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ワイン、シャンパン、スパークリングワイン、それぞれの違いについて「実は知らない」「分からないけど恥ずかしくて聞けない!」そんな方も多いのではないでしょうか。

私も初めは全く分からなかったワイン、シャンパン、スパークリングワインの違い。

今回は一般消費者さんにも分かりやすいように図を作成したので、その図をもとに簡単にまとめておこうと思います。

図で簡単に分かっちゃう!ワイン、シャンパン、スパークリングワインの違い!

ワインを知る図

ワイン・シャンパン・スパークリングワインの違いを知る上で、まず知っておくべきことがあります。

それが上記の図の通り、シャンパンはスパークリングワインの1種であり、スパークリングワインはワインの1種ということ

つまり、ワインという大元の枠の中に、赤・白・ロゼワイン、スパークリングワイン(シャンパン)という種類があるということ。

つまり、スパークリングワインやシャンパンは限定的なワインを意味しており、大元(おおもと)はすべてワインなのです。

ということで、シャンパンやスパークリングワインの違いを知る前に、まずは大きな枠組みとなる「ワイン」とは何なのかを理解しましょう。

ワインとは!?どんなお酒!?

お酒を知るための図

 

ワインとは、お酒(アルコール飲料)の1種。

上記図の通り真ん中の赤い丸で囲ってある部分、果実や穀物を原料としてアルコール発酵をする醸造酒に該当します。

醸造酒は、アルコール度数が5~15%のものが多く、食中酒として活躍できるお酒。水などで割らずにストレートで飲むことが多いとされます。

ちなみに他の醸造酒としては、麦を原料とするビールや米を原料とする日本酒が挙げられますが、ワインとはアルコール発酵の仕方が若干異なります。

ワインの場合は、ブドウ(果実)を原料とし、果汁に含まれる糖分に酵母を加えてアルコール発酵をさせます。

一方で、原料に糖分を含まないビール(麦)、日本酒(米)の場合は、原料中のでんぷん質を糖分に変える工程が追加されます。それは糖化と呼ばれる工程で、その糖化したものに酵母が加わることでアルコール発酵をさせます。

つまり、ワインとはブドウを原料とする醸造酒の1種で、アルコール度数5~15%程度。ストレートで食中に楽しめるお酒になります。

では、ワインというカテゴリーの中にある、赤・白・ロゼワインと、シャンパンやスパークリングワイン、それぞれの違いは何なのでしょうか。

赤・白・ロゼワイン、シャンパン、スパークリングワインの違いとは!?

ポイント
  • 赤・白・ロゼワイン=スティルワイン
  • スパークリングワイン(シャンパン)=発泡性ワイン

ワインを知る図

上記の図の通り、赤・白・ロゼワイン・シャンパン・スパークリングワインはすべて、ワインという大枠に属しています。(分かりやすくするために、ロゼワインの表記がありませんが、赤・白ワインと同じとお考え下さい)

それぞれ何が違うのかというと、まず分かりやすいのが発泡性の有無。赤・白・ロゼワインは、発泡性がないワインで、カテゴリーでいうとスティルワインと呼ばれます。

一方で、シャンパンやスパークリングワインは発泡性ワイン。シュワシュワとした炭酸飲料をイメージすると分かりやすいと思います。そんなな発泡性ワインには、赤・白・ロゼがあります。

では、スティルワイン(赤・白・ロゼワイン)と発泡性ワイン(シャンパン・スパークリングワイン)、ワインがずらりと並んでいる棚でどう見分けたら良いのでしょうか。

スティルワイン(赤・白・ロゼワイン)と発泡性ワイン(シャンパン・スパークリングワイン)の見分け方!

ミニボトルシャン・スパ

一般消費者さんでも見てすぐに分かる見分け方が瓶口の形状を見ること。

ズバリ言うと、「瓶口がもっこりしていれば、発泡性ワイン」、それ以外はステイルワイン(赤・白・ロゼワイン)と考えましょう。w

発泡性ワインの場合、下記のように瓶口からはコルクが出ており、それを固定するための針金がついています。

コルクとミュズレ

その上にシールを被せてあるため、発泡性ワインの瓶口はどうしても「もっこり」としてしまうのです。

一方で、スティルワイン(赤・白・ロゼワイン)の場合はコルクが瓶口に入っているため、瓶口がすっきりとしています。

また、スティルワイン(赤・白・ロゼワイン)はスクリューキャップタイプもあり、同じくすっきり見えます。

では、ここで見分けクイズ!

下記画像に3本のワインがありますが、どれがシャンパン(発泡性ワイン)でしょうか!?(瓶口がもっこりしているのを探しましょう!)

ワインたち

正解は・・・一番右の黄色い枠で囲ってあるもの!

きっと皆さん正解されたことでしょう。瓶口が最ももっこりしている右のワインがシャンパン(発泡性ワイン)です。

ワイン3本

以上が、発泡性ワイン(シャンパン、スパークリングワイン)とスティルワイン(赤・白・ロゼワイン)の違いと見分け方でした。

では、シャンパンとスパークリングワインの違いや見分け方はどうなのでしょうか。

シャンパンとスパークリングワインの違いとは!?

