フェッラーリロゼのラベル

「FERRALI」というと思いついたのが高級車で有名なフェラーリ、という方は多いのではないでしょうか。

でも、車の「FERRALI」とスパークリングワインの「FERRALI」は共通点は多少あるものの、全く別モノです。そして、シャンパンではありません。

ということで、今回はスパークリングワイン「FERRALI(フェッラーリ)」について、その辺(あた)りも踏まえてまとめておきたいと思います。

「FERRARI(フェッラーリ)」はシャンパンじゃないの!?

フェッラーリ

ズバリ、フェッラーリはシャンパンではありません。

フェッラーリのことをシャンパンと呼ぶ方も実際いますが、残念ながらそれは間違い。

「ワインを知らないんだな」ということが分かり、ちょっとイタイ人に見られてしまう可能性もあるので、ここは理解しておきましょう。

そもそも、シャンパンは下記図の通り、一部のスパークリングワインのことだけを指しています。

ワインを知る図

スパークリングワインは、世界各国の発泡性ワインの総称。なので、シャンパンもスパークリングワインに属しており、シャンパンをスパークリングワインと呼ぶのは間違いではありません。

一方、他のスパークリングワインをやみくもにシャンパンと呼ぶのはNG。

シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られた限定的なスパークリングワインのこと。

そして、フランスのワイン法で規定されている厳しい条件を満たした発泡性ワインのみが、シャンパンと名乗ることが出来ます。

これは、酒類業界においてはかなり厳しく取り締まわれていて、出荷停止にまで発展しているリアルなケースがあります。>>「シャンパン」は国産限定、シャンパーニュ産はスパークリングワイン ロシア新法(Yahoo!ニュース)

よって、「フェッラーリ」はイタリア産のスパークリングワインということになります。と、ここで一般消費者として疑問が浮かびます。

理屈は分かったけれど、どれがスパークリングワインか見分け方が分からないよ。どうやって見分ければいいの!?

ということ。この見分け方、実はとても簡単です。

シャンパンは、ラベルやボトルに必ず「Champagne(シャンパーニュ)」の明記があります。

なので、「Champagne(シャンパーニュ)」明記されていなければスパークリングワインと考えればOK。

車の「フェラーリ」とスパークリングワインの「フェッラーリ」、呼び方の区別は!?

実は車のフェラーリはイタリア語で「Ferrari」で、スパークリングワインは「FERRARI」と綴(つづ)りが同じなのです。

ただ、日本では、呼び方や表記に若干の違いがあります。

車は「フェラーリ」に対し、スパークリングワインは「フェッラーリ」と小さい「ッ」の有無で表記や呼び方を差別化しています。

シャンパンじゃない!スパークリングワイン「フェッラーリ」とは!?特徴!

フェッラーリ ロゼ

「FERRARI(フェッラーリ)」とはどんなスパークリングワインか。分かりやすいように、箇条書きで特徴をまとめてみました。

スパークリングワイン「FERRARI(フェッラーリ)」の特徴!
  • イタリアのスパークリングワイン
  • フェッラーリは1902年にイタリア北部トレンティーノで創業
  • 創業者は、ヨーロッパでブドウ栽培を学んでいたイタリア人「ジュリオ・フェッラーリ」
  • シャンパンと競い合えるスパークリングワインを造る夢を掲げスタートしたブランド
  • フェッラーリは、ジュリオ・フェッラーリの信頼できる友人だった「ブルーノ・ルネッリ」ファミリーによって継承され、現在に至る
  • シャンパン製法で造られるイタリアのスパークリングワイン
  • イタリアのスパークリングワインで受賞歴が最も多い
  • イタリアの大統領官邸や公式行事で提供される代表格
  • 発泡性ワインのワールドチャンピオンシップにおいて、シャンパンを差し置いて最優秀賞を獲得したこともある
  • F1レースの公式スパークリングワイン(2021-2023)

そんなFERRARI(フェッラーリ)、上記の特徴を見ると高価なのでは!?と思いますが、スタンダードタイプは驚くほどリーズナブルです。

ということで次は、FERRARI(フェッラーリ)の種類と価格を見ていきましょう。

シャンパンではない!スパークリングワイン「FERRARI(フェッラーリ)」の種類と価格!

