泡

最近流行っているナチュラルワイン。シャンパンにおいても自然派シャンパンやオーガニックシャンパンという言葉を聞くことが多くなりました。でも一体、オーガニックシャンパンってどんなシャンパンなのか疑問を抱えていませんか!?

ということで、この記事では、一般消費者さんに分かりやすいように自然派シャンパン(オーガニックシャンパン)について、また筆者が実際に飲んで美味しかったオススメを紹介していきます。

この記事を読むことで、自然派シャンパンについて少し理解できるはず。筆者主催の泡会でこれから紹介する自然派シャンパンを出したところ感動し、リピート購入された方もいますよ!

目次
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オーガニックシャンパン、自然派シャンパンとは!?

シャンパングラスと夕焼けの海

オーガニックシャンパンや自然派シャンパンは簡単にいってしまえば、有機栽培で育てられたブドウを使って造られるシャンパンのこと。具体的に、どんな特徴があるのか、ピックアップしてみると次の通りです。

オーガニック・自然派シャンパンは、有機栽培のブドウを使って造られるシャンパン

葡萄畑

オーガニックシャンパン、自然派シャンパンとは、有機栽培で栽培されたブドウを使って造られるシャンパンのこと。ちなみに、有機栽培とは、国や農作物によってその基準に若干の違いはあるようですが下記の通り。

有機栽培とは・・”化学的に合成された肥料および農薬の使用を避けて”栽培するということ。

ワイン用ブドウの栽培方法としての有機栽培(オーガニック)に至っては、国際連合食料農業機関(FAO)と世界保健機構(WHO)が規定した「有機的に生産される食品の生産、加工、表示および販売に係るガイドライン」というのに基づいて栽培されているものを指します。

具体的には、化学肥料、農薬、除草剤を3年以上使用していない畑でブドウを栽培するのが条件。ただし、醸造における酸化防止剤として亜硫酸塩(SO²)の使用は各国によって規定は違えど(フランス規定では赤ワインは0.08g未満、白ワイン0.09g、日本では、0.35未満)許可されています。

となると、オーガニックシャンパンや自然派シャンパン造りは、一般的なシャンパン造りに比べるとより手間がかかるといえます。特にシャンパンの生産地である、シャンパーニュ地方はフランスの北東に位置していることから平均気温がもともと低く、ブドウ栽培においては決して恵まれているとは言えない地域。ただでさえ、栽培が難しい地域で有機栽培でブドウを栽培するというのはとてもチャレンジングなことだと言えます。

では、有機栽培のブドウを使って造られるシャンパンは、どんなシャンパンなのでしょうか。

テロワール(地質、気質、天候など)やブドウの個性が表現されているシャンパン

ブドウ畑

有機栽培のブドウを使って造られるシャンパンと一般的なシャンパンの違いは、畑のテロワール(地質、気質、天候など)がブドウを通して個性としてそのまま、自然のままに表現されているということ。

これが、オーガニックシャンパン、自然派シャンパンの価値でもあります。そんな、テロワールを表現するブドウの有機栽培ですが、栽培方法は2タイプあり、生産者によって異なります。

自然派シャンパン、有機栽培(オーガニック)の方法は2タイプ!

シャンパングラスと海

この有機栽培には主に次の2タイプの栽培方法があります。これ以外には、出来る限り農薬や化学肥料は使わないといったゆるいタイプの栽培方法もありますが、明確な定義等はないためここでは省いています。

両者の違いについては、簡単にさらりと見ていきましょう。

ビオディナミ農法とは!?

ビオディナミ農法とは、下記の通り。

ビオディナミ農法とは!?
  • ビオディナミはオーストリアの哲学者かつ科学者、教育者、思想家であるルドルフ・シュタイナーが提唱
  • 日本語では、生命力動農法と言われている
  • 土壌のエネルギーや自然界に存在する要素の力によって、ぶどう樹の生命力を高める農法
  • 化学肥料は使わず、独自の調合剤(プレパラシオン)を使用
  • 独自の暦(こよみ)があり、太陽と月の動きなどを基に栽培を行う
  • 科学的な根拠はなく、神秘的な思想を取り入れた農法で、スピリチュアルな農法ともいわれ、賛否両論の意見がある

ビオロジック農法とは!?

ビオロジック農法とは、下記の通り。

【ビオロジック農法とは・・】

  • 農薬や化学肥料を使わずに耕作する方法
p96 山本昭彦(2015)最初で最後のシャンパン入門 講談社

では、ビオディナミ農法とビオロジック農法の明確な違いって何なのでしょうか。

ビオディナミ農法とビオロジック農法の違いとは!?