ポイント
  • シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で造られた限定的なスパークリングワイン
  • シャンパンは「高価・高級・特別」というようなブランディングが根付いているスパークリングワイン

ワインを知る図

これも先ほどの図を見てみましょう。

図を見ると、シャンパンはスパークリングワインの丸の中に入っているのが分かります。この図の通り、シャンパンはスパークリングワインの1種なんですよね。

スパークリングワインはというと、発泡性ワインの総称であり、様々な国や地域で生産されている発泡性ワインを意味しています。

その中で、超有名な発泡性ワインブランドがフランスのシャンパーニュ地方で造られる「シャンパン」。つまり、「シャンパン」は、限定的なスパークリングワインということ。

「シャンパン」と呼べるのは、フランスのシャンパーニュ地方で造られ、フランス政府機関(INAO)によって定められたワインの法律(AOC)で規定した条件(ブドウ品種、醸造・栽培条件、産地など)をクリアしたスパークリングワインのみ。

一方、シャンパン以外のスパークリングワインは、国や生産者によって製造方法や使うブドウ品種も異なり、スパークリングワイン、ヴァンムスー、クレマン、ゼクト、スプマンテなど色々な呼名があります。

>>各国のスパークリングワインの呼名や種類一覧!

そして、シャンパンはスパークリングワインの中でも、「高級」「高価」「特別」というようなブランディングが根付いています。これも、他スパークリングワインとの大きな違い。

実際に、大手ブランドのシャンパンは最低でも3000円台後半から販売されているのに対し、他スパークリングワインはワンコインのものから見つかります。

これらが、スパークリングワインとシャンパンの違いでした。

では、どうやってシャンパンと他スパークリングワインを見分けることが出来るのでしょうか。

シャンパンとその他スパークリングワインの見分け方!

ルイナール

これはとっても簡単。迷うことなく、見分けることが出来ます。

シャンパンは必ずボトル上やラベルに「Champagne(シャンパーニュ)」という表記があります。大文字のみで表記されていることもありますが、必ず記載されています。

よって、「Champagne(シャンパーニュ)」という表記があればシャンパン。それ以外を他スパークリングワインと見分けることが出来ます。

以上が、赤・白・ロゼワイン、シャンパン、スパークリングワインの違いと見分け方でした。

ここで、1点注意しておきたいことがあります。

それが、各ワインの日本での呼名。混乱されている方も多く、どう呼ばれているか、確認しておきましょう。

ワイン・シャンパン、スパークリングワイン、日本での呼名上での違いとは!?

呼名上での違いは明確なルールがなく、人それぞれの認識で好きなように呼ぶため、混乱が見受けられます。

これは、販売店(特にワイン専門店ではなく、他飲食品・他サービスの付随品としてワインが販売されている場合)でも起きていることなので、注意が必要。

実際に何度も見かけていますが、シャンパンの表記で販売されているものが、実際はシャンパンではなくスパークリングワインということがあります。

悪気なくだと思いますが、知識がないことが原因で生じてしまう問題。つまり、消費者側も注意して確認する必要があるのです。

では本題の各ワインの呼名ですが、日本では暗黙の了解で下記のように認識している方が多いと思います。

  • ワイン・・・赤・白・ロゼワイン(発泡性ではないもの)
  • シャンパン・・・シャンパン(一部の方は発泡性ワインすべてをシャンパンと呼ぶ)
  • スパークリングワイン・・・シャンパン以外のスパークリングワイン

最も注意が必要なのが、全てのスパークリングワインをシャンパンと呼ぶ場合です。

私自身、好きなように呼べば良いとは思うのですが、シャンパンと表記されているものがシャンパンではないというのは、商品の売買に関してトラブルが生じるリスクがあります。

また、ギフトでのシーンにも注意が必要。

ワイン好きの方にシャンパンを贈ろうと、ネット上や店頭のポップにシャンパンと表記されているものを購入しプレゼントしたところ、シャンパンではなかったというようなケースですね。

間違っていても、贈られる側としてはプレゼントして下さること自体が嬉しはずなので、人間関係に影響することはないはず。それに、シャンパンを贈られると知らなければ一切分からないので良いのですが・・。

万が一、シャンパンが贈られると事前に知っていたり、メッセージに記載があったりした場合は、到着したスパークリングワインを見て「間違えたんだな」、「知らないんだな」と分かってしまいます。

大きな影響はないものの、贈った側としては「ちょっと恥ずかしい」そんな風に思う方も多いのではないでしょうか。

ちなみに私は当初、赤・白ワインをワインと呼び、発泡性ワインすべてをシャンパンと呼んでいました!

そして、シャンパンといってスパークリングワインを贈っており、相手もシャンパンだと喜んでいた記憶があります。w →これはこれで、皆ハッピー。

ただ、シャンパンとスパークリングワイン、ブランド価値・価格・美味しさもワイン好きにとっての違いは意外と大きいもの。

実際、他スパークリングワインをシャンパンと表記するのはNGなため、呼名に関しても気を付けたいところです。

以上が、「シャンパン、スパークリングワイン、ワインの違いと見分け方、まとめ!」でした。

それでは、また!

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