赤ワイン

ワインのプロと呼ばれるソムリエさんやワインショップやワインを扱う飲食店の店員さんがオススメするワインや、クチコミが高得点のワインは今や雑誌やネット上で簡単に見つけることができます。そういった情報は一般消費者としてワインを選ぶ参考になり、とても有難い反面、とある壁にぶち当たることがあります。それが、

「高評価のワインがマズイ」、「プロが美味しいと薦めるワインが美味しくない」と感じてしまうこと。

なぜ、プロが美味しいとオススメしたワインや、クチコミ高評価のワインが美味しくないと感じるのでしょうか。今回はその理由と原因に迫りたいと思います。理由を知ることでワインへの誤認識を減らしましょう!

プロが美味しいとオススメしたワインやクチコミ高評価のワインが美味しくない!そうなると人はどうなるのか!?落ち込む?怒りが芽生える!?

泡

まず、「プロが美味しいとオススメしたワインやクチコミ高評価のワインが美味しくない」と感じた場合、人はどうなるのか。ズバリ落ち込みます。その落ち込みを隠そうとオススメした人やお店、評価を掲載した雑誌などに怒りの感情を抱く方もいますね。

なぜ落ち込んだり、怒りの感情が出てしまうのかというと、「プロが美味しいとオススメするワインやクチコミが高評価のワイン=絶対に美味しい」と思い込んでいる人が多く、「その美味しさを理解できない=自分の能力不足=ワインの世界に自分は合わない」と、まるでワインに自分が拒否されているように感じてしまうのです。こうなると、自己評価の低下に繋がりかねません。

これは決して大げさな話ではなく、誰にでも起こりうること。なぜなら、「ワインを飲む人=出来る人、ワンランク上の人」というようなイメージを持っている方が多いからです。では、そんな自己評価の低下を抑えるにはどうしたら良いのかというと、美味しくない原因を知り、「プロが美味しいとオススメするワインやクチコミ高評価のワイン=絶対に美味しい」わけではなく、美味しくない場合もあるのだと理解する必要があります

ということで、次はいよいよその原因や理由に迫りましょう。

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プロが美味しいとオススメするワイン、クチコミ高評価のワインが美味しくない!3つの理由と原因とは!?

はてな

私もワインの経験が増えてから分かったことですが、「プロが美味しいとオススメするワイン、クチコミ高評価のワインが美味しくない」というのは良くあることです。その理由や原因は次の通り。なお、ここでは「個人の嗜好の違い」という理由はワインに限らずどの飲料においても当てはまるため、除外しています。

同じワインでも、造る年によってワインに違いがあるから!

夜景とワイン

実は同じ銘柄のワインでも、造る年によって中身のワインは異なります。それは使われているブドウ(収穫年や量など)が違ったり、ブレンド比率が違ったり(シャンパン)、熟成期間が違ったり、醸造責任者が交代したりと、様々な原因から毎年全く同じワインが造られるというわけではありません。

例えば、高級シャンパン「クリュッグ」を例に説明すると、クリュッグのスタンダードシャンパンとなる「クリュッグ グラン キュヴェ」は毎年造られています。でも、毎年造られる「クリュッグ グラン キュヴェ」はクリュッグらしさの一貫性はあったとしても、それぞれ違う「クリュッグ グラン キュヴェ」なのです。それは次の通り、クリュッグの公式ページにも記載があります。

「ハウス設立以来毎年、クリュッググランドキュヴェの新しいエディションが作成され、毎年インスピレーションは同じになりますが、作成は完全にユニークで異なります。」

OLIVIER KRUG
クリュッグ家の館長、クリュッグ家の第6世代

なので、ワインプロのオススメやクチコミが高評価のワインでも造られた年によって中身が異なることから、同じ銘柄だから「同じように美味しい」ということはないのです。実際、前は美味しいと感じたのに「あれ?こんなもんだったかな!?」と「美味しくない」と感じてしまうこともあります。

同じワインでも、ヴィンテージ(収穫年)が違うから!

コントドシャンパーニュ

これは上記の1つ目の理由と似ていますが、同じ銘柄のワインであっても、ヴィンテージ(使われているブドウの収穫年)が違うと、中身は別もの。同じ生産者の同じ銘柄であれば、味わいなどの傾向は似ているとは思いますが、各年によって天候やブドウの実り具合なども違うことから、中身のワインは各ヴィンテージ(収穫年)によって異なり、それがヴィンテージワインの魅力なのです。

例えば誰もが知る高級シャンパン「ドンペリ」を例にして説明してみましょう。「ドンペリ」はヴィンテージシャンパンで、ボトルに年号の表記があり、その単一年(例えば”2006”)に収穫したぶどうのみを使って造られています。つまり、その収穫年のブドウの個性を出すシャンパンということ。

ドンペリ

なので、一概に「ドンペリ」といっても、「ドンペリ 2008」と「ドンペリ 2009」では、同じようなドンペリらしさはあったとしても中身は違います。よって例えば、プロが「ドンペリ 2009」が美味しくてオススメとしている場合、全ての「ドンペリ」をオススメしたわけではなく、あくまで「ドンペリ 2009」をオススメしたことになります。

私の場合は、赤ワインでこの違いを実感した経験がありますね。同じ銘柄のワインでも、若いヴィンテージ(収穫年)のものと古いヴィンテージ(収穫年)のものとでは、熟成期間の違いも重なり、全然別ものでした。

こういった細かな違いが原因で、美味しさに誤認識が生じている可能性が多々あります。

プロと一般消費者ではワインの経験値が違うから!

グラスに入ったスパークリングワイン

「経験を積むと舌が肥えてくる」、これは正しいと実感しています。これは食品でも言えることで、以前、米国のスーパーで購入したプリン(pudding)を初めて食べた際、日本のプリンとのあまりの違いに思わず「マズイ!」と吐き出したのですが・・、米国生活が数年に及び、その間に米国の様々な食べ物の経験を積んだ結果、最後は「美味しい!」と味覚が変わってしまったのです。ワインも同じなんですよね。最初は飲めなかった辛口赤ワインが、今では好みはあれど「美味しい」と飲めるようになりました。

そうなると、ワインの経験値が豊富なプロより、ワインの経験値が少ない一般消費者の方が舌が慣れていない分、美味しいと思えるワインの幅が狭くなります。つまり、ソムリエさんなどのワイン玄人の方が感じる美味しさが理解できない可能性が十分にあるということなのです。だから、美味しいとオススメされたワインが美味しくない、そんなことが容易に起きてしまうのです。

これらが、”プロが美味しいとオススメするワイン、クチコミ高評価のワインが美味しくないと感じる、3つの理由”です。改めて総括すると、ワインプロのオススメや高評価のクチコミのワイン=100%美味しいということはありません。そして、美味しくないと感じたからといって、オススメしたプロの方や高評価のクチコミを掲載する媒体が悪いというわけでも当然ながらありません。それはあくまで人の主観であって保証ではないからです。

美味しいとプロがオススメしたり、クチコミが高評価ばかりのワインでも、美味しくないと感じることがある。そういうことは、良くあることなのだと分かれば、「美味しくない」ことに気分を過度に乱されることもなくなります。それに、美味しいとオススメのワインが美味しかったということも経験すれば、オススメしてくれたプロの方や、クチコミ評価に感謝の気持ちが芽生え、ワインライフが楽しくなるはずです。

ワインライフ、楽しめますように!

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