フェッラーリ ロゼ

フェッラーリは種類が豊富。大まかにいうと、下記4つのカテゴリー(ライン)ごとに複数のスパークリングワインがあります。

それでは、各カテゴリーや酒類ごとに価格を見ていきましょう。

クラシックライン

クラシックラインは、いわゆるFERRARIが造る、スタンダードなスパークリングワイン。

価格もリーズナブルで、小売店でもよく見られるスパークリングワインで一般消費者さんにとって最も身近なタイプと言えます。

フェッラーリ ブリュット

【価格】3千円台~*価格は変動します。

フェッラーリの中で最もスタンダードの立ち位置にある、白・辛口スパークリングワイン。

小売店で最もよく見かけるフェッラーリです。

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フェッラーリ ロゼ


【価格】3千円台~*価格は変動します。

フェッラーリのロゼの中で最もスタンダードな辛口ロゼ。

このロゼスパークリングワインはフェッラーリの中でも一押しです。

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フェッラーリ ドゥミセック

【価格】4千円台~*価格は変動します。

フェッラーリのスタンダードな甘口・白スパークリングワイン。

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マキシマムライン
このマキシマムライン、輸入販売店さんのサイトを見ると、「業務用」との記載が見受けられました。
一部の小売店のサイトでも、「業務用商品」の記載があり、日本では個人の消費者さん向けの商品ではない可能性が高いため、詳細説明は省略します。

【価格】3千円台~*価格は変動します。

種類としては、

  • 「ブラン・ド・ブラン」- 白ブドウのみを使って造られた辛口・白スパークリングワインの
  • 「ロゼ」- 辛口・ロゼスパークリングワインの
  • 「ドゥミセセック」- 甘口・白スパークリングワインの

の3タイプがあり、大手ショッピングサイトには多くはありませんが、販売が見受けられます。

調べると業務用商品という言葉が出てくる以上、個人へのプレゼント等にはオススメしません。

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ペルレライン

プルレラインは、フェッラーリの高級シリーズというイメージ。

ラインアップには、単一年のブドウを使って造られるヴィンテージスパークリングワイン(ボトルやラベルに年号が記載のあるもの)や、ヴィンテージワインをブレンドして造られたもの、ドサージュなし(蔗糖を加えない)など、ひと手間加えられた個性的なスパークリングワインが並びます。

このシリーズから、価格が一段階上がるのも特徴的。

なお、ヴィンテージスパークリングワインの場合、同じ銘柄でも、ヴィンテージ(収穫年)によって価格に差が出るので、その点は念頭におきましょう。ヴィンテージ(収穫年)が古いほど価格は高価になる傾向があります。

