先日面白いことを聞きまして・・。様々なワインショップやワインバーに足を運んでいる知人A(以後、Aさんと呼びます)さんの話し。
そんなAさん、これまでは馴染みの店はなく、都合の良いように様々なお店を点々としていたんです。そんなAさんが、最近、ずっと同じワインバーに通うようになりました。
これはかなり珍しいことなのです。というのも、Aさんは、人との関係性において警戒心が強く、群れることや、深くなることを好まないタイプ。なので、特定のところに通い続けることはないはずだったんです。
そうなると、
と、当然ながら気になるわけです。そこでAさんに話を聞くと、面白い話に発展。
Aさんが通うワインバー、提供しているのはワインだけじゃなく、心を埋めてくれる時間と空間を提供していることが分かりました。今回は、そんなワインバーのお話を書いてみようと思います!
「おかえり」と迎え、「おやすみ」と送り出すワインバーの存在!
ワインバーをリピートし始めた理由!
Aさんが突如、特定のワインバーをリピートし始めたことに驚き理由を聞くと、返ってきた答えは下記の通り。
これじゃ分からない!w Aさんは、口数が少なく、何を考えているのかが分からないようなタイプ。それ故(ゆえ)に、近寄りがたいと思う人も多いんですよね。
なので、理由を探るべく色々と質問して話しを続けている内に、Aさんがそのワインバーをリピートしてしまう2つの理由が見えてきました。それが次の2つ。
fa-lightbulb-o理由1:お店に置いてあるワインと、自分の好みが合うから!
ワインバーは、各お店によって置いてあるワインに個性があります。自然派ワインに重点を置いていたり、国や産地にこだわっていたり、シャンパンバーのようにシャンパンのみを扱っているなど。
そんなお店のこだわりが、自分の好みとマッチしたからという理由。これはごくごく自然な理由で納得なんですが・・。
でもこれだけだと、生活している地域には他にも同じような個性があるワインバーがいっぱいあるので、そのワインバーを選んだ決定的な理由にはならないのです。
fa-lightbulb-o理由2:居心地が良いから
こればかりは、Aさんの人柄を考えると、不思議でしょうがなかったんです。
群れるのを好まず、深くならないようにリスク管理に長けているような人が、居心地の良いと感じるお店は、どんなお店なのか!?と。
個人経営のワインバーは大体がこじんまりとしたスペースで、オーナーさんや常連さん、人との距離感がとにかく近い。それなのに、居心地良いとは。そういうコミュニケーションが好きな方なら良いのですが・・。
そこで、さらに話しを聞いてみることに。そうしたら、話しの節々にそのワインバーで「心地良さ」を感じていることが分かりました。この心地良さの正体こそが、そのワインバーが提供する魅力だったんですよね。
居心地が良いってどういうこと!?
Aさんが話している時にふと嬉しそうだったのが、
って教えてくれた時だったんです。
今まで足を運んでいたお店では、こんな声掛けはなかったそう。嬉しいとは言わないけれど、表情を見ていると温かい気持ちになっているのが分かりました。
また、
人に合わせてガツガツ行かなかったり、かといって放置したりもなく、自然にケアしている様子が見られるんだよね・・。
と、まるで我が家を紹介するかのような感じで話してくれました。
これらが、Aさんにとっての居心地の良さだったんです。簡単に言えば、自分がありのままに居られて、心の隙間を充電できるような人の温かを感じるということ。そんな空間が、そのワインバーにはあるんですよね。
こんな居心地の良さがあれば、そりゃ、気軽にリピートしちゃうし、リピートせずにはいられないな・・と正直に感じてしまいました。
ワインバーが提供しているもの!
つまり、ワインバーが提供しているのは、ワインだけじゃない!
- 癒し
- 居場所
- 共存感覚
Aさんの場合を考えると、ワインバーは、上記のものを提供しています。人にとって、心の奥底にある欲求を満たしてくれる大事な場所。
一匹狼であることを好み、いつも堂々としてAさんもどこかで人の愛や温もり、認めてもらうことへの欲求が潜在意識にある気がして、なんだか親近感が湧きました。
ワインだけではなく、上記のようなことが得られる空間と時間を提供しているワインバーは、強いですよね!
「癒し、安心感」そんな感情が結びつけば、リピートせずにはいられない。お店とお客さんが良い関係を築けていれば、さきほどの常連さんが一元さんをケアするなど、リピートにつなげる相乗効果が生まれます。
そう考えると、「ワインバーが社会に貢献するものって・・・すごく大きくない!?」そんな気がしてきました。まるで、大人のフリースペースやカウンセリング室のよう。単なる飲食業ではなく、人の心のケアをする場所でもある。
ただ、ワインバーといってもお店によることは確か。Aさんのように居心地の良いところに出会えるのはご縁次第。昨今は色々な事件があったりしますので、居心地の良いところばかりではないこと、念頭に入れておきましょう。
以上が、おかえりと迎えてくれる、ワインバー!ワインだけじゃない、心の隙間を埋めてくれるワインバーの存在とは!?でした。
それでは、また!