
ちょっと特別な日に開けようとしたシャンパンやスパークリングワイン。いざ栓を抜こうとしたら――
「全然開かない!」
「コルクが硬すぎてビクともしない!」
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、珍しいことではなく、多くの人が一度は遭遇する“あるあるトラブル”です。特に経験上、シャンパンよりもスパークリングワインの方が固く開けにくい傾向があります。さらに、乾燥や冷え不足といった保管状態によっても、コルクは抜けにくくなります。
私自身、これまで100本以上のスパークリングを開けてきましたが、「どうしても開かない!」と手が真っ赤になるほど格闘した経験もあるんですよね..。だからこそ、硬くてあかない時の実際に効いた“開け方のコツ”や“裏ワザ”をお伝えしていきます。
この記事では、
をまとめています。
「せっかく買ったのに飲めない…」と諦める前に、ぜひ参考にしてみてください。この記事を読めば、今開けられず困っている方もきっと開けられるはずです!
【先に結論】固くて開かないときの解決方法3選

焦らず、次の3つをこの順番で試してみましょう。スマホでも一目で分かるよう先に結論だけを置いています。
※人・窓・割れ物の方向に栓を向けないこと/必ずコルク頭を押さえた「安全ポジション」で。
1. よく冷やして瓶内の圧力を下げる

スパークリングは温度が高いほどCO₂が液体に溶けにくく、瓶内圧が上がります。圧力が高いとコルクが内側から強く押され「固い・抜けにくい」感覚が出るうえ、噴き出しリスクも増加。まずは“温度”で楽に安全にしましょう。
冷蔵庫では3時間以上冷やすと大体6~8℃程度になります。(冷蔵庫によって差は出ます)
- 目安温度:6〜8℃(よく冷えた状態)
- 家庭の冷蔵庫:最低3時間(可能なら一晩)
- 時短ならアイスバス:バケツに氷+水(1:1)で約20~30分
2. 筆者流“アウトロー”の開け方を試す

普通の方法ではどうしても動かないときにおすすめなのが、筆者流の“アウトロー”な開け方です。これは、王道の開け方がどうしても自分に合わずに試行錯誤して編み出した方法。
一人でも開けられるようになった“救いの一手”で、実際に私自身、この方法で何度も救われてきました。この後、動画付きで詳しく解説しているのでぜひ試してみてください。
3. どうしても無理なら専用のシャンパンオープナー
「今すぐはどうしても無理!」というケースもあります。実際、散々シャンパンやスパークリングを開けてきた筆者でも、どうしても開かないスパークリングワインに遭遇したことがあります。
なので「どうしても開かない」という場合もなきにしもあらず。そんな時は、手を痛める前に一旦冷やし直して落ち着くこと。そして、代替のお酒を楽しむか、日を改めて専用のシャンパンオープナーを用意してチャレンジするのが安全です。
この専用オープナーについては後半の章で紹介します。
実際のアウトローな開け方を動画でチェック
この後の解説と同じ手順で“見ながら”開けられるように、まずは動画で全体の流れをイメージしてみてください。この後に、一つ一つ手順を画像付きでも解説していきます。
※ボトルをテーブルに接地させるため、気になる方は下に布やマットを敷くと安心です。家具を傷つけないように注意。
筆者流“アウトロー”な開け方をステップ解説

動画を見てイメージがつかめたら、ここからは実際の手順を一つずつ確認していきます。画像もあわせて載せているので、動画でも本文でも都合の良いように見ながら進めることができます。
開栓前の準備と注意

いきなり開け始める前に、まずは準備を整えましょう。ちょっとした工夫で、固いコルクでも格段に開けやすく、安心し手順を進められます。
- 十分に冷えている(目安6〜8℃)ことを確認
- 布巾(タオル) or ゴム手袋を用意
- 気になる方は、テーブルにキズ防止のマットや布を敷く
- 人・窓・割れ物の方向に栓を向けない
「開ける前の準備」ができているかどうかで、その後の開けやすさは変わります。焦らず、この段階を整えてから進みましょう。
STEP1:キャップシールを剥がす