また、香味も各ヴィンテージ(収穫年)によって使われているブドウ品種や比率が異なるため、ひとまとめに表現ができません。

よって、味わいや香りについては、ショップサイトなどで各商品ごとに記載されているものを確認しましょう。

フェッラーリ ペルレ ミレジム

【価格】5千円台~*価格は変動します。

ペルレシリーズにおいて、アイコンとしての立ち位置にあるのがこの白・辛口スパークリングワイン。

ヴィンテージ2019は、シャルドネ(白ブドウの品種)の良さが際(きわ)立ち、優雅でバランス良く、余韻の残る後味が印象的な1本。

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フェッラーリ ペルレ ゼロ

【価格】9千円台~*価格は変動します。

醸造工程にあるドサージュにおいて、蔗糖(しょとう)を加えないで造られるタイプ。原料のブドウの品質に自信があるからこそのスパークリングワイン。

実際に、複数のヴィンテージワインをブレンドして造られます。

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フェッラーリ ペルレ ロゼ リゼルヴァ


【価格】8千円台~*価格は変動します。

ヴィンテージによって使われる黒ブドウの品種は異なるようですが、ブドウの良さを生かした、ヴィンテージロゼスパークリングワイン。

個人的に、フェッラーリのロゼは突出している気がしますね。日本においても、サクラアワード2019でダブルゴールドを取得。

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フェッラーリ ペルレ ネロ リゼルヴァ


【価格】1万円台~*価格は変動します。

黒ブドウのみを使って造られる、白・辛口スパークリングワイン。その収穫年の黒ブドウの個性が引き立つ1本。

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フェッラーリ ペルレ ビアンコ リゼルヴァ

【価格】6千円台~*価格は変動します。

長期熟成のポテンシャルを持つ、シャルドネ(白ブドウ品種)100%を使用して造られる、白・辛口スパークリングワイン。

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リゼルヴァライン

フェッラーリスパークリングワインの中で、最高級品の立ち位置にあるスパークリングワイン。

創業者の名前が付けられているものがあり、フェッラーリの冠(かんむり)となるスパークリングワインが並びます。

価格も高級シャンパンと変わらない感覚がありますね。

なお、同じ銘柄でも価格差があるのが見受けられます。これはヴィンテージの違い(収穫年の違い)、箱付きかどうか、正規品か並行輸入品かなどによって差が出ます。

大きな差が出るのはヴィンテージ(収穫年)の違い。ヴィンテージが古くなるほど高価になる傾向があります。

ジュリオ フェッラーリ レゼルヴァ デル フォンダトーレ

【価格】1万円台後半~*価格は変動します。

世界が誇る、イタリアスパークリングワインの象徴ともいえる、フェッラーリを代表する最高級品。

最も受賞歴が多という圧倒的な事実からくる自信が感じられる1本(白・辛口)。

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ジュリオ フェッラーリ ロゼ

【価格】3万台~*価格は変動します。

同じく創業者の名前が付けられた、ロゼ・辛口の最高級品。

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フェッラーリ リゼルヴァ ルネッリ

【価格】1万円程度~*価格は変動します。

創業者から引き継いだルネッリ家の名前がつけられた、伝統と革新を表現する白・辛口の1本。

オーク樽で熟成されているのが特徴的。

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ジュリオ フェッラーリ コレツィオーネ


【価格】8万円台~*価格は変動します。

フェッラーリの挑戦でもある、最高級品シリーズの頂点。

ヴィンテージワインの最高品のみを少数ブレンドし、長期熟成を経た1本。

価格も驚き。ほとんど販売されていません。

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高級車「フェラーリ」と関連性はあるの!?共通点とは!?

車

ズバリ、高級車「フェラーリ」とは関係性はなく、全くの別モノ。

ただし、次のような共通点はあります。(上記画像はイメージです。)

  • イタリア発祥(イタリア産)
  • イタリアが誇る、世界的ブランド
  • F1(フォーミュラ1)

共通点がイタリアというのは知っている方も多いはずですが、共通点が「F1」というのはご存知ない方もいるはず。

高級車(スポーツカー)で有名な「フェラーリ」といえば、モータースポーツのフォーミュラ1こと「F1」のコンストラクター(車の製造者)であるのは有名な話。

1950年の開幕からずっと参戦というのも頷けます。(参考:フェラーリ-wikipedia

一方で、スパークリングワインのフェッラーリは全く「F1」と関わりがないように思いますが実は、イタリアのスパークリングワインで初めて「F1」の公式スパークリングワイン(2021-2023)に選ばれたのです。

「F1」といえば、表彰台での発泡性ワインによる祝杯ですよね。ダイナミックに泡が噴き出す光景は、車好きではなくても、見たことがある人は多いはず。

フェッラーリがF1のオフィシャルスパークリングワインとなったことで、車のフェラーリと新たに「F1」という共通点が生まれました。

「フェッラーリ」選ぶならどれ!?プレゼントにオススメは!?

【価格】3千円台~*価格は変動します。

ズバリ、プレゼントにも自宅用で楽しむのにもオススメなのは、上記のスタンダードなロゼ。

個人的にコストに対して大満足した記憶が残る、リピートしたいロゼスパークリングワイン。

具体的になぜこのスタンダードなロゼがオススメなのかは次の通り。

  • 高くもなく、安くもない価格帯が魅力
  • デイリー価格ではないため、ちょっとした贅沢感がある
  • 個人的に実際に記憶に残る美味しさだった
  • 個性的すぎず、万人受けのロゼスパークリングワイン

ワイン全般に言えることですが、高価=美味しい、楽しめるというわけではないんですよね。

高価になればなるほど、各ブランドや生産者の意向や特性が強くなり、個性的になる傾向があります。

つまり、高価=こだわりのあるワインということ。

そのこだわりを理解できないと、「美味しくない」と感じてしまう可能性があり、それは、ワインの経験値や飲み手の味わう技術が必要になることがあります。

そういう意味では、このスタンダードなロゼの価格帯は、気負いなく楽しめるタイプのロゼスパークリングワイン。人を選ばず満足しやすいのが魅力です。

>>フェッラーリ ロゼを見てみる(楽天市場)(amazon)(Yahoo!ショッピング)

もう少し予算がある場合や、特別な日のプレゼントやギフトのオススメは!?

そういった場合にオススメなのが受賞歴が最も多い、下記の最高級品「ジュリオ フェッラーリ レゼルヴァ デル フォンダトーレ」。

【価格】1万円台後半~*価格は変動します。

シャンパン以外のスパークリングワインでこの価格は滅多になく、受賞歴も多いことから興味が湧くのと共に、普段は買えない価格帯なので特別感を演出できます。

ワイン好きさんでも、この価格帯のワインはデイリーに購入しないため、喜ばれるはず。私なら、飛び跳ねて喜びますね。

>>ジュリオ フェッラーリ フォンダトーレを見てみる(楽天市場)(Yahoo!ショッピング)

注意!

プレゼントやギフトとして正式感やきっちり感を出したい場合は、箱付きがオススメ。そして、ラッピングはケチらないことが鉄則です。

以上が、「スパークリングワイン、フェッラーリについて」でした。

それでは、また!

 

 

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