泡

よくワインを飲むシーンで、グラスに入ったワインを嗅ぐ場面がありますよね!それは、香りのテイスティングとも言われています。

ただ、私を含めて一般消費者さんの場合は、香りを嗅いで具体的に言葉で表すのは至難の業。

よほど嗅覚が良く、色々な食品や植物、スパイスの香りの記憶がある方であれば、香りを表現出来るかもしれませんが、一般的には何の香りかを嗅ぎ分けるのはとても難しいのです。

プロの場合、香りのトレーニングを積んでいる方が多く、勉強したいという方用に下記のように香りを学ぶための本やトレーニング用のキットがも販売されています。

トレーニングが必要ということは、そもそも簡単には嗅ぎ分けは出来ないということですよね。

では一般消費者さんの場合は、どうしたら良いのかというと、香りを嗅ぎ分けるのではなく、香りを楽しめればOKです。

ということで、今回は、一般消費者さんとして知っておいたほうが楽しめる程度の簡単な香りの豆知識(香りから何が分かるのか、香りのステージ(種類)について)まとめておこうと思います。

初心者でも分かる!シャンパンやスパークリングワインの香りから知ることができる3つのこと!

テタンジェ

香りから分かることと言えば次の3つが挙げられます。一般消費者さんとしてはこれらが分かれば十分。

プロを目指すとなると、ワイン教室に通ったり、キットを購入したりとこれ以上にトレーニングが必要になります。

飲めるかどうか!シャンパン、スパークリングワインが健全か。

グラスに入ったスパークリングワイン

シャンパンやスパークリングワインが飲めるか(健全か)どうか、劣化していないか、これはそもそもワインを楽しむために必須なことですよね。

そしてこの健全かどうかは、開けたシャンパンやスパークリングワインの香りで分かります。劣化していれば「おやおや!?」と異変に気付けるということ。

私自身、初めてそんなシャンパンに出会った時は開けてすぐに「なんか変」と違和感を感じました。飲むのを躊躇するような不快な香りが漂うのです。もはや香りとはいえず、臭いという表現の方がしっくりきます。

ただ稀に若干不快な香りがしても、グラスに注いでみて空気に触れると「大丈夫だった!」という場合もありますが、グラスに注いでみても「やっぱりなんだかおかしい」と感じた場合は注意が必要。

購入したショップに問い合わせてみましょう。

香りの特徴!

お花畑

この香りの特徴は、嗅ぎ分けるという意味ではなく、何らかの特徴を感じることが出来るということ。シャンパンを飲む時間を通して何かしら香りの特徴を掴めます。

例えば、リンゴ、お花、マンゴーとか、南国フルーツの香りがする、ハチミツ、青々しい草の匂いとか、柑橘類の果物の匂いとか、パンの香りとか、スパイシーな香りがする、バニラのような匂いとか。

このような大雑把な感覚でOK。シャンパンから意外な香りを感じ取って驚くこともあり、香りの特徴探しを楽しむことが出来ます。

香りの変化!

グラス実験

シャンパンやスパークリングワインの香りは、大雑把に言うと香りの変化があるものと、変化がないものに分かれます。(実際細かく言うと、どのシャンパンやスパークリングワインも多少は香りが変化します。)

ざっくりいうと、熟成期間が長く、少し値が張るシャンパンは香りが複雑で香りの変化が凄まじい。時間と共に、そして温度が上昇するにつれて香りが変化し、思わず感動する場合も・・。例えば、ドンペリもその1つ。

逆に、一般的なシャンパンやお手頃スパークリングワインとなると、香りの変化はさほど感じられません。例えば、ワンコイン程度のスパークリングワイン。

なので、香りの変化を感じられる場合は、熟成期間が長いのか・・とそのシャンパンやスパークリングワインの背景を考えたり、さほど変化がない場合は「熟成期間が短いのか」とか、あらかじめ安いスパークリングワインであれば「やっぱり変化はないな・・」と感じることができます。

こういった香りの特徴や変化に少しでも気づくと楽しさが増します。

では、香りはどんな風に変化していくのでしょうか。

さきほど、大雑把に言うとシャンパンやスパークリングワインは、香りが変化するものとしないものに分けることができると伝えましたが、実際どのシャンパンやスパークリングワインも少なからず変化が見られるのです。

知っておくと楽しさ倍増!シャンパンの香りのステージ(種類)!

マネキネコ

香りは下記のような3つのステージ(種類)があって、そのステージ(種類)が分かっていると楽しみが倍増します。

まずは、飲むシャンパンやスパークリングワインがこのような香りの変化があるのか、楽しみましょう!

第一アロマ(香り)

ブドウ畑

開栓後、シャンパンやスパークリングワインをグラスに注いだ直後の香りが第一アロマ。

この第一アロマは、使われているブドウによる香りと言われます。そしてこのブドウの香りは、使われている品種やテロワール(土の特徴や気候)が影響しています。

なので、プロやワイン好きさんの中には、この第一アロマから使われているブドウ品種を当てることが出来る方がいます。

香りの種類例

柑橘系の果物(オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライムなど)、青りんご、梨、桃、ライチ、マンゴーなど)、お花、スパイスなど。

第二アロマ(香り)

シャンパン

シャンパンやスパークリングワインが空気と接触して出る香りが第二アロマ。シャンパンをグラスに注いだ後、スワリングといってグラスを回した後、もしくは少し時間が経過して空気と触れ合った際に出てくる香りです。

この第二アロマでは、製法による香りや、発酵の際に出る香りと言われています。

香りの種類例

甘い果物、パン、スパイス類(バジル、ミント、ローズマリーなど)、乳製品(バター、チーズ他)など。

第三アロマ(香り)

泡

この第三アロマは、シャンパンやスパークリングワインによって出るものと出ないものに分かれます。先にお伝えした、熟成期間が長いシャンパンはこの第三アロマが期待できます。例えば、ドンペリもこの第三アロマが魅力。

第三アロマはブーケとも呼ばれていて、熟成による香りと言われています。なので、熟成過程で樽が使われていると、樽由来の香りが出てきます。

この第三アロマは、高級シャンパンに多く感じられ、一般消費者さんでも楽しめます。

ただ、いくら熟成期間が長くても、キンキンに冷えた状態ですぐに飲み終えてしまうと、この貴重な第三アロマが出現する前に空っぽ・・。これはもったいない!

高級シャンパンの場合は、この第三アロマが魅力。是非とも、ゆっくりと時間をかけて飲みましょう。

ちなみに、樽香と呼ばれる樽(たる)由来の香りは、ワイン初心者さんでも分かりやすいです。バニラとか、トーストやバターを焦がしたような香ばしい香りがしてとても癒されますね。

第三アロマは、複雑な香りが集大成として広がるイメージです。

香りの種類例

バニラ、トーストしたパンやブリオッシュ、干しブドウ、コーヒー、タバコ、革製品、腐葉土、トリュフなど。

以上が、『シャンパン&スパークリングワイン、香りから何が分かるの!?香りのステージ(種類)とは!?』でした。

香りを嗅ぎ分けるのではなく、香りをありのままに感じて楽しめれば良い。

そのために知っておくと良いと思う情報をまとめてみました!

シャンパンやスパークリングワインのステキな香りに癒されますように。

それでは、また!

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