まずは、ボトル上部(上記画像では黒い部分)のシールを剥がします。ほとんどのボトルには横に引っ張れる「つまみ」が付いているので、そこを見つけて一周ビリっと剥がしましょう。
※たまに硬いタイプもあるので、その場合は小さなナイフやハサミで切れ目を入れてもOK。
キャップシールを剥がすと、下記の通り針金のような留め具とコルクが見えてきます。(このコルクの上にある王冠と針金はミュズレと呼ばれます。)

次はこのコルクを留めている針金を緩めていきます。
STEP2:ミュズレ(針金)をゆるめる

コルクを固定している針金は「ミュズレ」と呼ばれます。このミュズレを緩めるのですが、まずは針金の部分に下記の画像の水色の丸で囲っているような、”わっか”になっている部分を見つけましょう。

このわっかをつまんで、ひねると、針金がどんどんと緩み、下記画像のように針金を外すことが出来ます。

ここが、プロの王道の開け方と異なる点。本来はミュズレを外さずに開けるのが王道なんですが、これが当初難しくてうまくいかなかったんですよね。
そこで筆者流では、ここでミュズレを外してしまうのがおすすめです。外した方がコルクがつかみやすくなり、布巾で押さえやすくなります。
ミュズレ(針金と王冠)を外した場合は、下記のようにコルクのみに。

この時点でガス圧が強く、コルクが飛んでしまう可能性が少なからずあるので、布巾を上にかけて少し押さえておくと安心です。
STEP3:ボトルを接地させ、コルクを押さえてボトルを回す
ここからも「アウトロー」なポイントが続きます。王道な開け方では、片手でボトルを持ち上げて開けていくのですが、初心者にとっては重さで不安定なんですよね。
なので、筆者流ではボトルはテーブルに置いたまま開けます。下記画像だと直立気味ですがもう少しボトルは斜めが良いです。

ボトルの斜め具合は下記画像のような感じ。

利き手でボトルネック(細い首の部分)を持ち、反対の手でコルクを布巾越しに押さえます。
fa-lightbulb-oコツは、コルクではなく、ボトルを回すこと!
ボトルを回すにつれて、瓶内の圧力でコルクが少しずつ上に押し出されていくような感覚を感じるはず。ここで一気にコルクを押さえる力を緩めると”ボンッ”と驚くような音で開いてしまうので、コルクを押し出す力を受け止めながら、少しずつ「シュッ」と空気を逃がすように開けます。
このやり方で1度開けられるようになると自信がつき、どんどんと楽に開けられるようになっていきます。そして抜栓の経験を積み重ねると、王道の開け方も出来るようになっていきますよ!
一部のスパークリングワインは、なかなかコルクが緩まず固いものがあります。
その場合のコツは、コルクをしっかり押さえてボトルを回すこと。コルクとボトルが一緒になって回ってしまうと一向に緩みません。
コルクは押さえて動かさず、瓶口だけ回すことを意識しましょう!
- 滑る→ タオル法 / ゴム手袋・輪ゴム
- コルクがびくともしない→ コルクを上下左右に1〜2mm揺らしてから回す
- 冷え不足→ 一旦止めて冷やし直す
- どうしても無理→ 専用オープナーを検討
さらに詳しい裏ワザは、この後の「固くて開かない時の裏ワザまとめ」で紹介しています。
なぜ固くて開かないの?3つの理由

「シャンパンが全然開かない!」と焦ってしまうことは珍しくありません。でもそれは、あなたの力不足や不器用さが原因ではなく、ボトルや環境による要因である可能性大。
ここでは固くて開かない代表的な3つの原因を紹介します。れを知れば“開かないワイン”に振り回されなくなりますよ!
コルクの形状が太い・硬い
シャンパンやスパークリングワインのコルクは、製造時点では円柱形をしています。ところが瓶の中で長期間押し込まれていると、下部が広がってキノコ型に変形するんです。この広がった部分が瓶の口にぎゅっと詰まり、固くて動かない原因になります。
また、瓶内のコルクの太さで開けやすに違いが出ます。下記2つのコルクをご覧ください。どちらが開けやすいと思いますか?