はてな

ビオディナミとビオロジック農法の明確違いは何かというと、ビオディナミ農法の方がより神秘的で哲学的な側面が介入しているということ。天体などの動きが栽培に関係したり、独自の調合剤をまいたりなどの決まりもあり、より独自の思想が入った栽培方法だと言えます。

ちなみに、シャンパンでいえば、小規模生産者のカリスマと呼ばれ、フルボトル1本〇万円で販売されているシャンパンの生産者「ジャック・セロス」がビオディナミ農法を取り入れていることで有名でした。

後に良いところを取り入れつつ、独自の自然派シャンパン造りをしていたジャック・セロスですが、当時はビオディナミの生産者として名を馳せていた記憶があります。他ワインでいえば、超有名なドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティも採用しています。

オーガニック(有機栽培)シャンパン、自然派シャンパンは栽培や品質においてリスクが高い

葡萄畑

これはブドウに限らず、全ての農作物にいえることですが、化学肥料や農薬を使った栽培の方が品質も安定しますし、何より栽培においての負担も減ります。一方で、有機栽培となると、天候による影響や害虫などのリスクが常に隣り合わせの状態。

つまりシャンパン造り全般において、オーガニックシャンパンや自然派シャンパンは一般的なシャンパンよりもリスクが高いことになります。

オーガニックシャンパン、自然派シャンパンの生産者は2タイプに分かれ、ほとんどがRM(小規模生産者)

カーヴ

自然派シャンパンやオーガニックシャンパンの生産者は次のようにそれぞれ2タイプに分かれます。

それぞれについて、具体的に見ていきましょう。

「小規模生産者」と「大手生産者」

オーガニックシャンパンや自然派シャンパンで使われているブドウは有機栽培。となると、こだわりを持って栽培から醸造まで手がける小規模生産者RM(レコルタン・マニピュラン)が圧倒的に多くなります。

>>シャンパンの生産者タイプ一覧

害虫駆除も手作業で取り除く方針のため、手作業で成り立つ規模の採算者でないと難しいのです。ただ、大手生産者が自社畑の一部で有機栽培し、そのブドウを使って造る自然派シャンパンも少なからずあります。

その1つとして有名なのが、人生で1度は飲みたいといわれる「ルイロデレール・クリスタル」(下記商品画像)という、最高級ランク(プレスティージュ)のシャンパン。

【価格】4万円台~*価格は変動します。

このルイロデレール・クリスタル、ワイン好きさんであれば誰もが知る高級シャンパン。人生で1度は飲んでみたいと言われる高級シャンパンで、プレゼントやギフトにはオススメです。

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「有機栽培の公的認証を受けている生産者」と「公的認証を受けていない生産者」

ブドウ畑

有機栽培において、有機栽培農家の証として認証を取得できる枠組みがあります。そういった公的認証機関を通して認証を取って、ブドウ栽培に励む農家がいる一方で、認証を受けるにあたって条件や制約が多いことを懸念し、公的認証は受けずに独自にオーガニックや自然派シャンパンを造る生産者がいます。

有機栽培の公的認証機関の例としては、国際的な団体であるデメテール、フランス政府独自のアグリキュリチュール・ビオロジックなどが挙げられます。

ちなみに、大手生産者でこの認証を受けて造られている自然派シャンパンの例として、下記の「ランソン グリーンラベル」があります。このグリーンラベル、すごく美味しいですよ。

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一方で、「自然派シャンパン」を造る代表格であった「ジャック・セロス」はビオディナミ農法を採用していることで有名な生産者でしたが認証等に縛られず、独自の自然派シャンパン造りをしていたとされます。

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この「ジャック・セロス イニシャル」は度肝を抜かれるほど美味いシャンパンでした。人生で1度だけでも飲めた良かった、そんな記憶が残るシャンパンです。

>>記憶に残る「ジャック・セロス」初体験レポ。

オーガニックシャンパンや自然派シャンパンは価格が高価

気づきのマーク

これは、シャンパンに限らず農作物全てにおいて同じですが、有機栽培の農作物とそうでない農作物とでは、有機栽培の方が高価。となると、ブドウも同じ、有機栽培のブドウは手間と労力がかかる分価値が高くなり、そんなブドウを使って造られたシャンパンはおのずと高価になります。

オーガニックシャンパンや自然派シャンパンのメリットとデメリット!

泡

全てにおいてメリットとデメリットがあるように、オーガニックシャンパンにもメリットとデメリットがあります。

自然派シャンパンのメリットとは!?

