好奇心は感覚から。第一印象から惹かれるステキなボトルのワインや、定義が分かりやすく簡単さのあるワインに好奇心が湧きます。特にワインの知識や背景がなくとも、感覚的にワインを選ぶということ。

ちなみに、ワインにまつわる知識は、ワインを楽しむために必要とあれば、後付けでインプットしていきます。

ただ陽気にその時間を楽しみたい。それ故に陽気で明るく、オープンなワインを好みます。

ワイン脳、男女でこんなに違うのに、なぜ一緒に楽しめるのか!?

シャンパングラスと夕焼けの海

こんな風に書き出してみると、男女間・夫婦間のワイン脳が全く違うことに改めて気づかされます。というより、真逆ですよね。

こんなに違うのだから、”美味しい”という感覚や”美味さ”の意味合いも当然違ってきます。だから、どちらか一方は「美味しい」と満足できるワインでも、もう一方は「美味しくない」というズレが生じることが多々あります。

そう考えると、夫婦でワインを楽しめるようには思えないですよね!?でも、それが意外や意外、現在進行形で楽しめています。

どうやって楽しんでいるのかというと、ワインの中には、こんなにも違う男のワイン脳、女のワイン脳の両者を満足させるワインがあります。そういうワインは、男女両者の脳に深く刻まれる数少ないワインなのですが、そういうワインに出会うと、夫婦間・男女間でwin-winとなり、想像を超えた一体感というか、楽しさを感じることが出来るんですよね。

そんなワインに出会うこと、そしてそんなワインを夫婦で探し求めてワインを飲んでいることに、共通の楽しさを見出しているのです。そんな日々を送っていく内に、私たち夫婦の人生が刻まれ、私たちのワインリストが完成されていく。ワインが、私たち夫婦の関係性を良くしている気がします。

今日の1本:テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ(シャンパン)

女の脳が期待する陽気さや明るさを兼ね備えつつ、男のワイン脳を満足させる上品で冷静沈着なクールさを持つ、夫婦で記憶に残る1本。

>>コント・ド・シャンパーニュを見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

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