ドンペリを開けてみたけれど、泡がなかったり炭酸が弱かったりと発泡性ほとんなかったりで、ドンペリを飲み進めることに不安を抱えていませんか!?
シャンパンと言えば、強めの炭酸のイメージですよね。そんな認識の中、泡が弱かったり、炭酸がほとんどないとなると心配になるのは当然。「これ、飲んでも大丈夫なの!?」と不安になりますよね。
ということでこの記事では、全日本ソムリエ連盟の認定ソムリエでありドンペリをリピート購入している筆者が、炭酸が弱くなっているドンペリでも飲めるのか。
また、泡が弱くなる理由についてワイン初心者さんにも分かるように簡単に解説していきたいと思います。これを読めば、安心してドンペリが飲めるようになりますよ。
ドンペリ炭酸がない!泡が弱い!飲んでも大丈夫!?
結論から言うと、炭酸がなかったり泡が弱くなっているドンペリでも不快な臭いがしなければ飲んで大丈夫です。実は筆者も、炭酸が弱いドンペリに複数回出会っており、飲んできています。
ドンペリは高級シャンパン。シャンパンと言えば、溌溂(はつらつ)とした強い泡(炭酸)をイメージする方が多いんですが、高級シャンパンほど開けてみたら思った以上に泡が弱いということがあります。
炭酸がほとんどない!泡が弱いドンペリ、腐ってるんじゃないの!?
「炭酸がない、泡がないドンペリ=腐っている」とはなりません。そもそもドンペリのアルコール度数は12.5%なんですが、食品の国際規格(CODEX)において、アルコール度数10%以上のワインには賞味期限の概念がありません。つまり、適切な管理がされていればそもそも腐るということがないはずなんです。
ただ、何らかの理由で瓶内で微生物が増殖するなどして腐敗することも0とは言えませんが、腐敗したシャンパンに出会うことは奇跡に近い確率。なぜなら、100本近くシャンパンを飲んできている筆者でも、腐敗したシャンパンには1度も出会っていないからです。
万が一腐敗したドンペリに出会った場合は、濁っていたり、不快臭がしたり、大量の沈殿物があったりするはずので、開けてすぐに分かります。そういった状態になった場合は、そもそも飲もうという気になれないと思います。
ドンペリ、なぜ炭酸がなくても飲めるの!?
ドンペリは炭酸ガスを含んでいる発泡性ワインですが、元はワインなんですよね。しかも、ドンペリは高級シャンパンなので使われているブドウの原料も高品質。よって、そんな高品質のブドウから造られたワインも品質が高いのです。
なので、泡がないドンペリでも、意外とワインとして飲めてしまいます。実際、記念に頂いたドンペリを20年以上常温で保管(家の半地下倉庫)していた知人がいましたが、開けてみると泡はほとんどなかったけれど意外と美味しく飲めたと言っていました。
飲まない方が良いドンペリとは!?
ドンペリ開栓後、万が一不快臭がしたり、グラスに注いだら濁っていたり、瓶底に沈殿物が大量にある場合は、飲まないことをオススメします。というより、こういった現象がある場合はそもそも飲めないはずです。
でもそんなドンペリに出会うことはまずないのでご安心を。よほど劣悪な環境で保管されていたか、何らかの原因で起こりえないことが発生した場合でないとそんな事態はまず起きません。
筆者が開けてきたドンペリで飲めなかったドンペリは1本もなく、これまで開けてきたシャンパンの中にもありませんでした。
ドンペリ、なぜ炭酸が弱いの!?泡がなくなる理由!
実は筆者が飲んだ複数本のドンペリは、強い炭酸のイメージはかなりかけ離れた状態のドンペリでした。泡が弱いというより、ほぼ泡がないように感じたものあります。なぜ、泡が弱いドンペリがあるのか不思議ですよね。
この理由は意外と簡単。説明していこうと思います。
コルクは空気を通す!
ドンペリにはコルク栓がされているんですが、コルクは少なからず空気を通すんですよね。なので、時間経過と共にどうしても少しずつガスは抜けていきます。これがドンペリの炭酸ガスが弱まっていく理由です。
ドンペリはもともとフランスのシャンパーニュ地方で造られているシャンパン。ドンペリが私たちの手元に渡るまで、場合によってはかなりの時間経過があり、その経過時間はドンペリによってかなりの違いが生じます。
まず、ドンペリはフランスから輸入され日本の各販売店に渡ります。その後、お客様の注文が入ればすぐにドンペリがお客様の手元に渡りますが、ドンペリは高級シャンパン。すぐに売り切れない場合も往々にしてあるんですよね。
となると、ドンペリは売れるまで販売店で保管されることになります。いわゆる在庫として残るということ。ワインショップであれば、ほとんどのドンペリは適切に保管されるはずですが、ドンペリが販売店に届いてからお客様の手に渡るまでに数年以上かかる可能性も大いにありえます。
となると、その期間分は少なからずコルクを通して空気を通しており、どうしても炭酸ガスは減少してしまうのです。よって、手元に届いたドンペリの泡が思った以上に少ないということが起きてきます。ある意味自然の成り行きであり、致し方ない現象なんですよね。
ただ、一部のドンペリはワインショップではないお店でも販売されています。お店によっては適切な環境で保管されておらず常温保存の場合も・・。そうなると酸化が進みすぎてしまい、より短時間で泡が少なくなるというケースも出てきます。
ではどうやったら、炭酸が強いドンペリを入手できるのでしょうか。
強い炭酸のドンペリ、入手方法!
