ドンペリを贈ろうと思ったけれど、「そもそもドンペリってシャンパンじゃないの?」「普通のシャンパンと何が違うの?」と、ふと疑問に思っていませんか?
実は、こうした基本的なことって意外と聞きにくいもの。でも、大丈夫。ドンペリとシャンパンの違いは、ちょっとしたポイントを押さえるだけでスッと理解できます。少し知識をいれると、知らない不安が解消され、自信を持ってドンペリを贈れるようになりますよ。
この記事では、全日本ソムリエ連盟認定ソムリエであり、ドンペリをリピート購入している筆者が、シャンパン初心者さん向けに「ドンペリとシャンパンの違いについて」、簡単に解説しています。
知識がなくても大丈夫。この記事を読めば、不安を手放して、自信を持ってドンペリを選べるようになりますよ。
ドンペリとシャンパンの違い、一言で言うと!?
ドンペリとシャンパンの違いはズバリ、ドンペリはシャンパンブランドであり、シャンパンはドンペリが属す枠組み(カテゴリー)のこと。
ドンペリは、シャンパンというカテゴリーの中の高級ブランド
両者の違いをお米で例えると、シャンパン=国産米、ドンペリ=魚沼産コシヒカリ(お米銘柄)。魚沼産コシヒカリは国産米ですが、「国産米=魚沼産コシヒカリ」ではないですよね。他にも、あきたこまち・ななつぼし・はえぬきなど、いろんなブランド米があります。
ドンペリも同じく、シャンパンという大きなカテゴリの中にある高級銘柄のひとつ。 「シャンパン=ドンペリ」ではありませんが、「ドンペリ=シャンパン」ではあります。
では、シャンパンとは何なのか、疑問に思った方もいるのではないでしょうか。ここを少し知っておくと、今後のシャンパン選びがもっと楽になりますよ!
もう少し知りたい!シャンパンとは!?
シャンパンとは、スパークリングワインの1種で、シャンパーニュ地方で造られる限定的なスパークリングワインを意味しています。ワインの中でのシャンパンの立ち位置は下記図の通り。
スパークリングワインは発泡性ワインの総称で、世界中の発泡性ワインがスパークリングワインに該当します。なので、シャンパンもスパークリングワインの1種。
ただ、先ほどのお米の例えと同じく、「スパークリングワイン=シャンパン」とはなりません。シャンパンと呼ぶには、フランスのワイン法で定められた条件を満たす必要があり、他地域のスパークリングワインをシャンパンと呼ぶことは出来ません。
なぜドンペリはシャンパンの中で特別なの?3つの理由!
ドンペリは、シャンパンの中で特別な立ち位置にあります。なぜドンペリは特別なのか、理由は次の3つ。
ヴィンテージシャンパンだから
ドンペリはヴィンテージシャンパンと呼ばれつ特別なタイプのシャンパン。実は、毎年造られるわけではありません。ドンペリは、ブドウの出来が良い年にのみ造られる限定的なシャンパンなんですよね。
ヴィンテージシャンパンとは、同じ年に収穫されたブドウだけを使って造られるシャンパンのこと。例えば、上記ドンペリのラベルは「2006」ですが、これは2006年に収穫されたブドウのみを使って造られていることを意味しています。
つまり、ドンペリは、その年のブドウの個性を表現するシャンパンということ。ドンペリはヴィンテージシャンパンであることにこだわりがあるシャンパンブランドです。
プレスティ-ジュシャンパンだから
ドンペリは、シャンパンランクでいうと最高級ランクである「プレスティ-ジュ」に該当します。ちなみにドンペリは高級シャンパンブランドで、「プレスティ-ジュ」以外のシャンパンは造られません。
つまり、ドンペリのシャンパンは全てが「プレスティージュ=最高級品」です。
ブランドイメージが日本中に浸透しているから
ドンペリは、日本において知れ渡っている高級シャンパンブランド。夜のサービス業の映像を通して、ドンペリの存在が世に普及しており、日本においては知名度No.1の高級シャンパンと言っても過言ではありません。
この知名度の高さは、ドンペリの大きな魅力。普段シャンパンやワインを飲まない方でも、ドンペリ=高級シャンパンと認識出来ることから、ドンペリを通して「特別」「高級」というイメージを共有できます。これは他のシャンパンにはなく、ドンペリ特有のメリットです。
普通のシャンパンとの違いは!?