正解は右のコルク(細い方)。細い方の方が圧倒的に開けやすく、経験上スパークリングワインよりもシャンパンの方が開けやすい傾向にあります。
シャンパンが十分に冷えていない

温度が高いと、液体に溶け込んでいる二酸化炭素(CO₂)が膨張し、瓶内の圧力が上がります。この圧力が高いと、コルクが内側から強く押されて抜けにくい状態に。
冷えてないと「開きにくいし、開いたときに吹きこぼれやすい」という二重のリスクがあるんです。しっかり冷やしてから(冷蔵庫なら最低3時間以上:6〜8℃を目安)開けると圧力が落ち着き、ぐっと開けやすくなります。
開け方が自分に合っていない

シャンパンの“正しい開け方”は本やサイトでよく紹介されていますが、実際にやってみると「片手で瓶、もう片手でコルク…重くて支えられない!」と感じる人も多いはず。(最初の頃の筆者もそうでした。)
特に力加減が苦手な方や手の大きさによっては、王道の開け方はハードルが高いのです。つまり「やり方が悪い」のではなく、自分の体格や感覚に合っていないだけなんです。
そんな時こそ、瓶を持ち上げる必要のない、筆者流“アウトロー”の開け方を試してみてくださいね!
固くて開かない時の裏ワザまとめ

焦って力任せにするより、ちょっとした工夫で一気にラクになります。ここでは「すぐ試せる裏ワザ」を厳選して紹介します。
タオルで摩擦を増やす「タオル法」
コルクが滑って回らないときはタオルを上からかけてトライ。摩擦が増えて、手の力が弱くても動きやすくなります。
テーブルに置いて回す「置き回し法」
重さで安定しないときは、ボトルをテーブルに置いてから回す。支えがあるので少ない力でコルクが動きます。
冷え不足ならしっかり冷やす
シャンパンが十分に冷えていないと、瓶内の圧力が高くなりコルクが固く感じます。冷蔵庫で最低3時間以上、しっかり冷やしてから開けましょう。
コルクを上下に揺らしてからひねる

コルクがびくともしないときは、コルクを1〜2mmだけ上下にゆらしひねってからボトルを回しましょう。固着が取れてスッと動き出すことがあります。
ゴム手袋でグリップUP
布巾やタオルでも滑るときはゴム素材を追加。片手にゴム手袋をして再チャレンジ。
ミュズレを外してから開ける裏ワザ

本来は付けたまま開けるのが正統ですが、外した方がつかみやすい場合も。外した瞬間にコルクが飛んでしまうこともあるため、布で押さると無難です。
最終手段:シャンパンオープナー
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どうしてもダメなときは専用オープナー。無理に格闘するより、手を守るために道具を使うのが安心です。
シャンパンオープナーは、色々なタイプが販売されていますが、上記商品画像のものは割と口コミ評価も高めのPULLTEXのシャンパンオープナー。コルクを抜くための機能とスパークリングワインを飲み残した場合に炭酸が抜けないよう保存する専用ストッパー(栓)との2つの機能が備わっています。
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その他にもシャンパン用オープナーはいろいろ販売されています。好みに合わせて選んでみてください。
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筆者流“アウトロー”の開け方
王道ではない、筆者流の開け方をトライ!詳しいやり方は実際の動画で紹介しています。
やってはいけないNG行動

シャンパンを無理に開けようとすると、思わぬ事故やケガにつながります。特に次のような行動は避けましょう。
- コルクを力任せに引っ張る
- 瓶を人や割れ物に向けて開ける
- ミュズレを外したままずっと放置
- ナイフやペンチなど不適切な道具でこじ開ける
どれも「危険」「失敗」につながる行動です。注意しましょう。
開けた後の保存方法と注意点

シャンパンやスパークリングワインは、一度開けると炭酸がどんどん抜けてしまいます。翌日以降も美味しく飲みたいなら、専用のストッパーを使うのが安心です。
ストッパーでしっかり密閉すれば、2〜3日は泡立ちをキープできます。逆にラップや普通のワイン栓では密閉力が弱く、すぐにガスが抜けてしまうので注意しましょう。
固すぎて開かなかったリアル体験談