強い泡が残ったままのドンペリを入手する方法としてオススメなのは、次の3つをクリアしてるドンペリやショップを選ぶことです。
最新年号のドンペリを選ぶ
ドンペリはヴィンテージシャンパンといって、単一の収穫年に収穫されたブドウのみを使って造られるシャンパン。
例えば下記画像のドンペリは、ラベル(エチケット)に「2006」とありますが、これは2006年に収穫されたブドウを使って造られていることを意味しています。
この年号がなるべく最新のドンペリを選ぶことで、長く在庫として残っているドンペリを避けることができます。
注意:選び方!
ただ、最新年号を探すにあたって注意が1点。現年号と同じ年号のドンペリは見つかりません。理由は、ドンペリは少なくても約8年は熟成期間を経て出荷されるから。
なので、現年号から8年を引いた年号に近い年号のドンペリが最新。例えば、現年号が2025年であれば8年引くと2017年。よって、2017年に近い年号表記のドンペリを探しましょう。最も近い年号としては、2015年ヴィンテージのドンペリが見つかります。
>>ドンペリを見てみる(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
正規品のドンペリを選ぶ
ドンペリには、正規品と並行輸入品の2つの種類があります。両者の違いは輸入ルートの違い。正規品の方が、輸入において適切な管理がされており安心感があります。
・正規輸入品(正規品)とは
その名の通り正規のルートで輸入されれたワインやシャンパンということ。
例えば、ドンペリでいえば、正規輸入代理店はMHD(モエ ヘネシー ディアジオ)。よって、その販売元を通して輸入されたドンペリは正規品に該当します。
・並行輸入品(並行品)とは
正規ルート以外の個人や団体、組織で輸入されたワインやシャンパンを意味しています。
よって、ドンペリでいえば、ボトル裏ラベルなどにある輸入販売者の欄にMHD(モエ ヘネシー ディアジオ)以外の組織名などが記載されています。
両者の違いはズバリ、輸入における安全性や信頼性、商品供給や価格の安定性にあると言えます。
正規品の方が並行輸入品よりも価格は少し高めですが、より安心感があるのが魅力。大手ショッピングサイトの場合は、正規品は「正規品」と記載してあるため、見つけるのは楽です。
>>ドンペリを見てみる(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
信用できるショップで購入する
ドンペリが適切に管理されているショップを選びましょう!ワインショップを選べば保管・管理はまず問題ないはず。大手ワインショップで有名なのはエノテカさん。
あとは、大手デパートも安心感があります。
>>【三越伊勢丹】ワインな
また、大手ショッピングサイトにも多くのワインショップが出店しているので、ワインショップが出店するドンペリを選ぶとより安心感があります。
>>ドンペリを見てみる(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
強い炭酸好きにオススメなのは、ドンペリ系列のスパークリングワイン!?
シャンパンは価格帯が高く、高級シャンパンとなると一般家庭では買う機会もあまりないため店舗の在庫として残りやすくなります。在庫に残る期間が長いと懸念されるのが発泡性が弱まること。
となると、強い炭酸好きの場合は一般消費者が手に取りやすい価格帯の大手安旨スパークリングワインの方がオススメ。発泡性が強いまま楽しむことができます。
例えば、下記はドンペリ ロゼに間違われたことで有名なスペインのロゼスパークリングワイン「ロジャーグラート カヴァ ロゼ」。価格も1千円台とかなりお安いです。
>>ロジャーグラート カヴァ ロゼ(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
シャンパンであれば、ドンペリと同じ生産者の「モエ・エ・シャンドン」の最もスタンダートなタイプがオススメ。
ドンペリと比べると価格もお安く、大人気シャンパンブランドのため在庫の回りが早いのが魅力です。
>>モエを見てみる(amazon)、(楽天市場)、(Yahoo!ショッピング)
以上が、ドンペリ、炭酸がない!泡が弱い!これって飲んでも大丈夫なの!?でした。
基本的には泡が弱くてもドンペリを飲むことが出来るので、泡が少なくても飲み進めて大丈夫です。原料の質が良いことからワインとして楽しめる可能性もありますよ!