価格が違う
普通のスタンダードなシャンパン(ランクでいうとノン・ヴィンテージ)は、約5千円~なのに対し、ドンペリは約2万円台~。価格は変動するため、ドンペリの最低価格が3万円台~になったこともあります。
熟成期間が違う
普通のスタンダードなシャンパン(ランクでいうとノン・ヴィンテージ)は、熟成期間が15ヶ月以上なのに対し、ドンペリは最低でも約8年の熟成期間を経てリリースされます。
ボトルやパッケージデザインの高級感
ボトルやラベル、正規箱のデザインはブラックを基調としたシック。落ち着いた大人の印象を与え、高級感が漂います。インテリアとして飾るのも問題ありません。
正規箱がどうなっているのか、別記事でまとめていますが、正規箱だけでも飾りたくなりますよ。
ドンペリを贈るのはアリ!?注意点は!?
ドンペリや、「特別」「高級」というイメージが根付いているため、ここぞという慶事の贈り物シーンにはオススメ。筆者も複数回ドンペリを贈っていますが、「こんな高級なものを!」と、贈り先様が大変喜んでくださいます。
注意点
注意点としては、中古品の購入はオススメしません。下記記事にもまとめましたが、品質にリスクがあり偽物が出回ったことがあります。
ドンペリの賞味期限は?
贈り物を考えると気になるのが賞味期限ですよね。賞味期限については別記事で詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
プレゼントのドンペリ、どう選べば良い!?
ドンペリにも様々な種類がある上に、専門用語が並ぶため、どう選べば良いか迷いがち。シャンパン初心者さん向けに、ドンペリの選び方について別記事でまとめています。
ドンペリじゃなくてもOK!?ドンペリ系列で安い代替えギフト2選!
フルボトル1本数万円台〜の高価なドンペリですが、ドンペリ系列の安いシャンパン・スパークリングワインがあるのをご存知でしょうか!?
ドンペリ系列のスパークリングワインは、ドンペリは予算オーバーという方や、ご自宅用や自分用のご褒美としてもオススメです。
手が届が届きやすい価格帯のため、是非1度はお試しを!
モエ・エ・シャンドン(シャンパン)
ドンペリの生産者、モエ・エ・シャンドン社が造る「モエ・エ・シャンドン」というブランドのシャンパン。この「モエ・エ・シャンドン」は、ドンペリのように高級品のみではなく、万人受けするスタンダードシャンパンから展開しています。
>>モエ・エ・シャンドンの価格相場を見てみる(楽天市場)、(amazon)で見てみる
上記商品画像は、白・辛口とロゼ・辛口のハーフサイズボトルのセット品。他にも甘口から、ヴィンテージシャンパンまで様々な種類が販売されています。
シャンドン(スパークリングワイン)
シャンドンは、ドンペリの生産者であるモエ・エ・シャンドン社がフランス国外で造るスパークリングワインブランド。よって、この「シャンドン」は、シャンパンではなくスパークリングワインです。
シャンパンに比べると価格が驚くほど安く手に取りやすいのが魅力。かといって、味が落ちるわけでもなく、モエのニュアンスを感じられる美味しさにびっくり。価格が安いことから満足感が得やすくなります。
>>シャンドンの価格相場を見てみる(amazon)、(楽天市場)で見てみる
日本に輸入される「シャンドンの辛口」は、シャンドンオーストラリアで造られたもの。上記商品画像は、白・辛口。下記はロゼ・辛口で、価格が白とロゼでさほど変わらないのも嬉しいところ。
他にも、エキゾチックな雰囲気の下記シャンドンパッションや、
シャンドンロゼにネーブルオレンジやブラッドオレンジの皮を乾燥させてハーブやスパイスなどとともに浸漬されたシャンドンガーデンスプリッツなどの種類が楽しめます。
>>シャンドンの価格相場を見てみる(amazon)、(楽天市場)で見てみる
「ドンペリは予算オーバー!」そんな時でも、ドンペリ系列のシャンパンやスパークリングワインであれば、予算内に収まる可能性大。ドンペリ系列と言えば、話のネタにもなり、盛り上がること間違いなしです!
まとめ | 違いを知れば、自信を持って選べる!
知らないものを贈るのって不安。実は「シャンパンとは何か」「ドンペリとは何か」を知らず、ドンペリを贈るのに二の足を踏んでいる方が多くいます。
ドンペリはシャンパンの1種で高級シャンパンブランド
少しの知識を入れるだけで自信を持って、ドンペリを贈ることが出来ますよ!