シャンパンやスパークリングワインを10年以上開けてきましたが、初めて「どうしても開かない!」というボトルに遭遇しました。相手はイタリアのスプマンテ「MARTINI(マルティニ)」のハーフボトルです。
仕事終わりに「癒しの一杯」と思って挑戦したものの、全く開かず…。手が痛くなって、その日は降参。後日あらためて再挑戦したときも、15分以上格闘。ようやく開けられたものの、手は真っ赤で翌日は筋肉痛になるほどでした。
原因はコルクの太さ。実際に抜栓した直後のコルクは極太。(下記が実際の画像)

他のスパークリングワイン(例:下記画像フェッラーリ)と比べても明らかに大きく、抜きにくいのも納得でした。

この体験を通じて学んだのは、「開かない=あなたのせいじゃない」ということ。ワインによっては本当に固くて開けにくいものもあるんです。だからこそ、焦らず大丈夫。これは誰にでも起こり得る“あるある”です。
どうしても無理なら代替プラン

それでも開かないときは、無理に格闘するより別の方法を考えるのもアリです。
- 専用のシャンパンオープナーを使う
- その日は一旦諦めて、翌日に落ち着いて再挑戦する
- スクリューキャップのスパークリングワインに切り替える
「絶対に今日飲まなきゃ!」と無理するより、手を守りつつ楽しい時間を優先するのがベストです。
よくある質問Q&A

ここからは、「力が弱くても大丈夫?」「怖くて開けられない…」など、初心者なら誰でも一度は感じる疑問や不安に答えていきます。
Q. 女性や力の弱い人でも安全に開けられますか?
A. はい、大丈夫です。私自身も女性で力が強いわけではありませんが、この記事で紹介した方法で問題なく開けられるようになりました。その後は王道の開け方もできるようになりましたよ!
必要なのは、最初の勇気。初めて開ける時は緊張しますが、それを乗り越え経験を積むと、簡単に開けられるようになっていきます!
Q. コルクが飛びそうで怖いのですが…

A. 私も今でも勢いのあるボンッという音は苦手です!最初は特に怖かったのですが、それでも「飲みたい気持ち」が勝り、開ける経験を積むうちに静かに開けられるようになりました!
コルクをしっかり押さえていれば、空気が抜ける「シュッ」あるいは軽めの「ポンッ」と音を抑えて開けられます。その開け方を目指しましょう!
Q. 開けても飲みきれない場合はどうすればいいですか?
A. 開けた後はそのまま置くと炭酸が抜けてしまいます。保存したい場合は専用ストッパーを使うのが安心です。詳しい保存方法はこちらの記事で解説しています。
まとめ|「固い=あなたのせいじゃない」

シャンパンやスパークリングワインが固くて開かないのは、珍しいことではありません。コルクの太さや冷え具合など、ボトル側の要因も大きいので「自分のせい」と落ち込む必要はなし。
大切なのは、安全に・無理なく開けること。
この記事で紹介した方法や裏ワザを試せば、初心者でも安心して抜栓できます。どうしても開かないときは、専用オープナーやストッパー、スクリューキャップの泡を選ぶのも一つの手です。
「固くて開かない…」は誰にでも起こること。肩の力を抜いて、安心してシャンパンやスパークリングワインを楽しみましょう!

Yua.|全日本ソムリエ連盟認定ソムリエ・シャンパーニュ委員会公式MOOC修了
最初はワインが苦手でしたが、ドンペリをギフトに選んだことをきっかけにシャンパンやスパークリングワインの魅力に気づき、これまで100本以上を試飲。
実体験をもとに、初心者にも寄り添った「シャンパン・スパークリングワイン選びをもっと楽に!」をテーマに発信しています。
「トキメキを感じられる」「寄り添ってくれる」「場がパッと明るく陽気になる」など、感情やイメージで選べるシャンパン選びも提案。ギフトや自分へのご褒美にぴったりの1本が見つかるサイトを目指しています。












