ドンペリ

高級シャンパン、”ドンペリニヨン”という名(ブランド)は、オーヴィレール修道院でワイン造り(酒庫係)をしていた1人の修道士さんの名前、”ドン・ピエール・ぺリニヨン”から由来しています。この人物について、詳しくはドンペリの歴史にて説明していますが、初めてその事実を知った頃にふと1つの疑問浮かびました。その疑問が次の通り。

 

なぜ、修道士さんがワインを造るの!?

ということ。その他にも、修道士という馴染みのない言葉を発端として、様々な疑問が浮かびました。ということで今回は、「ドンペリ」を通して湧いた疑問について、ワインと宗教の関係性も含めて、まとめておこうと思います。

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そもそも修道院とは!?

はてな

ブドウ畑があったとされるピエール・ペリニヨンがいた修道院。そもそも修道院とは何か、調べたところ修道院とは大まかにいうとキリスト教の施設のこと。

修道院(しゅうどういん、英語: Abbey)は、キリスト教において修道士がイエス・キリストの精神に倣って祈りと労働のうちに共同生活(修道生活)をするための施設。

なので、「ドンペリ」の由来である、ピエール・ペリニヨンさんは、オーヴィレール修道院というところで共同生活をしながら酒庫係という労働をされていたのが伺えます。そして、酒庫係は何なのかを調べると、ワインを造る仕事ということが分かりました。

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修道院にはワインを造る仕事がある!?宗教とワインの関係!

ぶどう畑

でもなぜ、修道院にワインを造る仕事があるのでしょうか。その理由を探ってみると、キリスト教とワインの深い関係性が見えてきます。

ふと記憶をたどってみると、よく海外の映画に出てくる協会のシーンで、人が列に並び、小さいグラスにワインのようなものが入れられて順に飲んでいくような場面が思い浮かびました。なんとなく、分かる方も多いのではないでしょうか。

記憶を頼りに調べてみると、そのシーンが「ミサ」という場面なのだと分かります。「ミサ」が何なのかというと、下記の通り。

”ミサ”とは・・ ローマ‐カトリック教会で、イエス=キリストの十字架上の犠牲を継承・再現する重要な祭儀。キリストの体と血であるパンとぶどう酒を、司祭の手をもって神に献(ささ)げ、信者もこれに参与し、キリストとともに神に自分を献げる。

(引用:コトバンク-”ミサ”)

 

上記の説明の中にある、ぶどう酒というのはワインのこと。つまり、ワインが信仰の上でとても大事な役割を持っていることが分かります。だからこそ、修道院がぶどう畑を所有し、ぶどうを育て、ブドウからワインを造っていたんですよね。

そんな過程で、ピエール・ペリニヨンさんは、現在のシャンパン造りにおいて重要な数々の発見をしたということになります。>>ピエール・ペリニヨンがシャンパンの歴史上で成し遂げたこと!

 

以上が、「”ドンペリ”から見る、ワインと宗教の関係性!」でした。

気軽に飲んでいたワイン、そのルーツを辿るとワインがとても神聖なものだったのだということを「ドンペリ」を通して知り、1つのふとした疑問から、思いがけない学びとなりました。

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