オーガニックシャンパン、自然派シャンパンの価値を見出せるポイントは次の2つ。

  • テロワールが忠実に表現されていること
  • 農薬や化学肥料が使われていないこと

これらに価値を感じるか否かは人それぞれですが、有機栽培の農産物を好む方がいるように、価値を感じる方が一定数いるのは確か。

筆者個人の経験でいえば、自然派と呼ばれるワインの良さはシンプルで純粋さでしたが、オーガニックシャンパンの美味しいものはその上をいくイメージ。純から爆発的な進化を遂げているシャンパンに出会えます。

ただ、差が激しいのが自然派シャンパンやワイン。感動するほど「美味しい」と感じるものもありますが、逆に美味しいというよりは個性が強いという感覚の方が大きかったものもあります。

オーガニックシャンパンのデメリットとは!?

グラスに入ったスパークリングワイン

オーガニックシャンパンや自然派シャンパン、デメリットといえば次の2つ。

  • 各オーガニックシャンパンによって差が大きい
  • 価格が高価な傾向がある

オーガニックシャンパン、全てが「美味しい!」となるわけではありません。すごく感動するオーガニックシャンパンもある一方で、「うーん・・。」と思わず唸ってしまうものにも出会いました。

実際、シャンパンの専門誌で自然派シャンパンを造る生産者の説明として次のように書かれていたものがありました。

彼は、最近流行の過剰に還元された、退屈で、独りよがり”クリーン”なワインに走ることがないように自らを戒しめている。

この「退屈で独りよがりクリーンなワイン」というのが、オーガニックシャンパンや自然派シャンパンのデメリットと捉えることが出来るんですよね。いわゆる、シンプルで「なんだか物足りない」そんな感覚が残るものも実際ありました。

後は、どうしても価格が高くなる傾向にあります。これはシャンパンのみならず他の有機栽培の農作物も一緒ですよね。手がかかる分、どうしても価格が高くなってしまいます。

オススメのオーガニックシャンパン(オーガニックシャンパン)!

ナチュラルシャンパンは美味しいものもあれば、「うーん」と首をかしげてしまったものもありました。今のところ、一般消費者として購入dえきる価格で紹介できるのは下記2本。

また、美味しい自然派シャンパンに出会い次第追記していきます。

ランソン グリーンラベル

大手シャンパンブランド「ランソン」が造るオーガニックシャンパン。ランソンは、英国王室御用達シャンパンブランドであり、テニスのウィンブルドン国際大会の公式シャンパンブランドとしても有名。

ランソンといえば爽やかさが魅力なんですが、このオーガニックシャンパンは少し丸みのあるシャンパングラスで飲むとまろやかでクリーミーさが出てとにかく美味しいですよ。

筆者が泡会をした際、このランソン グリーンラベルを選んで提供させていただいたんですが、来てくださった1人の知人が絶賛。リピート購入したり、贈り物にしてくださったりしてくれたと報告があったほどです。

今のところ筆者一押しのオーガニックシャンパンです。

>>ランソン グリーンラベルの価格相場を見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)(amazon)

シャルル・ド・カザノーヴ キュヴェ ビオ

シャルル・ド・カザノーヴ ビオ

シャンパン生産者の中で最大の家族経営となるラプノー・マーテルグループが造るシャンパン「シャルル・ド・カザノーブ」。そんな「シャルル・ド・カザノーヴ」のオーガニックシャンパン「キュヴェ・ビオ」。

フルーティなんですが深みがある味わい。なめらかで後味に豊潤さが残り美味。じっくりと楽しめます。これも、手土産に持参したんですが、皆さま「美味しい!」とすごく喜ばれたオーガニックシャンパン。

希少性があり販売が見られない時期があるのが残念ですが、見つけたらラッキーです。

>>シャルル・ド・カザノーヴ ビオを探してみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

伝説のオーガニックシャンパン

【価格】10万円台~*価格は変動します。

筆者の中で伝説のオーガニックシャンパンといえば「ジャック・セロス」のシャンパン。ジャック・セロスは2018年に引退宣言をしたことから、その後彼のシャンパンは高騰化を辿る一方。以前はここまで高くなかったのですが・・。今は筆者も手を出すことが出来ません。

そんな彼のシャンパンで筆者が飲んだの白ブドウ(シャルドネ)のみを使って造られた自然派シャンパン「イニシャル ブリュット」。(上記商品画像)これがとてつもなく旨かった。これまで飲んだシャンパンの中で断トツ1位の美味しさでした。

「ジャック・セロス」といえば、ワイン通が1度は飲んでみたいと夢見るシャンパン。小規模生産者(RM)でありカリスマと呼ばれていました。

ジャック・セロスは、一早くビオディナミ農法を導入したとされ、テロワールを表現するシャンパン造りが彼のシャンパン造りのベース。その実現のためビオディナミのみに依存することなく、独自の自然派シャンパン造りを行っていました。

>>ジャック・セロスの価格相場を見てみる(楽天市場)(amazon)(Yahoo!ショッピング)

以上が、「オーガニックシャンパン、自然派シャンパンについて」でした。

それでは、また!

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